「can」と「be able to」は何が違う?英語学習者が混乱しやすいポイントを整理

英語学習をある程度続けてきた大学生・社会人の方ほど、「can」と「be able to の違い」をきちんと説明できない、あるいは感覚的には分かっているつもりでも使い分けに自信がない、というケースが多く見られます。
どちらも日本語では「〜できる」と訳されるため、意味が同じように見えますが、英語では役割・ニュアンス・使える場面がはっきりと異なる表現です。
この違いを理解しないまま使っていると、試験英語だけでなく、ビジネス英語や実際の会話でも不自然な表現になってしまいます。
「何となく」で使ってきた「can」と「be able to」を、今日でしっかり整理しましょう。
「can」と「be able to」の違いは何ですか?
英語の「〜できる」を表す「can」と「be able to」。
意味は似ていますが、実は使える場面やニュアンスには違いがあります。
この違いを曖昧なままにしていると、ビジネス英語や試験対策で不自然な英文になってしまうこともあります。
本記事では、社会人・大学生の方に向けて「can」と「be able to」の基本的な違いと使い分けのポイントを、実例を交えながらわかりやすく解説します。
「なんとなく使う」から「理由をもって選べる」表現へ、一歩レベルアップしていきましょう。
どちらも「〜できる」という意味を持つ表現
まず大前提として、「can」と「be able to」はどちらも「〜できる」という意味を持つ表現です。
例文
I can swim.
(私は泳げます。)
I am able to swim.
(私は泳ぐことができます。)
日本語にすると、ほぼ同じ意味に見えます。
そのため、多くの学習者が「どちらを使っても同じ」と考えてしまいます。
しかし、英語ではこの2つは完全な同義語ではありません。
ネイティブスピーカーは、状況・時制・伝えたいニュアンスに応じて、無意識のうちに使い分けています。
意味は似ているが、使い方に違いがあります
「can」と「be able to」の違いを一言で表すと、次のように整理できます。
- can:話し手の「一般的・内在的な能力」や「可能性」を表す
- be able to:特定の状況・条件のもとで「実際にできる/できた」ことを表す
つまり、
- 能力として持っているか
- その場の状況で実現できるか
という視点の違いがあるのです。
この違いを意識すると、後半で扱う「過去形」「未来形」「努力の結果」の理解が一気にクリアになります。
「can」の基本的な使い方を理解しましょう
「can」は「〜できる」を表す最も基本的な助動詞で、日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われます。
一方で、使い方を正しく理解していないと、意味は通じてもどこか不自然な英語になってしまうことがあります。
この章では、「can」が表す基本的な意味や使われる場面を整理しながら、まずは土台となる使い方を確認していきましょう。
「be able to」との違いを理解するためにも、最初に「can」の役割をしっかり押さえることが大切です。
「can」が表す「能力・可能性」とは
「can」が最もよく使われるのは、「その人が持っている能力」や「一般的に可能であること」を表す場合です。
能力の例文
I can speak English.
(私は英語を話すことができます。)
She can drive.
(彼女は車を運転できます。)
これらはすべて、「訓練や経験によって身につけたスキル・能力」を表しています。
今この瞬間にやっているかどうかではなく、持っている能力として可能である、というニュアンスです。
可能性の例文
This road can be very busy in the morning.
(この道路は朝、とても混雑することがあります。)
Mistakes can happen.
(ミスは起こり得ます/起こることがあります。)
この場合の「can」は、「理論上・一般論として起こり得る」という意味を表します。
特定の一回の出来事ではなく、起こり得る性質・傾向を述べています。
日常会話で「can」がよく使われる理由
日常会話では、「be able to」よりも「can」が圧倒的に多く使われます。
その理由は大きく3つあります。
1つ目は、短くて言いやすいことです。
「can」は助動詞1語で完結するため、テンポの速い会話に向いています。
2つ目は、能力・許可・可能性など幅広い意味をカバーできることです。
例文
Can you help me?
(手伝ってくれる?)
Can I use this seat?
(この席使っていい?)
3つ目は、現在の話題をシンプルに伝えられることです。
特別な背景説明が不要な場合、「can」が最も自然になります。
「be able to」の基本的な使い方を理解しましょう
「be able to」も「〜できる」を表す表現ですが、「can」とは使われる場面や意識されるポイントが異なります。
特に、「ある状況の中でできた・できるようになった」といった、具体性のある能力や結果を表したいときに使われるのが特徴です。
この章では、「be able to」が持つ基本的な意味と使いどころを整理しながら、「can」との違いが自然に理解できるよう解説していきます。
「どちらも同じ」と感じていた方ほど、使い分けの感覚がクリアになるはずです。
「be able to」が持つ「状況的にできる」というニュアンス
「be able to」は、「能力がある」よりも、「ある条件・状況のもとで実際にできる」ことを強調します。
例えば、次の文を比べてみましょう。
例文
I could finish the report.
( 私はそのレポートを終えることができた。)
※能力として可能だった、というニュアンス
I was able to finish the report.
(私は(時間や状況の制約がある中で)実際にそのレポートを終えることができた。)
前者は「能力的には可能だった」という含みがありますが、実際に終わらせたかどうかは不明です。
一方、後者の「be able to」は、実際に努力して、条件を乗り越えて、結果として終わらせた、というニュアンスを強く含みます。
時制の自由度が高いのが「be able to」の特徴です
「can」は助動詞のため、使える時制に制限があります。
- 現在:can
- 過去:could
一方、「be able to」は動詞「be」を変化させることで、あらゆる時制に対応できます。
- 過去:was / were able to
- 未来:will be able to
- 完了:have been able to
この「時制の自由度の高さ」が、「be able to」の大きな強みです。
「can」と「be able to」の具体的な使い分け
ここまでで、「can」と「be able to」それぞれの基本的な意味とニュアンスを確認してきました。
では、実際の英語使用では、どのように使い分ければよいのでしょうか。
この章では、「能力として言えるのか」「特定の状況や結果を強調したいのか」といった判断軸をもとに、「can」と「be able to」を選ぶ具体的な基準を整理していきます。
日常会話だけでなく、ビジネス英語や試験でも迷わず使えるよう、実例を通して理解を深めていきましょう。
現在の一般的な能力を表す場合
現在の一般的な能力を表す場合は、原則として「can」を使います。
例文
I can type fast.
(私はタイピングが速いです。)
She can understand technical documents.
(彼女は技術文書を理解できます。)
「be able to」を使うと文法的には正しいものの、やや硬く、説明的に聞こえます。
一時的・努力の結果として「できた」ことを表す場合
「苦労したけれど、最終的にできた」というニュアンスでは、「be able to」が自然です。
例文
We were able to solve the problem after hours of discussion.
(私たちは何時間もの議論の末、その問題を解決することができました。)
He was able to secure the contract.
(彼は(交渉や調整の結果)その契約を獲得することができました。)
このような文で「could」を使うと、「能力があった」だけになり、成功した事実が弱まる点に注意が必要です。
過去・未来の文で注意すべきポイント
過去
- 一般的能力:could
- 実際に成功した一回の行為:was able to
未来
「can」は未来の意味でも使えますが、
- 具体的な条件付きの未来
- 習得・改善の見込み
を表す場合は「will be able to」が適しています。
大学生・社会人が間違えやすいポイント
「can」と「be able to」の基本的な違いを理解していても、実際の英文作成では迷ってしまうケースは少なくありません。
特に大学生や社会人の方は、レポートやビジネス文書など、正確さが求められる場面で誤用に気づきにくいことがあります。
この章では、学習者がつまずきやすい典型的なポイントを取り上げながら、なぜ間違えやすいのか、どう考えれば避けられるのかを整理して解説します。
細かな違いを意識することで、より自然で説得力のある英語表現につながります。
「could」との違いで混乱しやすいケース
「could」は「can」の過去形ですが、
- 過去の能力
- 丁寧表現
- 仮定
など、複数の役割を持つため混乱しやすい助動詞です。
特に「過去に実際にできたこと」を言いたいときに「could」を使ってしまうのは、よくあるミスです。
日本語訳だけで判断すると起こるミス
日本語の「できた」は、
- 能力があった
- 実際に成功した
の両方を曖昧に含みます。
この曖昧さをそのまま英語に持ち込むと、「can / could」の多用につながります。
英語では、事実として達成したかどうかを明確に区別する必要があります。
例文で理解する「can」と「be able to」の違い
ここまでで、「can」と「be able to」の意味や使い分けの考え方を整理してきました。
ただし、理解したつもりでも、実際に使おうとすると迷ってしまうことはよくあります。
この章では、具体的な例文を通して、どのような場面で「can」を使い、どのような場面で「be able to」を選ぶのかを確認していきます。
実際の英文を見比べることで、ニュアンスの違いがよりはっきりと掴めるようになるでしょう。
シンプルな例文で感覚をつかみましょう
「can」と「be able to」の違いは、シンプルな例文で比べると理解しやすくなります。
次の2文を見てみましょう。
例文
I can read English articles.
(私は英語の記事を読むことができます。)
※英語記事を読む能力がある
I was able to read the contract without help.
(私は助けなしでその契約書を読むことができました。)
※実際にその状況で読めた
1文目は、普段から備わっている能力を表しています。
一方2文目は、難しそうな契約書という状況の中で、最終的にできたという結果を強調しています。
この違いを意識できるようになると、「なんとなく使う英語」から一歩進み、意図を正確に伝えられる表現が身につきます。
ビジネスシーンで使える実用例文
ビジネスシーンでは、「できるかどうか」だけでなく、実際にどういう結果を出せたのかを伝える場面が多くあります。
そのため、「can」と「be able to」の使い分けが特に重要になります。
例文
We can handle this type of project.
(私たちはこの種類の案件に対応できる能力があります。)
※経験やスキルとして対応可能であることを示す
We were able to deliver the product on time despite the issues.
(私たちは問題があったにもかかわらず、結果として製品を納期通りに納品することができました。)
※困難を乗り越えて達成した結果を強調
ビジネスでは成果や達成を明確に伝える必要があるため、結果を示す「be able to」の重要性は特に高いと言えるでしょう。
まとめ
「can」と「be able to」は、どちらも「〜できる」と訳されますが、
- can:能力・一般的可能性
- be able to:状況を乗り越えて実現できた事実
という明確な役割の違いがあります。
日本語訳に頼らず、
- 能力の話か
- 結果の話か
- 時制は何か
という視点で考えることで、自然に伝わる英語が使えるようになります。
ぜひ、今後の英語学習や実務の中で意識してみてください。
英語学習は、日々の小さな積み重ねが大きな力になります。
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