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2025.06.18

セブ島留学 スパルタ式とやる気の比較、QQEnglishが一番英語が伸びる理由

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セブ島へ来ただけでは英語は決して伸びません。しっかりと英語の勉強をしなくてはいけないのです。

私はこれまで、セブ島留学に来た何人もの生徒さんたちが、英語の勉強をせずに遊んでしまう姿を見てきました。

せっかくセブ島留学に来たのに、なんとも残念なことです。これでは留学前に期待していたほど、英語力が伸びるはずもありません。

QQEnglishでは創業以来、どのようにすれば効率よく英語を習得できるのかを、常に追求してきました。

今回は、スパルタ式やセミスパルタ式の真実についてお話しします。

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QQEnglishは2025年、フィリピン最大級の教育アワード「People’s Choice Excellence Awards」において、Best International Language School(最優秀国際語学学校賞)を受賞しました。 

この賞は、単なる授業数や管理の厳しさではなく、「生徒のやる気を自然に引き出し、英語力を最大限に伸ばす仕組み」に対しても厳しく評価される名誉ある賞です。

スパルタ式やセミスパルタ式の概要

フィリピン留学といえば、「スパルタ式」といったイメージをもつ方も、多いのではないでしょうか?

フィリピン留学はもともと韓国系の語学学校から端を発したこともあり、韓国の伝統ともいえる「スパルタ式」を採用する学校が、少なからずあります。

しかし、本当にスパルタ式によって、英語力は向上するのでしょうか?

パラドックス(矛盾)に気づいた瞬間

「パラドックス(Paradox)」という言葉を知っていますか?

一見正しそうな前提が、実は真逆の結論を導く矛盾のことを言います。

実はQQEnglishでも、このパラドックスに陥った苦い経験が、いくつかあります。正しいと思っていて長年やっていたことが、実は全く意味がなかったことがいくつもあるのです。

その最たる例が「スパルタ式教育」でした。

スパルタ式とセミスパルタ式の違い

参考までに、一般的なスパルタ式とセミスパルタ式の違いを、先にご紹介します。

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このように、スパルタ式は徹底的な管理と制限を特徴とし、セミスパルタ式はその中間的な位置づけとなっています。

どちらも学習管理を厳しく行うことで、強制的に英語学習へと導く姿勢に変わりありません。

スパルタ式の真実

QQEnglishでは以前、スパルタ式の校舎を運営していました。

私たちはかつて「厳しさこそが英語力を伸ばす鍵」だと信じていたのです。しかし、何百人、何千人という生徒の変化やデータを分析した結果、その考えを根本から見直すことになりました。

一見すると、スパルタ式は真面目に英語と向き合うイメージがあり、効果があるように思えます。

しかし、現場の声や実際のデータは、表面的なイメージとは異なる「リアルな真実」を物語っていました。

2つの異なる校舎での異なる教育法

当時、QQEnglishには二つのキャンパスがありました。

現在も使用している市内の経済特区にあるITパーク校の他に、2015年から2023年までビーチやプールがあるリゾート校舎を運営していたのです。

リゾート校舎は郊外に位置しており、外出しても英語を使える環境が限られていました。そこで、スパルタ式とセミスパルタ式を導入したのです。

一方、外に出て自然に英語を使える環境にあるITパーク校では、自発的に英語学習をしたくなる仕組みを構築しました。

その結果として、たまたま異なるアプローチでの学習効果を比較検証することができたのです。

リゾート校舎(スパルタ式)での取り組み

リゾート校舎(スパルタ式)
リゾート校舎(スパルタ式)

希望する生徒さんに限り、リゾート校では通常のレッスンに加えて、スパルタ式とセミスパルタ式を選択できるようにしていました。

具体的には、次のような環境です。

外出しても何もない環境を逆手に取り、校内で朝から晩まで英語漬けにする方法を採用しました。まさに12時間英語漬けの生活です。

8時間の英語授業に加えて強制自習、グループでのカリキュラム、さらにEOP(English Only Policy)を徹底しました。

EOPとは、母国語を禁止して英語だけを話すルールのことです。学校内にEOPポリスというスタッフを配置し、徹底的に英語だけを使う環境を作り上げました。

しかし問題は、スパルタ式では学ぶことの楽しさを引き出すことができないことでした。

学ぶことに楽しさを見出せなければ、あとは辛く苦しいだけです。生徒さんの英語力を伸ばそうと思い導入したスパルタ式なのに、途中で音を上げて脱落する生徒さんが増える一方でした。

そこで、脱落者を減らす対策を講じる必要に迫られました。苦慮したあげく、以下の二つの対策を講じました。いわゆる「飴と鞭」です。

対策1:点数保証制度

最後までやり遂げてもらうために、点数保証制度を導入しました。条件を満たしていれば、点数が取れるまで何ヶ月でも滞在できる仕組みです。

対策2:外出制限

真面目に勉強してもらうため、サボった生徒には週末でも外出を禁止しました。出席率だけでなく、課題の提出や模擬テストの点数によって制限を課しました。

今、振り返ってみても、かなり本格的なスパルタ式だったと思います。

ITパーク校(自発的学習)での取り組み

ITパーク校
ITパーク校

スパルタ式を導入したリゾート校とは異なり、ITパーク校では自発的に英語を学習したくなる仕組みを構築しました。

ITパーク校の周りには様々な施設があるため、積極的に外出していただき、どんどん英語を使ってもらうことにしたのです。

しかし、しっかりとした対策がなければ、英語を使って遊ぶだけで、全く英語を勉強しない生徒さんが出てしまいます。

そこで、スパルタ式とは全く異なるアプローチを試みました。

対策1:学習の徹底的な管理

・出欠管理の徹底(遅刻・欠席は即座に記録)
・宿題提出のフォローと確認
・学習の悩みを聞くスタッフの配置

対策2:やる気を引き出す仕組みの構築

・教師から生徒へ、授業以外でも積極的に話しかける
・学校の外に出て積極的に英語を使用することを推奨
・前日の会話の成果を教師が確認

検証結果が示した真実

実際の学習成果比較データ(2019年当時の内部調査より)をご紹介します。

実際の学習成果比較(2019年)

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上の表は、スパルタ式を導入したリゾート校と自発学習を導入したITパーク校との学習成果を比較したものです。

中途帰国率では、スパルタ式校舎の方が3倍以上高い数値を記録しています。自主学習継続率は、ITパーク校がスパルタ式校舎を大きく上回り、約1.8倍の差が生じています。

リピート率についても、ITパーク校が2倍以上の実績を示しており、帰国後のオンライン継続率では1.7倍以上の開きが見られます。

すべての指標において、自発学習を導入したITパーク校の方が優位な結果を示していることが、このデータから読み取れます。

スパルタ式の現実

よく見かけるキャッチフレーズにこういうものがあります。

「3ヶ月でTOEIC200点アップ!」
「6ヶ月でIELTS7.0超え!」
「90日でTOEFL90点突破!」

こういったキャッチフレーズは嘘ではありません。QQEnglishのスパルタ式でも同じ結果が出ていました。

しかし、ここに表には出てこない不都合な真実を公開します。

このような驚異的な成果は、誰もが達成できたわけではありません。むしろ、このような成果を出せたのは、ほんの一部の生徒さんに限られていました。

実は大多数の生徒さんは途中で疲弊し、学習のペースを崩していたのです。平均値を算出してみると、結果はまるで違ったのです。

学習が「義務」になると、それがストレスに変わり、結果として学習効果を下げるばかりか、英語への苦手意識を強めてしまう生徒さんも現れました。

その結果、いくら点数保証をしても、達成できるまで頑張り続ける生徒さんなど、ほとんどいなかったのです。

このことは私にとって、大きなショックでした。

学習意欲を高めることで得られた成果

この結果を前にして、私は考えを改めました。

留学とは、現地での生活や文化を通じて英語を「使う」ことが大前提だと、考えるようになったのです。

そこで、英語を上達してもらうために、あえて学校の外に出てもらうことにしました。

1:「レストランで自分の力で注文する」
2:「ショッピングで店員さんとやり取りをする」
3:「勇気を出して地元の人に話しかけてみる」

生徒さんたちが学校の外で積極的に英語を使うように仕向けてみたところ、大きな変化がみられるようになりました。

実際に生活の一場面で英語を使う体験の一つひとつが、授業を通した学びとの大きな違いを生み出したのです。

言いたいことが上手く伝わらず、悔しい思いをしたとき「次こそ、もっと上手く話したい」と心から思います。

逆に、英語が通じて会話が盛り上がったときの喜びは、「英語って楽しい!もっと話せるようになりたい!」という強いモチベーションへと変わります。

このように、授業が終わった後の何気ない日常のやり取りが、自発的に英語を勉強する気持ちを生み出し、授業を受ける心構えが変わっていったのです。

同じことを学んでも、無理やりやらされた時と、自分から学びたいと思った時の学習効果とでは全く異なるのだと、改めて実感しました。

英語は”使う”ことで伸びる

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英語を話す環境は極めて重要です。留学に来て母国語だけを話す環境では絶対に意味がないと考えています。

しかし、だからといって無理やり英語で話をさせても、効果は望めません。

リゾート校舎でスパルタ式を導入した苦い経験を経ることで、私は次のような気づきを得ました。

原点に立ち返ると、留学とは英語の勉強だけを目的に来ているわけではありません。英語を話す国に来て英語漬けになることが、重要な目的の一つです。

せっかく英語が公用語として日常的に使われているフィリピンに来ているにもかかわらず、学校から一歩も出ないでEOP(English Only Policy)を実施するのでは、意味がないと気づいたのです。

教師や現地の人との自然な英語会話とは異なり、学校内でレベルの低い者同士、それも同じ国の生徒同士で英語だけで話してみても、大きな効果は得られないことを、思い知らされました。

ちなみにEOPを実施すると実際にどうなるか、ご存知でしょうか。

会話のない、とても静かな学校になるだけなのです。

英語は適切に使うことで、はじめて伸びるのです。

よくある誤解とその真実

誤解 → 真実

スパルタ=英語が必ず伸びる → 努力と授業の質が伴わなければ伸びない
厳しい環境=成果が出る → ストレスに耐えきれず挫折する人も多い
全員が頑張っている → 実際には形だけ座っているだけの生徒も少なくない
無理やりやっても伸びる → 人間は“やる気になったとき”にこそ成長する

スパルタ式への反省と現在のQQEnglish

私は、郊外に位置するために学校の外で英語を使うことができないリゾート校を閉鎖することに決めました。

リゾート校の代わりとして、マクタン島の海沿いにある「ビーチフロント校」を新たに構えました。

旧リゾート校との大きな違いは、同じリゾートエリア内でも「ビーチフロント校」は経済特区内に位置するため、徒歩圏内に生活で英語を使える場所が豊富にあることです。

たとえ海やおしゃれなプールがあっても、学校の外で英語を使う場所がなければ留学する意味がない、と気づいたからこその決断です。

セブ島留学に来てまでも、日本でもできるような「詰め込み学習」ばかりを繰り返していたのでは、留学の意味がありません。

実際に英語を使い、英語を使う楽しさを知ることも、留学の大切な意義です。実際に英語を使い、英語を使う楽しさを知るのも留学だからです。

しかし、楽しいだけでは英語は決して上達しません。しっかりと英語を勉強する環境も極めて重要です。

QQEnglishは現在、スパルタ式は採用していませんが、生徒さんの出席を厳格に管理し、英語の勉強をサボらせない仕組みは継続しています。

ビーチフロント校
ビーチフロント校

スパルタ式、セミスパルタ式の反省

この記事を執筆するに当たり、なぜQQEnglishがスパルタ式を採用したのかを、改めて振り返ってみました。

授業が終わった後、外に出て英語を使う環境がないと、就寝まで母国語だけを使う環境になってしまいます。

そこで、強制的に英語を勉強してもらおうと考えたのが始まりでした。1日12時間英語漬けを、強制的に行ったのです。

しかし、郊外に学校を作り、スパルタ式を徹底し、プールなどのリゾート施設で生徒さんの満足度を上げてみても、英語上達には意味がありませんでした。

生徒さんの英語上達のためには、家賃は高くなりますが、プールよりも英語を安全に使える環境のほうが、はるかに重要だったのです。

実際に、「授業で学んだフレーズを、カフェでそのまま使って通じたときが一番うれしかった」と話す生徒さんの声が、多数寄せられています。

生きた英語を自分の体験として習得できる環境こそ、最も自然で強力な語学学習なのです。

まとめ

現在のQQEnglishは2校舎とも、生きた英語を自分の体験として習得できる環境を整えています。

こうした学習方針の転換と実践により、QQEnglishは2025年に『People’s Choice Excellence Awards』でBest International Language Schoolを受賞しました。

この賞は、単に授業数や校舎の規模ではなく、“学習効果が最大化される仕組み”を築いてきたことが世界的に認められた証でもあります。

セブ島留学をご検討している皆様には、スパルタ式の表面的な厳しさに惑わされることなく、真に英語力が向上する環境を選択していただきたいと思います。

QQEnglishは「無理やり学習させる」のではなく、「自分から学習したくなる」学校が一番英語が伸びる学校だと思っています。