2024.06.26
こんにちは、QQEnglish代表の藤岡です。
先日、マルタ英語留学に行ってきましたので、そこで感じたことを皆さんとシェアしたいと思います。
総合比較
マルタ留学 |
セブ島留学 |
|
場所 |
ヨーロッパ |
フィリピン |
言語 |
英語 |
英語、フィリピン語 |
文化 |
ヨーロッパ文化 |
アジアとスペインの影響 |
教育 |
質の高い教育機関 |
コストパフォーマンスの高い教育 |
生活費 |
比較的低コスト(ヨーロッパ基準) |
非常に低コスト |
気候 |
地中海性気候 |
熱帯性気候 |
メリット |
多文化交流、ヨーロッパアクセス |
マンツーマンレッスン、低コスト |
デメリット |
混雑、規模の小ささ |
教育の質のばらつき、インフラの不安 |
セブ島英語留学をやっているのに、「なぜ、わざわざマルタに行くのか」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
理由は2つあり、自分の学校で社員から英語を習うのが恥ずかしいのと、セブ島ではけっこう顔が割れており、私が他所の学校でセブ島留学をすると偵察みたいで嫌がられるからです。
まずは私が今回、英語留学をしようとしたきっかけになった出来事をお話ししていきます。
パンデミック中の2年半、1,000人ほどのフィリピン人の先生と日本人は私ひとりだけという環境のなか、学校内で籠城生活をしながらオンライン英会話を提供しながら共同生活をしていました。
日本のスタッフとのオンライン会議以外は、全て英語だけを使っての生活です。
そんなパンデミック中、実は、先生を全員集めて、大論争をしたことがあるんです。
「私は1000人の先生と一緒に暮らしているのになんで英語が上手くならないんだ。私の英語が下手なのは皆のせいだ!」とやったんです。
すると、先生たちから「らいこう(私の名前です)はお金を払ったか?」「英語は話しているだけ、使っているだけでは上手くならない。ちゃんと勉強しなさい」と言われてしまいました。
フィリピンの先生たちが英語を話せるのは、子供のころから勉強をしてきたからなのです。
母国語はタカログ語、セブだとビサヤ語なのに、フィリピンは世界第3位の英語圏で、BEI、すなわちビジネス英語指数は世界一位です(※1)。
言い換えれば、世界一成功した英語の学習者に「ちゃんと勉強しなさい」と言われたんです。
(※1 出典:The 2013 Business English Index & Globalization of English Report(GlobalEnglish))
今回、「WAOJE」という海外で起業する日本人起業家のグループの新しい支部がマルタ島に作られることになり、そのオープニングセレモニーに参加しました。
マルタはイタリアの南、地中海にある小さな島です。
昔イギリス領だったので英語が使われています。日本ではあまり知られていませんが、マルタは、ヨーロッパの英語学習のメッカなのです。
せっかくマルタ島に行くので、英語学習もしてみることにしました。
前置きが長くなりましたが、マルタ留学の体験記を書いていきますね。たった一週間のマルタ留学でしたが、一回もさぼらずに100%授業に出席し、きちんと勉強してきました。
フィリピンの先生の教えではありませんが、ちゃんとお金を払って勉強してきたのです。
私が通った学校は「ECマルタ」という老舗の大手語学学校です。ピークシーズンの受け入れキャパシティは800人と書いてあったのでQQEnglishとあまり変わらない規模です。
マルタ島一番の繁華街パーチャビル(Paceville)のど真ん中という最高の立地に学校はありました。
周りには美味しいレストランや、バー、ナイトクラブまでたくさんあり、観光客だけでなく、マルタの若者が集まる場所です。
私は田舎にこもって英語の学習だけをする仕組みが嫌いなので、QQEnglishをセブ島の一番便利な特別区に作りました。
英語留学中は、学校内にだけこもって学習するなら海外留学の利点が半減してしまいます。街にでて英語を実際に使い、「その国を体験すること」が海外留学の重要なポイントだと思っているからです。
そのため、自分が生徒として学ぶマルタ留学でも立地を一番重要視して選びました。
つづいて、マルタ留学での授業について紹介します。
授業時間は90分で15分の休憩をはさんで2コマ受けるので、基本は1日3時間だけの授業です。追加でもう一つ授業を取ることができますが、選択制でした。
そして、授業は12名から15名のグループレッスンだけでマンツーマンレッスンはありません。私は月水金が午後の授業、火木が午前中の授業でした。生徒によっては全く逆のパターンもありました。
午前の授業は朝の9時から始まり12時15分に終わります。午後の授業は14時45分から18時まででした。
追加の授業は午前の授業でも午後の授業でも受けられる13時から14時半までなので、校舎を午前と午後で効率よく使う上手い仕組みです。
現地での生活についてですが、滞在先は学校に併設されているものはなく、ECさんの寮は学校から歩いて10分から20分のところに分散してあり、どこの寮に滞在するのかを選ぶことはできませんでした。
また、学校にはレストランは無く食事はついていませんでした。
マルタは物価が高く、3食全て外食だと食事代がとてもかさむため、スーパーで食材を買って自炊しないと食事代が辛いです。
マルタ留学の料金はセブ島留学のマンツーマンレッスンを6時間受けるのとあまり変わりません(イギリス留学やアメリカ留学と比べると破格に安い料金です)。
ちなみに経営者の目線でお伝えすると、12人から15人のグループレッスンでさらに、先生を午前3時間、午後3時間と使い分けられるので、学校が用意する先生はセブ島留学の20分の1以下の人数で済みます。
さらに、校舎は1日に2回転させられる点は、とても工夫されていると思いました。
生活費は日本と比べて割高ですが、マルタはユーロが使える、ヨーロッパの中では最安の地域です。日本から行くと乗り換えも含めて20時間近くかかってしまいますが、おすすめの留学先だといえます。
マルタ島は地中海に浮かぶ小さな島で人口は50万人ぐらいしかありません。セブ島はセブ市だけで90万人の人口があり、いわゆるメトロセブでは300万人もいます。
イタリアから近いマルタ島は食事もおいしく、気候も温暖な地中海性気候なので温暖でとても過ごしやすかったです。
雨があまり降らないマルタの海はまさにエメラルドグリーンでとても透明感のある海でした。マルタの歴史は古く、紀元前5200年頃から人が住み始めたとされています。また巨石神殿文化が栄えたマルタの街並みはヨーロッパの昔のイメージが色濃く残っています。
英語学習以外にも観光やアクティビティが楽しめる素敵な島です。
次は授業について詳しく報告しますね。