留学や履歴書に役立つ!学士・修士・博士の英語での言い方まとめ

海外の大学や留学情報を見ると、「Bachelor」「Master」「Ph.D.」といった言葉をよく目にします。
でも、英語にまだ慣れていないと「どれが学士?」「修士ってどれ?」と迷ってしまうこともあります。
また、履歴書(レジュメ)に学歴を英語で書くときにも、正しい表現を知っておくことが大切です。
この記事では、学士・修士・博士を英語でどう表すのかを、基礎からていねいにわかりやすくまとめました。
専攻名の書き方や、自己紹介での使い方もあわせて紹介するので、中学生にも理解しやすく、親御さんにも役立つ内容になっています。
英語で学位を説明できるようになると、留学や進路選びの情報もスムーズに読み解けるようになります。
学位の英語表現をやさしく理解しよう

「学士」・「修士」・「博士」など、学位を表す言葉は日本語ではよく聞くものですが、英語になると急にむずかしく感じる人が多いと思います。
とくに、留学の情報を調べたり、英語で履歴書を書いたりするときに、「Bachelor(学士)」や「Master(修士)」、「Ph.D.(博士)」といった単語が出てきて戸惑うことがあります。
でも、学位の英語表現は仕組みを理解すればとてもシンプルです。
まずは「学位とは何か?」という基本からやさしく見ていきましょう。
まずは学位(Degree)という言葉をおさえよう
「学位」は英語で「degree(ディグリー)」といいます。
これは「大学で何をどのレベルまで学んだか」を表す言葉です。
例えば
- Bachelor’s degree(学士)
- Master’s degree(修士)
- Doctoral degree / Ph.D.(博士)
というように、「〇〇’s degree」という形で使われることが多いです。
英語では、学位は「レベルを示す名前」としてとてもはっきり分けられています。
まずは「degree=学位」という基本だけ覚えておけばOKです。
海外と日本で学位の考え方が少し違う理由
日本と海外では、学位の呼び方や制度が少し違います。
主な違いのポイント
- 海外は「学位名」がとてもはっきりしている
- 専攻(Major)の名前をセットで言うことが多い
- 学位は進路やキャリアで重視されやすい
例えば海外では、「Bachelor of Arts(文学学士)」や、「Bachelor of Science(理学学士)」のように、専攻まで一緒に伝えるのが一般的です。
日本では「大卒」「院卒」という分け方をすることがありますが、英語圏では「どの学位を持っているか」が明確に表現されるため、英語での学位名を知っておくことはとても大事になります。
英語で学位を言えると何が便利になる?
学位を英語で言えるようになると、実はさまざまな場面で役立ちます。
留学の情報が理解しやすくなる
大学の紹介ページや募集要項には、必ずと言っていいほど「Bachelor/Master/Ph.D.」が出てきます。
英語の履歴書(レジュメ)が書ける
海外に応募しなくても、英語の自己紹介やエントリーシートで使える表現です。
自己紹介で学歴を自然に話せる
例えばオンライン英会話や国際交流の場で、学位を説明する機会は意外と多くあります。
英語の学位は、理解できるだけでなく 自分の経歴を正しく伝えるための大切な知識でもあるのです。
学士(Bachelor)の英語での言い方を覚えよう

英語で学位を表すとき、まず覚えておきたいのが「学士=Bachelor(バチュラー)」です。
大学を卒業したときに授与される学位で、英語圏ではとてもよく使われる言葉です。
「Bachelor」と聞くと「独身男性」をイメージする人もいますが、学位の文脈ではまったく別の意味になります。
ここでは、「Bachelor’s degree」という基本形から、専攻による違い、自己紹介での使い方までわかりやすく整理していきます。
「Bachelor’s degree」の読み方と意味
学士号は英語で「Bachelor’s degree(バチュラーズ・ディグリー)」といいます。
ポイント
- Bachelor’s=学士の
- degree=学位
- 合わせて「学士号」という意味
読み方のコツは、「バチュラーズ」と「ズ」をつけること。
「Bachelor degree」と「’s」を落とすのは間違いなので注意しましょう。
例文
I have a Bachelor’s degree.
(私は学士号を持っています。)
とても基本的で、履歴書や自己紹介でも必ず使われる表現です。
学士号の専攻別の言い方を紹介
英語では、学士号は 「分野」ごとに名前が変わる のが特徴です。
最もよく使われるのはこの2つ
| 学位名 | 省略 | 意味 |
| Bachelor of Arts | B.A. | 文系の学士(文学・語学・社会科学など) |
| Bachelor of Science | B.S. / B.Sc. | 理系の学士(理学・工学・情報系など) |
例文
Bachelor of Arts in English
(英語学の文学学士)
Bachelor of Science in Engineering
(工学の理学学士)
「専攻名 in〜」をつけると、より具体的に学んだ内容を伝えられます。
自己紹介や履歴書で使える例文
初心者でもそのまま使える簡単な例文を紹介します。
自己紹介で使える文
例文
I have a Bachelor’s degree in Economics.
(私は経済学の学士号を持っています。)
I graduated with a Bachelor of Science.
(私は理学学士を取得して卒業しました。)
履歴書(レジュメ)での書き方
例文
Bachelor of Arts in Psychology, University of Tokyo.
(東京大学・心理学の文学学士)
B.S. in Computer Science
(コンピュータ科学の理学学士)
学位はシンプルに書くことで、読みやすい英文になります。
修士(Master)の英語表現もしっかり理解する

大学院で取得する 「修士号」 は、英語で「Master(マスター)」と表します。
英語圏では、学士(Bachelor)と同じように、とてもよく使われる学位名です。
留学情報や大学の案内、英語の履歴書では必ず登場するので、ここでしっかり身につけておくと安心です。
まずは基本の言い方から見ていきましょう。
「Master’s degree」の基本の意味
修士号は英語で「Master’s degree(マスターズ・ディグリー)」といいます。
ポイント
- Master’s=修士の
- degree=学位
- 合わせて「修士号」という意味
例文
I have a Master’s degree.
(私は修士号を持っています。)
「Master degree」と「’s」を抜くのは誤り なので注意しましょう。
「修士号=Master’s degree」はセットで覚えるのが一番簡単です。
専攻・分野別の表現を紹介
修士号も学士号と同じく、専攻によって学位名が変わります。
よく使われるのは次の2つです。
| 学位名 | 省略 | 意味 |
| Master of Arts | M.A. | 文系の修士(教育・心理・言語・社会系など) |
| Master of Science | M.S. / M.Sc. | 理系の修士(工学・情報・医学・理学など) |
例文
Master of Arts in Education
(教育学の修士)
Master of Science in Computer Science
(コンピュータ科学の修士)
さらに専門性の高い分野では、次のような学位名もあります。
MBA(Master of Business Administration)
→ ビジネスの代表的な修士号
M.Ed.(Master of Education)
→ 教育学の修士号
興味のある分野の学位名を調べてみると、留学情報がより理解しやすくなります。
留学書類や面接で使える便利なフレーズ
修士号は、留学願書や面接、自己紹介でとてもよく使います。
以下は 初心者でもそのまま使える定番フレーズ です。
自己紹介で使える表現
例文
I’m studying for my Master’s degree.
(私は修士号の取得に向けて勉強しています。)
I completed my Master’s degree in 2023.
(私は2023年に修士号を取得しました。)
面接・志望動機で使える表現
例文
I hope to earn a Master’s degree in Data Science.
(データサイエンスの修士号を取得したいと考えています。)
My goal is to pursue a Master’s program abroad.
(海外で修士課程に進むことが目標です。)
書類(レジュメ)での記載例
M.S. in Mechanical Engineering
(機械工学の修士号)
シンプルな表現を使えば、英語に自信がなくても正しく伝えることができます。
博士(Doctor / Ph.D.)の言い方をわかりやすく整理

博士号は英語で「Doctor」または「Ph.D.」と表され、学位の中でも最も高度なレベルを示すものです。
英語の記事・大学案内・研究紹介などに頻繁に出てくるため、仕組みを知っておくと読みやすくなります。
難しく見えますが、実は基本の形をおさえるだけでグッと理解しやすくなります。
「Ph.D.」ってどう読む?意味は?
「Ph.D.」は 「ピー・エイチ・ディー」と読みます。
これは「Doctor of Philosophy(哲学博士)」の略ですが、ここでの「Philosophy」は哲学というより幅広い学問全体を意味します。
つまり「Ph.D.」は、
- 研究を深めた最高レベルの学位
- 文系・理系問わず多くの分野で使われる一般的な博士号
という意味で使われます。
例文
She has a Ph.D. in Biology.
(彼女は生物学の博士号を持っています。)
「Ph.D.=博士号」と覚えておけば十分です。
博士号の正式名称と略称の違い
博士号には、正式名称と省略形があります。
| 表現 | 読み方 | 意味 |
| Doctor of Philosophy | ドクター・オブ・フィロソフィー | 最も一般的な博士号 |
| Ph.D. | ピーエイチディー | 上記の略称(こちらが一般的) |
また、専門分野によって博士号の名前が変わることがあります。
- Ed.D.(Doctor of Education):教育学の博士
- M.D.(Doctor of Medicine):医学博士(医師の学位)
ただし、一般の学術博士は「Ph.D.」が基本です。
自己紹介で自然に使えるフレーズ例
博士号を取得している、または取得予定の人が、自己紹介や書類で使える表現を紹介します。
初心者でもそのまま使えるシンプルな文にしています。
自己紹介で使える文
例文
I have a Ph.D. in Chemistry.
(私は化学の博士号を持っています。)
I’m working toward my Ph.D.
(博士号の取得に向けて研究しています。)
面接・研究紹介で使える表現
例文
My research focuses on 〜.
(私の研究テーマは〜です。)
I completed my doctoral program in 2022.
(2022年に博士課程を修了しました。)
書類(レジュメ)での記載例
Ph.D. in Physics, University of Tokyo.
(東京大学・物理学博士)
博士号は専門性を示す大切な学位なので、正しい表現を使えると印象がよくなります。
履歴書(レジュメ)や留学書類に学位を書くときのポイント

英語で履歴書を書くときや、留学の願書を提出するときには、学位の書き方がとても重要になります。
シンプルなルールを知らないと、誤解を招く書き方になってしまうこともあります。
ここでは、初心者が知っておきたい基本ポイントだけをやさしくまとめました。
英語履歴書で学位を書く基本ルール
英語の履歴書では、学位は「学位名 → 専攻 → 大学名」の順番で書くのが一般的です。
基本の書き方
Bachelor of Arts in Psychology, University of Tokyo
M.S. in Engineering, Kyoto University
ルールのポイント
- 頭文字は 大文字 を使う
- 略称(B.A. / M.S. / Ph.D.)もOK
- 年度を書くとさらにわかりやすい
シンプルに、読み手が理解しやすい形にすることが大切です。
留学願書でよく使われる学位表現
留学の願書(application form)では、以下のような表現が使われます。
よく出てくる言い方
intended degree
(希望する学位)
degree pursued
(取得を目指す学位)
major / field of study
(専攻分野)
具体例
- Intended degree: Master’s degree
- Field of study: Computer Science
願書は形式が決まっていることが多いので、落ち着いて一つずつ書けば問題ありません。
初心者がやりがちな間違いと気をつけたい点
学位を書くとき、初心者が特につまずきやすいのは次のポイントです。
よくある間違い
- 「Bachelor degree」と「’s」を書き忘れる
- 「major(専攻)」を書かずに学位だけ書いてしまう
- 小文字で書いて見づらくなる
気をつけたいポイント
- 「Bachelor’s / Master’s / Doctoral」は必ず「’s」をつける
- できるだけ 専攻名もセット で書く
- 大文字・略称は正式な表記として安心して使う
英語の履歴書は見やすさがとても大事なので、「短く・明確に」書くことを意識しましょう。
まとめ|学士・修士・博士を英語で言えると世界が広がる

学位の英語表現はむずかしく見えますが、仕組みを理解すればとてもシンプルです。
「学士=Bachelor・修士=Master・博士=Ph.D.」
という基本をおさえるだけで、留学情報や海外大学の説明、英語の履歴書がぐっと読みやすくなります。
学位を英語で説明できるようになると、
- 留学の情報が理解しやすくなる
- 自己紹介や面接で自分の経歴を正しく伝えられる
- 海外の人ともスムーズに学歴について話せる
など、実はたくさんの場面で役に立ちます。
完璧に覚える必要はありません。
まずは「Bachelor/Master/Ph.D.」の3つをシンプルに覚えるところから始めてみてください。
学位の英語がわかると、進学や留学の選択肢が広がり、世界とのつながりがもっと身近になります。


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