2023.12.04
フィリピンの第3の都市として有名なダバオ。
近年、年間訪問数が100万人を超えたと報告され、その人気は右肩上がりで上昇しています。
ミンダナオ諸島の美しい自然を堪能することのできる数少ない場所であり、ダバオで経験できるレジャーは特別な思い出になること間違いなしです。
しかし、ダバオがどんな場所であるのか詳しい人は少ないのではないのでしょうか?
そこで本記事では、
・フィリピンのダバオはどんなところ
・ダバオのおすすめ観光スポット
・ダバオのおすすめホテル
について紹介します。
ダバオ(ダバオシティ)はフィリピン・ミンダナオ州南部に位置する街です。
マニラ、セブシティに次ぐフィリピン第三の都市として栄えており、フィリピン・ミンダナオ州において重要な都市となっています。
ダバオは
・デオロ
・デルノルテ
・デルサル
・オクシデンタル
・オリエンタル
の5つの区によって構成されており、通常ダバオを指す場合は、ダバオデルサルのことを指します。
ダバオは重要な港市場としての役割もある他、数多くの企業が進出している経済区としての側面を持ちます。そのため、街を歩くと中華系・日系・米国系・豪系・カナダ系の企業の看板をよく見かけることでしょう。
ダバオの西部・北部は森林保全のために広大な森林が広がっている上、有名なドール社(ジュースや缶詰が有名)のプランテーションもあり、フィリピンの中でも発展し続けている場所と言えます。
商業地として栄えているため、日本の大阪・名古屋に近い立ち位置であると言えばわかりやすいかもしれません。
ダバオはその特別な地理的特徴と、固有種であるコウモリによってドリアンの栽培が盛んです。
場所によってドリアンの独特な匂いを感じる場所があり、南国らしい場面の1つと言えるでしょう。
ダバオに訪れたらぜひ、ドリアンを試食してみることをおすすめします。
ダバオで主に話されている言葉は、ビサヤ・タガログ語です。
元々はビサヤ語が話されていた地域でしたが、北部との交流や植民地による影響で、タガログ語が広まっていきました。
そのため、現地住民が会話をすると、ビサヤ語とタガログ語が混じった独特な言葉になります。
フィリピン語を学ぶ方にとっては、相当困惑する場面と言えるかもしれません。
しかし、ダバオシティから遠くなればなるほど純粋なビサヤ語地域になってくるため、タガログ語が通じない事が多くなります。
ダバオシティに近ければ近いほど、タガログ語が通じやすくなり、遠いほどビサヤ語しか通じないことを留意しておきましょう。
ダバオの主な宗教はローマンカトリック系です。
9割以上がクリスチャンを占めており、街中至る所に教会が存在しています。
現地住民にとって非常に重要な事であるためか、日常の中でもカトリックにちなんだイベントを目撃することがあります。
例えば、特定の時間や曜日になると祈りの言葉が流れ、ほとんどの作業がストップする場面があります。この間は、レジのカウンターや店員達の作業は中断され、祈る方々がほとんどになります。
この間に動いていると非常に目立つため、現地の方々と同じように歩くのをやめることをおすすめします。
加えて、日曜日は聖なる日として捉えられているため、多くの店が休暇を取ります。
開いているデパート・スーパーでも店員の数が半分以下となり、ゆったりとした雰囲気が流れます。
情緒溢れる場面が美しいのですが、急いでいる方にとっては少し大変かもしれません。そのため、大きな買い物をする時は平日に行うようにしましょう。
一方で残りの1割はイスラム系が占めています。
カトリック教会より数は多くありませんが、モスクと言われる彼らの教会が存在しています。
ムスリムのフィリピン人以外に、中東系ムスリムやインド系ムスリムをよく見かける事があり、この地にもイスラム系が普及している事が伺えます。
ダバオは元々、植民地支配を受ける前は、イスラム系がほとんど占める場所であったため、その名残が現在も残っているのでしょう。
基本的にカトリックとムスリムの間で対立は無く、お互いが尊敬しあっている状態のため、治安も安定しています。
ダバオの気候はフィリピンの中でも随一安定しているといっても過言ではありません。
台風が発生するエリアより下に位置しているため、基本的に台風による被害を受けるケースが無いのです。
雨季と乾季が存在していますが、フィリピンの中でも安定した降雨量であるため、それほど雨が降っている印象はありません。
常に晴れている事も多く、非常に気持ちの良い日差しを浴びることができます。
海沿いの街であるためか、海風が涼しい風を運んできます。そのため、気温に関しての変動が少なく、日本のような極端な気温の変化はありません。
年間平均気温は26℃前後ですが、前述した地理的特徴のため、過ごしやすい土地と言えます。
ダバオに来たら必ず言って欲しい場所の1つです。
ダバオシティからフェリーで30分程度の場所にある、非常に綺麗な島がサマルアイランド。
観光特区として指定されているため、自然が多く残っている他、イメージ通りの白い砂浜とターコイズブルーの海を堪能することができます。
ダバオシティからのアクセスも非常に容易で、なんと20ペソでフェリーに乗ることができます。
SASAフェリー乗り場を経由することができる他、マグサイサイパーク付近の船着き場からもアクセスすることができます。
マグサイサイパークからのフェリーは少し分かりづらい所にあるので、そこに着いたら現地の方に聞いてみましょう。
Asa ang yung ferry port po? (アサアング・ヨングフェリーポート?:フェリーポートはどこ?)と聞けば教えてくれます。
おすすめできるビーチは「イスラ・レッタ」、「ムニムニリゾート」などが挙げられます。
ツアーも行っており、サマルのサンゴ礁を経由しながら島を旅する「アイランドホッピング」など非常に楽しいレジャーが揃っています。
海以外にも、ダバオ・サマルの固有種であるモンフォートバットが生息する洞窟、モンカド山、ホワイトハウスなどの陸の観光地も多くあります。
気になった方は調べてみましょう。
1つ注意なのですが、現地では観光客を狙ったぼったくりが横行しています。
トライシクルの運転手が相場の3倍の値段を吹っ掛けてくることが多いです。(サマルでは約100‐150ペソが相場、市街地なら20ペソ)
フェリーの船着き場から降りた後、トライシクルドライバーがたむろしている場所があり、そこでキャッチをしてきます。騙されないように注意しましょう。
トラブルを避けたい場合、レンタカー、現地のツアーガイドに同行してもらう、ツアーに参加してトライシクルを使わないことが大切です。
ダバオシティからタクシーでアクセスできる場所にある、自然豊かな動物園です。
中心地からアクセスする場合、片道200‐300ペソでアクセスできます。
絶滅危惧種に指定されている南国の動物を鑑賞することができ、日本では味わえないような雰囲気を楽しむことができます。
時期によってはフィリピンワニへの餌やりを行っていることがあり、運が良ければスリリングな光景を目撃できるかもしれません。
近辺には「バタフライガーデン」があり、美しい蝶々が飛び交う庭園を散策する事が可能です。
入口の近くには広大な公園が広がっており、イベントやスポーツを楽しむ憩いの場となっています。
ダバオシティの北側にある、「ダバオデオロ」に位置する天然温泉です。
日本の温泉とは大きく異なっており、温泉と清流が合流する滝が非常に有名となっています。
名前である「マイニット」は現地の言葉で「暑い・熱い」を意味し、その名の通り温泉から湯気が常に立ち昇っているほどです。
時期や天候によって、温度や質が大きく変化しますが、滝から流れる温泉は日本人にとって丁度良いぐらいの温度となっています。
しかし、マイニット温泉の端側に行けば行くほど、火傷の恐れがあるほどの高温地帯になっている場所があるので注意が必要です。
流れがほとんどない場所は特に高温なので気を付けてください。
南国の雰囲気で温泉に入れるという不思議な場所です。
フィリピンの旅路で疲れた際、ここに訪れてみることをおすすめします。
ダバオシティの北側と南側にそれぞれ存在する、高級モールです。
高級モールであるためモール内は清掃が行き届いており、床には常にワックスがかけられているほどです。
多種多様な店舗がモール内に存在しており、デートや散歩にうってつけの場所と言えるでしょう。
冷房も隅々まで行き届いており、フィリピンの暑さから少し離れたい時に寄ってみるのも良いです。
レストラン、映画館、アミューズメント施設、コーヒショップ、アイスクリームショップ、大型スーパーマーケットなど、食べ物や娯楽に困らないほどの施設が揃っています。
そのため老若男女問わず、常に賑わっている場所であり、華やかな雰囲気が漂っています。
南国のショッピングモールは、日本では感じることのできない雰囲気に溢れており、予定に余裕があったら寄ってみると良いでしょう。
ダバオの中でも随一の高級ホテルです。
ダバオシティの中心部に位置しており、交通へのアクセスも非常に良いため、フィリピン旅行の拠点として利用するのがおすすめとなっています。
3つ星を獲得しているホテルであり、そのサービスは日本人観光客から高い評価を受けています。
ルーム内も非常に清潔で、心地よい香りがすると評判の他、プールの水質が非常に綺麗であるという口コミも多数。そのため、衛生面に関しては全く懸念が無いホテルと言えるでしょう。
朝食が美味しいと評判な上、多くのアメニティを取り揃えているホテルであるため、満足の行く旅路の手助けとなるでしょう。
マルコポーロホテルの近くには、ダバオで有名なナイトマーケットがあり、夕方から夜間にかけてローカルな買い物を楽しむことができます。
価格とサービスに評価の高い、リーズナブルなホテルです。
平均1,000ペソで宿泊することができ、フィリピン旅行を安く済ませたい方にとってよく利用されているホテルとなっています。
価格はリーズナブルですが、サービスの方も評価が高く、口コミにてリピーターを獲得し続けています。
レッドドアーズホテルは、ダバオの各地に存在する有名なホテルですが、このロハスストリートにあるホテルは立地にかなり恵まれていると言えます。
観光スポットであるナイトマーケット、フェリーが停泊する港の近くであること、大型ショッピングモールである「ガイサノモール」にアクセスしやすく、観光の拠点として利用する方が多くいます。
薬局、レストランも徒歩で行ける距離にあるため、緊急時や小腹が空いたときに便利です。
ダバオは商業や農業の地として栄えており、フィリピンの中でもトップの発展を遂げている街となっています。
経済発展を遂げている一方で、自然が多く残されてきた美しい場所でもあり、その魅力は観光客を魅了し続けています。
フィリピン旅行の中でも旅費を押さえることができる数少ない場所であり、リーズナブル価格でレジャーを楽しむことができるでしょう。
特産品であるドリアンも非常に有名で、食べると非常に「精」の付く食材だと評判です。風味は独特ですが、人によっては癖になるかもしれません。
当記事で紹介した情報を参考に、ダバオ旅行を楽しみましょう!