2019.09.18
こんにちは。ヒロスケです。
9月、新学期が始まるこの季節。
子供時代を思い返してみると、この時期はみんなが持ってくる夏休みの宿題が教室の後ろに飾ってあって、みんなでワイワイと眺めたり遊んだり・・
しかし、夏休みの宿題といえば、もしかすると子ども以上に大変なのが親たちかもしれません。
僕も自由研究なんかで手伝ってもらった記憶があります。
そんなよく聞く宿題あるあるですが、これ、ここフィリピンでも通用するようなんですね。
今回は子供だけではなく親にとっても重要な、宿題に関する話題を取り上げます。
引用は8月31日Sunstar Cebu “Sunday Essay: Homework, doggone it” です。
https://www.sunstar.com.ph/article/1821052/Cebu/Opinion/Sunday-Essay-Homework-doggone-it
“THESE days, I’ve found, children have developed a habit that makes some parents want to tear their hair out.”
“この頃、子供たちは親たちが自分の髪をかきむしりたくなるような習慣を身につけていることを発見しました。”
「させる」の使役動詞makeがありますね。
さてどんな習慣かというと、
“A lot of children make it a point to ask for cardboard, a glue gun, fabric, multicolored thread or some other material 10 minutes before the educational or crafting supplies store three kilometers away closes.”
“多くの子供たちは、3キロ離れた教育用品や工芸品の店が閉まる10分前になって、段ボール、のり、布、多色の糸、その他の材料がいると決まって言い出すのです。”
「make it a point to 」は、「決まって・わざわざ・あえて~する」という表現です。
まだあります。
“They also tend to ask on the eve of the deadline for the Kalakathi puppets, math puzzle boards or crocheted tabletop doilies they were supposed to start working on three weeks ago.”
“また、3週間前に作業を開始するはずだったKalakathi人形、算数パズル、かぎ針編みのテーブルマットなどを、締め切りの前日になって言い出しがちです。”
さてみなさん、身に覚えはないですか?
僕は今でもこれらの習慣、きっちり守って生活しています。
ちなみに、Kalakathi puppetsが何なのか・・気になる人は調べてみてください(笑)
さて、各国共通の宿題あるある問題ですが、解決のため(?)にある市議会議員たちが次のような提案をしたそうです。
“Alfred Vargas of Quezon City intends to make schools follow a no-homework-on-weekends policy and to limit take-home assignments on schooldays “to a reasonable quantity.” “
“ケソン市のアルフレッド・バルガス議員は、学校に週末の宿題はなしという方針を準拠させ、学校から持ち帰る教科書等を「合理的な量」に制限するつもりでいます。”
さらに、週末に宿題を出した教師には、約10万円の罰金または懲役1〜2年を課すことまで検討したそう。
そのねらいとしては、
“By forbidding homework during the weekends, the representative said that students would gain “free time from the precisions of school during weekends.” Precisely.”
“代表者は週末の宿題を禁止することにより、学生たちが「週末に学校のくそマジメさからの自由」を得られると言います、くそマジメに。”
下品な訳で申し訳ありません。何かいい案があったら教えてください・・
というわけで記者はこの提案はやりすぎだと反対のようですね。
提案した議員たちには、子どもたちが家族との時間の質を高められるように、そして重たすぎる荷物は健康上問題があるという思いがあったようです。
これら提案に反対の立場の記者は、そんなことの前にもっとやるべきことがあると主張します。
“They might want to consider how to fix the traffic gridlocks that keep families on the road far longer than they need to be, so they can get home with enough time and energy for family bonding.”
“彼らは家族らが絆を深められる十分な時間とエネルギーを残して家に帰れるよう、必要以上に彼らを道路に留めさせる交通渋滞の解消方法を考えたほうがいいかもしれない”
教育と交通の問題がごっちゃになっているような気もしますが・・それはさておき
この文の「might want to」という表現。
直訳すると、「~したいかもしれない」ですが、これは「~したほうがいいかもしれない」と控えめな提案をする際に用いられる表現です。
例)You might wanna (want to) dress up for the party.(パーティーにはきちんとした服を着ていった方がいいかもしれませんよ)
「~したほうがいいかもよ」って、日本人でもけっこう言いますよね。
You should だとちょっと強いなあ、というときぜひ使ってみてください。
一部議員の今回の案、いかがだったでしょうか。
実は僕は小学校での教員経験がありまして、その立場からすると検討する価値はあるのではないかと思うんですね。
どうしても学校の勉強が苦手、という子はいます。
そして最近は共働き・核家族の家庭が増えているので、子供の宿題をなかなか見てあげられないという声はとても多いのです。
それで、親が帰ってくると、当然していない → 「なんでしていないの!?」となる。
→ 夜遅くまで起きて宿題 → 結果、親子の関係は悪くなる → 子は勉強が嫌いになる、授業中は寝る・・
みたいな悪循環に陥ることも・・
また、最近の教育改革によって教科書は増え、分厚くなりました。
ほんっとに重いんですよね。ランドセル・・・
もっと柔軟な宿題にできないものか、持ち物を減らしてやれないか・・
よく思っていました。
子供たちにとって、その子にあった勉強の仕方や、合理的な配慮を“くそマジメ”に検討してもいいのではないかなとも思います・・いいかもしれません。(might want to!!)
それではまた。