【QQE Columns】関係代名詞「whose」~ドゥテルテ流!?セブ島の渋滞解消策~ | フィリピン留学・セブ島留学ならQQEnglish【公式】

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2019.08.05

【QQE Columns】関係代名詞「whose」
~ドゥテルテ流!?セブ島の渋滞解消策~

 

こんにちは。本日からこちらのスタッフブログ内にて、QQEnglishの社員が交互に担当してお届けする、英会話学習に役立つ不定期連載「QQE Columns」を公開していきます。初回は僕、ヒロスケです。元小学校教員です。

今回は、2019年8月1日付、セブ地元紙SunStarに掲載された社説“No exemption”を取り上げます。ニュースで使われる英文を用いて、英会話に役立つリアルな文章をお伝えしますね。

記事の概要

東南アジアの都市、というと車やバイクの大渋滞をイメージされる方も多いのではないでしょうか。フィリピンもその例外ではなく、ここセブシティの渋滞もかなりのものです。

その一因になっているのが、町のいたるところで見られる路上駐車。そこで今回、セブ島の北から南、約200キロメートルの国道に駐車された車両を、陸運局(Land Transportation Offce)職員が牽引することが可能になったようです。違反した場合は罰金が科せられ、従わない場合は運転免許証と車両の登録が更新されないとか・・ かなり厳しいものになるようですね。

これまでもドゥテルテ大統領の強引な政治手法には賛否両論がありましたが、今回も彼らしいといえばそうなのでしょうか。ちなみに大統領の支持率は就任から約3年の現在も80%ほどもあり、今後も彼らしいゴリゴリの政策は続いていくのかもしれません。

ワンポイント解説

それでは今回取り上げる英文です!さっそく見てみましょう。

“Violators will settle their fines with the local government unit (LGU) in whose jurisdiction they had committed the violation.” ( from SunStar Cebu)

“違反者は管轄する地方自治体に罰金を払うことになる。”

ここで、finesは“罰金”、local government unitは“地方自治体”、jurisdictionは“管轄”という意味です。
今回注目したいのは関係代名詞“whose”。関係代名詞は先行詞を後ろから修飾する際用いられますが、whoやwhichに比べるとwhoseはなかなか理解が難しいですよね。

しかし、それほど難しく考える必要はありません!whoseも例えば、The boy who is playing soccer. のwhoといった他の関係代名詞と同じように、先行詞を後ろから修飾します。whoseは、“所有格の関係代名詞”と呼ばれますが、要するに、後ろに来る名詞は先行詞が所有していますよ、ということです。

まだ分かりにくいですね、すみません(笑)。例文です。

My friend whose dog is cute. (かわいい犬を飼っている私の友達)
Dogを飼っているのはもちろん友達、My friendです。つまり、whoseは、その後ろのdogは友達のもの=友達が所有している、ということを表しています。では本文に戻ってみましょう。

“Violators will settle their fines with the local government unit (LGU) in whose jurisdiction they had committed the violation.”
違反者(Violators)は地方自治体(LGU)に罰金を払います。どんな地方自治体かというと、whose 以下を持っている、つまり、jurisdiction(管轄)を持っている=管轄している地方自治体ということですね。(本文ではさらにjurisdictionを、違反者が違反を犯した管轄、とthey以下で修飾しています。)
いかがだったでしょうか。そういえば私が住んでいるドミトリー周辺でも、最近まで歩道いっぱいに駐車されていた車がいつのまにかなくなっていました。これも今回の措置と関係があるのかないのか・・

日本は路上駐車が厳しく取り締まわれており、そのかわりたくさんの有料駐車場が整備されています。しかし、欧米の街では映画でもよくみられるように、路上にたくさん車が駐車されていますが、渋滞はそれほどではないですよね。欧米では路上駐車できるスペースが道路上に整備されていることが多く、しかも無料で駐車できるのものも多いようです。

一方フィリピンには有料駐車場も路上駐車スペースもあまり見かけません。このまま路上駐車を厳しく取り締まるようになれば、混乱が起きないか・・記事でもそのような懸念が示されていました。

都市計画って大切なんだなーとぼんやり考える今日この頃です。それではまた次回!!

(QQE 英語コラム)