2024.09.18
海外での仕事に憧れている、日本から飛び出したい、家族の海外赴任に付いていくなど海外移住の理由はさまざま!
「全然英語が話せないのに海外移住して大丈夫?」
「移住先で安心して暮らせる英語力はどのくらいなんだろう」
「英語が話せないと海外で仕事するのは無理?」
海外移住するのに英語力が不安だとお悩みではありませんか?
実は英語力が全くのゼロでも海外移住は可能ではありますが、暮らしの質がかなり違うことは間違いありません。
この記事では、海外移住後のシチュエーションごとに必要な英語力についてお伝えします。ひとくちに海外移住といっても仕事の内容や望むスタイルで必要な英語力は随分違います。
結論から言うと、最低限の日常会話程度の英語力は身に着けてからの移住がおすすめです。
英語が不安な人には移住前に準備すべきポイントを3つに絞ってお伝えします。この記事を読むと、納得して今すぐ移住の準備に取り掛かれるでしょう。
最も高い英語力が必要となる場面は現地で仕事をする場合です。仕事をしない場合はそこまで英語力は必要ではありません。
しかし最低限の英会話ができないと、日常生活でストレスを感じることやトラブルが起きたときに困ることが想定されます。
例えば「水道が壊れたから修理に来て欲しい」、「この服の色違いがあるか聞きたい」など、伝えたいのに伝えられないのはつらく感じてしまいますよね。
ここでは以下のケースごとにお伝えします。
ひとつずつ詳しくみていきましょう。
一般的に海外で就職するにはTOEIC800〜900点以上が必要だとされています。ネイティブに囲まれた環境ではかなりの英語力がなければ厳しいでしょう。
英語力が足りないと、細かなニュアンスが伝えられなかったり、誤解を招いてしまうことも考えられます。海外ではコミュニケーションが重要とされることが多いですから、英語力だけでなく対人力も必要です。
日本法人の海外支店や日本が関わる企業で働くならば、それほどの英語力は求められないケースもあります。
レストランやカフェなどの接客業では会話パターンは決まっているので、日常会話程度の英語力でも採用されやすい傾向があります。
家族の転勤に付いてきただけという人や、日本の仕事をリモートで行うので英語は不要の人など海外移住先で働かない人や仕事で英語を使う必要のない人もいるでしょう。
この場合、日常会話程度の英語力があれば問題なく暮らせます。
ただ、緊急時やトラブルが起きたときを想定した英会話はできるようにしておくと安心です。
例えば「子供が大けがをした」、「めまいや吐き気がする」など状況を説明できないとかなり大変です。日本とは勝手が違う分、準備はしておくことをおすすめします。
必要な連絡事項を間違いなく伝えられる程度の日常会話ができれば、海外移住の暮らしで困ることは少ないでしょう。
ただ、英語力をブラッシュアップしていくことをおすすめします。
というのも、現地の人と「会話」ができるかどうかは暮らしの質に大きく関わるからです。
長く暮らすなら、コミュニケーションはやはり大切でしょう。業務的な連絡事項だけでなく感情を乗せた世間話ができるイメージです。
例えば買い物先の店員さんや、子供の友人の家族、近所の人などとスムーズに話せたら楽しそうだなと思いませんか。
最低限の会話でも成り立ちますが、少し深い話ができるくらいになると海外に移住した醍醐味を感じやすいでしょう。
では具体的に海外移住前に何をしておけば良いのでしょうか。
急に英語力を上げるのは難しいので、効率的で役立つポイントを3つにまとめました。
ひとつずつ詳しくみていきましょう。
現地の文化、宗教、流行、治安、タブーにあたることなどを知っておくことは、とても大切です。
日本人と外国人では感性がかなり違うと感じることも多いのではないでしょうか。悪気がなくても現地で、日本と同じ感覚での言動をとると思わぬトラブルを招く恐れもあります。
また、現地の流行を知っておけば話のきっかけにもなるでしょう。
無自覚に反感を買わないように現地でタブーにあたることもしっかり調べておきましょう。日本では問題ないジェスチャーや誉めたつもりの言葉が現地では失礼にあたることもあります。
例えば親指を立てるジェスチャーは日本やアメリカでは「いいね!」と好意的感情を表しますが、侮辱の意味になる国もあるのです。現地の慣習は知っておくべきです。
繰り返しますが、最低限の日常会話は日本で身に着けておきましょう。
現地で語学学校に通うにしても、全く話せないところから始めるのは効率が悪いです。
実は日常英会話は、日本の中学校レベルでかなりカバーできるといわれています。というのも、シチュエーションごとに使う英語の型はある程度決まっているからです。
あまり難しく考えすぎず、簡単な型から覚えてみましょう。
自己紹介で使う型、お店で注文するときの型、場所を尋ねる型など日常英会話の型をまとめた音声付きのテキストを1冊覚えるだけでも、かなり自信になりますよ。
英語は発音で意味が変わるものも多いので、ネイティブの音声をマネすることでカタカナ英語になるのを避けます。できれば録音してネイティブと自分の音のずれを改善していくとベストです。
リスニングの勉強にもなるので一石二鳥ですよ。そして日本語との大きな違いの一つが、英語は腹式呼吸ということ。
はっきり話すように心掛けるだけで伝わりやすさがかなり違いますよ。インプットとアウトプットを積極的に繰り返すのが上達のコツです。
ネイティブはとにかく話すスピードが速いです。
TOEIC高得点を持っているのに、簡単なフレーズでも聞き取れなかったという声はとても多く聞きます。リスニング力は慣れるしかありません。
また、控えめで完璧主義の多い日本人はスピーキングが弱いといわれています。
英語に完璧などありませんので、飛び込む勇気を持ちましょう。
オンライン英会話や外国人交流イベント(地域によっては英語交流の場として定期的に開催されています)で外国人と話す機会を増やすことがおすすめです。
できれば沢山の外国人と話しをしてみましょう。
誰もがはっきりとした綺麗な発音ではありませんし、日本人と同じように色々な人がいるのだと分かります。
また外国人と日本人では話すときの身振りやリアクションがかなり違います。学ぶことが多いのは間違いありません!
対話ができるか心配という人は、ノンネイティブとの会話に慣れている講師がいるオンライン英会話などを利用するといいでしょう。
海外移住後に英語が話せないと具体的にどのようなデメリットがあるのでしょうか。
代表的なものは以下の3つです。
ひとつずつ詳しくみていきましょう。
英語が話せないと詐欺やスリに遭う可能性がとても高くなります。
ただでさえ現地の文化やシステムに不慣れな外国人は狙われやすいので、用心が必要です。
以下はよくある例です。
組織的でかなり手の込んだ方法も多くあります。
海外で詐欺に遭っても対処のしようがなく、泣き寝入りになる可能性が高いです。
長期在住者が部屋を紹介してくれた人に前金を持ち逃げされる賃貸詐欺は世界中で被害が出ています。
海外は日本とはシステムが違うことも多いので戸惑いますが、金銭のやり取りが発生しそうなことは本当なのか事前に調べるべきです。
十分な英語力があっても詐欺に遭う可能性はありますが、相手が何を言っているのか分からない程ならなおさらです。
英語力をある程度身に着けることも大事ですし、現地の情報は治安面も含めてしっかり調べておきましょう。
英語が話せない外国人に対して時間を割いてくれる人は正直かなり少ないです。
スムーズな会話ができないと分かると冷たい態度をとるという人も残念ながらいるようです。ストレスを最小限にするためにも、ある程度英語力は身に着けておくと楽でしょう。
海外ならではの人との出会いや会話から良い刺激を受けたり、楽しみを見出すチャンスも失う事になるのはとてももったいないことです。
高いレベルの英語力ではなくても、日々の暮らしに不自由ない程度の英語力は持ち合わせておくのがおすすめです。
仕事の内容によって求められる英語力が違うことはお伝えしましたね。
条件の良い仕事はオフィスワークが多く、高い英語力が必要なことがほとんどです。仕事の幅が狭まることは暮らしの質にも直結します。
今は仕事に就くことを考えていなくても、準備として高い英語力を身に着ける努力をすることは無駄ではないでしょう。
実はビジネス英語もある程度、型が決まっています。まずは日常会話程度の英語力を身につけましょう。
シチュエーションごとに必要な英語力や海外移住に役立つポイント、注意点をお伝えしました。
英語力だけでなく、コミュニケーション能力も同時に磨いていけると楽しさも増えるでしょう。
戸惑うことは多いかもしれませんが、乗り越えた先には新しい自分の姿があるかもしれません。
日本とは違う価値観や世界が広がっているということは間違いありません。自分に合う英語力を身に着けて、希望の移住スタイルを叶えられるように進みましょう。