「have to」と「must」の違い|「〜しなければならない」の英語表現を使い分け

「〜しなければならない」と言いたいとき、英語では「have to」と「must」のどちらを使えばよいのでしょうか。
どちらも「義務」や「必要性」を表す表現として知られていますが、実はこの2つは同じ意味ではありません。
日本語ではどちらも「〜しなければならない」と訳されるため、学習者の多くが
「なんとなく must のほうが強そう」
「どちらを使っても通じるのでは?」
と感覚的に使い分けてしまいがちです。
しかし、英語では 義務がどこから来ているのか(ルールなのか、話し手の判断なのか) によって、「have to」と「must」は明確に使い分けられます。
この違いを理解せずに使うと、意図せず強すぎる表現になったり、ビジネスシーンで不自然な印象を与えてしまうこともあります。
この記事では、「have to」と「must」の意味の違い、否定文で意味が大きく変わる注意点、そして日常会話・ビジネスでの自然な使い分けについて整理し、大学生や社会人の方が迷わず適切に使い分けられるよう解説していきます。
「have to」と「must」の違いとは何ですか?
英語で「〜しなければならない」を表す表現には、have to と must があります。
一見似ていますが、意味やニュアンス、使われる場面には違いがあり、正しく使い分けることでより自然で正確な表現になります。
このセクションでは、「have to」と「must」の基本的な違いをわかりやすく解説していきます。
どちらも「義務・必要性」を表す表現です
「have to」も「must」も、日本語ではどちらも「〜しなければならない」と訳されるため、同じ意味のように感じられがちです。
しかし、英語では義務や必要性のニュアンスに違いがあります。
「must」は話し手自身の強い意思や主観的な義務を表すことが多く、「絶対に〜すべき」という強い意味合いを持ちます。
例文:You must wear a helmet.
(ヘルメットを必ず着用しなければなりません。)
※話し手の強い指示
「have to」は客観的な状況や外部のルールによる義務を示す場合に使われ、「状況的に〜しなければならない」という意味合いになります。
例文:I have to finish this report by 5 PM.
(この報告書を午後5時までに仕上げなければなりません。)
※外部の期限による義務
義務の「出どころ」に違いがあります
「have to」と「must」の最大の違いは、その義務がどこから来ているかにあります。
「have to」は、外部のルールや状況、他人の判断によって課される義務を表します。
例文:I have to submit the application by Friday.
(申請書を金曜日までに提出しなければなりません。)
※外部の締め切りによる義務
「must」は、話し手自身の判断や強い意志に基づく義務を示します。
例文:I must remember to call my mother.
(母に電話するのを絶対に忘れてはいけません。)
※自分の意志による義務
このように、義務の出どころを意識することで、「have to」と「must」を正しく使い分けられます。
「have to」の基本的な使い方を理解しましょう
英語の「have to」は、外部のルールや状況によって課される義務や必要性を表すときに使われる基本表現です。
このセクションでは、「have to」の基本的な使い方を整理し、日常会話やビジネスシーンで自然に使えるポイントをわかりやすく解説していきます。
外的ルール・状況による義務を表します
「have to」は、規則・法律・スケジュール・上司の指示など、自分以外の要因によって生じる義務を表します。
例文
I have to wear a helmet at work.
(職場ではヘルメットを着用しなければなりません。)
※会社のルールによる義務
She has to submit the report by Friday.
(彼女は金曜日までに報告書を提出しなければなりません。)
※締切という状況による義務
時制や形を自由に変えられるのが特徴
「have to」は一般動詞なので、時制や形を柔軟に変えられます。
この使いやすさから、日常会話や説明文では「have to」が最も自然になることが多いです。
- had to(過去)
- will have to(未来)
- don’t have to(否定)
「must」の基本的な使い方を理解しましょう
英語の「must」は、話し手自身の判断や強い意志に基づく義務・必要性を表すときに使われる表現です。
このセクションでは、「must」の基本的な使い方を整理し、日常会話やビジネスシーンで自然に使えるポイントをわかりやすく解説していきます。
話し手の強い意志や判断を表します
「must」は、話し手が「そうすべきだ」と強く感じている場合に使われます。
例文
I must finish this today.
(私は今日これを必ず終わらせなければなりません。)
You must see this movie.
(あなたはこの映画を絶対に見なければなりません。)
フォーマルで強い響きを持つ表現です
「must」は、命令や強制の印象を与えやすく、規則の明示や注意喚起、フォーマルな文書などでよく使われます。
例文
All employees must wear ID badges at all times.
(すべての従業員は常に身分証を着用しなければなりません。)
Students must submit their assignments by the deadline.
(学生は締切までに課題を提出しなければなりません。)
「must」は、外部のルールによる義務よりも、話し手の主観的な強制力や義務を強調することができます。
そのため、ビジネス文書や規則、注意書きなどで、フォーマルかつ明確に義務を伝えたい場合に適した表現です。
「have to」と「must」の使い分けポイント
英語で「〜しなければならない」を表す「have to」と「must」は、どちらも義務や必要性を示しますが、使い方やニュアンスには違いがあります。
このセクションでは、日常会話やビジネスシーンで迷わず使い分けられるポイントを整理し、具体例とともにわかりやすく解説していきます。
規則・決まりごとを説明する場合
客観的なルールや決まりごとを説明するときは、「have to」を使うのが自然です。
例文:Employees have to wear ID badges.
(従業員は身分証を着用しなければなりません。)
「have to」は、外部の規則や状況に基づく義務を示す表現であり、日常的な職場のルールや法律、締め切りなどを伝える場面で適しています。
話し手の考えや強い必要性を伝える場合
個人的な判断や強い意志、必要性を伝えたい場合は、「must」が適しています。
例文:I must talk to him today.
(私は今日、彼と必ず話さなければなりません。)
「must」は、話し手自身の強い意志や判断に基づく義務を表す表現であり、日常会話だけでなく、ビジネスシーンでも自分の決意や強い推奨を強調したいときに使うことができます。
否定文で意味が大きく変わる点に注意しましょう
英語の「have to」と「must」は、肯定文では似た意味で使われますが、否定文になると意味が大きく変わる点に注意が必要です。
このセクションでは、否定文での使い方の違いを整理し、誤解のない自然な英文を作るポイントを解説していきます。
「don’t have to」が表す意味
「don’t have to」は、「〜する必要はない」という意味を表します。
例文:You don’t have to come tomorrow.
(明日来なくてもよいです。)
「don’t have to」は、義務や必要性が外部の状況やルールに基づく場合に使われ、肯定文の「have to」と対になる形で、柔らかく「〜する必要はない」ということを伝えることができます。
「must not」が表す意味
「must not」は「〜してはいけない」という強い禁止を表す表現です。
例文:You must not use your phone here.
(ここで携帯電話を使ってはいけません。)
「must not」は、話し手の強い意志や規則に基づく禁止を示す表現で、「don’t have to」とは異なり、単に「〜する必要がない」という意味ではなく、行為を明確に禁じる場合に使われます。
この違いは、試験やビジネス実務でも非常に重要で、誤解しやすいポイントです。
大学生・社会人が間違えやすいポイント
英語の「have to」と「must」は似た意味を持つため、大学生や社会人でも間違いやすいポイントがあります。
特に、否定文の使い分け、義務の出どころの意識、日常会話とビジネス文書での適切な表現などは注意が必要です。
このセクションでは、よくある間違いを整理し、自然で正確に使い分けるためのポイントを解説していきます。
日本語の「〜しなければならない」での直訳ミス
日本語の「〜しなければならない」に引っ張られて「must」を安易に使うと、本来の文意よりも強い表現になってしまうことがあります。
例えば、外部のルールや状況による義務を伝えたい場合でも、「must」を使うと話し手の強い意志や命令のニュアンスが加わり、相手に圧力を感じさせることがあります。
こうした直訳による誤用は、ビジネス文書や会話の場面で不自然に聞こえる原因となるため注意が必要です。
強すぎる印象を与えてしまうケース
特にメールや会話では、「must」を使うと命令のような強い印象を与えやすいのに対し、「have to」は外部の事情やルールを説明するニュアンスになるため、印象の差が出やすくなります。
そのため、相手に圧力を感じさせたくない場合や、柔らかく伝えたい場合は「have to」を選ぶ方が自然です。
例文で理解する「have to」と「must」の違い
英語の「have to」と「must」はどちらも「〜しなければならない」を表しますが、ニュアンスや使い方には違いがあります。
このセクションでは、具体的な例文を通して両者の違いを直感的に理解し、日常会話やビジネスシーンで自然に使い分けられるポイントを解説していきます。
日常会話での自然な使い分け
日常会話では、外部の事情や予定による義務を伝える場合は「have to」が自然です。
一方で、話し手自身の強い決意や意志を伝えたい場合は「must」が適しています。
例文
I have to get up early tomorrow.
(明日は早く起きなければなりません。)
※予定や状況による義務
I must get up early tomorrow.
(明日は絶対に早く起きなければなりません。)
※自分の強い決意
このように、義務の出どころやニュアンスによって使い分けることで、自然な表現になります。
ビジネスシーンで使える例文
ビジネスの場面では、外部のルールや規則に基づく義務を伝えるときは「have to」が自然です。
一方で、注意喚起や強い指示・推奨を伝えたい場合は「must」が適しています。
例文
We have to follow the company policy.
(私たちは会社の規則に従わなければなりません。)
※規則やルールによる義務
You must be careful with confidential information.
(機密情報には十分注意しなければなりません。)
※注意喚起や強い指示
このように、「have to」と「must」を状況に応じて使い分けることで、ビジネス文書や会話でも適切に義務や必要性を伝えられます。
まとめ
英語の「have to」は、外部の状況やルールによる義務を表し、日常会話や説明の場面で自然に使えます。
一方、「must」は話し手自身の強い判断や意志に基づく表現で、フォーマルで強い印象を与えます。
否定形になると意味が正反対になる場合もあるため注意が必要です。
文脈に応じて使い分けることで、英語の印象やニュアンスは大きく変わります。
英語学習は、日々の小さな積み重ねが大きな力になります。
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