フィリピンの通貨ガイド|フィリピンペソの種類・両替・支払い方法
フィリピン通貨の基本情報を知っていますか?
フィリピン通貨ペソの種類や両替方法、現地での支払い事情まで徹底解説します。フィリピン通貨を正しく理解しておけば、留学や旅行も安心です。
本記事でフィリピン通貨の全てを押さえ、快適な滞在を始めましょう。
フィリピン 通貨「ペソ」とは? 基本情報と特徴
フィリピン通貨は「フィリピン・ペソ」です。ここでは、フィリピン通貨ペソの単位や記号、補助通貨など、知っておきたい基礎情報と特徴をわかりやすく解説します。
フィリピン 通貨ペソの単位・補助通貨・記号
フィリピン通貨「ペソ」は、フィリピン国内で買い物や食事、交通費などあらゆる支払いに使う基本通貨です。
補助通貨として、1ペソ未満の単位に「センタボ(centavo)」があり、1ペソ=100センタボで換算されます。ただし、日常生活ではセンタボ硬貨はほぼ流通しておらず、1ペソ以下は実質無視され、切り上げまたは切り捨てされることがほとんどです。
一部の大手スーパーマーケットなどでは、「1センタボまでお釣りを返します」というポリシーを採用していることがあります。
フィリピン 通貨ペソの略号と読み方
フィリピン通貨ペソ(Peso)の通貨記号は「₱」で、店頭表示やレシートなどでもこのマークをよく目にします。
また、国際的には「PHP」という略号で表されます。
これは世界共通で通貨を表す英字コードで、例えば日本円は「JPY」、米ドルは「USD」と表記されます。「PHP」はホテル予約サイトや為替レート表示などで頻繁に目にします。
読み方は一般的に「ペソ」と発音します。
公式文書や案内では「₱1,000(PHP1,000)」のように記載されることが多く、₱の記号を見れば「これはフィリピン通貨だ」とすぐに分かります。日常生活でも、₱とPHPの両方に慣れておくと、支払い時に安心です。
フィリピン 通貨|紙幣と硬貨の種類と見分け方
フィリピン通貨ペソには、紙幣も硬貨もさまざまな種類があります。
ここではフィリピン通貨の紙幣と硬貨の特徴や見分け方を詳しく解説し、現地で困らないためのポイントを紹介します。
フィリピン 通貨紙幣の種類とデザイン解説
フィリピン通貨の紙幣は、20・50・100・200・500・1000ペソの6種類で構成されています。
いずれも額面が異なる色でデザインされており、一目で識別しやすいのが特徴です。
- 20ペソ(オレンジ):日常の小額決済で多用され、タクシーや屋台などに最適。最近はほとんどコインに変わっており、あまり見かけません。
- 50ペソ(赤):頻繁に使われる中額紙幣で、食事や買い物で頼りになります。
- 100ペソ(紫):現地では「使い勝手良し」とされ、両替時に「100ペソが欲しい」と要望されるほど需要があります。
- 200ペソ(緑):あまり見かけることはなく、現地でもレアな紙幣です。
- 500ペソ(黄):高額紙幣にあたり、タクシーで100ペソ以下の支払いでは敬遠されることがあります。
- 1000ペソ(青):特に1000ペソ札は小規模な店舗や移動交通では拒否されるケースすらあります。

留学者や旅行者におすすめなのは、20~100ペソ紙幣を中心に持ち歩くことです。
小額紙幣は使い勝手がよく、支払いの不安を大幅に減らせます。大きな買い物や高級レストランで500や1000ペソ札が必要な場合でも、その前に大型モールやファストフード店で小額に崩すのが賢明です。
新デザインと旧デザイン紙幣の違い
2024年12月からポリマー製の新デザイン紙幣が導入されました。現在、旧紙幣との交換が進んでいます。
旧紙幣は綿とアバカ(バナナ繊維)混合の紙製で、触感や汚れやすさが課題でした。新ポリマー紙幣は、汚れに強く耐久性が高いため長持ちし、透かし窓や高度な偽造防止機能を備えることでセキュリティも強化されています。
さらに新紙幣は、表面に先住民の織物模様や国産花・動物(例:50ペソはVisayan leopard cat、100ペソはPalawan peacockpheasant)など、自然・文化を反映したデザインに刷新されています。
旧紙幣の肖像画中心の構成から脱却し、フィリピン固有の動植物を採用することで、見た目も識別しやすくなっています。
フィリピン 通貨硬貨の種類と特徴
フィリピン通貨ペソの硬貨は、センタボ(補助通貨)とペソ硬貨に分かれ、現在は1センタボ・5センタボ・10センタボ・25センタボ、そして1ペソ・5ペソ・10ペソ・20ペソの計8種類が流通しています。
センタボ硬貨
補助通貨として存在し、1ペソ=100センタボです。ただし実際の流通量は少なく、特に1~10センタボは「お釣りでも渡されない」ことが多いので、見かけても記念程度に扱うと良いでしょう。
ペソ硬貨
- 1ペソ(銀色、小型):ジプニー乗車料などで利用されます。
- 5ペソ(銀色か金色、中型):コンビニや屋台での少額決済に便利です。
- 10ペソ(金色かバイメタル、大型):市場での買い物などに重宝されます。
- 20ペソ(バイメタル、大型):20ペソ紙幣の代替として、耐久性と識別性に優れています。
各硬貨は材質や大きさ、色で見分けやすく、普段の支払いで不便がないよう設計されています。市中では主に1~10ペソ硬貨が用いられており、20ペソ硬貨も徐々に普及が進んでいます。
フィリピン 通貨の偽札や類似硬貨に注意
フィリピンでは、偽札や旧紙幣の誤使用によるトラブルが報告されています。特に1000ペソや500ペソ札の偽造が散見され、国家警察や中央銀行も注意喚起を行っています。
- 紙幣を指で触ったときにインクが盛り上がっている部分(文字や人物の顔など)があるか。
- 紙幣を光に透かすと、肖像画の透かしがあるか。
- 紙幣中央の縦に埋め込まれた銀色の線(セキュリティスレッド)が見えるか。
- ホログラムのようにキラキラ光る部分があり、角度を変えると色や模様が変わるか。(新紙幣)
両替時には信用できる両替所や銀行を利用し、受け取り時にその場で紙幣が鮮明か、透かし・凹凸があるかを確認する習慣をつけましょう。偽札や旧札は早期発見・回避がトラブル防止の決め手です。
フィリピン 通貨|為替レートの推移と2025年最新状況
フィリピン通貨ペソの為替レートは、旅行者や留学生にとって重要な情報です。
フィリピン通貨ペソ(PHP)の為替レートは、2025年7月時点で1ペソ=約2.5〜2.6円付近、で推移しています。
過去1年の為替レートを見ても、1ペソ=約2.5〜2.7円の間に収まっています。
フィリピン 通貨両替|おすすめ方法とスポット
フィリピン留学や旅行で欠かせないのが通貨の両替です。
現地で損をしないためには、レートの良い場所や安全な両替方法を知っておくことが重要です。ここでは、フィリピンペソへのおすすめの両替手段と、信頼できるスポットを紹介します。
日本でフィリピン 通貨に両替する方法と注意点
日本国内でフィリピン通貨(ペソ)に両替するには、大手銀行(例:三菱UFJ銀行、みずほ銀行)や一部の外貨両替専門店、空港の両替所を利用する方法があります。ただし、フィリピンペソは日本では流通量が少なく、常備されていない場合もあるため、事前に取り寄せの手配が必要なケースもあります。
さらに、為替レートは現地よりも不利になる傾向があり、手数料も割高です。そのため、必要最低限の額のみを日本で両替し、残りは現地で行うのが一般的におすすめです。
安全面を重視する場合は、銀行窓口での両替を優先し、偽札などのリスクを避けましょう。
フィリピン現地での通貨両替方法と場所別特徴
【フィリピン通貨両替の方法と特徴】
両替方法 | 利点 | 注意点 | おすすめ度 |
空港での両替 | 安全・24時間営業・到着直後に便利 | レートが不利・高額の両替には不向き | ★★★(初心者向き) |
市内両替所での両替 | レートが良い・信頼性の高い店舗多数・警備がしっかりしているモール内店舗もあり | 無名店は詐欺リスクあり・信頼できる店の見極めが必要 | ★★★★★(最もおすすめ) |
ATMでの引き出し | 日本のカードで引き出し可・レートも比較的良い・便利な設置場所多数 | 手数料250ペソ・カード会社の手数料や利息に注意 | ★★★★(便利だが手数料注意) |
ホテルでの両替 | 安全・日本語対応しやすい | レートが悪い・少額両替向き | ★★(安心だが割高) |
街中の無名両替所 | 即時利用可能な場合もある | 詐欺・計算ミス・現金抜き取りなどのリスクが高い | ★(避けた方が無難) |
空港でのフィリピン 通貨両替
フィリピン到着後、空港内での通貨両替は最も手軽で安心な方法です。ニノイ・アキノ国際空港(マニラ)やマクタン・セブ国際空港では、到着ロビー付近に複数の両替所があり、24時間営業のカウンターも存在します。
為替レートは市中に比べてやや不利ですが、安全性と利便性の面で初めての旅行者にはおすすめです。
また、到着直後の交通費やSIMカード購入など、現地通貨がすぐに必要な場合にも便利です。ただし、高額の両替は避け、必要最小限の額にとどめるのが賢明です。空港では両替後のレシートを必ず保管し、万が一の際に備えましょう。
市内両替所でのフィリピン 通貨両替
フィリピン市内の両替所は、空港に比べてレートが良く、両替手数料を抑えたい人におすすめの選択肢です。
また、セブやマニラの大型モール(アヤラセンターなど)内にある「Foreign Exchange」表示のある両替所もおすすめです。モール内は警備がしっかりしており、詐欺や盗難のリスクが低く、海外生活に慣れていない人にも安心です。レート表示が見やすく、複数店舗のレートを比較しながら両替できる点も魅力です。
ホテル受付での両替は、安全で日本語にも対応しやすいという利点がありますが、レートは市内の両替所やモールよりも悪い傾向があります。そのため、到着直後など少額の両替には便利ですが、まとまった金額を両替する場合は市内の信頼できる両替所を利用するのが賢明です。
ただし、街中の無名の両替所では、外国人観光客を狙った詐欺(早口での強引な両替、計算のごまかし、現金抜き取りなど)が横行しており、十分な注意が必要です。なるべく実績のある店舗を利用し、口コミや現地の評判を事前にチェックすることが大切です。
安全にお得なレートでフィリピン通貨を両替したいなら、市内の信頼できる両替所や大型モール内の店舗を賢く選びましょう。
ATMでフィリピン 通貨を引き出す方法
フィリピンでは、市内やモール、空港などに多数設置されているATMを使って、日本のクレジットカードやデビットカードで現地通貨(ペソ)を引き出すことができます。
「フィリピン 通貨 ATM」を活用する手段として非常に便利です。
対応しているカードはVISA、Mastercard、JCB(DEBIT含む)などが一般的です。
注意点として、少額の引き出しでもATM手数料は1回あたり250ペソかかるため、なるべくまとめて引き出すほうが得策です。また、カード会社によっては海外キャッシング手数料や利息が加算される場合があるため、事前に確認しておくと安心です。
空港よりも市内のATMの方が稼働数が多く安全な場所も選びやすいため、利便性の高い方法として活用できます。
フィリピン 通貨両替で最もお得な方法とは?
フィリピンでペソを最もお得に入手する方法は、市内ATMのキャッシングと信頼できる両替所利用の併用です。
【一番賢い組み合わせ術】
① 到着直後は空港で最低限の金額を両替(移動費や初日分)
② 市内のモールなどにある両替所でメインの両替を実施(レート良好&安心)
③ 不足時はATMで必要分だけ引き出す(手数料対策)
このように、異なる両替方法を上手に使い分けることで、レート・安全性・利便性という三方をバランスよく確保できます。
フィリピン 通貨支払い事情|現地キャッシュレス状況
フィリピンでは現金が今なお主流ですが、都市部や観光地ではキャッシュレス決済も徐々に浸透しています。
ここでは現地の通貨支払い事情やクレジットカード・電子マネーの普及状況について、留学生・旅行者向けにわかりやすく紹介します。
フィリピン 通貨とクレジットカード利用事情
フィリピンでは、都市部や観光地を中心にクレジットカード決済が急速に普及しています。
特に、2023年にはカード所有率が9%から2025年には13.5%へと上昇し、首都圏では2025年に約21.9%に達するなど大きく拡大しています。
主要国際ブランドのVISAやMastercardに加え、都市部ではJCBやAmerican Expressも利用可能で、特に大型スーパー、ホテル、レストランなどでは95%以上の店舗が対応しています。一方、地方都市やジプニー、タクシー、屋台などではカード非対応なケースが多いため、現金(フィリピン通貨ペソ)の併用が必須です。
航空券や高級ホテルでは、安全性やポイント還元の観点からもVISA/Mastercardのクレジットカードが推奨されます。また、カード利用時には海外取引手数料(約2~3%)やキャッシング手数料を事前に確認すると安心です。
フィリピン 通貨と電子決済・電子マネー
フィリピンではキャッシュレス化が急速に進んでおり、QRコード決済や電子マネー(ewallet)が都市部を中心に広く普及しています。
国家標準のQR Ph(QRPH)は銀行やすべての主要ewallet(GCash, Mayaなど)で共通対応し、商店・小規模店舗でもスムーズに現地通貨ペソで支払いが可能です。
特にGCashという電子決済は利用者が8,100万人に達し、マニラやセブの屋台・公共交通でも電子決済が日常的に使われています。
一方、地方や高齢層には現金支持派も根強く、すべての店舗で電子決済が使えるわけではないため、現金ペソとの併用が安心です。
フィリピン 通貨トラブル防止策と注意点
フィリピンでは比較的安全に通貨のやり取りができますが、観光客や短期滞在者が思わぬトラブルに巻き込まれるケースも少なくありません。
ここでは、現地で安心して通貨を扱うための防止策や注意点を紹介します。
フィリピン 通貨に関わるスリ・置き引き・詐欺対策
フィリピンでは、特に混雑した市場やジプニー、観光地でスリ被害が多発しています。犯人は子どもやペアで働き、コインを落とす演技で注意を逸らしながら財布やスマホを盗むこともあるため注意が必要です。
防止策としては、ボディバッグは前に、財布やスマホは体から離れない場所(前ポケットや体に固定)に収納し、カバンにはチェーンやロックを取り付けると効果的です。
また、目の届かない場所に荷物を置く「置き引き」も起きるため、カフェやバス停では足の間や膝上に貴重品を置く習慣をつけましょう。
詐欺行為では、偽の募金や愛想よく近づいてくる「新しい友人」に要注意です。高額請求のバー誘導や募金依頼には毅然と断ることが大切で、しつこい場合は「NO」と大声で切り上げ、立ち去るのが基本です 。
以上の対策を実践することで、現金取引が多いフィリピン滞在でもスリ・置き引き・詐欺リスクを大幅に軽減できます。
フィリピン ATM利用時の通貨トラブル防止策
ATMを利用する際は、カードの情報を盗まれる被害(スキミング)や、カードが機械に吸い込まれて返ってこないトラブルに注意が必要です。
ATMのカード差し込み口に不自然な装置やカバーが付いていないかを手で軽く触れて確認し、少しでも違和感があれば使用を避けましょう。また、暗証番号を入力する際には、手でしっかり隠すのが基本です。近くに親切を装った人がいても、警戒心を持って接してください。
ATMは、銀行の中やショッピングモール内など明るく監視カメラがある場所の機械を選ぶと安全性が高まります。突然の停電や機械の故障で、カードや現金が出てこないこともありますが、無理に操作せず、その場でスタッフや警備員を呼びましょう。
さらに、ATMの画面に表示される手数料だけでなく、日本のカード会社が設定している海外手数料や利息も発生する場合があるため、渡航前に確認しておくと安心です。
こうした対策を知っておくだけで、ATMトラブルの多くは防げます。
QQEnglishならフィリピン 通貨両替も支払いも安心
フィリピンでの通貨や支払いに不安を感じる方も多いかもしれませんが、QQEnglishなら安心です。
現地生活に慣れていない留学生でも、両替や支払い方法で戸惑うことがないよう、スタッフが丁寧にサポートします。キャッシュレス対応や現金管理のアドバイスなど、初めての方でも快適に過ごせる環境が整っています。
QQEnglish校舎周辺のATM・両替所情報
QQEnglish ITパーク校
QQEnglishセブ・ITパーク校の入居ビル1階には、ATMが設置されており24時間利用可能です。加えて、徒歩1分の距離にはアヤラモール(Ayala Mall)があり、モール内には複数の両替所が営業し、レートも良好です。
QQEnglish ビーチフロント校
ビーチフロント校は、リゾート型経済特区「Mactan Newtown」に位置します。経済特区内にはATMや外貨両替カウンターが複数設置されており、営業時間も長く利用しやすい環境です。
まとめ|フィリピン 通貨を理解して安心・快適なセブ島生活を
フィリピン留学をより快適に過ごすためには、通貨の基本知識を身につけておくことが重要です。
ペソの紙幣や硬貨の種類、両替のタイミング、安全な支払い方法を知っておくだけで、無用なトラブルを避けられます。特にセブ島では現金が主流な場面も多く、通貨に慣れていることが生活の安心感にもつながります。
QQEnglishでは通貨に関するサポートも万全なので、事前知識+現地サポートで安心して留学生活をスタートできます。