2025.01.27
海外で働く方法はいくつかありますが、20代が海外で働くには「ワーキングホリデー制度」の利用がおすすめです。
「20代から海外で働きたいけれど、どうやって仕事を探せば良いの?」
「英語が得意ではないけれど、できる仕事はある?」
などの、悩みや疑問をお持ちではありませんか?
本記事では
について、分かりやすく紹介します。
20代で日系企業に就職し、ベトナムで駐在員として働いた経験をもつ筆者が、経験をもとに解説します。
ぜひ最後まで読んで、お役立てください!
まず、20代が海外で働く方法を5つご紹介します。
20代から海外で働くには、ワーキングホリデーの利用がおすすめです。
ワーキングホリデーとは、国同士の取り決めに基づき、青少年が休暇目的の入国と滞在期間中(1年間)の資金を補うために就労を認める制度です。
日本初のワーキングホリデー制度は、1980年にオーストラリアとの間で開始されました。
現在では30か国・地域との間で利用できます。
国によって条件が異なりますが、ワーキングホリデービザの申請はおおむね18歳以上30歳までの年齢制限があります。
現地の旅をしながら、就労経験を積めるので20代にピッタリの制度です。
学生ビザとは違い、就労時間の制限がないことも魅力です。
【参照】 ワーキング・ホリデー制度|外務省
学生ビザを取得して留学すれば、ワーキングホリデービザと同様、現地でアルバイト就労ができます。
アメリカやカナダなど、語学留学でのアルバイトは禁止されている国が多いので、注意してください。
オーストラリアやニュージーランドは、語学留学でも学生ビザを持っていれば、学期中1週間に20時間まではアルバイトが可能です。
アジアで人気の留学先、フィリピンは就労に厳しい制限があり、学生ビザで就労はできません。また、残念ながら、ワーキングホリデー制度もありません。
ビザの種類と就労制限は、国によってさまざまなので、留学を計画している国の制度をしっかりと調べておきましょう。
日系企業に就職をしたあと、海外支店へ赴任するという働き方です。帰国後も日本でそのまま同じ仕事ができるので、安定して仕事を続けたい人におすすめです。
筆者も、日本で1年間働いたのちに、ベトナムへ駐在した経験があります。
給料は現地の物価水準に合わせて支給されましたが、日本にいるときよりもお金に余裕がありました。
企業によっては、日本の給料と同じ額が支給され、さらに海外駐在の手当がでるケースもあります。
給料や福利厚生の面で、充実して働けます。
手続きがめんどうな就労ビザの取得も、会社がサポートしてくれるので安心です。
現地の企業、もしくは日系の海外支店に現地採用で就職する方法です。
就職エージェントを利用すれば、日本からでも仕事は探せます。
日本から赴任する場合とは違い、会社の辞令で突然の帰国となる可能性はなく、期間を限定することなく働けます。
しかし、海外の企業は、日本に比べて実力主義なので、即戦力が求められます。実務経験が少ない20代の働き方としては、少しハードルが高いかもしれません。
日系企業へ就職しても、現地採用の場合は、給料は現地水準で支給されます。
働く国の物価によっては、同じ生活水準を維持できない可能性があるので注意が必要です。
会社に所属せず、ITエンジニアや翻訳、Web専門分野のスキルを身につけて、フリーランスとして自由に仕事をする方法です。
最近はノマドワーカーという働き方も増えてきました。
例えば、マレーシアでは、ITエンジニアやWebデザイナーなど、デジタル分野のフリーランサーを対象に、「デジタルノマドビザ」制度を設けています。
ヨーロッパの国々でも、ノマドビザ制度が広がっています。
このビザがあれば、フリーランスとして仕事をしながら、海外で生活できます。
年齢は関係なく、海外で働くことはできますが、20代が海外で働くメリットを4つご紹介します。
20代から海外で働くメリットは、選択肢が多いことです。
ワーキングホリデー制度は年齢制限があるため、20代のうちに検討する必要があります。
インターンシップを利用したり、留学しながらアルバイトをしたりする場合も、一般的に若い20代のほうが、30代や40代より仕事を見つけやすくなります。
20代から外国語の環境で一定期間生活すれば、語学力をつける時間がより多く作れます。
何事も、取り組むなら早いほうが成果も出やすいです。
その国でしか出会えない人たちと知り合いになれ、ビジネスに対する新しい価値観に気付くこともあるかもしれません。
自ら海外で得た経験や知識は、将来キャリアアップの大きな武器となります。
海外の職場は、日本に比べてプライベートを重視できます。
就業時間が終わると、仕事も終えて帰宅するのが当たり前。家族や自分の時間を大切にする国が多く、長期間の有給取得も可能です。
日本の職場も変わってはきていますが、まだまだ残業が多い仕事や、休みが取りづらい雰囲気の職場もあるのではないでしょうか。
ここでは、20代が海外で働くデメリットを考えます。
海外は日本よりも実力主義であることが多いです。
入社後、まずは研修を一通り終えてから仕事を始める風習はなく、実際に業務をしながら覚えていく必要があります。
特に20代で、実務経験やスキルが少ない人は、不利になる可能性があります。積極的に質問をしたり、仕事に挑戦する姿勢が評価されますので、意識しましょう。
海外の企業は、日本よりも福利厚生が少ないです。
例えば、住居手当、交通費支給、退職金などがない場合が多いので、しっかり就労条件を確認してください。
長期間就労する場合、生活資金は余裕を持って準備しておきましょう。
就労目的の渡航、滞在をするなら、ほぼすべての国で就労ビザ取得が義務付けられています。
海外駐在の場合は日本企業のサポートがありますが、現地採用であれば、自分で就労ビザを取得する必要があります。
就労ビザの取得には、学歴(大卒以上)、職務経歴(〇年以上の実務経験)、年収などの条件があります。これは国によって異なります。
渡航する国のビザ情報を調べて、自分の条件で取得可能かを確認してから就職活動を始めることをおすすめします。
日本ほど治安の良い国は他にないと言っても良いくらい、世界から見ると日本は安全です。
ヨーロッパやアメリカでも、スリや置き引きなどの軽犯罪はとても多いです。
銃所持や日本では禁止されている薬物が合法な国もありますので、同じ感覚で出歩いたりすると、トラブルに遭遇する可能性があります。
国の情勢と危険なエリアは、事前に調べておきましょう。
それでは、20代が海外で働く前にやっておく準備はなんでしょうか。
今までとは違う環境で生活をし、さらに新しい仕事もするとなると、想像以上に負担が大きくなります。
途中で挫折しないために、海外で働く具体的な目的や目標を持つことが大切です。
例えば、
「ワーキングホリデーで1年働いた後、帰国して日系企業の海外事業の仕事がしたい」
「留学中にアルバイトをしながら、学生を終えたら現地就職を目指したい」
など、働いた後にどうするのか、どうして海外で働くのかをしっかりと考えましょう。
現地で使う語学の力は、つけておいて損はありません。
英語が話せなくてもできる職種はありますが、海外で仕事をするためには、やはりある程度の語学力が必要です。
現地の言葉でコミュニケーションが取れると、仕事の選択肢が広がります。
語学力を高めるのは時間がかかりますので、少しずつでも早めに取り組むことをおすすめします。
実務経験の少ない20代が海外で仕事をするためには、専門スキルがあると有利です。
資格取得や、目指す分野で仕事の実績を作ることは、日本でもできます。
海外でワーキングホリデーやインターンシップを利用して、スキルを身につけてから現地採用を目指す方法もあります。
海外で生活するためには、多くの初期費用がかかります。
費用は国によって変わりますが、おおよその予算は東南アジア諸国で40~70万円、欧米諸国で90~130万円を想定してください。
余裕を持って費用を準備しておけば、現地で仕事ができなくなったときにも慌てずに対応できます。
20代が海外で働く方法と、そのメリット・デメリットをご紹介してきました。
まず、20代が海外で働くには「ワーキングホリデー制度」の利用がおすすめです。
ワーキングホリデーを利用すれば、実務経験の少ない20代から気軽に海外で働くことができます。その後、現地就職にもつながるかもしれません。
20代が海外で働くメリットは、以下の4つです。
ぜひ、自分に合った海外での働き方を見つけてください!