GTECとは?テストの特徴とスコアアップの攻略法

GTECとは、英語4技能テストで、多くの大学入試で活用されている試験です。
学校の授業や受験勉強と併用しやすい一方で、スピーキングやライティングの対策も必要になります。
しかし、TOEICや英検®に比べて情報が少なく、勉強方法に悩む人も多いでしょう。
この記事では、GTECの概要とスコアを伸ばすための効果的な対策をわかりやすく紹介します。
GTECとは?
効果的にスコアアップを目指すには、まずGTECの仕組みや試験概要を理解することからはじめましょう。
GTECの概要
GTECは、ベネッセコーポレーションが実施する「読む・聞く・書く・話す」の4技能を測る英語テストです。
ビジネス英語ではなく日常的な英語が使われており、小学生から社会人まで幅広い年代が受験できます。
大学入試で活用されることも多く、学校の勉強と並行しやすい点も特徴です。
英検®のような合否判定ではなく、TOEICと同じくスコアで評価されます。
ただし、TOEICとは異なり、年齢やレベルに応じて複数の種類があります。
中2〜高3向けのGTECは、さらに次の4タイプに分かれます。
- Core 中2〜中3向け 実施時間:約92分 上限スコア:840点
- Basic 中3〜高2向け 実施時間:約110分 上限スコア:1080点
- Advanced 高1〜高3向け 実施時間:約110分 上限スコア:1280点
- CBT 高2後半〜高3向け 実施時間:約150分 上限スコア:1400点
Core〜Advancedまでは
- リーディング・リスニング:マークシート方式
- ライティング:紙に記述
- スピーキング:タブレットに録音
CBTは全てパソコンで行い、クリック・タイピング・音声録音で回答します。
受験は基本的に学校単位ですが、CBTのみ個人申し込みが可能です。
テストの種類別難易度目安
GTECはテストの種類によって対象学年が分かれていますが、英検®でいうと、以下のレベルに相当します。
- Core(中2〜中3)→英検®4〜3級程度
- Basic(中3〜高2)→英検®3〜準2級程度
- Advanced(高1〜高3)→英検®準2〜2級程度
- CBT(高2後半〜高3)→英検®2級程度
GTEC攻略の基本ポイント
GTECでは、前述の通り「聞く・読む・書く・話す」の英語4技能が評価されます。
まずは試験全体の対策を押さえた上で、各技能ごとの対策方法も詳しくみていきましょう。
GTECは公式問題集で効率よく勉強しよう
GTECは英検®やTOEICほど情報が多くなく、市販の問題集も限られています。
だからこそ、最も信頼できるのは公式問題集です。
Basic・Advanced・CBTの3タイプに対応しているので、これらを受験する人は必ず使っておきましょう。
公式問題集には本番形式の問題や音声が収録されており、実際の試験に近い形で練習できます。
さらに、答えの導き方やよくある間違いを踏まえた詳しい解説付きなので、理解を深めることでミスを減らし、スコアアップに繋がります。
4技能をバランスよく学べる問題集の他、特に苦手な人が多いライティング・スピーキング専用の問題集もあります。
これらの2技能を伸ばすことは、全体の得点アップに大きく影響するので、ぜひ活用しましょう。
また、Basic・Advance用には過去問題集も販売されています。
必須ではありませんが、受験する場合は解いておくと安心です。
公式サイトで問題形式と評価基準を確認する
GTEC公式サイトには、実際の問題例や、ライティング・スピーキングの採点基準が公開されています。
まずこれらをチェックして、どんな形式で出題されるのか、どのように評価されるのかを理解してから学習を進めると、より効果的に対策できます。
語彙力を伸ばす(単語・熟語の学習)
受けるテストのレベルに合った単語・熟語の意味をしっかり覚えましょう。
Coreなら中学校レベル、Basic・Advanced・CBTなら高校レベルの語彙が必要です。
GTECは学校の教科書に沿った内容なので、普段の教材をそのまま対策に使えます。
また、GTECにはリスニングやスピーキングもあるため、文字だけでなく正しい発音も身につけることが大切です。
音声付きの教材を使うと効率よく学べます。
単語の意味だけを丸暗記するより、その単語を使った例文ごと覚える方が効果的です。
文の中で覚えることで、ニュアンスも理解でき、読解・ライティング・スピーキングで使いやすくなります。
英語力の土台:基本の文法・語法を理解する
文法や語の使い方をしっかり理解しておくことは、全ての英語技能の土台になります。
特に書く力・話す力では、文法がわかっていないと正しく英文を作ることはできません。
語彙と同じように、学校の教材などを使って基礎を身につけておきましょう。
各技能ごとの対策
ここまで、GTECの基本対策について紹介してきました。
ここからは、各技能ごとの効果的な勉強方法について見ていきましょう。
リスニング対策
GTECのリスニングでは、講義・アナウンス・電話メッセージ・留学案内など日常に近い内容が多く、会話形式は少なめです。
CBT以外の試験では、日常生活に関するトピックから、教育、ビジネス、文化、社会的な話題など多岐に渡るテーマの問題が出題されます。
一方、CBTでは、課題解決、要点理解、論点把握などの問題が出題されます。
英文は1回しか流れないため、集中して聞く力が必要です。
音声が始まる前に、設問に目を通しておくと効果的です。
長めのリスニングが苦手な人も多いですが、ここで得点差が出るため、長文の聞き取りにも慣れておきましょう。
リーディング対策
GTECのリーディングでは、新聞記事やホームステイでのやり取り、教授とのメールなどの日常的かつ実用的な内容の英文が出題されます。
その中から必要な情報を素早く読み取る力が求められます。
文章自体の難易度は高くありませんが、量が多いため、スピードを意識した読解が必要です。
一文一文じっくり読んでいると時間が不足してしまうため、まずは設問を確認し、答えに関係する部分を効率よく探し出す練習が重要です。
内容の大枠を掴みながら読む力を身につけましょう。
ライティング対策
CBT以外の試験での出題内容は、記述式のEメール問題と、テーマに対する意見を述べるエッセイ(作文問題)です。
正しい内容を書けているかだけでなく、それをわかりやすく伝えられているかどうかも評価の対象です。
文の構成や展開も見られるため、普段から英作文の練習をしておきましょう。
CBTでは質問用紙記入問題・Eメール作成問題・意見展開問題の3つのパートから構成されます。
内容は日常生活に関連しており、グラフなどの情報をもとに意見を述べる問題もあります。
根拠があるか、論理的に繋がっているかも重要です。
こういった問題が苦手な場合は、まずは日本語で「意見→理由→結論」の流れを考える練習から始めると良いでしょう。
スピーキング対策
スピーキングでは、ライティングと同様に、日常生活に近いテーマが出題されます。
英語で文章を作る力と合わせて、正しい発音も意識して練習しましょう。
CBT以外では、以下の形式が出題されます。
- 音読
- 質問に答える問題
- イラストを見て内容を話す問題
- テーマに対して自分の意見と理由を述べる問題
CBTでは、
- 質問にすぐに正確に答える問題
- 得た情報を整理して伝えたり質問する問題
- 自分の考えや経験をもとに意見を話す問題
が中心です。
まずは日本語で、テーマに対してすぐに自分の意見を言えるように練習しましょう。
また、制限時間(考える時間180秒・回答時間180秒など)があるため、本番と同じ時間で繰り返し練習し、時間配分に慣れることが大切です。
GTECで学んだ英語を、生きた英語へ繋げる方法

GTECでは「読む・聞く・書く・話す」の4技能がバランスよく試されます。
出題内容も授業や日常会話、メールなど、実際の生活で使われる英語が中心です。
ただ、問題集で勉強していても、
「ネイティブの英語が早すぎて聞き取れない」
「言葉がすぐに口から出てこない」
と感じたことはありませんか?
そんな方には、短期留学で実際に英語を使う環境に身を置くことがおすすめです。
海外での生活や会話を通して得られるリアルな英語体験は、リスニング力・スピーキング力を一気に伸ばすきっかけになります。
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日々、公式問題集などで学習を積み重ねることも大切ですが、英語が日常的に使われる環境に身を置くことで、上達のスピードはさらに加速します。
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まとめ
GTECは「聞く・読む・書く・話す」の4技能を測るテストで、日常生活に近いテーマが多く使われます。
語彙や文法の難易度は高くありませんが、文章量が多かったり、音声が1回しか流れなかったりするため、速読力や集中力が必要です。
会話の返答やメール、意見表現など実践的な形式が中心なので、単なる試験対策ではなく「生きた英語」に触れる良い機会です。
基礎を固めつつ問題形式に慣れ、学校や先生のサポートも活かして効率的に学びましょう。


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