2022.07.20
みなさん、こんにちは。
QQ English代表の藤岡頼光です。
お待たせしました!
2年半の間止まっていたセブ島留学が、ついに再開されました。長いこと閑散としていたQQEnglishの校舎にも留学生が戻り、久しぶりに活気づいています。
今週QQEnglishに入学してくれたのは25名の留学生です。
パンデミックの前は500名以上の留学生が、ほぼ常時在籍していたことを思えば、まだまだスモールスタートにすぎません。
しかし、再び留学生を迎え入れることができ、私たちは大きな大きな喜びに満たされています。生徒さん一人ひとりの笑顔と出会う度に、うれしさで胸がいっぱいになります。
思えば私が12年前の2010年に初めて作ったセブ島留学のキャパシティーが、奇しくも25名でした。
オンライン英会話で使うオフィスに25名が学べるブースを作ることから、語学学校としてのQQEnglishがスタートしたのです。
25名の留学生を見ているうちに、創業当時のことを懐かしく思い返しました。
12年前にセブ島留学を始めた頃の写真
QQEnglishは、セブ島に日本人が初めて作った本格的な英会話学校です。何もわからないなか、手探りで作りました。
学校の許認可を取るだけでも大変だったことを覚えています。
フィリピンで英会話学校を立ちあげることは、アメリカ・カナダ・イギリスなどの先進国に英会話学校を作ることとは、まるで違います。
「ホームステイやアパートなど宿泊先は自分で見つけて学校に通ってください」、「食事は近所のレストランやスーパーで買って食べてください」という訳にはいかないからです。
なにせ当時のフィリピンには手頃な価格で安心して長期滞在できる宿泊施設もなければ、日本人の口にあう料理を提供する飲食店もありません。日本の食品や日常品を売っているスーパーも皆無です。
ですから「セブ島留学を作る」ということは、生活に関連する全ての施設を一から作ることを意味していました。
学校を作るからには、宿泊のための寮を準備しなくてはいけません。食事を安定供給できるようにレストランが必要でした。水道水を直には飲めないため、水を飲めるように浄水装置もいります。洗濯も必要なためランドリーショップを作りました。数えるときりがないくらい全てのものを自前で作るしかなかったのです。
設備だけではありません。先生の教育も大変でした。英語を教えることができる教師はたくさん採用できましたが、外国人に英語を教えたことのある先生はいませんでした。
どの先生も公用語として英語を用いるフィリピン人を相手に教えた経験しかもっていません。つまり、英語を全く話せない人に教えた経験を持ち合わせていなかったのです。
英語圏の人に教える英語と、英語圏ではない人たちに教える英語とでは、同じ英語でも教え方が異なります。先生たちには英語圏でない人たちに向けた英語教授法を、マスターしてもらう必要がありました。
12年前のQQ Englishの様子。QQのロゴ入りボードなども手作りでした。
すぐに使えるような教材もありませんでした。一人の先生が複数の生徒に教えることに適した良い教材は、世界にはたくさんあります。
しかし、私がフィリピンでやりたかったマンツーマンレッスンに適した教材は、ひとつも存在しませんでした。
グループレッスンで用いられる教材は、マンツーマンレッスンではとても使いにくかったのです。
ですから、教材も一からつくりあげました。
フィリピンに英会話学校を作るということは、何から何まで一から作るということだったのです。
セブ島留学の再開にあたり、そんな12年前のことが走馬灯のように蘇りました。
そして今、25名の留学生からスタートしたQQEnglishは、年間6000人が学びに訪れるフィリピン最大の英会話学校へと成長しました。
その間、紆余曲折はありましたが、常に新たなことに挑戦し続けてきたことが、QQEnglishを大きく育ててくれたのだと思います。