社会人のための英文法参考書ガイド【おすすめ15冊】

「英語を勉強し直したい」
そう思った瞬間から、あなたの成長は始まっています。
英語が「聞けない・話せない」最大の原因は、意外にも“文法の土台があいまいなまま”だからです。
本記事では、社会人が自分に合った英文法参考書を見つけ、最短で「話せる英語力」へつなげるためのガイドをお届けします。
基礎からやり直したい方も、TOEICスコアアップを狙う方も、海外出張で実践的に英語を使いたい方も。
あなたの目的に合わせて、いま選ぶべき一冊が必ず見つかります。
英語が「聞けない・話せない」のは文法力不足が原因
英語を何年も学んできたのに会話になると「言葉が出てこない」「相手の英語が聞き取れない」と感じる社会人は多いです。
社会人が英語を使いこなすためには「使える文法」を身につけることが大切です。
社会人が文法を学び直す3つのメリット
社会人が改めて英文法を学び直すことで、次のようなメリットがあります。
- 英会話の基礎力がつく(語順思考が身につく)
英語の語順を理解することで瞬時に文を組み立てる力が身につきます。「私は昨日映画を見た」は I watched a movie yesterday. のように、主語→動詞→目的語の順に考える習慣ができるため、英会話で言葉に詰まることが減ります。 - TOEIC・英検・ビジネス英語試験のスコアが伸びる
文法知識があればTOEICのPart5のような短文問題を効率的に解けるだけでなく、長文読解でも構造を素早く把握できます。結果としてTOEICや英検のスコアアップはもちろん、昇進試験などの評価にも直結します。 - 英語で資料作成・メール作成がスムーズになる
文法を理解していれば、自然でミスのない英文メールや報告書が書けるようになり、取引先や上司とのコミュニケーションもスムーズになります。和訳調の堅い英語からネイティブに伝わる自然な表現へと変わります。
関連記事:英文法の勉強法 完全ガイド【最短で効果を出す効率的な学び方】
参考書を選ぶ前に決めるべき3つのこと
数ある教材の中から迷わず選ぶためには、まず目的・時間・学習スタイルの3点を明確にしておきましょう。
① 目的(会話/試験/ビジネス)
目的が曖昧なままでは途中でモチベーションが下がったり、自分に合わない教材を選んでしまう原因にもなります。
次のように考えてみましょう。
- 英会話を楽しみたい → 会話例や音声付きの教材が向いています。
- TOEIC・英検のスコアを上げたい → 問題演習が多い試験対策型の参考書を。
- ビジネスで英語を使いたい → メールやプレゼンなど実務に直結する内容を重視。
「自分はなぜ英語を学びたいのか?」という方向性を決めておくだけでOKです。この“目的の明確化”が次のステップで紹介する教材選びの基準になります。
② 学習時間(通勤中/在宅時間)
社会人にとって大きな課題は「学習時間の確保」です。仕事や家庭の予定に合わせて、どの時間帯に学べるかを事前に決めておきましょう。
- 通勤時間が長い人:音声教材やアプリを活用して、耳から学ぶスタイルが効果的です。
- 在宅勤務中心の人:デスクで紙の参考書を開き、書き込みながら理解を深めるのがおすすめです。
③ スタイル(紙/音声/アプリ連携)
自分が「どの学習スタイルに合っているか」を確認しましょう。近年はテキストだけでなく、音声付きやアプリ連携型など、さまざまな学習ツールが登場しています。
主な学習スタイルの特徴をまとめました。
| スタイル | 特徴 | 向いている人 |
| 紙の参考書 | 書き込み・復習がしやすい。集中力を維持しやすい。 | 机でじっくり学びたい人 |
| 音声教材 | 通勤・移動中でも学習可能。リスニングにも効果的。 | 忙しくて勉強時間を取りにくい人 |
| アプリ連携型 | クイズ形式や自動復習など、効率的に習得できる。 | スマホでスキマ時間を活用したい人 |
この3つを組み合わせるのもおすすめです。
「紙の教材で文法理解→音声で耳慣らし→アプリで復習」といったサイクルにすることで学習効果が飛躍的に高まります。
自分に合った「目的・時間・スタイル」を明確にしておくことで、英文法学習は確実に続けやすくなります。
社会人におすすめの勉強サイクル
ここでは、仕事や家庭と両立しながら英語力を伸ばすための実践的な勉強サイクルを紹介します。
インプット→アウトプット→復習の3ステップ
英語を定着させるためには「読む・聞く(インプット)」と「話す・書く(アウトプット)」をバランスよく繰り返すことが欠かせません。
おすすめの3ステップは次の通りです。
- インプット:理解を深める時間
文法書や音声教材を使って「ルール」と「使い方」をインプットします。
短時間でもいいので1日1文法項目に集中するのが効果的です。 - アウトプット:使って覚える時間
覚えた文法を実際に声に出して使うことで、英語が“知識”から“運用力”に変わります。 - 復習:記憶を定着させる時間
学習内容は「忘れる前に復習」するのが鉄則です。
1日後・3日後・1週間後というように、短い間隔で見直すことで長期記憶として定着します。
週末+平日15分で続けられる計画術
忙しい社会人にとって学習を続けるためには“無理をしない計画”が何よりも大切です。
具体的なスケジュール例を紹介します。
| 曜日 | 学習内容 | 時間の目安 |
| 月〜金 | 文法テキストを1項目読む+例文を音読 | 15分 |
| 土曜 | 週の復習+英会話で実践(QQ Englishなど) | 45〜60分 |
| 日曜 | 休息またはリスニング教材で気軽に英語に触れる | 15分程度 |
「短く・頻繁に・繰り返す」スタイルを意識することが継続の秘訣です。
音声教材やアプリを組み合わせることで通勤時間や家事の合間も学習時間に変えられます。
レベル別・目的別おすすめ英文法参考書【社会人向け】
ここでは初めて学び直す人から、試験やビジネスで英語を使う上級者まで、それぞれの段階に最適な参考書を紹介します。
超初級 ― 中学英文法からやり直したい人へ
英語を久しぶりに学ぶ人にとって、中学レベルの基礎文法を丁寧に復習することが何より重要です。
- 『中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』(学研)
イラストや図解が多く、感覚的に理解しやすい構成。1日15分で学べるのでスキマ時間学習にもぴったりです。 - 『大岩のいちばんはじめの英文法』
受験界の定番ながら大人の学び直しにも最適。文法の「なぜ」を丁寧に解説しており、理解が深まります。 - 『一度読んだら絶対に忘れない英文法の教科書』
ストーリー仕立てで文法の流れを理解できるユニークな一冊。勉強というより“読書感覚”で楽しく続けられます。
初級 ― TOEIC400〜600点/ビジネス英語の基礎固めに
基礎を一通り理解したら実践的に使える英文法を身につけていきましょう。TOEICや英検のスコアアップを目指す人にもおすすめです。
- 『世界一わかりやすい英文法の授業』
人気講師・関正生氏によるベストセラー。具体例が豊富で、理屈よりも“使える感覚”を重視した構成が特徴です。 - 『Basic Grammar in Use』(ケンブリッジ大学出版)
世界中で愛用される定番テキスト。短い例文と練習問題で、英語を英語のまま理解するトレーニングができます。 - 『真・英文法大全』
深い理論とわかりやすい説明が両立した総合書。基礎から応用までを1冊でカバーできるバランス型教材です。
中級 ― 実践的な会話力・ビジネス英語を目指す人に
文法のルールを理解した次は「話せる・書ける」力へとつなげましょう。実際の会話や仕事のメールで“自然に使える文法”を身につけるのが目的です。
- 『一億人の英文法』(大西泰斗)
英語を「語順感覚」で捉えるベストセラー。ネイティブがどう考えて話すかが理解でき、スピーキングにも直結します。 - 『Evergreen』
学校英語の定番を現代的にアップデート。例文が豊富で、復習にも最適な一冊です。 - 『Grammar in Use Intermediate』
日常会話やビジネス英語に必要な文法が網羅された実践書。英語だけで構成されているため、英語脳を鍛えたい人にぴったりです。
上級 ― 資格試験・昇進試験・スピーキング強化向け
上級レベルでは正確さと表現力を磨くことがポイントです。TOEICや英検1級、ビジネスでのプレゼンなど、実践の場で力を発揮したい人向けの教材を選びましょう。
- 『スクランブル英文法・語法』『Next Stage』
大学受験の定番ですが、社会人の文法総復習にも最適。短時間で知識を確認でき、試験対策にも強いです。 - 『英文法パーフェクト講義』(NHK出版)
講義形式で解説される構成がわかりやすく、音声付きで“聞いて学ぶ”ことも可能。独学の限界を補う一冊です。 - 『TOEIC英文法ゼロからスコアが稼げるドリル』(アルク)
TOEICスコアアップを目的とした実戦型教材。出題傾向に合わせて、効率的に得点力を伸ばせます。
思考型・感覚型で学びたい人に
文法を“暗記ではなく体感で理解したい”という人には、思考型・感覚型の教材がおすすめです。理屈よりも「なるほど!」と納得しながら英語を使えるようになります。
- 『ハートで感じる英文法』
ネイティブの“心の動き”をもとに文法を解説。感覚的に理解できるため、英語に苦手意識のある人にも好評です。 - 『英文法をこわす ― 感覚による再構築』
従来の学校文法を捨て、直感的に理解するアプローチ。英語を話す脳の使い方を変える一冊です。 - 『英文法を哲学する』(アルク)
「なぜその文になるのか」を論理的に掘り下げたい人に。英語の思考体系を深く理解したい上級者向けです。
どのレベルでも共通して大切なのは「自分の目的と生活リズムに合う1冊を選ぶこと」。
学び直しの第一歩を今日から始めてみましょう。
文法を「使える英語力」に変える実践法
社会人が効率よく実践力をつけるための2つの学習法を紹介します。
音読・シャドーイングで文法を身体化する
音読やシャドーイングは、文法を“体で覚える”効果的な方法です。文の構造や語順の流れを意識しながら発音することで自然に英文の型が身につきます。
学習のポイント
1. 文法書の例文を使う
難しい長文ではなく、短くて正確な例文を何度も音読しましょう。
2. 英語の語順を意識して読む
日本語に訳さず、英語の語順のまま理解する習慣をつけることが大切です。
3. 音声教材でリズムを掴む
リスニング音源を真似してシャドーイングすることで文法と発音の両方を同時に鍛えられます。
英作文・スピーキングで“文法を運用する”練習
次のステップは学んだ文法を自分の言葉で使う練習です。英作文やスピーキングは文法力を実践レベルに引き上げるトレーニングとして効果的です。
効果的な練習法
① 英文日記を書く
1日3〜5文でOK。「今日したこと」「感じたこと」を英文にしてみましょう。
例:「I had a meeting with my client today. It was productive because I used clear expressions.」
② 書いた英文を講師にチェックしてもらう
誤りを指摘してもらうことで自分の弱点が明確になります。
③ 会話の中で文法を意識的に使う
例:「if構文」「現在完了」など、その日のテーマ文法を意識的に取り入れて話すようにします。
まとめ
社会人が英語をやり直す上で大切なのは「知識として学ぶ」から「使って覚える」へシフトすることです。
- 基礎文法を1冊で復習する
- 音読・シャドーイングで感覚的に身につける
- 英作文・会話でアウトプットを繰り返す
- 定期的に講師からフィードバックをもらう
この4つのステップを繰り返すことで文法が“話すための道具”になります。
英会話レッスンを取り入れることで正しい文法を自然に使えるようになり、英語がより「生きた言語」として定着していきます。
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「英語を使えるようになりたい」と思った今が、再スタートのチャンスです。短時間でも継続すれば、あなたの英語力は確実に変わります。



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