「hope」 と 「wish」 の違いをすっきり理解!英語で「願う」を正しく使い分けるガイド

英語で「〜だといいな」「〜だったらよかったのに」と気持ちを伝えるときによく使う「hope」と「wish」。
どちらも「願う」という意味を持っていますが、実は使う場面やニュアンスがまったく違うことをご存じでしょうか?
この違いを正しく理解できると、メール・会話・英語試験の表現力が一段アップします。
本記事では、社会人や大学生がつまずきやすい「hope」と「wish」の使い分けを、例文と一緒にすっきり解説。
今日から迷わずに「願う」を英語で表現できるようになります。
「hope」と「wish」って何?
英語で「願う」を表す代表的な動詞が「hope」と「wish」。
どちらも似たイメージがありますが、実は現実的な願いを表す「hope」と、叶いそうにない願いを表す「wish」というように、根本の考え方が異なります。
まずはそれぞれがどんな意味を持っていて、どんな場面で使われるのかをシンプルに押さえておきましょう。
どちらも「願う」を表すけれど意味が大きく違う
英語の「hope」と「wish」は、どちらも日本語では「願う」と訳されるため、最初は同じように感じます。
しかし、実際には願いの現実性や実現可能性の高さによって使い分ける必要があります。
話し手がその願いを「叶うと思っているか」「ほぼ無理だと思っているか」で、自然な表現が変わるのです。
現実的な願いか、現実とは違う願いかで使い分ける
「hope」と「wish」は、「その願いが現実的かどうか」で使い分けることができます。
簡単に言えば、「hope」は実現する可能性がある願いに使い、「wish」はほとんど実現しない願い、または現実とは違う状況を願うときに使います。
このニュアンスの差が大きいため、文脈に応じて正しく使い分けることがとても重要です。
「hope」の特徴
まずは「hope」の基本から見ていきましょう。
「hope」は、「実現しそう」「起こる可能性が十分ある」と思っている願いを表すときに使う表現です。
日常会話からビジネスメールまで幅広く使われ、ポジティブで前向きなニュアンスを持っています。
ここでは、「hope」がどんな場面で使われるのか、その特徴をシンプルに整理していきます。
実現する可能性がある願いに使う
「hope」は、話し手が「これは実現しそうだ」と考えている願いや期待に使われる表現です。
「叶う可能性が十分にある」と感じているため、ニュアンスとしては明るく前向き。
相手の成功や良い結果を願うときにも自然に使えます。
例えば次のような表現が典型的です。
例文
I hope you have a great day.
(あなたが良い一日を過ごせますように。)
I hope it doesn’t rain tomorrow.
(明日、雨が降らないといいな。)
このように、「hope」は日常的でポジティブな願いを伝える際に最適な表現です。
現在・未来の状況について使うことが多い
「hope」は、主に 現在や未来に関する願いを表すときに使われます。
「これから起こること」や「今まさに起こっていること」に対して、うまくいくといいな という前向きな気持ちを込めるのが特徴です。
すでに結果が決まっている過去の出来事には基本的に使わない点もポイントです。
(ただし「どうなったかはまだ知らないけれど、良い結果であってほしい」という場合には例外的に使われることもあります。)
例文
I hope she passes the exam.
(彼女が試験に受かるといいな。)
I hope you’re feeling better now.
(今あなたの体調が良くなっているといいのですが。)
このように、「hope」は これからや今について前向きな期待を込めるときに自然に使われる表現です。
「wish」の特徴
次に確認したいのが「wish」の使い方です。
「wish」は 「現実とは違う状況を願う」 ときに用いられ、叶う可能性が低い、もしくはすでに不可能な願いを表すのが特徴です。
だからこそ、「hope」と比べると少し切ないニュアンスや「こうだったらいいのに」という後悔・仮定の気持ちが含まれます。
ここでは、「wish」がどんな場面で使われ、どのような意味合いを持つのかをわかりやすく整理していきます。
実現しそうにない願いや後悔に使う
「wish」は、話し手が「これは実現しそうにない」「現実とは違う」と感じている願いに使われます。
そこには、後悔や諦め、叶わない願いへの切ない気持ちが含まれることが多く、「hope」に比べてシリアスな響きになるのが特徴です。
「本当はこうだったらいいのに」という、現実とのギャップを表すときにぴったりの表現です。
例文
I wish I had more time.
(もっと時間があればいいのに。)
→でも実際はない
I wish you were here.
(あなたがここにいてくれたらいいのに。)
→でも来られない/現実にはいない
このように、「wish」は叶いそうにない願いや後悔を込めたいときに使われる少し特別な表現です。
現実とは違う状況を想像しているニュアンスがある
「wish」には、いま目の前にある現実とは違う「もしこうだったらいいのに」という仮想の世界を思い描くニュアンスが強く含まれています。
そのため、単なる願望というよりも、現実とのギャップを前提とした気持ちを表すときに使われます。
ここには、叶いそうにない願いに対する切なさやもどかしさが含まれることも多く、「hope」よりも感情が深く響く表現になります。
文法的な特徴として、「wish」は仮定法(過去形・過去完了形)と一緒に使われるケースが非常に多い点も押さえておきたいポイントです。
これは、仮定法自体が「現実とは違う状況」を示す文法だからです。
そのため、「wish」を使った文は、自然と 現実にはそうではないけれど… というニュアンスを伴います。
例文
I wish it would stop raining.
(雨がやんでくれたらいいのに。)
→でも実際は、すぐに止みそうにない
このように、「wish」は「現実とは反対の状況を想像しながら願う」場面で使われる表現であり、文法・ニュアンスの両面から「hope」と大きく異なることがわかります。
「hope」と「wish」の使い分けまとめ
ここまで見てきたように、「hope」と「wish」は同じ「願う」という意味を持ちながら、使われる場面や込められる気持ちが大きく異なります。
「hope」は「実現する可能性がある前向きな願い」、「wish」は「現実とは違う状況を望む、実現しにくい願い」。
この違いを押さえておくと、英会話でもメールでも、より自然で正確な英語表現ができるようになります。
ここでは最後に、両者のポイントをシンプルに整理し、日常で迷わず使えるようにまとめておきましょう。
可能性がある願い → hope
まず、可能性がある願いには「hope」を使います。
話し手が「実現しそう」「十分可能性がある」と感じているときにぴったりの表現で、前向きで明るい響きがあります。
例文
I hope you get the job.
(その仕事が決まるといいね。)
→可能性はある
このように、結果がどうなるかはまだわからないものの「起こり得る」と感じている願いには、迷わず「hope」を選びます。
叶わなさそうな願い・現実と違う願い → wish
一方で、叶わなさそうな願いや、現実とは違う状況を願うときには「wish」を使います。
「本当はこうだったらいいのに」という、現実とのギャップを前提にした表現で、実現の可能性がほとんどない場合によく使われます。
例文
I wish I could fly.
(飛べたらいいのに。)
→現実的には不可能
このように、「実現しないとわかっている願い」や「現実とは反対の想像」を述べるときは、「wish」が自然な選択になります。
「wish」は仮定法とセットで使うことが多い
「wish」は「現実ではない状況」を表すため、仮定法と一緒に使われることがほとんどです。
「wish」の後ろに過去形や過去完了を置くことで、「実際はそうではない」というニュアンスを表現します。
これは文法上の時制のズレを使って、現実との距離を示す仮定法の特徴です。
たとえば次のような文が典型的です。
例文
I wish I had money.
(お金があればいいのに。)
→実際は持っていない
I wish I had studied more.
もっと勉強していればよかった。
→実際は勉強しなかった
このように、「wish」を使うときは「現実とは違う世界を想像している」という前提があり、文法的にも仮定法がセットになることを覚えておくと理解がスムーズになります。
まとめ
「wish」は「叶いそうにない願い・後悔・現実とは違う状況を望む表現」です。
英語で「願う」と言いたい場面では、まずその願いが現実的なのか、非現実的なのかを考えるだけで、表現の選び方がぐっと明確になります。
「hope」と「wish」の違いを押さえておけば、日常会話でもビジネスメールでも、より自然で伝わる英語に近づくことができます。
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