就活で有利になるTOEICスコアとは?履歴書の書き方から勉強法

就職活動を控えている皆さん、「TOEICって本当に就活に有利なの?」「履歴書に書けるスコアは何点から?」と疑問に感じたことはありませんか?
自分の目標とする業界や職種に必要なスコアはどれくらいなのでしょうか。
この記事では、TOEICの基礎知識から履歴書に書けるスコアの目安、業界別の基準、効果的な勉強法までを網羅的に解説。
「TOEICスコアで就活を有利に進めたい」そんなあなたに、きっと役立つ情報が満載です。さあ、理想のキャリアを掴むための一歩を踏み出しましょう。
TOEICとは?どんな試験かを簡単に理解しよう
TOEICは「Test of English for International Communication」の略称で英語によるコミュニケーション能力を測るための世界共通のテストです。
日常生活やビジネスで実際に使われる英語力を測ることを目的としており、合否ではなくスコアで評価されます。
TOEICの種類と就活に適した試験形式(L&R/S&W)
TOEICには、主に以下の3つの試験形式があります。
- TOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R):聞く・読む能力を測る試験
- TOEIC Speaking & Writing Tests(TOEIC S&W):話す・書く能力を測る試験
- TOEIC Bridge Test:TOEIC L&Rより易しい初・中級者向け試験
就職活動で一般的に評価されるのは「TOEIC L&R」です。企業が英語力を測る際の指標として、最も広く採用されています。
TOEIC L&Rはリスニングセクションとリーディングセクションに分かれており、それぞれ495点満点、合計990点満点で評価されます。
就職活動では、この総合スコアが見られます。
TOEICスコアは就活で本当に有利?その理由を解説
企業がTOEICを評価する3つの理由(選考・人材評価・成長性)
TOEICスコアが就職活動で評価される背景には、企業が英語力を通じて候補者の「基礎スキル」や「ポテンシャル」を測っているという目的があります。
主な理由は次の3つです。
選考基準としての客観性
TOEICは点数で英語力を評価できるため、応募者を公平に比較できる指標として採用担当者に重宝されています。
大量の応募がある大企業では一次選考のふるい分けとして使われることもあります。
グローバル人材としての期待値
海外取引や外国人スタッフとのやりとりがある企業では、英語力が業務に直結するケースも。
TOEICのスコアは実務で英語を扱う適性を推測する材料として見られます。
自己管理能力・継続力の証明
高スコアを取るためには地道な努力と時間の投資が必要です。その姿勢は「成長できる人材」としての評価にもつながります。
英語力だけでなく、自己研鑽の姿勢が読み取れるのもポイントです。
TOEICスコアを見ている企業の割合と傾向
一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)の調査によると、TOEICスコアを採用時に「参考にしている」企業は約49.6%にのぼります。
大手企業や海外展開を行っている企業ではこの傾向が顕著です。
さらに注目すべきは、企業規模による傾向の違いです。
企業規模 | TOEICスコアを重視する傾向 |
大企業 | 非常に高い(600点以上が一般的) |
中小企業 | ポジションや部署による |
外資系 | 700〜800点以上が目安になることも |
就活においては「持っているかどうか」だけでなく「何点持っているか」が重要になります。
TOEICスコアが活きる職種・業界
TOEICスコアの重要性は業界や職種によっても異なります。以下はスコアが評価されるケースです。
- 商社・メーカー(海外営業・国際部門)
英語でのプレゼンやメール対応が必須となるため、730点以上が求められることが一般的。 - IT業界・外資系企業
海外拠点との連携や英文資料の読解が必要になることから800点以上が期待される場合もある。 - 観光・ホテル・航空業界
接客・案内の中で英語を使う機会が多く、スコアとともにスピーキング力も評価対象になる。
- 文系総合職(一般職)
600点以上を持っていると努力とポテンシャルの証としてプラスに働くことが多い。
自分が目指す業界の基準に合わせて戦略的にスコアアップを目指しましょう。
履歴書に書けるスコアの目安は?何点からアピールになる?
一般企業:600点から記載可能
TOEICスコアを履歴書に記載する目安は一般的に「600点以上」とされています。
基礎的な英語力があると判断され、選考でプラス評価につながることがあります。
英語を日常的に使用しない職種でも600点以上のスコアは「自己研鑽している姿勢」として高く評価されることが多いです。
逆に600点未満の場合は、企業によっては記載を控える方が無難なケースもあります。自身の志望業界や企業の傾向を調べたうえで、記載するかを判断しましょう。
グローバル企業・外資系は700〜800点以上
グローバル企業や外資系企業では、TOEICスコアの基準がやや高めに設定されています。
多くの場合、700点以上で選考通過の目安、800点以上で高評価という水準が一般的です。
外資系コンサルやIT企業、海外営業職では、英語でのメールや会話が日常的に発生するため、実践的な英語力が求められます。
L&Rに加えてS&W(スピーキング&ライティング)のスコアも併せて準備しておくと、さらに評価される可能性が高まります。
スコアの有効期限・IPテストは使える?
TOEICスコアには公式な「有効期限」はありませんが、一般的には取得後2年以内のスコアが履歴書で有効とされています。
企業側も最新のスコアを重視する傾向があるため、就活前に再受験してアップデートしておくのが安心です。
TOEICには「公開テスト」と「IPテスト(団体受験)」がありますが、最近では多くの企業でIPテストのスコアも受け入れられています。
ただし、一部の企業では公開テスト限定とする場合もあるため、事前に企業の募集要項を確認することが重要です。
企業・業界別に見た!求められるTOEICスコアの実情
ここでは日系企業と外資系企業の基準を比較しながら、TOEICスコアの実情を見ていきましょう。
日系企業と外資系企業の基準比較
外資系企業やグローバルな事業展開をしている日系企業では、より高いTOEICスコアが求められる傾向にあります。
企業・職種 | 求められるTOEICスコアの目安 |
日系企業(一般職) | 600点以上 |
日系企業(海外部門) | 700点以上 |
外資系企業(一般職) | 800点以上 |
外資系企業(専門職) | 800点以上 |
上記はあくまで目安ですが、日系企業では600点以上、外資系企業では800点以上が一つのボーダーラインとなることが多いです。
昇進・海外赴任・手当との関係
TOEICスコアは、入社後のキャリアにも大きく影響します。
- 昇進:多くの企業が昇進の条件として、一定のTOEICスコアを定めています。「管理職になるにはTOEIC730点以上」といった基準を設けている企業も少なくありません。
- 海外赴任:海外赴任の候補者を選ぶ際、TOEICスコアは重要な判断基準の一つとなります。駐在員として現地法人で働く場合は、800点以上のスコアが求められることがあります。
- 手当:一部の企業ではTOEICスコアに応じて「英語手当」や「資格手当」を支給するところも。TOEICは就職活動だけでなく、入社後のキャリアアップにも欠かせない要素なのです。
スコアをアピールに変える!自己PR・面接での活用法
スコアの背景にあるあなたの努力や成長を伝えることで、面接官に強い印象を残すことができます。
ここでは、自己PRや面接でTOEICスコアを効果的に活用する方法をご紹介します。
TOEIC受験の動機・努力のプロセス
TOEICのスコアは単なる数字ではなく、そこに至るまでの努力や継続力を示す重要な要素です。
面接やエントリーシートでは、TOEICを受けたきっかけや学習の工夫を伝えることで、主体性や目標達成力をアピールできます。
「就職活動を見据えて、学生生活の早い段階から計画的に勉強を始めた」
「独学では限界を感じ、短期集中型の語学学校でスコアアップに挑戦した」
など、自分なりのストーリーを整理しておくことが大切です。
TOEICスコアをガクチカや志望動機にどう落とし込むか
「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」や「志望動機」と組み合わせることで、より強力なアピール材料になります。
【ガクチカとして活用する例】
「TOEICのスコアを2ヶ月で100点上げるという目標を立て、計画的に学習を進めました。その結果、目標を達成できた経験から、目標設定力と継続して努力する力を身につけました。」
【志望動機として活用する例】
「御社の海外事業展開に魅力を感じています。私はTOEICで〇〇点を取得しており、入社後も英語力を活かして貢献したいと考えています。」
このようにTOEICスコアをあなたの強みや熱意を示すエピソードに組み込むことで採用担当者により響く自己PRや志望動機を作成できます。
目標スコア別!効果的なTOEIC勉強法の基本
「TOEICの勉強を始めたいけど、何から手をつければいいかわからない…」という方も多いのではないでしょうか。
ここでは目標スコア別に効果的な勉強法をご紹介します。
600点/730点/800点の目標別対策
目標スコア | 勉強のポイント | 具体的な対策例 |
600点 | 基礎固めと問題形式の理解 | 公式問題集を解いて、問題形式に慣れる中学・高校レベルの単語・文法を徹底的に復習するPart1・2・5など、比較的得点しやすいパートで確実に点数を取る |
730点 | スコアアップの土台作り | 公式問題集の復習を徹底し、間違えた問題を完璧にする長文読解のスピードを上げる練習をするシャドーイングや音読でリスニング力を強化する |
800点 | 弱点の克服と精度向上 | 苦手なパートを分析し、集中的に対策する語彙力をさらに強化する(TOEIC特有のビジネス単語など)複数の公式問題集を解き、本番さながらの演習を繰り返す |
リスニング・リーディングの攻略法
【リスニング攻略法】
- シャドーイング:音源のすぐ後を追いかけるように発音する練習です。ネイティブの発音やリズム感が身につき、リスニング力の大幅アップに繋がります。
- ディクテーション:音源を聴き取り、聞こえた英文を書き取る練習です。細部まで正確に聞き取る力が養われ、聞き逃しを減らすことができます。
【リーディング攻略法】
- 多読:英語のニュース記事や海外のブログなどを毎日読む習慣をつけましょう。語彙力や文法知識が自然と身につきます。
- 時間配分を意識した演習:75分間で100問を解くのは至難の業です。日頃から時間を測って問題を解き、時間内に解き切る練習をしましょう。
模試活用と時間配分の意識
TOEICのスコアアップには模試の活用が不可欠です。
本番と同じ時間配分で模試を解くことで、自分の弱点や時間配分の課題が明確になります。
【模試の活用手順】
- 時間を測って本番と同じように模試を解く
- 自己採点と答え合わせ
- 間違えた問題や、勘で正解した問題を徹底的に復習する
- なぜ間違えたのか、どうすれば正解できたのかを分析する
これを繰り返すことで本番で最大限の力を発揮できる準備を整えられます。
まとめ
TOEICスコアは英語力の指標であると同時に、目標達成に向けた継続的な努力を示す証にもなります。
就活において高スコアを持っていることは、自己管理能力や向上心のアピールにもつながります。
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