2025.03.04
セントレア(中部国際空港)からセブ島へは直行便がありません。
経由地はいくつかありますが、フィリピン・マニラと香港がおすすめです。
「セントレアから出発したいけれど、セブ島までのフライトはあるの?」
「フライトを自分で調べてみたけれど、どこで経由する便が良いか分からない」
など、自分に合ったルートやフライトが分からずお悩みではありませんか?
本記事では、長年海外渡航手配に携わってきた筆者が、セントレア(中部国際空港)からセブ島へのおすすめ経由ルートを4選と、最新フライト情報を解説します。
最後まで読んで、セントレアから出発できるフライトをぜひ利用してください。
愛知県常滑市にある中部国際空港は、セントレアの愛称で親しまれています。
セントレアは、イギリスの航空サービスリサーチ会社による世界最高の地方空港(The World’s Best Reagimal Airport)として、なんと10年連続で世界1位を獲得している評価の高い空港です。
さらに「世界で最も清潔な空港」の部門でも第6位に選ばれていて、とても利用しやすい地方空港です。
出典:The World’s Best Regional Airports 2024 | SKYTRAX
そんなセントレアですが、残念ながら現在はセブ島行きの直行便がありません。
コロナ禍でフライト本数が激減しましたが、だんだんと就航数が増えているので、今後直行便が復活する日も近いかもしれません。
今回は、2025年2月現在のセントレアからセブ島へのおすすめ経由便を4つご紹介します。
フィリピンの首都マニラへは、セントレアから毎日フライトがあり便利な乗り継ぎ地です。
フルサービスキャリアのフィリピン航空と、格安航空会社(LCC)のセブパシフィック航空が利用できます。
マニラ〜セブ間のフライトは複数あるので、ここでは1番スムーズに乗り継ぎができる便をご案内します。
フィリピン航空の復路便は、マニラを06:35発と早朝になります。マニラでの乗り継ぎ待ち時間が5時間ほどあるので、その間にターミナルを移動してください。
空港内で仮眠を取ると、スリや置き引きにあう可能性が高いためおすすめできません。
空港、もしくは空港近くで夜を過ごすのが嫌な人は、前日にセブからマニラへ移動して、マニラに滞在してから翌日に出発することもできます。
乗り継ぎフライト例
【PR:フィリピン航空】
便名 | 出発 | 到着 | 就航曜日 | |
セントレア→マニラ | PR437 | 13:05 | 16:35 | 毎日 |
マニラ→セブ | PR1863 | 19:00 | 20:35 | 毎日 |
セブ→マニラ | PR2860 | 23:55 | 01:25 | 毎日 |
マニラ→セントレア | PR438 | 06:35 | 11:45 | 毎日 |
フィリピン航空のマニラでの乗り継ぎは、ターミナル移動が必要です。
セントレアからマニラへの国際線は、まずターミナル1に到着します。その後、無料シャトルバスを利用して国内線用のターミナル2へ移動してください。
無料シャトルバスは、通常20〜30分間隔で運行しており、10分ほどで移動できます。
帰りのフライトも同様に、ターミナル1から国際線のターミナル2へ移動が必要です。預けた荷物がある場合、マニラでピックアップが必要になります。
荷物が多いと移動に時間がかかるので、ターミナルの移動方法については事前に調べておきましょう。
→フィリピン航空完全ガイド!ANAとマイル共有も可能
→フィリピン航空HP
セブパシフィック航空はフィリピンを代表する格安航空会社(LCC)で、フィリピン国内のフライトも多く、地方都市への接続に便利です。
乗り継ぎフライト例
【5J:セブパシフィック航空】
便名 | 出発 | 到着 | 就航曜日 | |
セントレア→マニラ | 5J5039 | 13:20 | 16:50 | 毎日 |
マニラ→セブ | 5J573 | 19:05 | 20:40 | 毎日 |
セブ→マニラ | 5J554 | 02:35 | 04:15 | 毎日 |
マニラ→セントレア | 5J5038 | 06:40 | 11:50 | 毎日 |
セブパシフィック航空は、到着も出発もターミナル3を利用しているため、ターミナル間の移動がないことがメリットです。
セブパシフィック航空もフィリピン航空と同じく、復路はマニラ発の時間が早いため、マニラの空港で深夜乗り継ぎとなります。
マニラ乗り継ぎのメリット
マニラ乗り継ぎのデメリット
→セブパシフィック航空完全ガイド!セブ島への直行便あり
→セブパシフィック公式HP
セントレアからセブ島へ、マニラ以外の都市での乗り継ぎ方法について
筆者のおすすめは、キャセイパシフィック航空の香港経由です。
往復ともにお昼前後の出発で、香港での乗り継ぎ時間も1〜2時間とちょうど良いです。
香港〜マニラ間は1日2便毎日運行しているので、便を変えれば乗り継ぎ時間を多く取って、香港に少し滞在することも可能です。
セントレア〜香港も1日3便運行しており、フライト時間の選択肢が多いことがおすすめの理由です。
乗り継ぎフライト例
【CX:キャセイパシフィック航空】
便名 | 出発 | 到着 | 就航曜日 | |
セントレア→香港 | CX533 | 10:10 | 13:25 | 毎日 |
香港→セブ | CX925 | 15:20 | 18:00 | 毎日 |
セブ→香港 | CX922 | 12:15 | 15:10 | 毎日 |
香港→セントレア | CX532 | 16:15 | 21:15 | 毎日 |
韓国のソウル経由については、大韓航空とチェジュ航空のフライトをご紹介します。
大韓航空は韓国を代表するフルサービスキャリア、対してチェジュ航空はオレンジ色が鮮やかな韓国最大の格安航空会社(LCC)です。
乗り継ぎフライト例
【KE:大韓航空】
便名 | 出発 | 到着 | 就航曜日 | |
セントレア→ソウル(仁川) | KE742 | 13:40 | 15:40 | 毎日 |
ソウル(仁川)→セブ | KE615 | 20:05 | 23:30 | 毎日 |
セブ→ソウル(仁川) | KE616 | 01:00 | 06:30 | 毎日 |
ソウル(仁川)→セントレア | KE741 | 10:35 | 12:30 | 毎日 |
大韓航空はセントレア〜ソウル間を1日2便ずつ運行しています。
香港経由と同じくフライトの数が多いので、フライトの選択肢が多いことがメリットです。
乗り継ぎフライト例
【7C:チェジュ航空】
便名 | 出発 | 到着 | 就航曜日 | |
セントレア→ソウル(仁川) | 7C1202 | 13:50 | 15:50 | 毎日 |
ソウル(仁川)→セブ | 7C2113 | 20:50 | 00:20 | 水・木・土・日 |
セブ→ソウル(仁川) | 7C2114 | 01:20 | 06:55 | 月・木・金・日 |
ソウル(仁川)→セントレア | 7C1201 | 11:10 | 13:00 | 毎日 |
チェジュ航空も、大韓航空と同じようなフライト時刻で移動ができます。
チェジュ航空のソウル〜セブ島は、曜日によって運行していない日があるので、注意してください。
費用を抑えたい人には、格安航空会社(LCC)のチェジュ航空がおすすめです。
韓国乗り継ぎのメリット
韓国乗り継ぎのデメリット
少し遠回りで時間がかかりますが、シンガポール経由もおすすめです。
シンガポール空港は、空港ランキング(The World’s Best Airport)にて常に世界1位、2位を争う非常に高い評価を得ています。
「世界で最も清潔な空港」の部門でもセントレアより上の第3位となっています。
空港内には複合商業施設があり、屋内庭園やアトラクション、映画館までさまざまな施設を利用できます。
乗り継ぎフライト例
【SQ:シンガポール航空】
便名 | 出発 | 到着 | 就航曜日 | |
セントレア→シンガポール | SQ671 | 10:25 | 16:00 | 毎日 |
シンガポール→セブ | SQ8440 | 20:40 | 00:25 | 月・金・日 |
セブ→シンガポール | SQ901 | 15:35 | 19:20 | 毎日 |
シンガポール→セントレア | SQ672 | 01:20 | 09:00 | 毎日 |
往路のシンガポール→セブSQ8440便は、シンガポールの格安航空会社(LCC)スクートが運行する便です。
運行が月・金・日曜日のみとなっていますので、スケジュールを考えるときの参考にしてください。
シンガポール乗り継ぎのメリット
シンガポール乗り継ぎのデメリット
それぞれのフライトについて、料金と預け荷物などのオプションサービスを比較してみましょう。
料金は、フライトの空席状況によって大きく変わる場合がありますので、目安として参照ください。
※2025年2月1日より各社の燃油サーチャージが上がりました。
【マニラ経由】
航空会社 | 航空券代金 | 空港諸税等 | 無料受託手荷物 | 事前座席指定 |
フィリピン航空 | 4.5万円〜 | 約2.8万円 | 23kgを2個まで | 通路側は¥1,000その他は無料 |
セブパシフィック航空 | 4万円~ | 約2.3万円 | 別途有料 | 別途有料 |
セブパシフィック航空は、時期によって独自のセール価格が販売されることで有名です。
セール期間とタイミングが合えば、航空券代金片道5,000円〜10,000円で購入できることもあります。
気になる人は、ぜひ公式Webサイトをチェックしてみてください。
セブパシフィック航空Web予約サイト:Cebu Pacific Air
【香港経由】
航空会社 | 航空券代金 | 空港諸税等 | 無料受託手荷物 | 事前座席指定 |
キャセイパシフィック航空 | 5万円〜 | 約3.5万円 | 23kgを1個23kgを2個(料金によって選択可) | 有料、無料(料金によって選択可) |
キャセイパシフィック航空は、事前座席指定が有料の運賃と無料の運賃が選択でき、それぞれ6,000円〜10,000円ほど料金の差があります。
1番安いタイプの航空券は、受託手荷物が23kgを1個まで無料です。
【韓国(ソウル)経由】
航空会社 | 航空券代金 | 空港諸税等 | 無料受託手荷物 | 事前座席指定 |
大韓航空 | 4.6万円〜 | 約2.8万円 | 23kgを1個まで | 無料で可能 |
チェジュ航空 | 3万円~ | 約2万円 | 15kgまで | 別途有料 |
チェジュ航空も格安航空会社(LCC)なので、受託可能な手荷物は少ないです。
超過荷物がある場合は、事前にWebから支払いを済ませておくと便利でお得です。
事前に座席指定をしたい場合は、大韓航空の利用がおすすめです。
【シンガポール経由】
航空会社 | 航空券代金 | 空港諸税等 | 無料受託手荷物 | 事前座席指定 |
シンガポール航空 | 5万円〜 | 約1.3万円 | 25kgまで(料金によって異なる) | 有料、無料(料金によって選択可) |
ご紹介した航空会社の中では費用が高めですが、その分サービスの質も高いのがシンガポール航空です。
安い時期を狙って予約すれば、マニラ経由や香港経由と変わらない料金で利用することができます。
セントレアからセブ島への行き方について、4つの乗り継ぎルートをご紹介しました。
それぞれメリットとデメリットがあるので、自分に合った行き方を選んでください。
下記に、航空会社ごとの特徴とおすすめポイントについてまとめました。
おすすめ:大韓航空(ソウル経由)、キャセイパシフィック航空(香港経由)
ビジネスクラスの利用を希望する人は、大韓航空(ソウル経由)もしくはキャセイパシフィック航空(香港経由)がおすすめです。
早めに予約をすれば、安い料金で利用できます。
おすすめ:大韓航空(ソウル経由)、シンガポール航空(シンガポール経由)
大韓航空は、事前座席指定が無料でできます。
シンガポール航空も事前座席指定が無料の場合がほとんどで、指定しやすくなっています。
セブパシフィック航空やチェジュ航空などの格安航空会社(LCC)は、座席指定ができない、もしくは有料です。
前方の座席ほど指定料金が高くなっています。有料で座席指定をする場合は、Webサイトの予約ページから確認できます。
座席のこだわりがある人は、事前に指定ができるフライトを選ぶことをおすすめします。
おすすめ:フィリピン航空
フィリピン航空は23kg以内の荷物を2個まで無料で預けられます。
(荷物1個あたりの大きさは、縦・横・高さの3辺の和が158cm以下)
預ける荷物が多い人は、フィリピン航空がおすすめです。
格安航空会社(LCC)は無料で預けられる荷物の量が少なく、許容量を超えると超過料金でフルサービスキャリアよりも高くなってしまう場合があります。
利用する場合は、事前に自分の荷物量を確認しておきましょう。
今回は、セントレアからセブ島への主要ルートについて
の4パターンをご紹介しました。
おすすめは、①マニラ経由と②香港経由です。
全日空などのスターアライアンス系のマイレージサービスをご利用の方は、シンガポール航空でセブ島へ行くこともご検討ください。
航空会社ごとのフライト時刻や料金、おすすめポイントを解説しました。
それぞれのメリットとデメリットを抑えて、自分に合ったフライトを探してみてください。