2016.02.20
昨日はセブで有名なお蕎麦屋さんに行きました。今年の1月にオープンした鎌倉さんです。
店主の坂田さんがお蕎麦に対してとても真剣に取り組んでいたので私も真剣に書きます。ははは、、、こういう書き出しはカッコ良いですね。
もちろん美味しかったのですがどう美味しかったか書かなくてはなりません。
先ずはお蕎麦に対するウンチクからいきます。
私は中国にお蕎麦とうどんを出す日本食レストランを持っています。上海の田子房にある空紅羅(アクラ)といお店です。お蕎麦とうどんに関してはだいぶ勉強しました。
職人さんを日本に修行に行かせ頑張ったのですがうどんが納得できる味になっただけでした。うどんに比べるとお蕎麦はとても難しいのです。
蕎麦は香りが重要なので拘るポイントが多くあります。同じ産地でもその年の気候や収穫時期で違いますし、栽培者によっても変わります。輸送方法や乾燥や保存の方法によっても変わり、蕎麦を打って仕上げる職人さんの技量や考え方によって蕎麦はかわるのです。極めつけは茹でて出てきたら直ぐに食べないと香りが楽しめません。お客さんの食べ方ひとつで全ての努力が無駄になる怖い食べ物なのです。
さて鎌倉さんのお蕎麦ですがすばらしいと表現して良いと思います。日本でもここまで頑張っている職人さんは少ないのではないでしょうか。
僭越ながら私の寸評です。
麺そのもの
コネたてを直ぐに茹でてくれるので粘りと歯ごたえがありました。
麺の口当たり
しっとりとしてそれでいてコシがありました。
麺の旨味
蕎麦と繋ぎの割合がよく穀物の旨味が感じられました。
香り
蕎麦の香りが楽しめました。
辛汁の味(もり蕎麦のつゆ)
鰹節、サバ節、昆布などをふんだんに使ったバランスの良い味でした。
出来上がり
コクと奥深い甘みがありました。
麺との相性
細い麺によく絡み、相性が良かったです。
私は素人なので蕎麦の産地ごとの味や、季節ごとの香りはわかりませんが鎌倉さんのお蕎麦は蕎麦らしい香りがあって美味しかったです。
これだけ拘っていらっしゃる方がセブにいるのは幸せです。これからはひいきにしていきたいと思います。
最後に1つだけ。
鎌倉さんに行かれる方はお蕎麦がでたら直ぐに食べてあげてください。拘っている店主が一番喜ばれることです。