「海外で働きたいけど働けるのかな?」
そう思っているあなたに、マレーシア就職という選択肢を紹介します。近年、マレーシアは日本人の海外就職先として人気があります。
成長市場でのキャリアアップや英語環境、比較的取得しやすい就労ビザなど、海外で働く魅力が多く揃っています。
本記事ではマレーシア就職のリアルな現状、具体的な就職手順、成功のポイントをわかりやすく解説します。
「マレーシアで働きたいけど、何から始めればいい?」と迷っている方も、ぜひ最後までお読みください!
執筆者QQEnglish編集部
フィリピン・セブ島留学をはじめ、世界各国への留学、ワーホリ情報など英語学習をしている方へ役立つ情報を発信しています。
監修者斉藤淳
フィリピン留学協会会長
2014年からフィリピン・セブ島留学に関わる。セブ島の学校を中心に50校以上訪問しつつ、留学生に学校の選び方や現地の情報を発信しています。
1. マレーシアで働くって実際どう?
マレーシアはどういう国なのか知っておきましょう。
マレーシアの労働市場と日本人向け求人の特徴
マレーシアは東南アジアの中でも経済成長が続いており、多くの日系企業や外資系企業が進出しています。
カスタマーサポート、IT、製造業、貿易関連の職種で日本人の需要が高まっているため、日本語が活かせる求人も豊富です。
日本人が働ける主な職種・業界
マレーシアで日本人が活躍しやすい業界をまとめました。
- カスタマーサポート(BPO業界):日系・外資系企業の日本語対応部門
- ITエンジニア:ソフトウェア開発、システム管理など
- 貿易・物流:日系商社や貿易会社
- 製造業:工場の管理職、品質管理
- 観光・サービス業:旅行会社、ホテル、レストラン
給与相場と生活コストのバランス
マレーシアの給与水準は日本より低めですが、物価も安いため生活はしやすいです。
職種 | 月給 (RM) | 月給 (円) *1RM=30円換算 |
カスタマーサポート | RM6,000〜RM10,000 | 約18〜30万円 |
ITエンジニア | RM8,000〜RM15,000 | 約24〜45万円 |
管理職・専門職 | RM10,000〜RM20,000 | 約30〜60万円 |
家賃や食費は日本よりも安く、現地採用でも十分に生活ができます。
2. マレーシア就職のメリット・デメリット
どのようなメリットとデメリットがあるか確認しましょう。
メリット:生活コスト・文化の魅力・成長市場
生活コストの安さ
- 日本と比較して物価が安く、食費や交通費を大幅に節約できる。
- 家賃は都市部では高めだが日本と比べるとリーズナブルで、広い住居を手頃な価格で借りられる。
温暖な気候と多文化環境
- 一年を通して温暖な気候で日本のような寒暖差が少なく過ごしやすい。
- マレー系、中華系、インド系などの多民族国家であり、さまざまな文化や食事を楽しめる。
- イスラム文化の影響もあるが異文化理解を深める絶好の環境。
成長市場でのキャリアアップ
- マレーシアは東南アジアのビジネス拠点の一つであり、多くの外資系企業が進出。
- BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)やIT、貿易業界など、日本人の需要が高い職種が多い。
- ASEAN地域全体にビジネス展開する企業も多く、キャリアアップの機会が豊富。
英語環境でスキルアップできる
- 英語が広く使われるため、働きながら自然と英語力を鍛えられる。
- 多国籍企業では英語が共通言語であり、国際的なビジネス経験を積める。
- 英語+専門スキルで、さらなるキャリアの選択肢が広がる。
比較的取得しやすいビザ
- 一定の条件を満たせば、就労ビザ(Employment Pass)を比較的スムーズに取得可能。
- 企業のスポンサーが必要だが、多くの日系企業がビザ取得をサポート。
- 一度ビザを取得すれば、長期間安定して働ける。
デメリット:ビザ更新・医療問題・文化の違い
ビザ・就労許可の更新手続き
- Employment Passの更新手続きが必要であり、企業のサポートがあるものの書類不備や手続きの遅延が発生する場合がある。
- 一定の収入要件や企業の承認が必要、ビザ取得の条件変更することも。
医療費・社会保障制度の違い
- 日本の健康保険のような制度がないため、海外保険や現地の医療保険に加入した方がいい。
文化・宗教の違い
- マレーシアはイスラム国家であり、宗教的なルールや習慣に注意が必要。
- 公共の場では飲酒が制限されるため飲酒文化が異なる。
- 断食(ラマダン)期間中は飲食に制約があるため、ビジネス環境にも影響が出ることがある。
言語の壁
- 英語は通じるがローカル企業ではマレー語や中国語が必要な場合もある。
- 基本的なマレー語ができると生活しやすい。
労働環境の違い
- 外資系企業は成果主義が強く、日本のような年功序列の文化がない。
- ワークライフバランスは企業によるが、日本に比べて休暇制度が異なる。
政情リスク
- 東南アジアの中では比較的安定しているが、選挙時期にはデモ活動が活発になるので注意が必要。
- 首相が変わると企業の方針や経済政策が変わる可能性があるので、最新情報を把握しておく。
3. マレーシア就職の具体的な方法・手順
マレーシアでの求人探しにはさまざまな方法があります。
応募から内定獲得までのフロー
1. 求人探しの手段
- 転職サイト・SNS:海外求人を専門に扱うサイトやLinkedInを活用する。
- 転職エージェントの利用:日本語でサポートしてもらえるエージェントを活用するとビザ取得や給与交渉などの相談がしやすい。
- 企業の採用ページから直接応募:日系企業や外資系企業のウェブサイトで採用情報をチェックする。
- ネットワーキング・人脈作り:現地のビジネス交流会やSNSを活用し、コネクションを作ると有利な求人情報を得られる場合がある。
2. 履歴書・職務経歴書の作成(英語または日本語)
- マレーシアでは英語の履歴書が一般的。
- 実績やスキルを重視したシンプルな構成が好まれる。
3. 求人応募
- 転職サイトやエージェントを利用して希望の求人に応募。
- 企業の公式サイトから直接応募する方法も有効。
4. オンラインまたは対面面接(英語力を確認されることが多い)
- 英語での自己紹介や志望動機をしっかり準備する。
- 文化の違いを理解し、柔軟な姿勢をアピールすることが重要。
5. 内定後の条件確認
- 給与、福利厚生、ビザサポートの詳細をしっかり確認。
- 企業によっては住居探しのサポートを提供する場合もある。
6. ビザ申請・就労許可の取得
マレーシアで就労するには、就労ビザ(Employment Pass)が必要です。
- 企業のスポンサーが必要:個人での申請は不可。
- 必要条件:
- 月給RM5,000以上(約15万円)
- 大学卒以上が望ましい
- 特定のスキルや経験を有すること
- ビザ申請手続き
- 企業が必要書類を準備し、政府に申請を行う。
- 承認が下りるまでに数週間〜数ヶ月かかることもある。
4. マレーシア就職の成功事例
マレーシアで働く日本人の成功事例を紹介します。
新卒で挑戦したケースや転職でのキャリアアップ、駐在員としての働き方など、さまざまな働き方があります。
実際に働く人の声をもとに、マレーシア就職のリアルな魅力を見ていきましょう。
現地採用からキャリアアップしたケース
「日本で数年働いた後、マレーシアに転職。最初は現地採用で給与は日本より低かったが、英語と専門スキルを伸ばし、現在はマネージャー職に昇進した」という方も。
IT、貿易、カスタマーサポートの分野ではスキルを磨くことで昇給やキャリアアップが可能です。
語学力+専門性を掛け合わせることで、より良いポジションを狙えます。
駐在員としての赴任体験談
駐在員としてマレーシアで働く場合、日本基準の給与や福利厚生が適用されるため、安定した生活を送ることができます。
「給与が日本と同水準なので、マレーシアの物価の安さも相まって生活に余裕が生まれた。家族帯同もできるため、住みやすさは抜群」といった声が多いです。
ただし、駐在員は任期が終わると本社に戻る必要があるため、マレーシアに長く住み続けたい人には不向きな働き方かもしれません。
在住日本人のリアルな声・評価
「物価が安く、趣味や旅行にお金をかけられるのが魅力!」
「ビザの更新手続きは少し面倒だが、慣れれば問題なし。」
「日本食レストランが多く、食生活に困ることはない。」
海外でのキャリアアップを目指すなら、マレーシア就職は大きなチャンスです!
5. 英語力アップで有利に!セブ島留学のすすめ
マレーシアでは、日本人向けの仕事でもビジネスレベルの英語が求められます。
英語力の有無がキャリアの選択肢を左右します。
しかし「英語に自信がない…」と不安に思う方も大丈夫!事前に英語を鍛えておくことで、より良い条件の仕事が得られます。
セブ島留学がマレーシア就職に役立つ理由
- 短期間(1〜3ヶ月)で英語のスピーキング力を強化できる
- 欧米留学より費用が安く、コスパ抜群
- 日本人サポートが充実しているため、初心者でも安心
セブ島で英語を学んだ後にマレーシア就職を目指せばマレーシアでの移住もスムーズに適応できます。
6. まとめ:マレーシア就職を成功させるには?
マレーシアは経済成長が続き、多国籍企業が集まるグローバルな環境が魅力です。
生活コストの安さやビザの取得しやすさもあり、日本人にとって働きやすい海外就職先の一つです。
大事なのは、英語力の向上と専門スキルの習得。
英語に自信がない方は、セブ島留学を活用して短期間でスピーキング力を強化するのが近道です。英語力を鍛えておくことで、より良い条件の仕事に就くチャンスが広がります。
また、求人の選び方やキャリアアップの戦略をしっかり立て、信頼できる転職エージェントを活用すれば、安心してマレーシア就職に挑戦できます。
まずは小さな一歩を踏み出して、理想のキャリアを実現しましょう!