「contain」と「include」の違いをすっきり理解!英語で「含む」を正しく使い分けるガイド

英語で「含む」を表すときに便利な「contain」と「include」。
学校でも習う基本語ですが、いざ英作文や会話で使おうとすると「どっちだっけ?」と迷いやすい表現です。
実はこの2つには、中にしっかり入っているのか、その一部として含まれている のかという、明確なニュアンスの違いがあります。
この違いを理解して使い分けられるようになると、説明も描写もぐっと自然で正確な英語に近づきます。
この記事では、「 contain」 と「 include」の基本的な意味から、ネイティブがどのように使い分けているかまで、わかりやすく整理して解説します。
「contain」と「include」って何?
まずは「 contain」 と「 include」の基本的な意味から整理していきましょう。
どちらも日本語では「含む」と訳されますが、英語では性質がまったく同じではありません。
「contain」は「中に入っている」という物理的・明確な関係を示す一方、「include」は「その一部として含まれる」「例として含める」といった、より広い意味で使われます。
まずはこの2つがどんな場面で使われる言葉なのか、全体像をつかんでおくことが大切です。
ここから、それぞれのニュアンスや使いどころを丁寧に見ていきましょう。
どちらも「含む」という意味を持つけれど使い方が違う
英語の「 contain」 と「 include」は、どちらも日本語にすると「含む」と訳されますが、実際には明確に異なる使い方をします。
見た目は似ていても、2つの単語が表すのは「何が、どのように含まれているのか」という関係性の違いです。
具体的には、中にしっかり入っているのか、全体の一部として含まれているだけなのかなど、ニュアンスの差が意味を大きく左右します。
このポイントを押さえると、どちらを使えばよいか迷わなくなります。
全体と部分の関係で使い分けると理解しやすい
「 contain」 と「 include」を使い分けるときは、「全体と部分の関係」 に注目すると理解しやすくなります。
中に物理的に入っている場合は「contain」、全体の一部として存在しているだけなら 「include」を使う、という考え方です。
この視点で判断すると、それぞれのニュアンスがぐっと明確になり、文章も自然になります。
結果として、誤用を避けやすくなり、英語表現の精度が高まります。
「contain」の特徴
ここからは、まず「contain」の特徴を詳しく見ていきましょう。
「contain」は「中に入っている」という 物理的で明確な含有関係 を表す言葉です。
箱・袋・ボトル・場所など、何かが入れ物の中に存在している状態を説明するときによく使われます。
また、目に見える物だけでなく、「成分が含まれている」「データが含まれている」といったケースでも使えるため、科学、料理、ビジネス文書など幅広い場面で登場します。
まずはこの「中にしっかり入っている」という感覚を押さえることが、「contain」の正しい理解につながります。
中に物理的に入っていることを表す
「contain」は、何かが容器の中に入っている、あるいは空間の中に収まっているといった、物理的で目に見える「中身」を表すときに使われる動詞です。
液体・物質・成分・物体など、中に入っているもの を説明する場面で非常に自然に使えます。
例文
This bottle contains water.
(このボトルには水が入っている。)
The box contains old photos.
(その箱には古い写真が入っている。)
このように、実際に何かが中に存在している関係を表すときには、「contain」がもっとも適切な選択になります。
外から見ても分からない内包のニュアンス
「contain」は、外から見ただけではわからない 内側に成分として含まれている というニュアンスでも使われます。
食品のアレルギー表示や、薬・化粧品の成分説明など、内部に何が入っているかを示す場面で非常によく使われる表現です。
例文
This product may contain nuts.
(この商品にはナッツが含まれている可能性があります。)
The medicine contains Vitamin C.
(この薬にはビタミンCが含まれています。)
中に何かが 混ざっている/内包されている 状態を表すのが「contain」の特徴で、外から見て分からないものにも幅広く使える単語です。
「include」の特徴
次に、「include」の特徴を見ていきましょう。
「include」は、「全体の中に一部として含まれている」「例として挙げられている」といった、より広い意味での含む を表す言葉です。
物理的に中に入っている必要はなく、範囲・メンバー・要素などが集合の一部として含まれるときに使われます。
そのため、説明文・ビジネス文書・プレゼン・日常会話など、幅広い場面で自然に使われます。
「contain」より柔らかく、概念的な含有を示すのが「include」の大きな特徴です。
全体の中の一部として含まれていることを表す
「include」は、ある集合やグループの中に特定の要素が一部として含まれていることを表します。
ここでは、物理的に中に入っている必要はなく、あくまで「全体の構成要素のひとつ」として存在しているイメージです。
例文
The price includes tax.
(値段には税金が含まれている。)
The team includes members from different countries.
(そのチームには、さまざまな国のメンバーが含まれている。)
このように、「全体 → その一部」という関係性を説明する際に、「include」は非常に自然で適切な表現になります。
物理的でない概念や要素にも使える
「include」は、物理的なものだけでなく、目に見えない概念や要素 に対しても幅広く使えるのが大きな特徴です。
構成要素・選択肢・役割・特徴など、抽象的なものが「全体の一部として含まれている」ことを説明するときにとても便利です。
例文
The course includes grammar, writing, and speaking lessons.
(このコースには文法、ライティング、スピーキングの授業が含まれている。)
Her responsibilities include managing the team.
(彼女の業務にはチームの管理が含まれている。)
このような概念的な含みには「contain」は使えないため、場面に応じた使い分けが重要です。
「contain」と「include」の使い分けまとめ
英語で「含む」を表す「 contain」 と「 include」。似ているようで、使う場面もニュアンスも大きく違いましたね。
物理的に中に入っている → contain
「contain」は、ボトル・箱・容器の中身や、食品・薬の成分など、「目に見える/見えないに関わらず、物理的に内部に存在しているもの」 を表すときに使います。
中身として実際に収まっているイメージがとても強い動詞です。
たとえば、ボトルの中の水、箱にしまわれた写真、食品に混ざっているアレルゲンなど、「その空間の中に入っている= contain」という関係が成り立つときに自然に使われます。
成分表示や注意書きで頻繁に目にするのもこの特徴が理由です。
全体の中の一部として入っている → include
「include」は、物理的に入っている必要はなく、「全体を構成する要素のひとつとして含まれている」 という広い意味で使われます。
値段に含まれる税金、コース内容に入っている授業、人のグループを構成するメンバーなど、「集合の一部になっている= include」という関係で用いられます。
概念的な要素や目に見えない内容にも使えるため、説明文やビジネス文章でも非常に汎用的です。
見えないものの成分を説明したいとき → contain
「contain」は、目に見えない成分や物質が内部に含まれていることを表すのに最も自然な動詞です。
そのため 食品表示・薬の成分・化粧品の配合成分 など、成分表記には必ず「contain」」が使われます。
例文
This juice contains 10 percent sugar.
(このジュースには砂糖が10%含まれている。)
→成分として内包
The menu includes a drink.
(メニューにはドリンクが含まれている。)
→セット内容の一部
まとめ
「contain」は「容器や空間の中に入っている中身」を指し、「include」は「全体の一部として含まれる要素」を表す動詞です。
この違いを理解しておくと、英語で含むを使い分ける際に迷わなくなります。
文章を書くときや説明をするときは、自分が伝えたい内容が物理的な中身なのか(contain)、それとも全体の構成要素なのか(include)を意識することが大切です。
このポイントを押さえるだけで、より自然で正確な英語表現に近づくことができます。
英語学習は、日々の小さな積み重ねが大きな力になります。
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