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2025.08.06
初心者必見!基礎から学べるIELTSの勉強方法と対策

IELTSについて何も知らない状態だと、「何から始めればいいの?」と不安に感じる方も多いでしょう。
初めて受験を考えている方の中には、勉強を始めようにも手がかりが掴めず、戸惑っている方も少なくないはずです。
そんな初心者の方は、まずIELTSがどんな試験なのかを理解することから始めましょう。
この記事ではIELTSの基本情報から学習の進め方、目標スコアを取るための計画まで、効果的な対策方法をわかりやすくご紹介します。
IELTSとはどんな試験?
IELTS(アイエルツ)は、International English Language Testing Systemの略でブリティッシュ・カウンシルとIDPが共同で開発・運営している英語試験です。
この試験は、英語を母国語としない人の英語力を測るためのもので、世界中の教育機関、政府、企業などで広く認められています。
IELTSには2つの種類がある
IELTSは、リスニング・リーディング・スピーキング・ライティングの4技能を測る英語試験です。目的に応じて次の2つのモジュールがあります。
- IELTSアカデミック海外の大学へ進学する人や、留学生として日本の大学に入る人向けです。多くの教育機関でスコア提出が求められます。
- IELTSジェネラル英語圏への移住や永住権申請を目指す人向けです。
両モジュールともリスニングとスピーキングは共通ですが、リーディングとライティングは内容と難易度が異なります。
ジェネラルの方が全体的に易しく、特にリーディングとライティングのタスク1は、アカデミックより易しい構成になっています。
IELTSの試験時間と問題数
4技能のテスト時間と問題数は以下の通りです。
- リスニング 約40分(40問)
- リーディング 60分(40問)
- ライティング 60分(2問)
- スピーキング 約14分(パート1,2,3)
IELTS各セクション別の概要
こちらでは、IELTSアカデミックを例にとって解説していきます。
IELTS リーディングの概要
アカデミックモジュールでは、約800〜900語の長文が3つ出題され、合計40問に60分で答えます。
各パッセージにかけられる時間はおよそ20分です。
問題形式は、選択問題、穴埋め、TRUE/FALSE/NOT GIVEN(YES/NO/NOT GIVEN)、見出しの選択などがあり、出題内容は動物や環境などの学術的なテーマが中心です。
IELTS リスニングの概要
リスニングは全4セクションで構成され、合計40問を40分で解きます。
各セクションに10問ずつ出題され、音声は1回しか流されません。
そのため、音声を聞きながら問題を読んで解答する必要があり、同時処理力が求められます。
問題形式は穴埋め(スペル問題含む)、選択肢、地図の問題などがあり、毎回似た形式です。
セクション1が最も易しく、セクションが進むごとに難しくなります。
出題される音声は、2人の会話や講義の一部などで、主にイギリスやオーストラリアのアクセントが使われます。
IELTS ライティングの概要
IELTSライティングは2つの課題(タスク1とタスク2)で構成され、合計60分間で解答します。
時間配分は自由ですが、タスク1に約20分、タスク2に約40分かけるのが一般的です。
- タスク1:グラフや地図、プロセスの説明などが出題され、150語程度で書く必要があります。素早くまとめる力が求められます。
- タスク2:エッセイ形式で、自分の意見を論理的に述べる問題です。250語以上が目安で、配点も高いため重点的に取り組みましょう。
タスク2から書き始めるのも一つの戦略です。
IELTS スピーキングの概要
スピーキングテストは、試験官との1対1の面接で行われ、全体で約14分です。
最近では、会場によってはビデオ通話で実施されることもあるため、事前に確認しておきましょう。
- パート1:日常的な話題についての質問家族や友人、趣味、仕事など身近なテーマについて質問されます。質問数が多いため、1つ1つの答えは手短にするのがポイントです。
- パート2:トピックについてのスピーチトピックカードが渡され、それに基づいて1〜2分間スピーチを行います。準備として1分間メモを取る時間があり、紙とペンが支給されます。カードには話のポイントがいくつか書かれていますが、それらを全て話す必要はありません。2分間話し続けるには、具体例を交えながら、エピソード形式で話を広げることが大切です。
- パート3:ディスカッション形式の応答パート2で話した内容に関連した抽象的・意見的な質問に答えます。ここでは理由を2つ以上述べたり、具体例や自分の考えを添えてしっかりとした答え方を心がけましょう。
IELTS試験のスケジュールについて
IELTSの試験は、会場ごとに決まった時間に一斉に実施され、最初に試験の案内や説明があります。
使用する試験形式(コンピュータ版かペーパー版)によって受験の順番が異なります。
コンピュータ版
世界共通で、以下の順番で進行します。
1.リスニング
2.リーディング
3.ライティング
スピーキングテストは、試験開始時間によって前後し、同日に実施されることが多いです。
ペーパー版(日本の場合)
通常、以下の順に実施されます。
1.ライティング
2.リスニング
3.リーディング
スピーキングテストは別日に行われることもあり、個別に予約が必要です。
IELTSのスコア評価について
IELTSは1.0〜9.0のバンドスコアで、0.5刻みで評価されます。
大学進学には通常6.0以上、大学院では7.0以上が必要です。
学校によっては、各セクションの最低スコアも設定されています。
移民では、例えばカナダではジェネラル6.0以上が目安ですが、スコアが高いほど有利になります。
IELTSのスコア基準と英語レベルの目安
IELTSのスコア(1.0〜9.0)は、英語運用能力を示しています。
主なスコアとそのレベルは次の通りです。
bandスコア9.0 | エキスパート | 誤りのない自然な英語を使いこなし、完全に理解できる。 |
bandスコア8.0-8.5 | 非常に優秀 | ごく僅かな誤りがあるものの、高度な英語力があり、複雑な会話もこなせる。 |
bandスコア7.0-7.5 | 優秀 | 多少のミスはあるが、複雑な内容にも対応できる。議論も論理的に展開できる。 |
bandスコア6.0-6.5 | 実用的な英語力 | 誤解やミスはあるが、日常的な場面では問題なく英語を使える。 |
bandスコア5.0-5.5 | 中級レベル | 基本的なコミュニケーションは可能だが、ミスも多い。自分が詳しい分野でのやりとりに限られることが多い。 |
bandスコア4.0-4.5 | 初級レベル | 簡単な会話のみ対応可能。複雑な内容は理解・表現共に難しい。 |
bandスコア3.5以下 | ごく限られた英語力 | 英語の運用がかなり限定的で、基本的な意思疎通にも支障が出るレベル。 |
IELTSの対策・準備の進め方
IELTSがどんな試験かを理解できたら、次はスコアを明確にし、その達成に向けた計画を立てることが大切です。
それでは具体的に見ていきましょう。
目標設定の重要性
IELTS対策を始める前に、「いつまでに」「何点取るか」という具体的な目標を立てましょう。
例えば「来年4月までに6.5を取得する」といった現実的な目標が大切です。
「1ヶ月で3.0上げる」などの無理な計画は避け、達成可能なスケジュールを設定しましょう。
目標が明確だと学習の方向が定まり、モチベーションも保ちやすくなります。
現在の英語力を知ることから始めよう
まずは、自分の英語力を正確に把握しましょう。
高校卒業後に英語から離れていた場合、いきなり目標スコアを達成するのは簡単ではありません。
過去にTOEICやTOEFL、英検®を受けたことがある人は、換算表でIELTSスコアの目安を知ることができますが、あくまで参考程度にとどめておきましょう。
特にTOEICは、日本人が得意とする分野が多いため、実際のIELTSとは得点傾向が異なることが多いです。
正確なレベルを知るために、まず一度IELTSを受けてみるのもお勧めです。
今の実力を把握することで、目標スコアまでに必要な学習期間を逆算でき、より効率的な対策が可能になります。
【IELTS/TOEIC/英検®/TOEFLのスコア換算表】
IELTS | TOEIC | 英検® | TOEFL ibt |
5.5 | 600〜740点 | 英検®2級以上〜 | 46〜59 |
6.0 | 741〜819点 | 準1級 | 60〜78 |
6.5 | 820〜870点 | 1級 | 79〜94 |
7.0 | 871〜970点 | 1級以上 | 95〜101 |
7.5 | 971〜990点 | 1級以上 | 102〜110 |
8.0 | 990点 | 1級以上 | 111〜120 |
目標スコアに向けたIELTS学習計画を立てよう
IELTSの受験料は27,500円と高額です。
無駄にしないためにも、目標スコアと受験日をしっかり決めて計画的に学習を進めましょう。
必要な準備期間は、現在の英語力と確保できる学習時間によって異なります。
一般的に、スコアを0.5上げるには200〜300時間の学習が必要と言われています。
まずは、自分の現在地とゴールを把握し、そこまでの道のりを逆算してスケジュールを立てましょう。
勉強はコツコツ継続するのが理想ですが、明確な目標や期限があった方がやる気を保ちやすい人も多いです。
自分に合った学習スタイルを見つけることが大切です。
コツコツ型なら日々の積み重ねを、短期集中型なら試験日を明確に設定して一気に進めましょう。
計画ができたら、いよいよ学習スタートです。
ただし、英語初心者がいきなり過去問に取り組んでも効果は薄いことが多いです。
まずは語彙力や文法力など、基礎力の強化から始めましょう。
IELTS対策と効果的な勉強法
ここからは目標スコアを達成するために、どのように学習を始めれば良いかを解説していきます。
語彙力強化がカギ
IELTS初心者は、まず語彙を増やすことが重要です。
語彙力は全てのセクションで求められるため、まずはインプットから始めましょう。
リーディングを通して語彙を学び、文法も合わせて復習すると効果的です。
単語は「意味を知っているだけ」では不十分。
IELTSでは同義語や類義語による言い換えが頻出するため、言葉のバリエーションを意識して覚える必要があります。
これは、リスニングやリーディングの理解だけでなく、ライティングやスピーキングでも活きてきます。
市販の単語帳も使えますが、教材を使ってわからなかった単語を自分でノートにまとめるのがお勧めです。
意味だけでなく、発音や同義語も合わせて確認し、簡単な例文も書き添えましょう。
自分なりの表現で何度も復習し、記憶に定着させることが大切です。
文法の見直し
文法に自信がないと感じる人は、今こそ基礎をしっかり確認するチャンスです。
難しい文法を完璧に理解する必要はなく、高校までに学んだ基礎文法で十分対応できます。
ライティングでは文法のミスがスコアに直結しますし、スピーキングでも正確さが求められます。
文法は英語力の基礎です。
しっかりとした基礎があってこそ、その上に力を積み上げることができます。
逆に基礎が曖昧だと、いずれどこかでつまづいてしまいます。
ディクテーションでリスニング力と文法力を強化
英語の音声を聞いて、そのまま英文を書き取るディクテーションは、リスニング力を高めるのに効果的なトレーニングです。
受け身ではなく、積極的に耳を使う練習になるため、英語の音がよりクリアに聞き取れるようになります。
また、正確に書き取ることで英文の構造や文法にも自然と慣れていきます。
英語初心者にとっては、英語力全体を効率よく伸ばせるお勧めの学習法です。
やさしい英文で読解力を伸ばす
リーディング力を高めるには、まず短くて簡単な英文から始めましょう。いきなりIELTSの教材に取り組む必要はありません。
英検®3級〜2級レベルの教材など、自分のレベルに少しだけ負荷をかける教材が最適です。
難しすぎると挫折しやすいため、無理なく続けられるものを選びましょう。基礎が固まったと感じたら、IELTS対策本で設問形式や傾向に慣れていくと良いでしょう。
こうした段階的な学習で、英語力を総合的に伸ばすことが大切です。
なお、当社ではフィリピン・セブ島で語学学校を運営しています(https://qqenglish.jp/)。
1日からの短期留学や自由に選べる開始日など柔軟なスケジュールが魅力です。土日のレッスンにも対応しており、忙しい方でも効率よく学習可能。
質の高いマンツーマン指導で、IELTSのスコアアップを目指してみませんか?
まとめ
この記事では、IELTS初心者がどこから学習を始めるべきか、またどれくらいの準備期間が必要かについてご紹介しました。
特に、これから初めてIELTSを受ける方や、英語力全体を底上げしたい方にとって参考になる内容だったのではないかと思います。
いづれにしても、早めに勉強を始めることが何よりも大切です。自分の得意・不得意を把握し、効率的な学習を心がけましょう。
IELTS対策、頑張ってください!