フィリピン人の性格とは?性格・考え方・注意点を徹底解説 | フィリピン留学・セブ島留学ならQQEnglish【公式】
2025.07.16
フィリピン人の性格とは?性格・考え方・注意点を徹底解説

フィリピンで語学留学をする人や、現地で仕事をしたり生活を送る人にとって、フィリピン人の性格や価値観を理解することは、信頼関係を築くうえでとても大切です。
明るく社交的な一面がある一方で、日本人とは異なる考え方や行動も見られるため、戸惑うこともあるかもしれません。
本記事では、フィリピンの文化的背景にも触れながら、フィリピン人の性格の傾向や接し方のコツを分かりやすく解説します。
フィリピン人の性格に影響を与える社会的背景
フィリピン人の性格や価値観の理解には、その国の社会構造や文化的背景を知っておくと理解がしやすいです。
ここではまず、人口の動向、宗教や言語、海外就労の文化といった要素が、フィリピン人の性格にどのように影響しているかを見ていきます。
人口増加と若者中心の社会構造
フィリピンは、東南アジアの中でもとくに人口増加が際立つ国のひとつです。
2025年現在、総人口は約1億2,086万人と予測されています。さらに、その多くが30代以下という「若い国」であることも特徴です。
この若者中心の社会構造が、フィリピン人の活気や社交性、柔軟な思考につながっていると考えられます。
たとえば、語学学校やホテルなどで見られる明るく活気のある雰囲気は、若者が多い人口構成に支えられているためと言えます。
英語とカトリック文化が生む価値観
フィリピンでは、英語とフィリピン語(タガログ語)がともに公用語です。マニラやセブなど都市部を中心に英語が広く使われています。
特に教育現場やビジネスでは英語が標準語として機能しており、語学講師やホテルスタッフの多くは高い英語力を持っています。
また、国民の約9割がカトリック教徒で、宗教の影響は日常生活や性格形成にも深く関係しています。
たとえば「家族を大切にする」「人に親切にする」「困っている人を助ける」といった価値観は、キリスト教的な倫理観に基づいている面も大きいです。
海外就労(OFW)と家族への強い責任感
フィリピンには、海外で働くことを前提にキャリアを考える人がとても多く、2023年時点で約216万人のフィリピン人が海外で働いているとされています。
このようなフィリピン人は、「OFW(Overseas Filipino Workers)」と呼ばれ、母国に送金することで家族を支えています。
この出稼ぎ文化があるため、フィリピン人は家族への責任感が非常に強く、「家族のために働く」という意識が根付いています。
これは、仕事をする動機づけにもなりますが、その一方で急な家族のトラブルを理由に遅刻や欠勤をすることも珍しくありません。
現地の語学学校や職場でも、こうした背景を理解しておくことで、信頼関係を築きやすくなります。
南国ならではの明るくフレンドリーな気質
フィリピン人の性格を語るうえで、「明るさ」や「人懐っこさ」は欠かせないキーワードです。
温暖な気候と大家族文化に育まれたフィリピン人の社交性は、語学学校や接客業など、多くの場面でプラスに働いています。
ここでは、フィリピン人の明るさがどのように日常や職場に表れているのかを解説します。
陽気で親しみやすい国民性
フィリピン人は、初対面でも笑顔で接してくれる人が多く、見知らぬ人でも気さくに「Hi!」と声をかけてくれることがあります。
シャイな日本人にとってはオープンなこの雰囲気は、相手との距離を一気に縮めてくれます。
このような性格は、単に「明るい国民性」というだけでなく、人との関係を大切にするフィリピンの文化から来ているとも言えます。
話すときには笑顔を絶やさず、冗談を交えて場を盛り上げるのも得意です。
語学学校やサービス業でも見られる社交性
フィリピン人のフレンドリーさは、語学学校の講師やスタッフ、ホテル、レストランなどのサービス業でも強く感じられます。
たとえば、授業ではフレンドリーな雰囲気で話しかけてくれるため、初心者でも緊張せずに授業を受けることができるといった声が多く聞かれます。
また、ホテルのフロントや飲食店では、型にはまった接客ではなく、個人的な会話や冗談を交えた対応をしてくれることも多く、滞在中の安心感や楽しさにもつながります。
外国人との距離が近く、自然と親しくなりやすい
フィリピン人は、外国人に対してもほとんど壁を作らずに接するため、留学生や旅行者も現地の人とすぐに仲良くなれるのが特徴です。
文化的にも「ホスピタリティ」や「他者への思いやり」が重視されており、「困っていそうな人がいれば助ける」「相手を楽しませようとする」といったことが自然にできます。
その一方で、距離が近すぎると感じたり、個人的なことを早い段階で聞かれることに戸惑う人もいるかもしれません。
ですが、これには悪気はなく、「親しくなりたい」という気持ちの現れとして理解すると良いでしょう。
フィリピン人にとって家族は最優先事項
フィリピン人の性格や行動を理解するうえで欠かせないのが「家族を最も大切にする」という価値観です。
これは単なる感情的な傾向ではなく、文化・宗教・経済などあらゆる面で深く根ざしています。
ここでは、家族観がどのように日常生活や仕事、海外就労に影響を与えているのかを解説します。
家族を中心に生活を組み立てる価値観
フィリピン人にとって、最優先事項は「家族」であると言っても過言ではありません。
親や兄弟姉妹はもちろん、叔父・叔母・いとこまで含めた親戚までの結びつきが非常に強いです。
近年日本では個人主義的な価値観が強まってきていますが、フィリピンでは「家族みんなで生きる」という意識が今でも根強く残っており、その分助け合いや支え合いも日常的に行われています。
勤務態度にも影響する家族優先文化
家族第一の価値観は、仕事や学校にも影響を及ぼします。
たとえば「家族の用事で休みたい」「親が体調を崩して病院に連れて行くので遅刻する」といった理由は、フィリピン社会ではごく一般的で、受け入れられる傾向にあります。
語学学校などで講師が急に欠勤したり、レストランでスタッフの入れ替わりが頻繁に起こるのは、こうした背景が影響しています。
日本人の感覚では理解し難いかもしれませんが、フィリピンでは「家族のためなら当然」という文化があり、それが社会全体に許容されています。
家族のための海外出稼ぎと送金文化
フィリピンでは、海外で働き、その収入を家族に送金することが広く定着しています。
彼らの送金はフィリピン経済の大きな柱にもなっています。
この背景には、「家族の生活を少しでも良くしたい」「親に仕送りをしたい」という強い想いがあります。
実際、現地の空港では、海外に出発するOFWとそれを見送る家族の姿がよく見られます。
そうした姿からも、家族への深い愛情と責任感がうかがえます。
仕事や学びで接するときに知っておきたいポイント
フィリピン人と働いたり、学んだりする中で、日本人が驚くような価値観や行動に出会うことも少なくありません。
文化や考え方の違いを理解し、相手を尊重しながら接することで、トラブルを防ぎ、より良い関係性が築けます。
ここでは、特に注意すべき3つのポイントをご紹介します。
時間感覚と計画性の違いに柔軟に対応する
フィリピンでは、「時間を守る」ことに対する意識が日本ほど強くありません。
約束の時間に遅れることは珍しくなく、待ち合わせに1時間以上遅れてくることもよくあります。これは、文化として「時間に縛られない柔軟さ」が一般的だからです。
また、長期的な計画を立てることが苦手な人も多く、直前になって予定を変更するケースもあります。
語学学校の講師や現地スタッフと事を進める場合、「遅れる可能性を前提にスケジュールを組む」「進捗の確認をする」「リマインドをこまめに行う」など、柔軟な姿勢と事前の備えが必要です。
忘れっぽさに対する確認と工夫の重要性
多くの在住者の経験から、フィリピン人は「物事を忘れやすい」傾向があることが挙げられます。
この背景には、宗教的な価値観や、プレッシャーに弱い性質などが関係しているとも言われています。
そのため、1回の説明で完結するのではなく、「何度も丁寧に確認する」「メモを共有する」「口頭と文字を併用する」など、伝え方を工夫するとスムーズです。
人前で怒らない、優しい伝え方のコツ
フィリピン人にとって、人前で注意を受けることは大きなストレスになります。
たとえ軽い指摘でも、公開の場で叱られると「恥をかかされた」「尊厳を傷つけられた」と感じてしまう傾向があり、最悪の場合は出勤しなくなる、仕事を辞めてしまうなどのトラブルに発展することもあります。
注意や指導が必要な場合は、個別に話す機会を設けて、やさしく丁寧に伝えることが基本です。
批判や責めるのではなく「提案」や「お願い」として伝えることで、相手も受け入れやすくなります。
特に語学学校や接客業など、信頼関係が大切な職場ではこの点を意識することで、長期的な協力関係につながります。
フィリピン人女性の特徴と対人関係での配慮
フィリピン人女性は、その明るさや家庭的な一面から、日本でも好感を持たれることが多い存在です。
ただし、文化的背景や考え方の違いから、接し方によってはすれ違いや誤解が生じることもあります。
ここでは、フィリピン人女性に見られる傾向と、信頼関係を築くうえで気をつけたいポイントをご紹介します。
献身的で家族思いな性格が多い傾向
フィリピン人女性の多くは「相手のために尽くす」ことを美徳とする文化の中で育っており、家族やパートナーのために自分の時間や労力を割くことを厭いません。
特に恋愛関係では、相手を支える姿勢が強く見られることがあり、日本人男性との国際カップルが成立しやすい理由の一つと考えられています。
また、女性であっても「家族を支える存在」としての自覚を持っており、働きながら親に仕送りをする人も少なくありません。
このような背景を理解すると、フィリピン人女性の行動や考え方への理解が深まります。
恋愛や友情における距離感や価値観の違い
フィリピンでは、相手との関係性が深くなるにつれて物理的・感情的な距離感も縮まりやすくなる傾向があります。
恋愛では「すぐに愛情表現をする」「将来の話を早くからする」といった傾向も見られ、日本人の感覚とは異なるスピード感があります。
また、友情でも同じく、「家族のように接する」「自分の友人を他人に紹介したがる」といった文化が根付いています。
一方で、こうした距離の近さに戸惑いを感じたり、境界線が曖昧に感じられる場合もあるため、誠実に接しながらも、自分のペースや価値観も尊重して伝えることが大切です。
フィリピン人と良い関係を築くためのヒント
明るく親しみやすいフィリピン人と関係を築くことは、多くの場合とても楽しく、有意義な体験となります。
しかし、日本とは文化的な価値観や距離感が異なることから、誤解やトラブルを避けるためには、相手を理解する姿勢と一定の注意も必要です。
ここでは、実際に現地で生活・学習・仕事をする中で意識しておきたいポイントを紹介します。
文化的価値観の違いを理解する姿勢
フィリピン人の価値観は、「家族優先」「時間に寛容」「オープンなコミュニケーション」など、日本とは異なる部分が多くあります。
これらの違いに対して「合わない」と決めつけるのではなく、「文化としてそういう考え方がある」と捉えることが大切です。
たとえば、仕事で遅刻や予定変更があっても、「怠けている」とは限らず、家庭の事情や文化的背景が影響していることもあります。
相手を一方的に批判する前に、相手の背景を想像し、対話を通じて理解を深める姿勢を持つと、関係はよりスムーズになります。
語学学校・職場・日常での接し方のポイント
語学学校の講師や職場の同僚と接する際は、「感謝を言葉で伝える」「笑顔で接する」「失礼のない距離感を保つ」といった小さな配慮が信頼関係を築くきっかけになります。
フィリピン人は感情表現が豊かで、人からの評価や態度に敏感な傾向があるため、ポジティブなフィードバックはとても効果的です。
一方で、相手に対して指摘をする必要がある場合は、必ず個別にやさしく伝えるなど、相手の「恥の文化」に配慮した接し方を心がけましょう。
思いやりある言動は、言語や文化の違いを越える強い信頼へとつながります。
現地で友達を作る際の心構えと金銭的注意点
フィリピン人はフレンドリーで、外国人ともすぐに打ち解けやすい性格ですが、その反面、距離が縮まるのが早く、金銭的なお願いごとをされるケースも少なくありません。
「家族が病気でお金が必要」「家賃が払えない」といった話を持ちかけられることがあり、善意で助けた結果、トラブルに発展することもあります。
語学学校や職場に関係する人が必ずしもそうとは限りませんが、一般的に「助けを求めることが恥ではない」という文化的背景があるため、特に恋愛関係や深い友人関係では、金銭的な線引きをしっかり持っておくことが大切です。
自分なりのルールを決め、「貸すのではなく、あげたつもりで」と考える人もいます。実際、貸しても返ってこないケースが少なくありません。
相手の誠意を信じることも大切ですが、それ以上に、自分の身を守ることも必要です。
断る時にはやんわりと、誠実に伝えることで、相手との関係を壊すことなく距離感を保てます。
まとめ
フィリピン人は、明るく社交的で人懐っこく、初対面でも笑顔で接してくれるフレンドリーな国民性を持っています。
一方で、家族を最優先にする価値観や時間感覚、対人距離の近さなど、日本人とは異なる文化的背景から生まれる行動にも注意が必要です。
文化の違いを「合わない」と拒絶するのではなく、「違うからこそ理解する努力をする」ことが、信頼関係を築く鍵です。
本記事で紹介したポイントを意識すれば、フィリピン人との関係はより円滑で心地よいものになるはずです。