私には大きな夢がある。それは、「言葉の可能性を信じ、言葉によって世界をより良い方向へ変えていく」ことである。これはものすごく漠然としていて、理想論をただ語っているように聞こえるかもしれない。そのため、私はこの言葉を口にする度に、笑われ馬鹿にされる。しかし、私はこれからを生きる子供たちをはじめ、多くの人たちが、「言葉」というものを大切にしていくことで、この大きな夢を実現できると信じている。なぜ、私がこの夢を抱くようになったのか。この論文ではその理由について述べたいと思う。そして、その理由こそがまさに、私が世界を目指すわけである。
私は高校生の時、ある記事を目にした。そこで私は、未だに世界中の多くの国では、同世代の若い人達が戦争や紛争、それに伴う貧困などの大きな問題によって、苦しんでいたり、命を落としている現実があることを知った。強い衝撃を受けたとともに、なぜこのようなことが起こってしまうのか、どうしても理解することができなかった。そこで、少しでもその背景を理解するために多くの本を読んだり、人に聞いたりと、すぐに行動に移してみた。しかし、中々自分の頭で理解することができない。そのため、大学に進学することを決め、様々な角度からも自分なりに調べ考えてみた。そうして、ようやくたどり着いた結論がある。それが「言葉」であった。私たちは言葉を伝えられない時、言葉を通じて互いに理解し合えない時に、小さな問題が起こる。そして、その小さな問題が、徐々に国際問題のような大きな問題に発展していっている。これは、国際問題に限らず、身の回りの全ての問題に通じていると思う。言葉で発信しないから、一つの価値観に縛られてしまう時がある。そして、それらの多くの問題が生じる度に、一番の被害を受けているのが子供たちである。だから、私は「言葉」を大切にしたい。そして、これからを生きる子供たちをはじめ、多くの人に「言葉」の可能性を伝えていきたい。
言葉には相手を傷つけてしまうような酷くマイナスな力もあるが、本来は互いに繋がり、理解し合ったり、人を勇気付けるためにあるものだと思う。だから、私の「言葉の可能性を信じ、世界をより良い方向へ変えていく」という夢は、多くの人が言葉のプラスの側面を大切にしていくことで、実現可能だと信じている。そして、その「言葉」を使って、自分の好きなことや得意なこと、やりたいことを発信していくことが、社会全体に活気を与える一つの要素にもなると思う。インターネットが急速に普及している今日において、思い切って発信していくことは、誰かの幸せに繋がるかもしれない。それは身近な範囲だけでなく、世界中にも繋がる可能性がある。だから今回、私自身も拙い文章であったかもしれないが、自らの考えを発信してみた。
私が世界を目指すわけは、まさにここにあり、「言葉」によって、人と繋がり、理解し合い、そしてその大切さを共有し合いたい。そして、多くの子供たちが言葉を大切にする中で、本当に心からやりたいことや好きなこと、得意なことに挑戦し、発信していける世の中を作りたい。こんな単純に物事は進まないかもしれないが、自らが発信し行動することで「変化」を起こしたい。そして、その少しの心掛けや行動から、夢を実現させるための「チャンス」を広げていきたい。英語では『CHANGE』、このように書く。チャンス。英語では『CHANCE』、このように書く。大切なのは、GをCに変える、ちょっとした勇気を持ち、発信していくことなのではないだろうか。
最後になりましたが、私は高校の教師になって1年が経ちました。そして、働く中でより一層、今日述べたことを実現したいと思うようになりました。
批判を恐れずに、世界を目指していきたい。