セブ島でスマホを賢く使う!SIMカード購入・料金プラン・設定を徹底解説

セブ島への旅行や留学を計画している人にとって、現地のインターネット環境は大きな関心事の一つではないでしょうか。
日本と同じように、スマートフォンを快適に使うことができれば、旅先での情報収集に便利で連絡もスムーズにできます。
ですが、日本のスマホをそのまま現地で使うと、国際ローミング料金が高額になる可能性があります。
今回の記事では、セブ島で賢く、そして安全にスマートフォンを使うために必須の「SIMカード」について、その基礎知識から、最新の購入方法、プランの選び方までを徹底解説します。
渡航前の準備:SIMカードの基礎知識
セブ島に到着してから慌てないように、日本にいる間にスマートフォンの設定やSIMカードの基礎知識を確認しておきましょう。
事前に準備しておくことで、現地でスムーズにインターネットを利用することができます。
セブ島でSIMカードが必要な理由
海外でスマートフォンを使う主な方法として、「国際ローミング」「レンタルWi-Fiルーター」「現地SIMカード」の3つがあります。
日本の携帯電話会社の国際ローミングは手続きが簡単です。
ですが、データ通信量が従量制の場合、請求金額が高額になることがあります。
一方、現地SIMカードは、プリペイド形式で必要なデータ容量を購入するため、費用を安く抑えることができ、利用料金も明確です。
そのため、現地SIMカードが最も経済的で便利です。
手持ちのスマホのチェックポイント
現地SIMカードを使うためには、出発前にいくつかの確認が必要です。
以下の2つのポイントをチェックしておきましょう。
SIMロックが解除されているか
日本の携帯電話会社で購入したスマートフォンの場合、その多くは他社のSIMカードが使えないように「SIMロック」がかけられています。
現地SIMカードを使うには、このロックを解除する必要があります。
SIMロックの解除は、各携帯電話会社のウェブサイトから無料で手続きできます。
SIMカードのサイズとeSIM対応
SIMカードには、「標準SIM」「microSIM」「nanoSIM」の3種類があります。
最新のスマートフォンの多くは最も小さいnanoSIMに対応しています。
また、最近では物理的なカードを必要としない「eSIM(Embedded SIM)」に対応した機種も増えています。
eSIMは、QRコードを読み込むだけで簡単に通信設定ができるため、紛失や破損の心配がなく、とても便利です。
フィリピンの通信事情:主要キャリアとSIM登録義務
フィリピンには、GlobeとSMARTという2つの大手通信会社があります。
どちらのキャリアを選んでも、セブ島のような主要な都市部であれば、通信環境に大きな差はありません。
主要2キャリアの比較
GlobeとSMARTは、フィリピンの通信市場で主要な大手通信会社です。
Globeは国内最大手のキャリアで、セブ市内や主要な観光地など、都市部での高速で安定した通信が強みです。
多くのユーザーが利用しており、電波状況が良好な場所が多いです。
一方、SMARTもGlobeと並ぶ大手キャリアで、通信品質は安定しています。
一部の地方や離島ではSMARTの方が電波が強い場合もあり、電波状況に大きな差はありません。
GlobeとSMARTともに、観光客向けのプリペイドSIMプランを豊富に用意しており、利用料金やデータ容量に大きな差はありません。
そのため、セブ島滞在であればどちらを選んでも大きな問題はないでしょう。
【重要】SIMカードの登録義務化について
フィリピンでは、2022年12月以降、すべてのSIMカードについて利用登録が義務付けられました。
これは、テロ対策や詐欺防止を目的としており、観光客にも適用されます。
現地でSIMカードを購入する際は、必ず店頭で登録手続きを完了させる必要があります。
登録には以下のものが必要です。
- パスポート
- 現地での滞在先住所(ホテル名や語学学校名)
- 顔写真(その場で撮影)
登録をせずにSIMカードの使用はできないため、必ずパスポートを持って行き購入手続きをしてください。
観光客向けの主要キャリアの主なプラン例
フィリピンでは、通信会社のプリペイドプランは、プロモーションや競争で頻繁に変更されます。
そのため、数ヶ月前まで使われていたプランが突然終了したり、新しいプランに置き換わるといったことがよく起こります。
以下に記載するプランの一例は、2025年9月現在、セブ島を訪れる観光客や短期滞在者向けの代表的なプランの一例です。
Globeの代表的なプラン
・Go50
50ペソ(約130円)で、3日間有効なデータ通信プランで、短い滞在や緊急時の利用に適しています。
・Go90
90ペソ(約240円)で、7日間有効なデータ通信プランで、一般的な短期旅行に最適です。
SMARTの代表的なプラン
・Power All 50
50ペソ(約130円)で、3日間有効なデータ通信プランで、動画のストリーミングなど大容量の通信も可能です。
・Power All 99
99ペソ(約260円)で、7日間有効なデータ通信プランです。
※上記料金は2025年9月時点の情報です。
最新の料金やプラン内容は、必ず各キャリアの公式ウェブサイトや現地のショップで確認してください。
最も安全で確実なSIMカードの購入方法
セブ島に到着後、空港やショッピングモールで購入するのが最も一般的で確実な方法です。
購入場所
セブ・マクタン国際空港
到着ロビーを出ると、すぐにGlobeとSMARTのブースがあります。
時間によっては多少混雑していることがありますが、早めに手続きを済ませたい場合はここで購入するのが便利です。
大型ショッピングモール
セブ市内のSMシティやアヤラセンターセブなど、ショッピングモールの携帯ショップやサービスカウンターでもSIMカードを購入できます。
空港より空いていることが多く、すぐに手続きが終わります。
また、ショッピングや食事のついでに立ち寄ることができます。
コンビニエンスストア
セブンイレブンなどでもSIMカード自体は購入できますが、登録手続きは自分で行う必要があります。
初めてフィリピンを訪れる人や英語が良くわからない人には、店員のサポートが受けられる空港やモールでの購入をおすすめします。
現地での購入・登録手順
SIMカードを購入し、利用できるようにするまでの基本的な流れは以下の3つのステップです。
1.SIMカードの購入
ブースやショップの店員にSIMを購入したい旨を伝え、滞在日数や使用目的に合ったプランを選びます。
2.情報登録
フィリピンではSIMカードの登録が義務付けられているため、パスポートを提示し、滞在先などの情報を登録します。
店員がパスポートの情報を端末で読み取り、顔写真を撮影します。
3.設定と接続確認
店員がSIMカードの挿入からスマートフォンの設定まで全て対応してくれます。
通信ができるか、その場で実際にインターネットに接続して確認します。
【注意点】店員に対応してメリット・デメリット
店員に設定をしてもらうことは、特に海外でのSIMカード利用が初めての人にとって大きな安心材料となります。
しかし、デメリットも理解しておくとよいです。
メリット
・確実に設定される
言語に不安があっても、店員が最後まで責任を持って設定してくれるため、接続できないといったトラブルを避けられます。
・情報提供
プランの内容や料金、プロモーションの情報など、最新の情報を直接得られます。
デメリット
・待ち時間がかかる
空港やショッピングモールは時間に寄り混雑していることが多く、対応まで長い時間待つことがあります。
・別途で料金を請求される
店員によっては、チップを要求してきたり、追加サービスを勧めてきたりするケースがごく稀にあります。
eSIMのメリット・デメリット
近年、eSIMも選択肢の一つとなり、iPhone XS以降の機種や一部のAndroidスマホで利用できます。
eSIMは物理的なカードが不要なため、SIMスロットの入れ替えが不要で、紛失や破損の心配がありません。
ここでは、eSIMのメリットとデメリットについてお伝えします。
メリット
物理カード不要でスマホ1台で複数のプランを管理できる
eSIMは、スマートフォンに内蔵されたチップに通信情報を書き込むため、SIMカードの入れ替えが不要です。
これにより、日本のSIMカードを入れたまま、セブ島で現地のeSIMを追加するといった使い方ができます。
オンラインで完結し、現地での手間が省ける
eSIMの購入と設定は、基本的にすべてオンラインでできます。
事前に日本の空港や自宅で購入し、届いたQRコードをスマートフォンで読み取るだけで設定が完了します。
そのため、セブ島到着後、混雑した空港のSIMカード売り場に並ぶ手間や時間が省けます。
紛失や破損のリスクがない
カードが存在しないため、SIMカードを失くしたり、入れ替え中に破損させたりする心配がありません。
デメリット
対応機種がまだ限定されている
eSIMは比較的新しい技術のため、利用できるスマートフォンはまだ限られています。
特に古い機種や一部のAndroid機種では使うことができません。
事前に自分のスマートフォンがeSIMに対応しているか、必ず確認する必要があります。
設定やトラブル時のサポートが受けにくい
オンラインでの設定は簡単ですが、もし設定がうまくできなかった場合、現地のショップでサポートを受けることが難しい場合があります。
購入したサービスのカスタマーサポートに自分で問い合わせて対応する必要があるため、慣れていない場合にはハードルが高いかもしれません。
セブ島SIMカード Q&A
最後に、セブ島SIMカードについて、よくある質問にQ&A形式でお答えします。
留学などで長期滞在する場合、プランはどうやって選べばいい?
短期滞在者向けのプランは、有効期限が7日から30日程度です。
長期留学などで長期で使う場合は、滞在期間に合わせて、通信会社のオフィスやショップでプランをその都度チャージするのが一般的です。
また、通信会社によっては、長期間(90日など)使えるプランもあります。
テザリングはできる?
多くのプリペイドSIMプランでテザリングはできます。スマートフォンの設定で簡単にONにできます。
ただし、利用規約やプランによっては、テザリングの利用に制限がある場合もあるため、予め確認しておくと安心です。
セブ島での通信速度はどのくらい?
セブシティのショッピングモールやホテル、語学学校など、人が多く集まる場所では、比較的安定した高速通信です。
ですが、場所によっては速度が遅くなったり、電波が不安定になったりすることもあります。
特に郊外や離島では、通信状況が悪くなる可能性があることを考慮しておく方がよいです。
まとめ
セブ島でのインターネット使用は、事前に準備をすれば問題ありません。
高額になる国際ローミングは使わず、現地SIMカードやeSIMを賢く利用しましょう。
また、フィリピンではSIM登録が義務化されているため、購入時にはパスポートを忘れずに準備してください。
今回の記事を参考に、現地での通信に関する不安を解消し、セブ島での滞在を楽しんでください。