留学したい学生の味方!「交換留学」の概要と、準備~帰国までの流れ | フィリピン留学・セブ島留学ならQQEnglish【公式】
2025.05.10
留学したい学生の味方!「交換留学」の概要と、準備~帰国までの流れ

学生時代に、交換留学を志す方も多いのではないでしょうか。
かくいう筆者も、大学生時代に交換留学生を活用し、イギリスの大学に留学したことがあります。
今回は、当時の経験も踏まえながら、「交換留学とは何か?」といった基本的な疑問の解消から、事前準備から帰国までの流れまでまとめたいと思います。
交換留学とは?
交換留学とは、日本で所属する大学などの教育機関と海外の提携校との間で学生を一定期間「交換」し、それぞれ渡航先の学校で学びながら単位の互換を目指す制度のことです。
期間は、一般的に半年から1年程度で行われます。
多くの場合、在籍校の学費を支払うだけで済むため、正規留学に比べて経済的な負担が軽く、参加しやすいのが特徴です。
交換留学は、語学力の向上はもちろん、学業やキャリア、人格形成において多くの恩恵をもたらします。
大学間協定のもと運営されるプログラムが主流で、その他の留学制度(語学留学や私費留学)とは異なり、奨学金や渡航サポートなどの援助を受けられるケースもあります。
筆者も、留学への希望があった一方で、費用面での制約がネックになっていました。
しかし、最終的には奨学金の選考を通過し、無事に渡航先で単位互換することができました。
交換留学は、様々な制約を抱える学生にとって、有力な選択肢といえます。
交換留学のメリット・リスク
ここでは、交換留学のメリットとリスクについてまとめます。
リスクについては、記事の後半でまとめる準備等で、ある程度軽減できます。
メリット
主なメリットには以下の要素が挙げられます。
- 語学力の向上
- 国際的な人脈の形成
- 異文化理解と柔軟な思考力の形成
- 自己管理能力・行動力の向上
- キャリアの幅の広がり(海外企業や国際機関など)
交換留学は、とにかく現地生活を送りながら学べることが強みです。
授業などはもちろん、日常生活でも自然と人とふれあう場面が多くなるため、価値観や考え方を打破する環境が自身を大きく成長させてくれます。
リスク
一方、以下のようなリスクもあります。
ただ、異国の環境に身を置いて生活する以上、ある種当然ともいえる要素ばかりです。
何かに挑戦する以上、リスクを伴うことは当たり前なので、留学を断念する理由にはなりづらいかと思います。
- なれない文化や言語環境でのストレス
- 授業スタイルや評価制度の違いによる戸惑い
- ホームシックや孤独感の発生
- 留年や単位未認定
留学前〜帰国までの流れ
交換留学には、選考から帰国後まで複数のステップがあります。
一般的な流れを以下にまとめます。
①情報収集とプログラム選び
まずは、自分の大学が提供している交換留学制度を調べ、提携校の一覧や条件を把握しましょう。
大学の国際センターや留学支援課には、相談窓口やガイド資料が用意されていることが多いです。
行きたい国や大学、学びたい分野を明確にし、目的に合ったプログラムを選びましょう。
②出願と選考
当然、一つの大学に何人もの学生を渡航させるわけにはいきませんので、学内での選考を通過する必要があります。
大学によって多少の違いはありますが、以下のような書類の提出が求められます。
- 志望理由書/学修計画書
- 学業成績証明書
- 語学スコア(TOEFL、IELTSなど)
- 教員推薦状(必要な場合)
書類選考の後に面接を実施するケースもあります。
選考に合格すると、提携校への正式な申請手続きが始まります。
③渡航準備
合格後は、留学に向けて具体的な準備を進めます。
- ビザの取得
- 奨学金の取得
- 海外留学保険の加入
- 航空券・宿泊先の手配
- 健康診断や予防接種(国による)
- 国際キャッシュカードや通信手段の整備
また、渡航前にオリエンテーションや留学生向け説明会が行われることもあり、不安や疑問を解消する機会になります。
④現地での生活と学習
留学先では、語学だけでなく、授業スタイルや課題、試験への適応も求められます。
加えて、食事や生活習慣の違いなど、日常生活で戸惑うこともあるでしょう。
ただ、その憂鬱や苦悩も、後々あなたの財産になります。
かけがえのない時間を、思いきり生き抜きましょう。
現地での生活において、おすすめしたいことは以下の2点です。
寮生活
交換留学生は、留学先の寮に滞在することが多いです。
そして、現地の学生も含めた複数人でキッチンや浴室を共有します。
母国語や文化も違う学生同士がともに生活することはかなり難しいですが、それぞれが知恵を出し合いながら協力することで、人間として大きな成長が期待できます。
学外での活動
授業以外で、現地の人々と交流できる場を持つことをおすすめします。
筆者は、大学のハンドボールに所属し、週2~3回の練習や、大会の遠征などに帯同していました。
共通の趣味やスポーツを通して交流することで、より信頼し合える関係性を育むことができます。
⑤帰国と単位認定
帰国後には、現地で取得した単位の認定申請が必要です。
必要な書類や手順は大学ごとに異なるため、事前に確認しておくとスムーズです。
さらに、報告書の提出や、体験報告会への参加が求められることもあります。これらの活動を通して、自身の学びを整理し、将来につなげる機会としましょう。
交換留学に向けた準備のアドバイス
交換留学を成功させるためには、事前準備が欠かせません。
筆者の経験も含めて、以下にまとめます。
①目的意識を明確にする
「なぜ行きたいのか?」「何を学びたいのか?」「将来にどう活かしたいのか?」
これらの目的をはっきりさせないと、せっかくの留学も中身のない滞在になってしまいます。
せっかく時間とお金を割いて渡航するのであれば、自分なりの目的意識を持って現地で生活しましょう。
筆者も、もともとはぼんやりと留学への希望がある状態でした。
「学修計画書」など、抽象的なイメージを具体化するステップを踏むことで、次第に明確な目的意識を持つようになりました。
②語学力の強化
語学力は選考の条件でもあり、現地での生活・授業にも直結します。
TOEFLやIELTS対策だけでなく、実践的な会話力も意識しましょう。
筆者は、希望する大学への留学に最低でもIELTS「6.0点」が必要でした。
大学に入学した頃はIELTSの存在も知らないような状態でしたが、最終的にクリアすることができました。
大学によっては、テストに向けた集中講座を開講しているところもあります。
外部からネイティブの先生を招いて学べるケースもあるので、大いに活用しましょう。
また、交換留学制度がある大学であれば、提携先の大学から日本へ留学している学生もいるはずです。
留学生が滞在する寮では、交流イベントなども開催されることが多いです。
座学だけだとおろそかになりがちなスピーキングの練習もかねて、留学生とのつながりを持っておくと、自ずと語学力の向上につながります。
③情報収集とスケジュール管理
出願締切、語学試験日、ビザ申請の期限など、必要なスケジュールを早めに把握し、逆算して準備を進めることが重要です。
特にビザは、発行までに時間を要します(渡航先やビザの種類によって、発行までの期間は様々です)。
後回しにして得することはないので、できるものから手早く済ませていきましょう。
筆者は、大学で留学をサポートしてくれる職員の方や、過去に留学した先輩などにあたり、情報収集していました。
まとめ
最後に、帰国後の筆者のエピソードをご紹介します。
当時所属していたゼミの教授に帰国をメールで報告したところ、次のような返信がありました。
「いまは留学で何を得たかわからない部分もあると思うけど、大丈夫。この先、時間がたつにつれて、イギリスでの時間が身になっていると実感することが何度もあるから」
教授の言葉は正しかったです。
実際、その後の学生生活や現在の社会人生活でも、当時目にしたもの、ふれあった人たち、学んだことが活きていると何度も感じます。
慣れ親しんだ日本を出て、異国の地でゼロから生活を始める経験には、多くのハードルが存在します。
それでも、なんとか生きて学ぼうともがく留学での経験は、必ずあなたの今後を支える財産になると断言できます。
あなたの留学生活が、実りあるものになることを祈っています。