2025.04.05
北欧の穏やかな国、デンマーク。
童話作家アンデルセンが生まれた地としても知られ、おとぎ話の世界がそのまま現れたような美しい街並みが広がります。
福祉国家で男女平等が進んでいることから、世界幸福度ランキングの上位常連国としても有名です。
また「ヒュッゲ」と呼ばれる、心地よい時間や空間を大切にする独自の文化が根付いており、日々の生活を心穏やかに楽しむ人々に出会えるでしょう。
そんなデンマークでのワ-ホリは、豊かな自然に囲まれ、暮らしやすい社会の中で貴重な経験を積む絶好の機会です。
本記事では、ワーホリ先としてデンマークをおすすめする理由や必要な条件、費用目安などを詳しく解説します。
デンマークでのワーホリを検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
デンマークは、ワーホリを考えている人にとって魅力的な国の1つです。
理由は、以下の3つです。
それぞれについて、詳しく解説していきます。
デンマークは、世界的にも治安の良い国として有名で、安全な環境でワーホリをしたい人に最適です。
2024年の世界平和度指数ランキングでは8位にランクイン。
さらに一般市民の銃規制も厳しく取り締まられているため、安全性の高い国といえます。
ただし、観光客を狙ったスリや置き引きなどの軽犯罪は少なくありません。
貴重品や手荷物は常に持ち歩き、犯罪を未然に防ぐ意識を持つことが大切です。
参考:経済平和研究所|「世界平和度指数2024年度版(Global Peace Index 2024)」
デンマークでは、公用語のデンマーク語に加え、英語も広く話されています。
小学校から実践的な英語学習をはじめており、仕事や日常生活でも英語を使う機会が豊富です。
そのため、多くの人がネイティブ並みの英語力を身につけています。
実際、デンマークはEF EPI(EF 英語能力指数)のランキングで7位に入っており、英語能力が「非常に高い」と評価されています。
「ネイティブ環境じゃなくても、英語を実践的に学びたい」
「ワーホリ中に英語以外の言語にも触れてみたい」
こうした思いを持つ人にとって、デンマークは英語とデンマーク語を学べる、理想的な環境です。
デンマークの医療費は税金でまかなわれており、原則として無料です。
日本のマイナンバーに相当する「CPRナンバー」を取得すれば、デンマークに滞在する外国人も無償で医療サービスを受けられます。
CPRナンバーとは、デンマーク在住のすべての人に割り当てられる10桁の個人番号です。デンマークに3ヶ月以上滞在する場合は、登録手続きが義務付けられています。
入国後5日以内に、最寄りのICS(国際市民サービス)で忘れずに申請手続きを行いましょう。
デンマークでワーホリをするには、事前に確認しておくべき条件が2つあります。
1つずつ見ていきましょう。
ワーホリビザを申請する際には、銀行の残高証明書が必要です。
最低でも15,000デンマーククローネ(約33万円以上)の賃金証明が必要なため、残高が不足している場合は、事前に準備しておきましょう。
デンマークのワーホリビザでは、最長6ヶ月間の就労が認められています。
ワーホリ先によっては1年間の就労が可能な国もありますが、デンマークは6ヶ月までに限られているため、余裕を持った資金計画を立てておくと安心です。
また、滞在期間は最長1年間のため、語学学校への通学や旅行を組み合わせながら、ワーホリ生活を満喫するケースも多く見られます。
デンマークのワーホリビザを申請する手順は、大きく以下の3ステップに分かれます。
※VFSグローバルデンマークビザ申請センターのウェブサイトから手続きを行う。
※訪問予約を行い、ビザ申請後14日以内に生体認証を完了させる。
※申請完了からビザ発給までは、2週間〜3ヶ月程度かかる。
申請時期や内容によっては、手続きに時間がかかる可能性があるため、早めの準備を心がけましょう。
ここでは、1年間デンマークでワーホリする場合の費用目安を紹介します。
語学学校を利用する場合と、フォルケホイスコーレ(成人向けの教育機関)に滞在する場合の2パターンで詳しく見ていきましょう。
ワーホリと語学学校での勉強をそれぞれ半年ずつおこなう場合、費用目安は226〜520万円です。
具体的な内訳は、下表のとおりです。
初期費用 | ワーホリビザ申請費用 | 2,400円 |
航空券(往復) | 13~33万円 | |
海外旅行保険 | 20~40万円 | |
渡航準備費用(パスポート、スーツケース、変換プラグなど) | 1~3万円 | |
渡航後費用(語学学校) | 学費 | 10~12万/月 |
渡航後費用(共通) | 家賃(シェアハウスの場合) | 6~16万円/月 |
交通費、通信費 | 1~2万円/月 | |
交際費、娯楽費 | 1~3万円/月 | |
食費 | 3~10万円/月 | |
総額 | 226万円~520万円 |
渡航時期や契約する海外保険の種類、現地での生活スタイルによって、必要な金額は大きく異なります。
また、ワーホリの場合、渡航後に現地で働きながら収入を得られるので、全額を事前に準備する必要はありません。
フォルケホイスコーレとは、デンマーク発祥の成人向け教育機関で、17歳半以上であれば誰でも入学できます。
全寮制のため、学費には滞在費や食費が含まれており、比較的低コストで学べる点が特徴です。
ワーホリとフォルケホイスコーレを組み合わせて滞在する場合の費用目安は、以下のとおりです。
初期費用 | ワーホリビザ申請費用 | 2,400円 |
航空券 | 13~33万円 | |
海外旅行保険 | 20~40万円 | |
渡航準備費用(パスポート、スーツケース、変換プラグなど) | 1~3万円 | |
渡航後費用(フォルケホイスコーレ) | 学費(食費、滞在費も含む) | 10~20万円/月 |
渡航後費用(ワーホリ) | 家賃(シェアハウスの場合) | 6~16万円/月 |
食費 | 3~10万円/月 | |
渡航後費用(共通) | 交通費、通信費 | 1~2万円/月 |
交際費、娯楽費 | 1~3万円/月 | |
総額 | 172~412万円 |
フォルケホイスコーレの学費は、学校の立地や施設、コース内容によって異なります。
都市部の学校は費用が高くなる傾向があるため、予算を抑えたい場合は、郊外の学校を選ぶとよいでしょう。
デンマークのワーホリでできる主な仕事は、以下のとおりです。
職種 | 時給目安 | 必要な語学力 |
---|---|---|
日本食レストラン | 110クローネ~130クローネ(約2,400円~約2,800円) | 基本レベルの英語 |
ホテルやユースホステル | 110クローネ~130クローネ(約2,400円~約2,800円) | 基本レベルの英語 |
農場(ファームジョブ) | 130クローネ~(約2,800円~) | 基本レベルの英語 |
ベビーシッター | 120クローネ~(約2,600円~) | 家庭による |
レストランやホテルでの仕事は、ワーホリ参加者に人気の職種です。
また、農場でのファームジョブは住み込みで働く場合が多く、食費や宿泊費を抑えられる点が魅力。
デンマークでの求人情報は、下記のサイトでも検索できます。ぜひ活用してみてください。
デンマークは治安が良く、女性の一人暮らしでも安心して滞在できるワーホリ先の1つです。
非英語圏の国でありながら、現地の人々の英語力は非常に高いため、ワーホリをしながら英語を勉強したい人にも適しています。
ただし、ビザ申請時に一定額の貯金が必要な点や、就労可能期間がほかの国と比べて短い点には注意が必要です。
デンマークのワーホリに興味を持った方は、ぜひ渡航先の候補として検討してみてください。