生成AI時代に「英語ができる人」だけが未来を選べる理由

はじめに ― 世界を回って気づいた「静かな異変」
私は仕事柄、アジア・欧州・アメリカの経営者や教育関係者と話す機会が多くあります。
そんなとき、決まって話題に上るのが、生成AIの話です。フィリピンでも、日本でも、アジアの他の国でも、どこへ行っても最近の話題は生成AIのことばかりです。
その話題になると、誰もが同じような表情を浮かべます。不安と期待が入り混じった、独特の顔です。たぶん相手にも、私の表情が同じように見えているのだと思います。
先月もある東南アジアの社長さんが、コーヒーを飲みながらこう言いました。
「頼光さん……生成AIって、本当に私たちの仕事に影響しますか?」
私は笑顔で返します。
「ええ。もう、始まっていますよ」
すると決まって、相手の目が大きく開きます。日本でも、フィリピンでも、マレーシアでも、反応は同じです。
もちろん、私ばかりでなく多くの経営者は、生成AIの波が自分たちのビジネスに確実に押し寄せていることに気がついています。
そのことを改めて確認したいからこそ、話題に載せるのです。話の行方もだいたい同じです。
「生成AIがもたらす余波を恐れる必要はありません。でも、“波がどこから来ているのか” 、“どう備えるべきなのか“は、知っておくべきですよね」
そのことを確認し合うのが、最近の私の日課になっています。今日はその話を、できるだけわかりやすく、そして“あなたにとっても身近な話”として語りたいと思います。
生成AIは、もう「過去のAIブーム」とは別物

30カ国以上で教育関係者や経営者と話してきてつくづく思うのですが、これほど急激に世界が変わり始めた瞬間を見るのは、私にとっても初めてです。
AIブームは過去に何度もありました。自動運転が話題になったとき、ディープラーニングが登場したとき、ロボットが注目されたとき等々。
そのたびに盛り上がりを見せるものの、すぐにブームは過ぎ去り、私たちの仕事に影響することは、ほとんどありませんでした。
しかし、今回だけは別です。ChatGPTやGeminiなどの生成AIは、世界全体に本物の革命をもたらしています。
教育業界にも、生成AIは多大な影響を与えています。私自身、生成AIが登場してからは、仕事のスピードが一段階上がったと肌で感じています。
教材作成、メール整理、会議資料作り、翻訳、企画書の下書きに至るまで、生成AIを活用することで、以前の数倍の速さでこなせるようになりました。
今や、どの国でも、誰もが生成AIを道具として使い始めています。ITとは無縁だった人たちの多くも、日常的に使っています。
AI導入の裏側で、同時に進む「静かなレイオフ」
生成AIによって、生産性は圧倒的に上がりました。3日かかっていた分析が3時間で終わる。10人で担当していた業務を3人で回せる。
こうした変化は、確実に企業の競争力を高めています。
しかし一方で、大企業では別の動きが起きています。2024年、Googleは12,000人、Metaは11,000人、Amazonは18,000人以上の人員削減を発表しました。
巨大企業が共通して語るのは「AI時代に向けた組織の最適化」です。
この動きは海外だけの話ではありません。日本でもすでに、AI時代の静かな再編は始まっています。
AIによって仕事を奪われ、解雇される人たちが、今後は確実に増えていくことが予想されます。その世界的な潮流は、あなたの職場にも、いずれは押し寄せます。
では、私たちはどうしたらよいのか?
重要なのは恐れることではなく、備えることです。大切なことは2つあります。
まずは、AIを毛嫌いせず、積極的に使ってみることです。ChatGPT、Gemini、Claude――どれでも構いません。まずは触れてみる。何ができて、何ができないのかを体感する。
それだけで、あなたは「AIに置き換えられる側」ではなく「AIを使いこなす側」に回れます。
そして、何よりも大切なのは、実は英語です。
「なぜ、今さら英語なの?」と思うかもしれません。しかし、AI時代だからこそ、英語が決定的に重要になるのです。
先日、フィリピンのある学校の校長先生と話していたとき、こんな言葉が印象的でした。
「AIを使う人と使わない人で、学びのスピードが全然違うんですよ」
そして彼はこう続けました。
「でもね、本当の差は“英語ができるかどうか” なんですよ」
その通りだと思います。私はこのところの世界の移り変わりを見ていて、生成AI時代だからこそ、英語が必要なのだと思わずにはいられません。
その理由は3つありますので、順番にお話しします。
生成AI時代に英語が必要になる3つの理由
理由1:世界のAI情報は「英語でしか」入ってこない
「言葉の壁」という言葉がありますが、私はこの現実を、何度も現場で目にしました。
ニューヨーク、ロンドン、シンガポール、どこへ行っても、AIの最前線にいる人たちが扱う情報は、例外なく英語です。
たとえば、OpenAI の発表資料、Google のAIロードマップ、Meta の研究レポート。
どれも最初に英語で出され、英語で議論され、英語で動いていきます。さらに、海外のAIコミュニティ(Reddit、X、Discord など)では、「次に来る技術」が英語で議論され、そこでの会話が世界の流れをつくります。
つまり、英語がわからない=世界の変化をリアルタイムで掴めないという構造ができてしまっているのです。
もちろん、重要な情報であれば、日本語に翻訳された資料が出回ります。しかし、翻訳はリアルタイムではありません。数日から数週間、あるいは数ヶ月の後に出回ることが一般的です。
翻訳が届くころには、世界はすでに次の話を始めているのです。それが、生成AI時代の怖さです。
英語ができる人だけが、今この瞬間の世界と同じスピードで学べます。
理由2:英語を使うと、AIのアウトプット精度が圧倒的に上がる
ChatGPT を含む多くのAIモデルは、英語データで大量に訓練されています。これは技術的な裏付けがある事実です。
だから、英語で指示した方が誤解が少なく、専門的な応答が正確になります。英語で指示したほうが、多くの機能を引き出せるという現象が起こります。
私はこれを実際の会議で目の当たりにしました。
ある海外の教育企業では、「英語でAIを扱える人」の生産性が 1.5〜3倍 になると社内データで示されたのです。これは大げさではなく、AIの構造を考えれば当然です。
たとえば私が英文でAIに教材案を作ってもらうと、「授業計画・宿題案・評価基準・応用課題」といった複数レイヤーを一気に生成してくれます。
ですが、日本語で同じ依頼をすると、半分くらいの深さになるのです。これは、毎日AIに触れている私でさえ驚くほどの差です。
つまり、英語でAIを活用できる人は、日本語でしかAIを使えない人たちに比べて、かなり有利な立場に回ることができるのです。
これからの働き方を考える上で、このことは大きな差別化に繋がります。
理由3:生成AIは「英語ができる人」にこそ最大のチャンスをくれる
「生成AIがあるなら英語は必要ないのでは?」という声を、よく聞きます。気持ちはわかります。実際に、AI の翻訳能力は驚くほど優秀になりました。
しかし、世界の経営者と話して気づいたのは、”AIは英語力をゼロにしてくれる存在ではなく、英語ができる人を一気に加速させる存在だ”ということです。
英語力ゼロの人がAI翻訳だけを頼りにできることには、限界があります。
ですが、基本的な英語力が備わった人であれば、AIを使うことで海外案件を取ることも可能になります。
AIが英文メールや資料作成を手伝ってくれるため、それなりの英語力が備わっていれば、国境を越えて仕事ができるようになります。
日本市場が縮むなか、「海外と仕事できるスキル」は、ますます価値が高くなっています。
海外コミュニティに参加できることも、AI活用の大きなアドバンテージになります。AIの議論は英語で進むため、英語を少しでも理解できると、世界の本物の声に触れられます。
これはまさに、キャリアの偏差値を変える瞬間です。
日本にない知識・事例に最速で触れられることも、有利に働きます。
私はよく海外の教育事例を調べますが、良質な情報の9割は英語です。英語そのものに当たったときにわかるニュアンス、背景、意図の深さは圧倒的です。
つまり、”生成AI × 英語ができる = 働けるステージを世界規模に広げられる”ということです。生成AIは、英語ができる人に国境を飛び越えるチケットを渡してくれているのです。
英語ができるということは、未来を「選び取る」力を持つこと
英語ができれば、世界の変化を「結果として知る」のではなく、「起きている瞬間に知る」ことができます。
ですから、英語を学ぶということは、単に語学に堪能になるだけではなく、未来を「選び取る」力を得ることを意味しています。
英会話は、もはや、あれば便利なスキルではありません。AI時代を生き抜くための、最も確実な防御壁なのです。
そしてセブ島留学は、ただ英語を学ぶだけの場所ではありません。
それは、変化の“後ろ”ではなく“前”で動ける人間になるための最も現実的な第一歩といえます。
どうか、英語で情報を取り、英語で危機を察知し、英語で議論に参加し、英語で自分の価値を証明してみてください。
その力こそ、生成AI時代を生き抜くための“あなたの未来を守る武器”なのです。



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