IELTS 7.5 レベルとは?難易度と3つの他試験との比較ポイント | フィリピン留学・セブ島留学ならQQEnglish【公式】

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2025.07.30

IELTS 7.5 レベルとは?難易度と3つの他試験との比較ポイント

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権威のある英語試験の一つIELTS。

さらに7.5というスコアは、高い英語力を示す一つの指標になっており、海外進学や移住の際に高く評価されます。

到達するために、その難易度と特性を理解しておくことで、無駄なく対策することが重要です。

この記事では、IELTS 7.5 レベルの難易度やTOEIC・TOEFLとの換算、目安となる英語力の特徴をわかりやすく解説します。

QQEnglish編集部
執筆者

QQEnglish編集部

フィリピン・セブ島留学をはじめ、世界各国への留学、ワーホリ情報など英語学習をしている方へ役立つ情報を発信しています。

斉藤淳
監修者

斉藤淳

フィリピン留学協会会長

2014年からフィリピン・セブ島留学に関わる。セブ島の学校を中心に50校以上訪問しつつ、留学生に学校の選び方や現地の情報を発信しています。

IELTS 7.5 レベルとは?難易度と他試験との比較

IELTS 7.5 はどのくらい難しい?目安と位置づけ

IELTSでスコア7.5を取得できると、海外の大学院進学や永住・移住申請、専門職での就労ビザ取得の際に、英語力を高く評価されます。

IELTS7.5はヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)では、C1(上級)に相当するレベルです。

これは、「複雑な専門的内容を正確に理解し、論理的に話したり書いたりできる」とされ、英語ネイティブの大学生と議論できる水準といわれています。

また、日本国内の英語学習者の中で、IELTS 7.5以上のスコアを持つ人は全体の数パーセント以下にとどまるとされており(公式な統計は未発表だが、試験実施団体による講評等で言及あり)、非常に難易度の高い水準です。

このレベルになると、国際機関・外資系企業・研究職などでも英語力のアピール材料として有利に働くことがあり、特にライティングやスピーキングで「論理的に構成された意見」や「高度な語彙選択」が求められます。

7.5を取れる人の多くは、4つの技能をバランスよく伸ばしている傾向があり、リスニングでは話の細かいニュアンスを逃さず理解でき、スピーキングでは自分の考えを自然に表現できます。

ライティングでも論理的にわかりやすく意見をまとめる力が必要です。

TOEFL・TOEIC・英検とのスコア換算

IELTS 7.5のスコアは、他の主要な英語試験と比較すると次のようなレベルに相当します。

TOEFL iBT:おおよそ 102〜109点 相当

これは、アメリカやカナダの多くの大学・大学院で出願時に求められるスコアを十分に満たしています。

特に文系・理系問わず、アカデミックな読解・論述能力が求められるプログラムで評価される指標です。

TOEIC:目安は 950点以上

ビジネス英語としての評価が強いTOEICですが、リスニング・リーディングともに高い運用力が必要なため、IELTS 7.5レベルは外資系企業やグローバル企業での評価基準を大きく上回ります。

英検:1級に近いレベル

特に、スピーキングやライティングで論理的かつ高度な表現力が求められる点は共通しており、エッセイの構成やディスカッション力を測る観点でもIELTSとの共通性があります。

これらの換算はあくまで目安ではありますが、それぞれの試験の特性を理解することで、自分の英語力の現在地や、どの試験を目標に据えるべきかを具体的に整理できます。

また、IELTSは「読む・書く・聞く・話す」の4技能をバランスよく測る試験であるため、他試験と比べても「実践的な英語力」が問われる点が特徴です。

IELTS 7.5 を達成するためのポイント

ポイント1.  必要な総勉強時間の目安はどれくらい?

IELTSで7.5を取るには、IELTSを開発・運営する機関の一つであるケンブリッジ社が示す目安として、700〜800時間程度の学習が必要だといわれています。

ただし、これは国籍を限定せずに平均値を取っているため、英語と言語的な違いが大きい日本語を話す日本人は、より長い時間を要するのが一般的です。

英語学習初心者の人がIELTSに挑む場合、ケンブリッジ社の目安の約5倍、3500〜4000時間くらいかかると考えておきましょう。

これは毎日3時間の勉強で3年〜4年の時間がかかる計算になります。

もちろん英語の習熟度によって、この時間は前後します。

自分のレベルと必要なおおよその学習時間を計算し、効果的な学習計画をたてましょう。

ポイント2.  各セクションで7.5を取るために必要な点数基準

IELTSのスコアは、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4セクションそれぞれで0.5刻みのスコア(1.0〜9.0)で評価されます。

スコア7.5を達成するためには、全体平均が7.5以上になる必要があります。

リスニングとリーディングのスコアは、正答数によって換算されます。公式発表によると、おおよそ次のような正答数が必要です:

  • リスニング:正答数約32~34問/全40問
  • リーディング(アカデミック):正答数約33~34問/全40問

※正答数は年によって若干の変動があります。

参考:British Council、IELTS公式サイト

一方、ライティングとスピーキングは試験官による採点で、内容の一貫性・語彙力・文法の正確さ・発音などが評価基準です。

各セクションで7.5を目指すには、以下のような特徴が求められます。

  • ライティング:構成が明確で、論理的な展開がある。文法のミスが少なく、自然な語彙を適切に使っている。
  • スピーキング:流暢さがあり、言葉に詰まることなく会話が続く。発音も明瞭で、様々な文法構造や表現を使いこなしている。

全体スコアは4セクションの平均で計算され、小数点第1位が.25または.75の場合は0.5単位で切り上げられます(例:7.25 → 7.5、7.75 → 8.0)。

そのため、1つのセクションでスコアが伸び悩んでも、他でカバーできるように全体のバランスを意識することが大切です。

科目別4技能(リスニング・スピーキング・ライティング・リーディング)対策法

リスニングで7.5を取るためのポイント

IELTSのリスニングは慣れが大きく影響するので、まずは音に触れる時間を増やしましょう。

TED TalksやBBCニュースのような英語の音源を日常的に聞き、聞き取れない単語をメモして復習するのがおすすめです。

また、毎朝の通勤時間にポッドキャストを聞いたり、NET FLIXでドキュメンタリー系の番組を英語で視聴するのもおすすめです。

模試を繰り返すだけでなく、日常で英語から「情報を得る時間」を意識して作ってみてください。

スピーキングで7.5を目指す練習法

スピーキングは一人だと練習しにくいですが、声に出す習慣をつけるだけでも大きく変わります。

例えば、Part 2のスピーチ対策では、スマホで自分の声を録音して「言い淀み」や「繰り返し言葉」を見直すと改善点が見つかります。

オンライン英会話で週に1〜2回、試験に近い形式の模擬テストを受けておくのも効果的です。

また、話す機会を集中的に増やしたい場合は、短期留学も一つの方法です。

最近はフィリピン留学など比較的低価格でマンツーマン英会話を提供しています。

ライティングで高スコアを取るコツ

ライティングは単に長文を書けば良いわけではなく、構成力と論理の一貫性が大切です。

まずはTask 1のグラフ問題なら、図の要点を一言でまとめる練習から始めるといいでしょう。

Task 2では、イントロ→理由→具体例→結論の流れをテンプレート化しておくと、時間内に書き切れる人が多いです。

例えば、普段から英字新聞の社説を読んで表現をストックしておくと、自分の英語が単調にならずに済みます。

リーディングで失点を防ぐテクニック

リーディングは時間との勝負です。

問題を解く順番を工夫するだけでも正答率が上がります。

最初に設問を先に読んでから本文に目を通すと、必要な情報を探しやすくなります。

例えば「NOT GIVEN」など判断に迷いやすい問題は、何度も問題集を解いて慣れておくことが大切です。

さらに定期的に模試を実際の試験と同じ条件で解いてみて、単語、文章形式、トピックなど自分がどのような条件でつまずくか確認し、一つずつ改善していきましょう。

IELTS 7.5 スコア達成後の3つの進学・キャリアの可能性

IELTS 7.5 で狙える海外大学・大学院

IELTSでスコア7.5を取得すると、英語圏を中心とした多くの大学・大学院で出願条件を満たせるようになります。

これは、非ネイティブの学習者にとって「高度な英語運用能力がある」ことを証明するスコアであり、国際的な教育機関から高く評価されています。

たとえば、以下のような世界的に有名な大学では、出願の要件の一つが修士・博士課程の一部の学部でIELTS 7.5以上のスコアです。

  • ケンブリッジ大学(イギリス)
  • オックスフォード大学(イギリス)
  • ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)(イギリス)
  • メルボルン大学(オーストラリア)
  • トロント大学(カナダ)

特にこれらの大学では、法学、教育学、国際関係、公共政策、文学など論述力・理解力・発信力が重視される分野において、IELTS 7.5(各セクション7.0以上)を出願要件とするケースが多く見られます。

一方、有名大学以外の大学・大学院においても、IELTS 7.5のスコアを出願条件として提示しているプログラムは多数存在します。

たとえば、英語で行われる修士課程や専門職向けの大学院(教育・医療・社会福祉分野など)では、学術論文の読み書きやプレゼンテーションが日常的に行われるため、高度な英語力が前提です。

さらに、近年はイギリスやオーストラリア、カナダだけでなく、オランダやドイツ、スウェーデンなどの非英語圏の国々でも、英語による国際プログラムを提供している大学が増えています。

一部学科や大学は「7.0」を最低条件とする場合も多く、「7.0〜7.5」がグローバルな「高水準」要件の目安と言えます。

IELTS 7.5 を活かせる就職・転職先の例

国内外の大学での研究職・助手、または英語教育に関する職種でも、IELTS 7.5は「学術的な英語能力」の証明として扱われます。

特に、留学生支援、英語講師、IELTS講師など、専門性の高い教育職に就くための有効な資格の一つです。

【外資系企業】
会議や資料作成で英語を使うポジションでは、IELTS 7.5が信頼の証になります。特に、コンサルティング、製薬、IT分野などで重宝されます。

【国際業務を扱う企業】
海外との契約交渉や調整業務では、正確な英語運用力が求められます。エネルギー、貿易、国際協力などの業界でも活用できます。

【教育・語学関連職】
大学職員、語学学校講師、留学サポートなどでは、IELTSスコアの提出が歓迎されることもあります。英語指導職での信頼性も高まります。

【海外就職・ビザ取得】
オーストラリアやカナダなどでは、就労・永住ビザにIELTSスコアが必要です。英語力を要する現地就職にも有利です。

TOEICとは違い、IELTSは実践的な4技能を証明できるため、面接で「英語力をどう活かせるか」を具体的に伝えやすいのも強みです。

まとめ:IELTS 7.5 レベルを突破するために今すぐできること

IELTSでスコア7.5を取得するのは、簡単ではありません。

ネイティブに近い表現力や理解力が求められるため、高い英語力と戦略的な学習が必要です。

しかし、継続的な努力と計画的な学習によって、その壁を乗り越えることは十分に可能です。

まずは公式問題集や模試を使って現在のレベルを把握し、自分の弱点を明確にしましょう。

「1日30分のリスニング練習を続ける」「週に一度は模試を解く」といった、小さな目標を設定することが大切です。

習慣として日々の学習を積み重ねることで、大きな成果につながります。

また、学習のモチベーションを維持するために、「IELTS 7.5を達成した後にどうなりたいか」を具体的にイメージしてみてください。

たとえば「イギリスの大学院で研究に打ち込みたい」「外資系企業で英語を使って仕事をしたい」といった目標があると、つまずいたときにも気持ちを立て直しやすくなります。

IELTS7.5に到達して、あなたが理想の未来を実現することを応援しています。

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