英会話は独学でも身につく？初心者でもできる勉強法と上達のコツ

英会話を身につけたいと思っても「独学で本当に話せるようになるの？」と疑問に感じる方は多いのではないでしょうか。

本記事では英会話を独学で習得するために必要な基礎知識や条件、効果的な勉強法から注意すべきポイントまでを徹底解説します。

実際に独学で成果を出した人の体験談やおすすめの教材・アプリも紹介。

「独学でできること」と「独学だけでは難しいこと」を整理し、自分に合った学習スタイルを見つけたい方に役立つ内容になっています。

英会話の第一歩を踏み出したい方は、ぜひ続きを読み進めてください。

QQEnglish編集部

フィリピン・セブ島留学をはじめ、世界各国への留学、ワーホリ情報など英語学習をしている方へ役立つ情報を発信しています。

斉藤淳

フィリピン留学協会会長

2014年からフィリピン・セブ島留学に関わる。セブ島の学校を中心に50校以上訪問しつつ、留学生に学校の選び方や現地の情報を発信しています。

英会話を独学で学ぶ前に知っておく基礎知識

「日常英会話レベル」とはどのくらい？

日常英会話レベルとは、旅行やビジネスの基本的なやり取りが問題なくできる程度を指します。

空港やレストランでの会話、簡単な自己紹介や買い物のやり取りなどです。

CEFRでいうとA2〜B1程度が目安とされ、TOEICスコアでは400〜600点前後に相当します。

このレベルを達成すると英語を話すことへの心理的な壁が大きく下がり、海外旅行や留学に行っても安心してコミュニケーションをとれるようになります。

独学に必要な勉強時間と費用の目安

一般的に英語初心者が日常会話レベルに到達するためには、約300〜600時間の学習が必要だといわれています。

毎日1時間学習すると1〜2年、1日2時間であれば半年〜1年程度で到達可能です。

費用に関しては参考書やアプリを中心に学べば1〜2万円程度に抑えることも可能ですが、オンライン英会話や発音矯正アプリを併用すると月数千円〜1万円ほどの投資が必要になります。

独学は低コストで始めやすい反面、モチベーション管理が課題となるため、学習スケジュールの明確化が欠かせません。

英語と日本語の大きな違い（語順・発音・文型など）

独学を始める際には、英語と日本語の根本的な違いを理解しておくことが効率的な学習につながります。

代表的な違いは以下の通りです。

語順の違い：日本語は「主語＋目的語＋動詞」、英語は「主語＋動詞＋目的語」が基本。
発音の違い：日本語にない「th」や「r/l」の発音がある。
文型の違い：英語では「第5文型（SVOOやSVOC）」が頻繁に使われるが、日本語には対応する構造が少ない。

違いを意識して学習を進めることで正しい理解とアウトプットにつながります。

発音は独学では曖昧になりやすいため、音声付き教材やオンライン英会話の活用が有効です。

独学の初期段階でこれらのポイントを押さえておくことで学習効率を大きく高めることができます。

独学のメリット・デメリット

独学のメリット（自由度・コスト面）

独学の魅力は以下のような点にあります。

• 自分のペースで学習できる（仕事や学校、家庭の予定に合わせやすい）
• 費用を抑えやすい（参考書・YouTube・アプリなど低コストで始められる）
• 気軽にスタートできるため初心者に向いている

独学のデメリット（モチベーション低下・教材選びの難しさ）

一方で、独学には次のような弱点があります。

• モチベーション維持が難しく挫折しやすい
• 自分に合った教材を見極めにくい
• 英会話の実践機会が不足し「読む・聞く力」はついても「話す力」に直結しにくい

デメリットを補う対処法（学習ルーティン化・外部サービスの活用）

デメリットを克服するためには工夫が必要です。

• 学習を生活の一部に組み込み、毎日30分でも継続する
• 週1〜2回オンライン英会話でアウトプットの機会を確保する
• アプリやSNSを活用して学習記録を公開し、モチベーション維持につなげる
• 独学と外部サービスを組み合わせて効率的に学習する

【実体験】独学で英会話が伸びた勉強記録

4ヶ月300時間の学習日誌

ある学習者は「1日2〜3時間」を目標に4ヶ月で合計300時間の英語学習を継続しました。

主な学習内容は以下の通りです。

• 中学レベルの文法と単語を毎日復習
• シャドーイングによるリスニング強化
• 英語ニュースサイトでの多読
• 短文での英作文とSNSへの投稿

「毎日必ず机に向かう」習慣を徹底した結果、日常会話で聞き返す回数が減り、話すスピードも向上したといいます。

学習時間を可視化することがモチベーション維持につながった事例です。

引きこもり主婦の海外ドラマ学習法

外出が少ない主婦が海外ドラマを教材に学習を継続しました。

具体的な方法は以下の通りです。

• 好きなドラマを字幕付きで視聴し、セリフをシャドーイング
• よく使われるフレーズをノートに書き出す
• 同じエピソードを繰り返し視聴して発音を真似る

好きなコンテンツを活用することで飽きずに学習を継続できたのがポイントです。

結果としてリスニング力が飛躍的に向上し、オンライン英会話でも聞き取りがスムーズになったと報告しています。

成功例に共通するポイント（多読・シャドーイング・SNS発信など）

独学で成果を出した学習者には共通点があります。

• 多読：英語ニュースや簡単な洋書を継続的に読むことで語彙力を増やす
• シャドーイング：音声を真似て発音やイントネーションを習得する
• SNS発信：短い英文をSNSに投稿して、アウトプットの機会を作る
• 習慣化：毎日学習時間を固定してルーティン化する

「自分に合った方法を楽しみながら続ける」ことがポイントです。

英会話を独学で上達させる条件と勉強のコツ

習慣化して継続できる環境をつくる

毎日決まった時間に学習を組み込むことで「やるのが当たり前」という状態を作りましょう。

忙しい人は通勤中や昼休みなどスキマ時間を使うのも効果的です。

短時間でも継続することが上達につながります。

小さな目標を設定してステップアップする

大きすぎる目標は挫折の原因になります。

「今週は自己紹介をスムーズに言えるようにする」「1ヶ月で海外ドラマを字幕付きで理解できるシーンを増やす」といった小さなゴールを設定すると達成感を積み重ねやすく、モチベーション維持にもつながります。

基礎（中学レベル）の文法と単語をやり直す

独学のスタートは中学英語の復習からです。基礎文法と頻出単語を固めることで自分の言いたいことをシンプルに表現できるようになります。

参考書やアプリを活用して、中学レベルを一通りマスターしましょう。

アウトプットの機会を必ず作る

独学ではインプットに偏りがちですが、実際に話す練習を取り入れることが重要です。

• 音読でフレーズを声に出す
• 独り言で日常の行動を英語で表現する
• 週数回はオンライン英会話で実践する

このようにアウトプットを意識的に取り入れることで「使える英語」に変えていけます。

シャドーイングやディクテーションでリスニングを強化する

聞き流しだけではリスニング力は伸びません。

音声を真似して声に出すシャドーイング、聞こえた内容を書き取るディクテーションを取り入れると、弱点が明確になり理解力が深まります。

英語を英語のまま理解する力を育てる

日本語に訳さず英語を英語で理解する「英語脳」を作ることもポイントです。

英英辞典を使ったり、英語字幕でドラマを見たりして、日本語を介さない理解に慣れていきましょう。

独学で英会話を習得する具体的な手順

STEP1 基礎英語力（単語・文法）を身につける

英会話を独学で始める最初のステップは、基礎の徹底です。

中学レベルの単語と文法を確実にマスターすることが重要です。

• 単語帳で頻出語彙を反復練習する
• 文法書で基本的な文型（SVO、SVOCなど）を理解する
• 簡単な英文を自分で組み立てて声に出す

基礎が定着していないとリスニングやスピーキングを練習しても理解が追いつきません。

まずは土台作りから取り組みましょう。

STEP2 英語脳をつくる（リスニング・発音練習）

次のステップは「英語を英語のまま理解する感覚」を養うことです。

日本語に訳す癖を減らし、英語をダイレクトに処理できるようにします。

• 英語音声を聞きながら同時に発音するシャドーイング
• ディクテーションで聞こえた音を正確に書き取る
• 英語字幕で動画を視聴し、日本語を介さず意味をとらえる

これによりリスニング力と発音が強化され、会話スピードにも対応しやすくなります。

STEP3 実践アウトプット（独り言・オンライン英会話・サークル活用）

学んだことを定着させるにはアウトプットが欠かせません。

独学でも工夫次第で実践の場を確保できます。

• 独り言で日常の動作を英語で表現する（例文：I’m cooking lunch.）
• 日記やSNSに短文を投稿する
• オンライン英会話を週1〜2回取り入れる
• 英会話サークルやイベントに参加して実際に会話する

インプットとアウトプットをバランスよく繰り返すことで、使える英語が定着します。

半年間の独学スケジュール例（1〜6ヶ月の流れ）

効率的に上達するには計画が大切です。

以下は半年間の学習スケジュール例です。

• 1ヶ月目：中学英語の単語・文法を徹底復習
• 2ヶ月目：リスニング教材でシャドーイングを開始
• 3ヶ月目：短文の音読と独り言練習でスピーキング強化
• 4ヶ月目：オンライン英会話を導入し実践的に学ぶ
• 5ヶ月目：英語字幕で動画を視聴、英語を英語で理解する練習
• 6ヶ月目：実際の会話練習を増やし、弱点を改善

この流れを守ることで独学でも半年で「日常会話ができる基礎力」を身につけることが可能になります。

独学に役立つおすすめ教材・アプリ

初心者向け：中学英語教材・基礎参考書

独学を始める方に最も重要なのは「中学レベルの基礎」を固めることです。

参考書や教材は数多くありますが、以下のような教材がおすすめです。

• 文法書：「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。」シリーズは基礎の総復習に最適です。
  
• 単語帳：「ターゲット1200」や「システム英単語Basic」など、日常会話でよく使う語彙を中心に学べるもの。
  
• フレーズ集：「ネイティブなら子どものときに身につける英会話なるほどフレーズ100」などは、すぐに使える表現を効率的に覚えられます。

基礎を繰り返し確認することで独学でも着実に英会話力を積み上げることができます。

独学に便利な英語学習アプリ（スタディサプリENGLISH・スピークバディ・Duolingoなど）

スマホアプリを活用すれば、スキマ時間でも効率よく学習ができます。

代表的なアプリは以下の通りです。

• スタディサプリENGLISH：リスニング・リーディング・スピーキングを網羅。ドラマ仕立てのストーリーで飽きずに継続できます。
• スピークバディ：AIとの会話でスピーキング練習が可能。発音や文法のフィードバックもあるため独学に最適です。
• Duolingo：無料で利用でき、ゲーム感覚で単語やフレーズを習得できます。初心者が学習習慣をつけるのに向いています。

動画・海外ドラマを使ったリスニング強化法

独学でリスニング力を伸ばすには、動画や海外ドラマの活用が効果的です。

• 英語字幕を活用：日本語字幕ではなく英語字幕で視聴すると、耳と目から同時に英語を理解できます。
• 繰り返し視聴：同じシーンを繰り返し見ることで、発音やイントネーションが自然に身につきます。
• シャドーイング：登場人物のセリフを真似して発音することで、スピーキング力も同時に鍛えられます。

NetflixやYouTubeなど身近なコンテンツを学習に取り入れると楽しみながら続けられます。

まとめ

英会話は独学でも習得可能ですが、最も難しいのはアウトプット環境を確保することです。

文法や単語を独学で学べても、実際に会話で使う機会が少ないと伸び悩みやすいのが現実です。

そのため、独学に限界を感じる人が多いのです。

効率よく英会話を身につけたいなら、留学という選択肢も検討する価値があります。

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初心者でも安心して学べるカリキュラムが用意されているため、独学で基礎を身につけた後のステップアップにも最適です。

実際の留学で集中的にアウトプットを行うことで短期間での飛躍的な上達が期待できます。