2019.08.29
こんにちは。ヒロスケです。
いよいよ東京オリンピックまで、あと1年を切りましたね。
東京での開催が決まったのは今から6年前の2013年。
当時、招致プレゼンで話題になったのが
「お・も・て・な・し」
でおなじみ、滝川クリステルさん。
さて、ここでフィリピン人のホスピタリティについて、みなさんはどういうイメージを持たれているでしょうか。
陽気で人当たりがいい?いやいや意外と無愛想?
というか日本で言う「おもてなし」ってそもそも何だ?
というわけで、今回は8/16付Sunstar紙、‘Invest in the skills of your workers’
という記事から、先日ある講演を行なったフィリピンの第14代大統領
Gloria Macapagal-Arroyo氏の発言を引用しつつ、けっこうマジメに考えてみました。
記事の詳細をお知りになりたい方は以下のリンクからどうぞ。
https://www.sunstar.com.ph/article/1818998/Cebu/Business/Invest-in-the-skills-of-your-workersところで、最近AI(人口知能)ってよく聞きますよね。
アメリカでは今後10~20年で仕事の半分がAIによって、置き換えられるなんて予測をする学者もいるようです。
そんなAIにも触れている元大統領の次の発言をみてみます。
“ “Now, Mandaue is full of call centers; this is the new wave of development, but our call center industry has an area where they may be vulnerable because of artificial intelligence,” ”
(現在、マンダウエはたくさんのコールセンターでいっぱいです。これは発展の新しい波といえますが、コールセンター業界には人口知能によって脆弱になりうる分野があります)
少し補足すると、フィリピン人は英語が堪能で、人件費も安いため、セブ島には世界中の企業のコールセンターが集まっているんですね。
しかし、将来的にはコールセンター業務もAIにより置き換えられていく、可能性が高いのでしょう。
(全てがそうなるとは個人的には思いませんが)
元大統領は、そんな変化の激しい時代にも対応する準備をする、必要があると指摘していたようです。
先ほど取り上げた元大統領の発言の中で、関係副詞の「where」が使われていました。
ホスピタリティ云々の前に、ちょっと注目してみます。
「where」ですから、場所を表す先行詞を説明する場合に用いる印象がありますが、記事のように具体的・物理的な場所以外にも様々な場面で使うことがあります。
例: We live in an age where artificial intelligence is replacing our jobs.
(私たちはAIが我々の仕事に取って代わりつつある時代を生きています)
Ageは「時代」ですから、一見、時を表すwhenが適当と思われるかもしれません。
しかし、この場合のageはある具体的な「時間」「期間」というより
「世の中、ご時世」といったより広い空間のようなイメージですよね。
関係副詞のwhereは、具体的・物理的な場所だけでなく、様々な「場合・場面」など、ひろーい意味を表すことを知っていると
英語表現のニュアンスをより正確に感じることができると思います。
元大統領のお話をもう少しみてみます。
“On the service sector, Arroyo said industries should take advantage of the Filipinos’ innate hospitable nature.”
(サービス業界では、アロヨ(大統領)は、産業界がフィリピン人の生来の親切さを利用するべきだと述べた)
☆Take advantage of ~:~を利用する(make the most of ~で、~を最大限利用する)
“Filipinos have the natural aptitude for personal care and communication skills in basic English. Skills industries and services are going to be very important in this coming age of disruptive technology.”
(フィリピン人は基本的な英語を用いた、気配りとコミュニケーションスキルの才能があります。変化の激しいテクノロジーの現代において、技術産業とサービス業は非常に重要になるでしょう)
・・!!!
今、すごいことに気づきました。
インターネットを用いた、ホスピタリティあふれるフィリピン人のオンライン英語レッスンは、まさに元大統領が言う技術とホスピタリティの融合ではないですか!
これ以上言うとうそくさくなるので、やめておきます。(笑)
元大統領が言っているように、フィリピンの人々は基本的にとても親切で愛想がよく、優しいですし、私たち外国人にも寛容です。
また、いわゆるLGBTの人が多いと感じるのも、それを堂々と表すことができる包容力を社会が持っているからだと思います。
みんな家族をとても大切にしていますしね。
日本はどうでしょう。
たしかに飲食店などの「おもてなし」のレベルは高いと思います。
けれど、最近「おもてなし」というと、外国人観光客へのアピールみたいな、なんとなくビジネスライクな響きを持った言葉になっているような気がします。
生活者としての外国人や、様々な背景を持つ人々を温かく受け入れる、そんな「おもてなし」ができているでしょうか。
AIなどが進化し、自動化・均一化されていく中で、人間味のあるホスピタリティは、ますます大切なものになっていくのかもしれません。
フィリピンや諸外国の人々を学びあえれば、日本のおもてなしは、まだまだ進化できるような気がします..
それではまた!