2025.03.20
「ヨーロッパで語学を学びながら働きたい」
「ワーキングホリデーができる国に渡航したい」
と考えている方は、ヨーロッパでワーホリのビザを申請してみてはいかがでしょうか?
ヨーロッパは治安が比較的良いだけでなく、ワーキングホリデー制度を設けている国が多く、ヨーロッパの22カ国の国で制度を利用できます。
今回はヨーロッパでワーホリをする魅力と注意点、ヨーロッパ各国の特徴などについて解説していきます。
ワーホリを検討している方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
ここでは、日本とワーキングホリデー協定を結んでいるヨーロッパの国を紹介します。
日本は22カ国と協定を結んでいるため選択肢が多いですが、それぞれ滞在期間やビザの年間発行数が異なるので以下の表で確認してみましょう。
国 | 対象年齢 | 滞在期間 | 就学可能期間 | 年間発給数 |
フランス | 18~30歳 | 1年 | 制限なし | 1800 |
ドイツ | 18~30歳 | 1年 | 制限なし | 制限なし |
イギリス | 18~30歳 | 2年 | 制限なし | 6000 |
アイルランド | 18~30歳 | 1年 | 制限なし | 800 |
デンマーク | 18~30歳 | 1年 | 制限なし | 制限なし |
ノルウェー | 18~30歳 | 1年 | 3ヶ月未満 | 制限なし |
ポルトガル | 18~30歳 | 1年 | 制限なし | 制限なし |
ポーランド | 18~30歳 | 1年 | 制限なし | 500 |
スロバキア | 18~30歳 | 1年 | 明記なし | 400 |
オーストリア | 18~30歳 | 1年 | 明記なし | 200 |
ハンガリー | 18~30歳 | ビザ発給から1年 | 明記なし | 200 |
スペイン | 18~30歳 | 1年 | 明記なし | 500 |
イタリア | 18~30歳 | 1年 | 6か月未満 | 不明 |
アイスランド | 18~26歳 | 1年 | 明記なし | 30 |
チェコ | 18~30歳 | ビザ発給から1年 | 明記なし | 400 |
リトアニア | 18~30歳 | 1年 | 明記なし | 100 |
スウェーデン | 18~30歳 | 1年 | 明記なし | 制限なし |
エストニア | 18~30歳 | 1年 | 明記なし | 制限なし |
オランダ | 18~30歳 | 1年 | 明記なし | 200 |
フィンランド | 18~30歳 | ビザ発給から1年 | 明記なし | 制限なし |
ラトビア | 18~30歳 | 1年 | 明記なし | 100 |
ルクセンブルク | 18~30歳 | 1年 | 明記なし | 100 |
ワーホリの対象年齢は基本的に18歳から30歳までが多いですが、アイスランドのように26歳と低く設定されている国もあります。
また、就学期間やビザの発行数も国によってことなるため、事前に確認しておく必要があります。
ここからは、ヨーロッパでワーキングホリデーをする魅力を3点紹介していきます。
留学やワーホリをしたいと考える一番の理由は、言語の習得でしょう。
ヨーロッパでは英語だけでなく、ドイツ語やフランス語など国によって話される言語が違うため英語以外の言語を習得できる機会が多いです。
EU加盟国の中で24の言語が公用語として扱われ、母国語以外にも英語や他国の言語を話す人たちが多いため、街中の案内も複数の言語で書かれています。
そのため、語学学校や街中でも複数の言語に触れる機会が多く、ワーキングホリデーをしながら言語の習得をしたい人にとってヨーロッパはおすすめの渡航先と言えるでしょう。
多言語に触れる機会が多いヨーロッパは国際交流の場も多く、いろんな国から労働者が集まります。
行動力・コミュニケーション能力・チャレンジ精神・協調性などグローバル人材として求められるスキルも習得しやすい環境と言えるでしょう。
日本から離れて慣れない生活の中で暮らしていく経験を通して、スキルアップを目指していけるのもヨーロッパでワーキングホリデーを行う魅力の一つと言えるでしょう。
ヨーロッパではEUに加盟している国であれば陸続きでの移動が可能であったり、日本とシェンゲン協定を結ぶ国であれば、90日以内の滞在であればビザなしで旅行ができます。
EU加盟国内ではパスポートやビザのチェックもなく自由に移動ができることに加え、交通網も発達している国が多いため不自由なく移動ができるでしょう。
日本からヨーロッパへの移動にはかなりの費用がかかりますが、ヨーロッパ内の移動であればそこまで費用がかからないのも魅力の一つです。
比較的安価でヨーロッパを旅行できるので一つの国だけでなく、いろんな国に行きたかったり交流をしたい人はヨーロッパでのワーキングホリデーがおすすめです。
次に、ヨーロッパでワーキングホリデーをする上での注意点について2点紹介していきます。
ワーキングホリデーでは、ほとんどの国が年齢制限を設けています。
基本的にビザを申請する年齢が30歳までと決められていますが、渡航時に31歳になったりしても大丈夫な場合が多いです。
しかし、フランスは申請時に29歳まで、アイスランドは25歳までと他の国と制限が異なるため注意が必要です。
各国の法律や制度も異なるため、渡航を検討している国の制度や文化なども事前に確認しておきましょう。
ワーキングホリデーでは仕事を自分で探す場合がほとんどですが、ヨーロッパでの仕事探しは難航することが多いです。
理由の一つとして、ヨーロッパ圏内の人たちもライバルになり求人倍率が高くなるからです。
EU加盟国の場合は、自由に移動や居住ができるため柔軟に動けます。
特に都市部では日本人と比べると現地の人の方が仕事が決まりやすいため、制限がある日本人は大きなハンデとなりやすいです。
また、外国人労働者を雇用する環境が整っていないことも多く、地方ではほとんど雇用がないことにも注意が必要です。
高い語学力など働くために必要なスキルを渡航前に磨くことで仕事探しがしやすくなりますので、しっかりと準備を行うことをおすすめします。
また、日本人ならではの勤勉さなどをアピールするのもよいですね。
ここからは、ワーキングホリデーにおすすめなヨーロッパの国を紹介していきます。
各国の特徴を参考にしながら、渡航先を検討してみてください。
イギリスは英語圏であることに加え、条件なしで最長2年間の滞在が認められています。
語学留学の候補地としても挙げられるイギリスですが、就学や就労の制限がないため他の国と比べると自由度の高い生活を行えるでしょう。
また物価は比較的高めですが、英語のスキルがあれば高時給の仕事に就くことも夢ではありません。
さらに年間のビザ発行数も1500人から6000人に拡充されよりワーキングホリデーをしやすい国になりました。
ドイツはイギリスと同じく就学・就労の制限がなくドイツ語だけでなく英語を話す人も多いためワーホリを通して言語習得に挑めるでしょう。
加えて、最低賃金が12.41ユーロと他の国と比べて高いため、収入も安定して手に入れることができるでしょう。
首都であるベルリンは教育水準の高さや芸術都市としても知られていることに加え、国土は9 カ国と接しているためヨーロッパ旅行の中心拠点としてもおすすめの渡航先です。
フランスは歴史と文化が豊かな国として知られており、観光や留学先としても人気の国です。
ビザ申請の書類制作の段階である程度の英語・フランス語の語学レベルが必要になりますが、挑戦する価値は十分あります。
こちらも就学・就労の制限がないためワーホリでお金を貯められれば物価の高いフランスでも十分に暮らしていけるでしょう。
またスペイン・ドイツ・イタリアなどの国と接し、陸続きでの移動も可能なので気軽に足を運べるのも魅力の一つと言えるしょう。
アイルランドもイギリスと同じく英語圏の国です。
他の国と比べると日本人の割合が少なく、英語を使う機会も自然と多くなるでしょう。
滞在期間中の就学期間がないことに加え、就労時間も週39時間までであれば、1年間を通して働けます。
古代遺跡や豊かな自然が残る国なので、のんびりとした環境かつ、より英語に集中できる場所でワーホリを行いたい人におすすめの国と言えるでしょう。
スペイン語はスペインだけでなく、世界中で話されている言語の一つです。
グローバルな活躍を目指す方は、スペインで英語とスペイン語を習得することでグローバル人材としての価値が高められるでしょう。
現地の人々はフレンドリーで優しい人が多いことに加え、温暖な気候や比較的安めな物価などワーホリをしながら生活がしやすい環境が整っていると言えます。
ここからは、ヨーロッパでワーホリの渡航先を決める際に重視したいポイントを紹介します。
ヨーロッパでは、ビザの申請の際に英語や渡航先の言語で申請する必要となるケースがほとんどです。
ヨーロッパでは英語がよく話されていますが、英語を話せる人の割合は国によって大きく異なります。
その中で英語ができる人の割合が高いのは、アイルランドとイギリスです。
英語を話せる人は渡航先に英語圏の国を選択することで、仕事探しにおいては非常に有利に働くでしょう。
ワーホリでは主に言語習得や海外での就労経験が、今後のキャリアにおいて大きな影響を与えます。
キャリアを考えた上でグローバルに活躍したい場合は、世界中に話者が多い英語やスペイン語などの言語を習得できる国に渡航するのがベストと言えるでしょう。
英語と同時に多言語を身につけたい場合、スペイン語、フランス語、ポルトガル語などがおすすめです。
ヨーロッパは観光資源が豊富な国が多いため、その分求人の数も多いと言えるでしょう。
観光地として人気の国は活気があることに加え、住環境なども整っているケースが多いです。
さらに観光業も盛んなので、日本人向けのツアーガイドなどの仕事や、英語力が高ければ外国人の対応ができる飲食店やお土産屋さんのスタッフとして就労できる可能性もあります。
特に世界各国から観光客が集まるフランスやスペイン、イタリアなどは仕事と同時に空いた時間で観光をできるのでおすすめです。
ヨーロッパの中でもEU加盟国間ではパスポートやビザなしでの渡航が可能なことに加え、移動費も数千円ほどで抑えられるなど、旅行において便利な環境が整っています。
隣接している国が多い国や交通網が発達している国などはワーホリの拠点としてだけでなく、ヨーロッパ周遊の拠点としても適していると言えるでしょう。
特に交通網が発達しており隣国にリーズナブルな料金で行けるドイツやフランスや、ポーランドやヨーロッパの内陸国であるオーストリアやチェコなどは隣接している国が多いことに加え、物価も低めなので旅行の拠点に適していると言えます。
ここからはヨーロッパでワーキングホリデーをする際に準備しておいた方がいいものを紹介します。
渡航前にしておくことを把握して快適なワーキングホリデーを始めましょう。
保険を検討している方は、ワーキングホリデーの渡航前に手続きを行いましょう。
ワーキングホリデーは長期間かけて働くことが多いため、滞在期間も必然的に長くなります。
保険に入るのは必須ではありませんが、万が一に備えて保険に加入し保険証を準備しましょう。
申請書類を作成しなければそもそもワーキングホリデーに参加できません。
各国の駐日外国公館でビザを申請する必要があるため適切な手続きをした上で申し込みましょう。
ビザの発給情報などは概要については外務省のワーキングホリデービザの発給情報について説明しているサイトもあるのでこちらをご覧ください。
ここまでヨーロッパでのワーキングホリデーについての魅力と注意点について解説しました。
ヨーロッパでは英語以外の言語で話す機会や申請書類の作成も必要なため、難易度が高いと言われています。
ヨーロッパでのワーホリを検討している人は、語学力を鍛えたりしっかりと準備をすることで他の人よりもビザが通りやすくなるかもしれません。
またヨーロッパは隣国同士や空路での往来もしやすいので語学習得だけでなくヨーロッパ周遊も実現できるでしょう。
まずはヨーロッパの国を比較して、自分に合っていると感じた国のワーキングホリデービザの申し込み方法を確認して申請してみましょう。