マルタ文化・生活習慣を完全ガイド|日本との違いと留学前に知っておきたい基礎知識

マルタという国にどんなイメージを持っていますか?
「地中海のリゾート」
「英語が学べる国」
そんなポジティブな印象の一方で、文化や生活習慣には日本と大きく異なる点が多く、留学や旅行を検討している人ほど「現地で戸惑わないかな…」と不安を抱きがちです。
本記事では、マルタの基本情報から文化・価値観の特徴、日本との具体的な違い、留学生がつまずきやすいポイントまでを体系的に解説します。
ジェスチャーの意味の違い、バスが「時間通りに来ない理由」、フレンドリーすぎる距離感に驚く場面など、リアルな文化ギャップにも踏み込みました。
マルタ文化の理解は、留学を「成功体験」に変える第一歩です。
それでは、あなたの留学準備に役立つ「マルタ文化ガイド」を始めましょう。
マルタとはどんな国?まず知っておきたい基本情報
地中海に浮かぶ島国マルタの概要(主要3島・地理・人口)
- 地中海の中央に位置する小さな島国
- 主要な島は「マルタ島・ゴゾ島・コミノ島」の3つ
- 国土は316㎢で東京23区より小さい
- 人口は約53万人(National Statistics Office Malta, 2024)
- 首都バレッタは街全体が世界遺産に登録
- 治安が良く、留学先としても人気
公用語と多言語社会(英語・マルタ語・イタリア語)
- 公用語は英語とマルタ語
- 英語は教育・行政・ビジネスすべてで使用される
- イタリア語も広く理解されている
- 看板やメニューが英語+複数言語で表記されることも多い
- 多国籍の留学生が集まり、日常的に多文化に触れられる
気候・季節・サマータイムの仕組み
- 年間を通して温暖な地中海性気候
- 夏は30℃を超える日が多く、日差しが強い
- 冬は10℃前後で比較的穏やかな気候
- 3〜10月はサマータイムを導入
- 時計を1時間進める
- 夕方でも明るい時間が長く、活動しやすい - 晴天率が高く、アウトドアや観光に向いた環境
宗教と歴史から見るマルタ文化の土台(カトリック・騎士団・遺跡)
- 人口の9割以上がカトリック教徒
- 日曜日はミサに参加する人が多い
- 全土に300以上の教会が存在
- 年中、宗教行事やフェスタ(祭り)が開催される
- 巨石神殿など紀元前の遺跡が多数残る
- マルタ騎士団の歴史が街並みに色濃く反映
- 「生活の中に歴史がある」独特の文化が魅力
マルタと日本の文化の違い|留学前に必ず知るべきポイント
コミュニケーションの違い(ジェスチャー・挨拶・表現の強さ)
マルタと日本では、日常のコミュニケーションスタイルに大きな差があります。
留学中の誤解やトラブルを避けるためにも以下の違いを理解しておくと安心です。
| 項目 | 日本 | マルタ |
| 挨拶 | お辞儀・軽い会釈 | 握手・ハグ・頬キスなど距離が近い |
| 会話の仕方 | 遠回し・察する文化 | ストレートで感情豊か |
| 声の大きさ | 控えめ | 話し声が大きく明るい |
| ジェスチャー | あまり使わない | 手振り・身振りを多用 |
| 手招き | 相手を呼ぶサイン | 「あっちへ行け」という逆の意味になる |
| NOの伝え方 | オブラートに包む | 直接的に言うのが普通 |
マルタでは「曖昧さ=伝わっていない」と受け取られることが多く、はっきり意見を述べた方が良い場面が多いです。
食文化の違い(ホブズ・地中海料理・食事量と外食事情)
食文化にも明確な差があり、量と味付け、外食費は日本人が驚きやすいポイントです。
| 項目 | 日本 | マルタ |
| 主食 | 米・パン | ホブズ(伝統パン) |
| 味付け | 醤油・出汁が中心、あっさり | オリーブオイル・塩・ハーブが中心 |
| 食事量 | 1人前が標準的 | 1皿が大盛りでシェア前提 |
| 料理の系統 | 和食中心、多国籍料理も多い | 地中海×イタリア×中東ミックス |
| 外食費 | 手頃〜中価格帯 | 日本より高め(飲み物も割高) |
| 持ち帰り文化 | 店による | 残った料理を持ち帰るのが一般的 |
買い物・お金の違い(チップ、物価、ATM事情)
マルタ滞在で最も実感するのが物価とチップ文化の違いです。
| 項目 | 日本 | マルタ |
| 通貨 | 円(JPY) | ユーロ(EUR) |
| 物価 | 食品や外食は比較的安い | 輸入品が多く物価全体が高い |
| チップ | 基本なし | レストランで5〜10%目安 |
| ATM | 銀行・コンビニに多数 | 町中の至る所にATMが設置 |
| 支払い方法 | 現金+キャッシュレス併用 | カード・タッチ決済が中心 |
交通の違い(バス文化・遅延・島間フェリー)
交通事情も日本と大きく異なり、「バスが時間通りに来ない」のはマルタあるあるです。
| 項目 | 日本 | マルタ |
| 交通手段の中心 | 電車・バス・地下鉄 | バスが主要交通機関 |
| 時刻の正確さ | 時間通りが基本 | 遅延・早着どちらも多い |
| フェリー | 日常利用は少ない | 島間移動でフェリーが重要 |
| 運転スタイル | 落ち着いている | ラテン系で少し荒め |
| 道路事情 | 発達している | 狭い道・坂が多い |
移動に時間がかかるため、留学中はスケジュールに余裕を持つことが大切です。
生活リズムの違い(店が早く閉まる/夜がにぎやか)
生活リズムも大きく違い、留学生が驚きやすい点の1つです。
| 項目 | 日本 | マルタ |
| 店舗の営業時間 | 22時以降も営業する店が多い | 18〜19時に閉店する店が多い |
| 夜の過ごし方 | 家で過ごす人が多い | 外で食事・会話を楽しむ文化 |
| 食事時間 | 18〜20時が一般的 | 20〜22時と遅め |
| 日曜の営業 | 通常営業が多い | 日曜は閉店している店が多い |
「日曜は静かでお店が開いていない」ことに驚く人が多いです。
マルタ生活でよくあるリアルな「文化の壁」
ジェスチャーの誤解(手招きは「あっち行け」になる)
マルタでは、日本とは真逆の意味を持つジェスチャーがいくつかあります。
「手のひらを上に向けて指を曲げながら招く動き」は、日本では「おいでおいで」ですが、マルタでは「あっちへ行って」という拒否のサインになります。
この違いを知らないと、せっかくのコミュニケーションで相手を戸惑わせてしまうこともあるため、最初は相手の動きをまねしながら慎重に慣れていくのがおすすめです。
礼拝日・宗教行事で街の雰囲気が変わる
マルタはカトリック文化が強く、街の中心には必ず教会があり、週末や祝祭日には礼拝のために多くの人が集まります。
フェスタ(宗教祭)は街全体が祝祭ムードに包まれ、交通規制が行われるほどの規模になることもあります。
- お店が早く閉まる
- 公共交通の運行が変わる
- 街が大音量の音楽や花火でにぎわう
こうした変化に最初は驚きますがマルタの文化に深く触れられる貴重な体験でもあります。
フレンドリーな距離感に驚く(初対面で話しかけられる)
マルタ人はとても社交的で初対面でも気軽に話しかけてくれる習慣があります。
バス停やカフェ、街中でも自然と会話が始まり、友達の輪が広がりやすい文化です。
日本人にとっては「急に話しかけられてどう返したらいいの?」と戸惑うこともありますが、
- 簡単な挨拶(Hi、How are you?)を返す
- 笑顔でリアクションする
だけで十分コミュニケーションが成立します。
英語を実践するチャンスにもなるため、恐れず楽しむ姿勢が大切です。
水不足がちな島国の「節水」文化
マルタは淡水資源が極めて少ない国で、海水の淡水化に頼っているため節水意識が非常に強いです。
具体的には、
- シャワーは短時間で済ませる
- 水道を出しっぱなしにしない
- 洗濯はまとめて行う
など、「水を大切に使う」ことが生活の前提になっています。
日本の生活感覚で過ごすとトラブルになることもあるため、現地のルールに合わせた行動が求められます。
ヨーロッパと中東が混ざる独特な雰囲気に慣れるコツ
マルタは地中海の要衝として歴史的にさまざまな文化が交差してきた国です。
そのため街並み、建築、人々の価値観にはヨーロッパと中東の要素が自然に混ざっています。
最初は「ヨーロッパっぽいのに、どこか中東感もある…」と不思議に感じる人も多いです。
慣れるためには、
- 歴史背景を知る
- 教会や旧市街を歩く
- 地元の人におすすめスポットを聞く
といった「体験を通じた理解」が効果的です。
文化の多層性がわかることでマルタの魅力はより深く感じられるようになります。
コミュニティ・イベントに参加して文化理解を深める方法
フェスタ・宗教行事に参加するメリット
マルタの文化をもっとも体感できるのが、年間を通じて各町で行われる「フェスタ(宗教祭)」です。
教会を中心に行われるお祝いで、音楽、花火、伝統料理、色鮮やかな装飾が街中にあふれます。
フェスタに参加することで、
- マルタ人の価値観(家族・宗教・共同体のつながり)を理解できる
- 地元の人との交流が自然に生まれる
- 観光では味わえない「生活としてのマルタ」を体験できる
といったメリットがあります。
夏のフェスタシーズンは各地が活気に満ち、留学生が文化に溶け込む絶好の機会になります。
語学学校のアクティビティを活用する
マルタの語学学校では、授業外アクティビティがとても充実しています。
歴史ツアー、ボートトリップ、料理教室、交流パーティーなど、初心者でも参加しやすい内容が多く、
- 英語を実践的に使う機会が増える
- 多国籍の友人が作りやすい
- 文化の違いをポジティブに受け止められるようになる
といったメリットがあります。
授業で学んだ英語をリアルな場面で試せるため、語学力の伸びを実感しやすいのも魅力です。
クラフトヴィレッジ訪問(伝統工芸に触れる)
マルタには伝統工芸が集まる「クラフトヴィレッジ」が点在しています。
代表的なものは、
- マルタレース(ゴゾレース)
- フィリグリー(銀線細工)
- ガラス工芸
など、手仕事の文化がそのまま残るスポットです。
職人の作業を間近で見られるほか、実際に制作体験ができる場所もあります。
観光スポットとは異なり、マルタの歴史・技術・美意識に直接触れられるため、文化への理解がぐっと深まります。
観光地とは違う「生活としてのマルタ」を体験するコツ
コミュニティに関わることで、観光では見えないマルタの姿が見えてきます。
生活者目線で文化を知るためには、以下の行動が効果的です。
- ローカルの市場やカフェに通う
- 同じ店に何度か行き、店員さんと顔なじみになる
- 住んでいる町のイベント情報をチェックし、できるだけ参加する
- 地元の人に「おすすめの場所」を気軽に聞いてみる
こうした「生活の中の交流」を積み重ねることで、マルタ人の価値観、日々の過ごし方、社会の雰囲気を自然に理解できるようになります。
留学中に文化の奥行きを感じたい人にとって、コミュニティ参加は欠かせないステップといえるでしょう。
まとめ
マルタは美しい島国でありながら、多言語・多文化が日常に溶け込むユニークな環境を持っています。
フェスタやローカルイベントに参加したり、語学学校のアクティビティを活用したりすることで、観光では触れられない「生活としてのマルタ文化」を体験できます。
しかし一方で、初めての海外生活は不安もつきものです。
「英語でうまく話せるかな?」
「文化の違いにうまく対応できる?」
そんな迷いを抱える方は、まず「英語力」という土台をつくることで安心して留学に挑めます。
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