2025.03.19
セブ島を訪れた人の中には、「もう行かない」と感じる人もいるようです。
インターネット上でも、治安や交通の不便さなど、セブ島に関するネガティブな意見が見られます。
しかし、こうした意見の中には、誇張されたものや、事前に知識があれば回避できるものもあります。また、感じ方には個人差があり、旅行期間の長さによっても印象は変わります。
本記事では、「もう行かない」と言われる理由を整理し、セブ島の実情を正しく理解することで、快適に過ごすためのポイントを解説します。
セブ島が「もう行かない」と言われる理由として、治安や交通の不便さ、衛生環境の違いなどが挙げられます。ただし、これらを不便と感じるかどうかは人それぞれです。
実際のところ、セブ島は本当に訪れる価値がない場所なのか?ここでは、ネガティブな意見が出る理由を整理し、現地の実情とあわせて検証していきます。
セブ島が「もう行かない」と言われる理由には、以下のような点が挙げられます。
フィリピンの中でもセブ島は比較的安全なエリアとされていますが、日本と比べると治安が悪いと感じる人は少なくありません。
特に観光客を狙ったスリやぼったくりは発生しており、注意が必要です。
例えば、人混みの多いマーケットや繁華街では、カバンの中の財布やスマートフォンを抜き取られるケースがあります。
また、タクシーの運転手によるぼったくりも報告されており、適正な料金を知らずに乗ると、通常より高額な運賃を請求されることがあります。
セブ市内では、道路のインフラが十分に整備されておらず、渋滞が慢性化しています。特に朝夕の通勤時間帯や週末の繁華街では、車がほとんど動かなくなることもあります。
また、日本のように電車や広範囲をカバーするバスがないため、移動手段が限られています。
地元の人が利用する乗り合いバス「ジプニー」は安価な移動手段ですが、乗り方が分かりにくく、観光客には利用が難しいです。
セブ島の水道水は飲むことができません。基本的に飲料水はペットボトルのミネラルウォーターを購入する必要があります。
また、屋台やローカルレストランでは衛生管理が十分でない場合があり、食事が原因で体調を崩す人もいます。
セブ島は暑い気候のため、食品が傷みやすいです。特に、生ものや常温で長時間置かれた食品を口にすると、食あたりを起こすリスクが高まります。
フィリピンは物価が安いというイメージがありますが、観光業の発展や経済成長により、ホテルやレストランの価格は年々上がっています。
例えば、数年前まで1泊5,000円程度で泊まれたホテルが、現在では1万円以上になっていることもあります。
また、有名な観光地では入場料やアクティビティの料金も値上がりしており、「思ったよりも安くない」と感じる人が増えているかもしれません。
「セブ島は危険」「もう行かない」といった意見はネット上で目立ちますが、実際に住んでいた人や何度も訪れた人の意見は異なることもあります。
SNSや口コミサイトでは、「嫌な経験をした人」の投稿が目立ちやすい傾向があります。
実際には多くの人がトラブルなく旅行や留学を楽しんでいますが、そうしたポジティブな体験談は拡散されにくいです。
たとえば、「タクシーでぼったくられた」という投稿は広がりやすいですが、「普通に適正料金で利用できた」という体験はあまり共有されません。
そのため、ネットの情報は偏りがちになります。
初めての海外旅行でセブ島を訪れた人と、他の発展途上国を経験したことがある人では、感じ方が大きく異なります。
日本の治安や快適な生活に慣れている人にとっては、セブ島の環境はストレスに感じることもあるでしょう。
しかし、東南アジアを旅したことがある人なら「そこまで悪くない」と感じることもあります。
また、留学や長期滞在をしている人は、現地の文化に慣れることで不便さを気にしなくなるケースもあります。
セブ島は、リゾートや英語留学で人気ですが、日本と比べると不便に感じる点や注意すべきこともあります。ただし、事前に対策を知っておけば、多くの問題は回避できます。
ここでは、セブ島で特に気をつけたい治安、交通、衛生面のポイントと、それぞれの対策について解説します。
セブ島の治安は、フィリピンの他の都市と比べると比較的良いと言われていますが、日本に比べると注意が必要です。
観光客や留学生が狙われる犯罪もあるため、危険を避けるための基本的な対策を押さえておきましょう。
繁華街やマーケット、人混みの多い場所ではスリが発生することがあります。
特に、コロンストリートやカルボンマーケット などのエリアでは、観光客がターゲットになりやすいため注意が必要です。
対策:
セブ島では、観光客を狙ったぼったくりタクシー も報告されています。メーターを使わずに高額な料金を請求されるケースがあるため、移動手段の選び方には注意が必要です。
対策:
セブ島には観光客が多く訪れる安全なエリアもある一方で、地元の人でも避けるようなエリアもあります。
特に、コロンストリートの裏路地や深夜の一部エリアには立ち入らないようにしましょう。
対策:
セブ島の交通事情は、日本の都市部と大きく異なります。渋滞が激しく、公共交通機関が発達していないため、効率的な移動手段を知っておくことが重要です。
セブ市内では朝(7:00~9:00)と夕方(17:00~20:00) にかけて渋滞が発生しやすく、タクシーでも目的地まで時間がかかることがあります。
対策:
地元の人々の移動手段である「ジプニー(乗合バス)」は料金が安いですが、ルートが分かりにくく、スリのリスクもあるため、観光客や短期滞在者には向いていません。
対策:
東南アジアで広く利用されている配車アプリ「Grab」は、料金が事前に確定し、ぼったくりの心配がないため、旅行者や留学生にとって最も安心な移動手段です。
対策:
日本と比べるとセブ島の衛生環境は整っておらず、特に飲食に関しては注意が必要です。水道水の飲用は不可で、食事の際も気をつけるべきポイントがあります。
セブ島の水道水は飲用には適していません。飲むとお腹を壊す可能性があるため、必ずペットボトルの水を購入するようにしましょう。
無料の水が出された場合、水道水の可能性があるため飲まない方が安全です。
対策:
特に、屋台や市場で販売されている生の魚介類やフルーツは、衛生管理が不十分なことがあり、お腹を壊す原因になりやすいです。
対策:
フィリピンではレストランでもおしぼりが提供されないことが多いため、食事の前に手を清潔にする習慣をつけることが大切です。
対策:
事前に対策をしていても、トラブルに巻き込まれる可能性はゼロではありません。万が一の事態に備えて、対応方法を把握しておくと安心です。
セブ島には治安や交通、衛生面の課題があるものの、それを理解し対策を講じれば十分に楽しめる場所です。ただし、人によっては不便さを強く感じることもあります。
ここでは、セブ島に向いている人と、あまり適さない人の特徴を整理します。
セブ島の特徴を理解し、現地の環境を楽しめる人にとっては、コストパフォーマンスの良い留学や旅行を満喫できる魅力的な場所 です。
セブ島では、日本とは異なる文化や価値観が根付いています。時間にルーズだったり、サービスの質が異なったりするため、それを受け入れられる人には向いています。
具体例:
セブ島では、日本ほどインフラが整っていないこともありますが、そうした不便を「海外ならではの体験」として楽しめる人には適しています。
具体例:
セブ島は、欧米と比べて低コストで英語を学べる留学先として人気があります。リゾートとしても比較的安価に楽しめるため、コスパを重視する人に適しています。
具体例:
セブ島が合わないと感じる可能性があるのは、以下のようなタイプの人です。
セブ島では、停電や断水が発生することもあり、Wi-Fiの速度も安定しないことがあります。街中のトイレが清潔とは限らず、衛生面を重視する人には不向きかもしれません。
具体例:
セブ島は東南アジアの中では比較的安全ですが、日本と同じ感覚で行動すると危険を感じることもあります。
特に、スリやぼったくり対策を怠るとトラブルに巻き込まれる可能性があります。
具体例:
セブ島では英語が広く使われており、最低限の会話力がないと不便を感じる場面もあります。また、食事や生活スタイルにこだわりが強いと、適応が難しいかもしれません。
具体例:
セブ島は、治安や交通の不便さ、衛生環境の違いなど、日本と異なる点が多くあります。しかし、事前に情報を得て適切に対策すれば、安全に滞在できる魅力的な場所でもあります。
特に、リゾートを楽しみたい人や英語を学びたい人、異文化を柔軟に受け入れられる人にとっては、コストパフォーマンスの良い留学や旅行先としておすすめです。
セブ島の環境を理解し、自分に合っているかを見極めた上で、充実した滞在を計画しましょう。