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2025.05.17

大学の交換留学とは?メリットとデメリットを徹底比較

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「大学の交換留学とは何か?」「交換留学と正規留学の違いは?」などと気になっていませんか?

大学の交換留学とは、在籍大学に授業料を払いながら協定校に留学できる制度です。

正規留学と比べて費用が抑えられ、4年で卒業できる可能性があるのが大きな特徴です。

本記事では大学の交換留学の仕組みや特徴、メリット・デメリットを詳しく解説します。

さらに留学先の選び方や費用、奨学金情報も紹介しているので、交換留学を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

QQEnglish編集部
執筆者

QQEnglish編集部

フィリピン・セブ島留学をはじめ、世界各国への留学、ワーホリ情報など英語学習をしている方へ役立つ情報を発信しています。

斉藤淳
監修者

斉藤淳

フィリピン留学協会会長

2014年からフィリピン・セブ島留学に関わる。セブ島の学校を中心に50校以上訪問しつつ、留学生に学校の選び方や現地の情報を発信しています。

大学の交換留学の特徴

大学の交換留学の特徴について、以下の4項目をもとに紹介します。

  • 在学中の大学と協定校間の留学制度
  • 留学期間は半年から1年が一般的
  • 日本の大学に籍を置いたまま留学可能
  • 正規留学との最大の違いは学位取得の有無

それぞれ詳しく見ていきましょう。

在学中の大学と協定校間の留学制度

大学の交換留学は、自分の在籍大学と海外の協定校との間で学生を交換する制度で、双方の大学が教育の質を保証しています。

学生は自大学に授業料を支払うだけで、協定校の授業料が免除または割引されるため、経済的な負担が軽減される仕組みです。

協定校は大学によって異なり、早稲田大学や慶應義塾大学などの私立大学は特に多くの海外大学と協定を結んでいます。

交換留学制度を利用するには学内選考に合格する必要があり、GPA基準や語学力証明が求められることが一般的です。

留学期間は半年から1年が一般的

大学の交換留学の期間は通常、半年(1学期)から1年(2学期)が一般的で、この期間は留学先の学年暦に合わせて設定されることが多いです。

アメリカの大学では8月から5月、ヨーロッパでは9月から6月といった具合に、国や地域によって留学時期が異なります。

半年間の留学は語学力向上の基礎を築くのに適していますが、1年間の留学ではより深い文化理解や専門知識の習得が可能になるという違いがあります。

留学期間の選択は、自分の学習目標や卒業計画に合わせて慎重に検討することが重要です。

日本の大学に籍を置いたまま留学可能

大学の交換留学の大きな利点は、日本の大学に籍を置いたまま海外で学べることで、休学せずに留学できる点にあります。

これにより、日本の大学の学費を支払いながら、留学先での授業料を抑えることが可能です。

在籍したまま留学することで、日本の奨学金や学生ローンの継続利用が可能になり、経済的な安定性が保たれるメリットがあります。

また、留学中に取得した単位が日本の大学で認定される場合、4年間での卒業も十分可能です。

正規留学との最大の違いは学位取得の有無

大学の交換留学と正規留学の最大の違いは、留学先の大学から学位を取得するかどうかという点にあります。

交換留学では日本の大学の学位のみを取得するのに対し、正規留学では留学先の大学から直接学位を授与されることが特徴です。

交換留学は比較的短期間で経済的負担も少ないですが、専攻や履修科目に制限があるという側面があります。

一方、正規留学は費用と時間がかかりますが、希望する大学や専攻を自由に選べる自由度が魅力となっています。

留学の目的や将来のキャリアプランに応じて、適切な留学形態を選ぶことが大切です。

大学の交換留学のメリット

大学の交換留学には、経済的な負担軽減から学習効果まで、多くのメリットがあります。

今回はその中でも以下の5点に絞って紹介します。

  • 留学先の学費が免除または割引
  • 現地の正規学生と同じ授業の受講
  • 取得単位の互換性と4年卒業の可能性
  • 奨学金制度の活用機会
  • 語学力と専門知識の同時向上

それぞれのメリットについて順番に解説します。

留学先の学費が免除または割引

大学の交換留学の最大のメリットは、留学先大学の授業料が免除または大幅に割引されることです。

交換留学の場合、学生は日本の在籍大学に授業料を支払うだけで、留学先の授業料を安く抑えられます。

これにより、アメリカなど学費の高い国への留学でも、年間200〜300万円の授業料負担を抑えることが可能となります。

生活費や渡航費は必要ですが、正規留学と比較すると総費用を半分以下に抑えられることも珍しくないです。

現地の正規学生と同じ授業の受講

交換留学生は、現地の正規学生と全く同じ授業を受講できるため、本格的な学術環境に身を置ける利点があります。

語学学校とは異なり、実際の大学の授業に参加することで、その国の教育システムや学問的アプローチを直接体験することが可能です。

また、現地学生との共同プロジェクトやディスカッションを通じて、異文化コミュニケーション能力が自然と身につく環境が整っています。

これは将来のグローバルキャリアにおいて大きな強みとなり、就職活動でもアピールポイントになることが多いです。

取得単位の互換性と4年卒業の可能性

交換留学の大きなメリットは、留学先で取得した単位が日本の大学で認定される可能性が高い点にあります。

事前に単位互換について確認しておくことで、留学期間があっても4年間での卒業が可能になるケースが多いです。

単位認定の仕組みは大学によって異なりますが、多くの場合、留学前に履修予定科目の単位認定について相談できる体制が整っています。

計画的に科目を選択することで、留学による学業の遅れを最小限に抑え、予定通りの卒業を目指せることが交換留学の強みです。

奨学金制度の活用機会

交換留学生は、通常の留学生よりも多くの奨学金制度を活用できる機会があります。

日本学生支援機構(JASSO)の海外留学支援制度をはじめ、大学独自の奨学金、民間団体の奨学金など、さまざまな経済的支援を受けられる可能性が高いためです。

特に交換留学向けの奨学金は、月額6〜10万円程度支給されるものが多く、生活費の大部分を補えることもあります。

また、交換留学は大学の公式プログラムであるため、奨学金申請時に大学からの推薦を得やすい利点もあります。

語学力と専門知識の同時向上

交換留学では語学学校とは異なり、専門分野の授業を現地の言語で受講するため、語学力と専門知識を同時に向上させることができます。

実践的な言語環境に身を置くことで、アカデミックな表現や専門用語を自然に習得できるのも魅力です。

例えば、経済学を専攻する学生がアメリカの大学で経済学の授業を受ければ、経済用語や理論を英語で学びながら、異なる経済的視点も獲得できます。

このような経験は、帰国後の学習意欲の向上にもつながり、学術的な深みを増す効果があるしょう。

大学の交換留学のデメリット

大学の交換留学には多くのメリットがある一方で、いくつかの重要なデメリットも存在します。

ここでは、3つのデメリットを紹介します。

  • 学内選考の競争率の高さ
  • 留学期間や専攻の制限
  • 高い語学力要件

メリットと合わせて確認しておきましょう。

学内選考の競争率の高さ

大学の交換留学の最大のハードルは、学内選考の競争率の高さにあります。

特に人気の高い英語圏の名門大学への交換留学枠は限られており、GPA、語学力、志望動機など総合的に評価されるため、準備不足では合格が難しい現実があります。

例えば、アメリカやイギリスの有名大学への交換留学枠は、1校あたり数名程度しかない場合が多いです。

この狭き門を突破するためには、早い段階から計画的に準備を進め、学業成績を維持しながら語学力向上に取り組まなければなりません。

留学期間や専攻の制限

交換留学は通常、半年から1年間に限定されており、より長期間の留学を希望する場合には不向きです。

加えて、協定校との取り決めにより、特定の学部や専攻分野のみが交換留学の対象となっていることが多いという制約があります。

例えば、医学部や法学部など専門性の高い学部は交換留学の対象外となっていることが少なくありません。

さらに、学年によっても制限があり、多くの大学では2〜3年生が対象となるため、1年生や4年生は応募できないケースも珍しくないのが現状です。

高い語学力要件

交換留学では、留学先の授業についていくための十分な語学力が求められます。

英語圏の大学では一般的にTOEFL iBTで80〜100点、IELTSで6.5〜7.0以上など、かなり高いスコアが要求されることが多いです。

この語学要件をクリアするためには、長期間の集中的な学習が必要となり、留学準備のための時間と費用がかかります。

語学力が不足している場合は、希望する大学への交換留学を諦めざるを得ないこともあるため、早い段階からの語学学習計画が重要となります。

大学の交換留学で行ける国と大学

大学の交換留学では、北米、欧州、アジア、オセアニアなど世界各国の大学に留学できます。

東京大学ではプリンストン大学やオーストラリア国立大学など、立命館大学では香港大学や延世大学などと協定を結んでいます。

特に人気が高いのはアメリカの大学で、UCLAやUCバークレーなどのカリフォルニア大学系列校が注目されています。

名門大学への交換留学は、非常に難易度が高いです。

例えばUCLAへの交換留学は、東京大学や京都大学などの日本のトップ大学からのみ可能で、学内選考の競争率も高く、TOEFL iBT 90点以上などの高い語学力が求められます。

また、交換留学生は科目登録の優先順位が低く、希望する授業を履修できない可能性もあります。

どの大学がどの国の大学と提携しているか知りたい方は、以下を参考にしてください。

参考サイト:大学等間交流協定締結状況(国・地域別一覧)

まとめ

大学の交換留学は、授業料の負担を抑えながら海外の大学で学べる貴重な機会です。

メリットとして費用面での優位性や単位互換の可能性がある一方、学内選考の競争率の高さや語学力要件などのハードルも存在します。

留学先は世界各国に広がっており、自分の目的や予算に合わせて選択できます。

交換留学を成功させるためには、早い段階からの計画と準備が不可欠です。この記事を参考に、あなたにぴったりの交換留学プランを見つけてください。

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