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スピーキング正答率1割の衝撃。日本の学校教育の限界と、それを突破する「環境」という劇薬

こんにちは。QQEnglish代表の藤岡頼光です。

本日は、日本の英語教育の現状を浮き彫りにする、ある調査結果についてお話ししたいと思います。

それは、2023年(令和5年度)に実施された「全国学力・学習状況調査」における、中学3年生の英語スピーキングテストの平均正答率が12.4%に過ぎないという衝撃的な発表についてです。

これは文部科学省と国立教育政策研究所がまとめた公式結果です。

出典:国立教育政策研究所「令和5年度 全国学力・学習状況調査の結果(概要)

本題に入る前に、まずはこの調査がどのようなものだったのか、事実を整理しておきましょう。

このテストは、全国の中学3年生約100万人全員を対象とした調査の一環として実施されたものですが、英語のスピーキングテストについては、一部の中学校500校のうち、499校・41,966人の結果をもとに全国値が推定されています。

テストはオンライン方式(1人1台端末)で行われました。生徒はマイクを通じて英語で回答し、「やり取り」4問・「発表」1問、計5問が出題されています。

基礎的なやり取りだけでなく「即座に自分の意見を組み立てて英語で発話する力」が求められた、ということです。

この5問に対する平均正答数は0.6問で、正答率に換算すると12.4%にとどまります。

多くの生徒が十分に得点できていないことがわかる結果であり、「話す力」の定着に大きな課題があることが浮き彫りになりました。

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出典:国立教育政策研究所「令和5年度 全国学力・学習状況調査の結果(概要)

この結果はメディアでも大きく取り上げられ、「小学校から中学校まで何年も英語を学んでいるのに話せないのは、日本の教育制度そのものが悪いからだ」といった批判の声が相次ぎました。

これまでにも何度も耳にしてきた意見です。

確かに数字だけを見れば、そう言いたくなる気持ちもわかります。 しかし、現場で何万人もの留学生と向き合ってきた私自身の見解は、少し異なります。

私は、日本の学校教育自体がすべて間違っているとは考えていません。日本の教育で培われる単語や文法といった「知識の土台」は、決して無駄ではないからです。

では、なぜこれほどまでに「話せない」のか?

今回は、この調査結果の背景にある仕組みの問題と、英語を使えるようになるための具体的な方法についてお話しします。

この調査結果に対する私の意見(日本人が話せない本当の理由)

正答率12.4%。

この結果を見て、私は「学校の先生の教え方が悪い」とか「生徒の能力が低い」とは全く思いません。

問題はもっと根深い、「仕組みの問題」にあります。

英語を使う「環境」が圧倒的に少ない

日本の英語教育の現場を考えてみてください。

  • 1クラスは30人から40人。
  • 授業は週に数時間程度。
  • インプット中心の授業が多い

このような環境で、一人ひとりが「声に出して英語を話す時間」なんて、1回の授業でほんの数分、下手したら数十秒しかありません。

これでは、どれだけ知識を積み重ねても、「話す力」が育たないのは当然です。

文部科学省の資料(出典:外国語ワーキンググループ資料、2025年10月)にも、こう明記されています。

「学校で学んだことを学校外で自然に使う機会はほとんどない社会的環境が、言語習得の観点で不利であるとの共通認識が必要」

学校の授業だけでは、物理的に足りない。これは、教師の問題でも、生徒の問題でもありません。構造そのものの問題です。

スポーツに例えるなら、ルールブックを10年間読み続けたのに、一度も練習試合に出たことがない状態です。これでは、どれだけルールを知っていても、試合には勝てません。

間違いを恐れる「マインドブロック」

もう一つ、日本人が英語を話せない大きな理由があります。それが、「間違えてはいけない」という意識です。

日本の教育では、正確さが重視されます。テストで問われるのは文法的に正しいかどうか、ミスがないかばかりです。もちろん、それ自体は大切なことです。

しかし、その意識が強すぎるあまり、「完璧な英文を作ってから話そうとする」姿勢が習慣になっています。

文法が正しいか、発音は合っているか、変に思われないか——そう考えているうちに、言葉が出てこない。結果、沈黙する。

これは意志の弱さではありません。「間違えてはいけない」という教育環境の中で、長年かけて染み付いた心理的な壁です。

実際、海外では多少文法が間違っていても、まずは伝えることが優先されます。

一方で日本では、「間違えるくらいなら話さない方がいい」と考えてしまう人が少なくありません。この違いが、アウトプット量に大きな差を生んでいます。

つまり、日本の英語教育の課題は、「知識が足りないこと」ではありません。

「使う機会がないこと」と「使うことを恐れていること」。

この2点に尽きます。

環境を変えるという解決策

では、どうすればこの現状を打ち破れるのでしょうか? 

ここまで見てきた通り、日本人が英語を話せない理由は「能力」ではなく「環境」にあります。

であれば、やるべきことはシンプルです。まずは、環境を変えることです。

英語を「勉強する対象」から「使うツール」へと変えるだけで、英語力は大きく動き始めます。

英語は「使うことで」初めて定着する

言語習得は、次の3つのステップで進みます。

  1. 知識(単語・文法を理解する)
  2. 使用(実際に使ってみる)
  3. 定着(自然に使えるようになる)

日本の学校教育は、このうち「知識」の部分には非常に優れています。単語や文法をしっかり学んできた方も多いはずです。

しかし問題は、その先の「使用」の機会が圧倒的に不足していることです。どれだけ知識があっても、使わなければ定着しません。これはスポーツや楽器と同じで、実際に使って初めて身につくものです。

つまり、多くの人に足りていないのは「勉強」ではなく、英語を使う経験そのものなのです。

マンツーマン環境が生む圧倒的なアウトプット量

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では、その「使う機会」をどう増やすか。ここで重要になるのが、学習環境の設計です。

一般的なグループレッスンでは、

  • 発言の順番を待つ
  • 他の人の発言を聞く時間が長い

といった状況になりがちです。

一方、マンツーマンであれば状況は一変します。

  • 会話の主役は常に自分
  • 話さなければ授業が進まない
  • 発話量が圧倒的に増える

この「逃げ場のない環境」が、アウトプット量を一気に引き上げます。

結果として、

知識 → 使用 → 定着

のサイクルが高速で回り始めます。

環境を変える選択肢としてのフィリピン留学

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さらに一歩踏み込むなら、最も効果的なのは環境そのものを変えてしまうことです。

その代表例が、フィリピン・セブ島での留学です。

  • 授業はマンツーマン中心
  • 日常生活でも英語を使う
  • 英語を話すことが当たり前の環境

このような環境に身を置くことで、英語を「使わざるを得ない状態」が生まれます。短期間でもアウトプット量が大きく増え、これまで学んできた知識が一気につながり始めます。

英語は特別な才能ではなく、使う環境の中で育つスキルです。その環境を手に入れることが、英語力を変える最短ルートのひとつになります。

まとめ——未来を選び取るために

文部科学省の調査結果である「正答率12.4%」という数字に、悲観する必要は全くありません。

皆さんがこれまでの日本の学校教育で得た「知識の土台」には、どうぞ自信を持ってください。皆さんの頭の中には、すでに世界と戦うための武器が十分に備わっています。

その武器を使いこなすために必要なのは、あと少しの「環境を変える勇気」だけです。それは時に、自分の殻を破る「劇薬」のように感じるかもしれません。

英語はテストの点数を取るための勉強ではなく、人とつながり、世界を広げるためのツールです。

もし、「今年こそ英語を話せるようになりたい」と本気で思っているなら、まずは一歩踏み出し、自ら環境を変えてみてください。

インターネットを通じた会話でも、留学でも構いません。泥臭く、情熱を持ってぶつかれば、必ず英語は口から出てくるようになります。

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