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留学全般

2025.05.21

高校生で経験する交換留学、主な留学先や制度、ポイントについて

3 1 3| 高校生で経験する交換留学、主な留学先や制度、ポイントについて

高校生という多感な時期に海外で生活する

これは、人生に大きなインパクトを与える貴重な体験です。

近年、そんな特別な機会として「交換留学」を選ぶ高校生が増えています。

語学力の向上はもちろん、異文化理解や自立心を養うことができる交換留学は、大学生や大人になってから経験する留学とは異なる目的や魅力を持っています。

本記事では、大学生の時に留学を経験した筆者が、高校生の交換留学の全体像を掴めるよう、主な留学先、制度の違い、事前準備のポイントなどを詳しく解説します。

大学生の留学とは違う点にも触れながらまとめますので、自分の未来を見つける一歩として、ぜひ参考にしてください。

QQEnglish編集部
執筆者

QQEnglish編集部

フィリピン・セブ島留学をはじめ、世界各国への留学、ワーホリ情報など英語学習をしている方へ役立つ情報を発信しています。

斉藤淳
監修者

斉藤淳

フィリピン留学協会会長

2014年からフィリピン・セブ島留学に関わる。セブ島の学校を中心に50校以上訪問しつつ、留学生に学校の選び方や現地の情報を発信しています。

高校生の交換留学とは?

高校生の交換留学とは、半年から1年程度、海外の高校に通いながらホームステイなどをして生活するプログラムです。

「交換」という言葉が示す通り、日本から派遣される生徒と、受け入れ国から来る生徒とが互いに送り合う形が基本ですが、実際には片方向のみのケースも多く見られます。

大学生以上の年次で体験する留学が「専門的な学問やキャリア形成」を目的とするのに対し、高校生の交換留学は「文化交流」「人格形成」を目的とする傾向が強く、学術的な成果よりも、柔軟な思考や多様性への理解といった力の育成が重視されます。

さらに、高校生の留学ではホストファミリーとの共同生活を送る場合も多く、共同生活を通じて家庭文化を直接体験できることも大きな特徴です。

主な留学先とその理由

交換留学の渡航先としては、英語圏を中心に多くの国が選ばれています。

アメリカ

最も多くの高校生が留学する国。

全米各地に多数の受け入れ校とホストファミリーがおり、多様な文化と人種の中で生活できます。

授業は選択科目が豊富で、アートやスポーツ、ボランティア活動にも積極的に参加できるのが魅力です。

現地では、生徒の自主性が重視されるため、積極的に発言し、意見を述べる姿勢が求められます。

カナダ

教育水準が高く、治安も良いことで知られています。

英語とフランス語の二言語環境に興味を持つ生徒にも人気です。都市部だけでなく自然に囲まれた地域での生活も体験でき、多文化共生が進んでいます。

学校では少人数制が一般的で、生徒と先生の距離が近く、個々の学びを支える体制が整っています。

ニュージーランド・オーストラリア

温暖な気候とおおらかな国民性が魅力。

学校ではアウトドア学習やスポーツ活動も盛んで、心身ともに健やかな留学生活が送れます。

比較的フレンドリーな英語が話されており、語学に不安のある人にも適しています。

地域社会とのつながりが強く、地元の行事やボランティアに参加する機会も豊富です。

ドイツ・フランス

英語圏以外に挑戦したい生徒に人気。

第二外国語としてドイツ語やフランス語を学んでいる高校生が、現地で実践的に言語を学ぶ場として選ぶことが多いです。

芸術、歴史、哲学といったヨーロッパならではの教養を深めることもできます。

また、現地の教育制度に触れることで、日本との違いを肌で感じられます。

いずれの国にも共通するのは、「留学生の受け入れ体制が整っている」点です。

行政や学校、ホストファミリーが協力し、異文化から来た高校生が安心して暮らせる環境を支えています。

交換留学の制度

高校生向けの交換留学は、文部科学省や自治体が実施する公的な制度のほか、民間団体や国際交流組織が提供するものがあります。

なかでも以下の4団体は長い実績と信頼があり、多くの高校生が利用しています。

主な交換留学制度比較表

実施団体主な派遣国留学期間特徴・サポート内容費用・奨学金制度
AFS日本協会アメリカ、欧州、アジアなど30カ国以上約1年・国際NGOとしての信頼性・異文化理解を重視
・全国ネットワークによる支援
自己負担制(一部奨学金あり)
YFU日本国際交流財団アメリカ、ドイツなど約1年・家庭生活重視
・研修、フォローが丁寧
自己負担制(奨学金制度あり)
JFIE主にアメリカ1年または学期単位・学習支援に強み
・進路設計に応じた選択可
学費変動(奨学金あり)
ロータリークラブ世界100カ国以上約1年・非営利で費用が抑えられる
・地域密着型の支援体制
授業料・滞在費無料(旅費等は自己負担)

制度によって派遣国、サポート体制、費用負担などが大きく異なります。

自分の希望に合う国があるか、生活や学業のサポートがどの程度整っているかを確認しましょう。

また、選考には書類審査や面接があり、英語力だけでなく、留学に対する目的意識や意欲が問われるケースが多いです。

各団体は長年にわたって多くの高校生を送り出してきた実績があり、帰国後も同窓生とのネットワークや進学支援が受けられることがあります。

プログラム選びの際には、単に費用や行き先だけでなく、帰国後のサポート体制にも目を向けましょう。

事前準備とポイント

交換留学は計画的な準備が鍵です。

以下のポイントを押さえておくことで、現地での生活がより充実したものになります。

語学力の準備

留学先の言語で授業や日常会話をこなす必要があるため、出発前から英語や現地語の基礎を固めておきましょう。

リスニング・スピーキングに重点を置き、映画やポッドキャストなどを活用するのも効果的です。

英語の試験(TOEFL Junior、英検®など)を活用して、客観的に語学力を確認しておくのも良いでしょう。

筆者は大学生の時に交換留学を経験しましたが、留学前に語学力を向上させておいて損することはありません。

現地で関わり合う人々と、より上手に意思疎通ができれば、自ずと人間関係の広がりや新たな学びの機会につながります。

留学目的の明確化

なぜ留学したいのか、何を学びたいのかを自分なりに考えておくことが大切です。

面接などで問われる場面もあり、しっかり言語化できると選考で有利になるだけでなく、現地で迷ったときの軸にもなります。

将来の進路や夢と留学の関係を言語化しておくと、より深い体験につながります。

あなたが「留学したい!」と思うのなら、必ずその理由があるはずです。

目的意識を自身の言葉で整理し、理解することで、より実りのある留学経験になります。

保護者の方との話し合い

未成年が海外で生活することになるため、保護者の方との十分な話し合いは欠かせません。費用負担、生活スタイル、安全面などについて具体的に共有し、共通の理解を持っておくことで、安心して送り出してもらえる環境が整います。

書類と手続き

申請にはパスポート、ビザ、健康診断、推薦状、成績証明書など多数の書類が必要になります。

申請締切は早く、渡航の1年前から準備が始まるケースも珍しくありません。

綿密にスケジュールを管理することが大切です。

心と体の準備

カルチャーショックやホームシックを感じることは珍しくありません。

日記をつけたり、日本の家族と定期的に連絡をとる方法を考えておくと良いでしょう。

また、病気や怪我に備えた保険加入も忘れずに。

交換留学で得られるもの

語学力の向上はもちろんですが、現地の高校での主体的な授業スタイル、クラブ活動への参加、地域イベントへの関わりを通じて、社会性や積極性が育まれます。

また、日本では当たり前と思っていたことが、世界ではそうでないことに気づく中で、多角的に物事を考える力も身につきます。

こうした経験は、大学受験の志望理由書や面接でも大きな武器になります。

さらに、異なる価値観に触れることで、他者を尊重する心やグローバルな視野が自然と育ちます。

筆者は大学生のときに留学を経験しましたが、当時目にしたもの、ふれあった人、感じたこと全てが、現在の自分の糧になっていると感じます。

あなたが思っている以上に、高校生の間に海外を知ることは、今後の人生に大きな影響を与えるはずです。

まとめ

高校生の交換留学は、ただの語学学習を超えた「人生の転機」となり得る経験です。

制度をよく理解し、自分に合ったプログラムを選び、しっかり準備をすれば不安よりも大きな収穫が得られるでしょう。

10代の今だからこそできる挑戦として、ぜひ交換留学に一歩踏み出してみてください。

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