2025.01.26
日本人の留学先として、マレーシアやフィリピンなどの東南アジアの国々が今人気になっています。
マレーシアの英語レベルは非常に高水準で、かつ日本との距離が近いため欧米よりも留学費用を安く抑えることができます。
本記事では、マレーシア留学のメリットとデメリットを、同じく東南アジアで人気の留学先であるフィリピン留学と比較して解説していきます。
マレーシアや東南アジア諸国への留学を検討している人は、ぜひ留学先を決める上で参考にしてください!
まずはマレーシア留学のメリットをご紹介します。
留学先を検討する上で留学先の英語力は重要な要素の一つですが、マレーシアの英語力は世界で見ても非常にハイレベルで、魅力的な留学先と言えるでしょう。
EF(Education First)が公表している「英語能力指数ランキング(2022年版)」では第24位にランクインしており、これはアジア圏で第2位の水準となっています。
フィリピンの英語力も同様にハイレベルで、同ランキングでは第22位、アジア圏で第1位にランクインしています。
日本の順位が第80位であることを考えると、マレーシアとフィリピンの英語力の高さがお分かりいただけるでしょう。
留学には渡航費・授業料・生活費などさまざまな費用がかかるため、なるべく留学費用を安く抑えたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
日本人に人気の留学先としてアメリカやカナダ、オーストラリアなどが挙げられますが、こうした国々は留学費用が高くなる場合が多いです。
マレーシアやフィリピンなどの東南アジア諸国は比較的留学費用を安く抑えることができるため、安く留学したいと考えている人におすすめの留学先です。
マレーシア留学、フィリピン留学とその他の国の留学費用の目安は以下の通りです。
1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | |
マレーシア | 15~30万円 | 45~70万円 | 70~130万円 | 120~250万円 |
フィリピン | 15~30万円 | 40~70万円 | 65~130万円 | 120~250万円 |
アメリカ | 30~70万円 | 60~130万円 | 100~250万円 | 180~450万円 |
カナダ | 30~70万円 | 60~130万円 | 100~250万円 | 180~450万円 |
オーストラリア | 30~70万円 | 60~130万円 | 100~250万円 | 180~450万円 |
上記の表の通り、マレーシアの留学費用はその他の国の留学費用よりも安いです。
フィリピンの留学費用もマレーシアと同程度ですが、期間が長くなるとマレーシアの方が安くなる傾向があります。
留学期間が長期であればあるほど留学費用の差が広がるため、長期の留学を検討している場合は特にマレーシアやフィリピンが留学先の候補になりやすいでしょう。
マレーシアは治安が良いことで有名で、初めて海外に留学する人や女性の留学生にとっては特に魅力的に映るかもしれません。
経済平和研究所(IEP)が作成・公表している「世界平和指数2024」において、マレーシアは163ヶ国中第10位にランクインしています。
同ランキングにおいてフィリピンが第104位、日本が第17位であることを踏まえると、マレーシアは極めて安全な国であると言えます。
参考までに、マレーシア、フィリピン、日本、その他主要留学先の順位は以下の通りです。
国名 | 順位 |
マレーシア | 10位 |
フィリピン | 104位 |
アメリカ | 132位 |
カナダ | 11位 |
オーストラリア | 19位 |
日本 | 17位 |
マレーシアの大学の教育水準は昨今向上しており、留学先として魅力的な大学が多く存在します。
THE(Times Higher Education)が発表している「世界大学ランキング2025」において、マレーシアの「ペトロナス工科大学」が第201-250位にランクインしています。
また、「マラヤ大学」も第251-300位にランクインしています。
第201-250位は日本の「名古屋大学(日本で第6位)」、第301-350位は日本の「九州大学(日本で第7位)」に該当するため、マレーシアの教育水準は日本と比べても高い水準にあると言えます。
次にマレーシア留学のデメリットをご紹介します。
マレーシアに留学するためには留学ビザの取得が必要ですが、この留学ビザの制約によってアルバイトの時間が制限されます。
滞在期間が90日以内であれば「観光ビザ」、91日以上であれば「学生ビザ」の取得が必要で、観光ビザの場合はアルバイト不可、学生ビザの場合はアルバイトは週に20時間以内と定められています。
したがって、マレーシア留学では留学費用を留学しながら稼ぐことが困難であり、留学前の段階で資金面の計画を綿密に立てておく必要があります。
マレーシアは多民族国家であり、国内ではマレー人・中華系・インド系の民族が共存しています。
したがって、マレーシアで話される英語には独特の訛りが感じられる場合があり、ネイティブに近い英語の発音を身に付けたい留学生にとっては魅力的ではないかもしれません。
これに対してフィリピンで話される英語には過度な訛りが感じられず、日本人留学生にとっては英語を学びやすい環境だと言われています。
マレーシアは年中気温が高い国であり、四季で気温が変わる日本に住んでいる日本人にとっては過ごしづらい気候かもしれません。
Weather Sparkによると、マレーシアの首都・クアラルンプールの月別平均最高・最低気温は以下の通りです。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
最高 | 32℃ | 33℃ | 33℃ | 33℃ | 33℃ | 32℃ | 32℃ | 32℃ | 32℃ | 32℃ | 31℃ | 31℃ |
最低 | 23℃ | 23℃ | 24℃ | 24℃ | 24℃ | 24℃ | 24℃ | 23℃ | 23℃ | 24℃ | 23℃ | 23℃ |
最高気温が30℃を下回る月はなく、また最低気温は一番低くて23℃です。
フィリピンの首都・マニラの気候も同様で、最高気温が30℃を下回る月はなく、最低気温は一番低くて23℃です。
東京の気候と比較してみましょう。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
最高 | 9℃ | 10℃ | 13℃ | 18℃ | 22℃ | 25℃ | 29℃ | 30℃ | 26℃ | 21℃ | 16℃ | 12℃ |
最低 | 3℃ | 3℃ | 6℃ | 11℃ | 16℃ | 20℃ | 23℃ | 24℃ | 21℃ | 15℃ | 10℃ | 5℃ |
東京は東南アジア諸国と比べ寒暖差が大きく、また最低気温も一桁まで下がる気候になっています。
暑さが苦手な留学生にとっては、マレーシアやフィリピンの気候は煩わしく感じる可能性があります。
ここでは、これまで紹介したマレーシア留学のメリット・デメリットをフィリピン留学と比較して解説します。
マレーシア | フィリピン | |
英語力 | 英語能力指数ランキング第24位 | 英語能力指数ランキング第22位 |
留学費用 | 1ヶ月:15~30万円 3ヶ月:45~70万円 6ヶ月:70~130万円 年間:120~250万円 | 1ヶ月:15~30万円 3ヶ月:35~65万円 6ヶ月:65~120万円 1年間:120~250万円 |
治安 | 世界平和指数ランキング第10位 | 世界平和指数ランキング第104位 |
英語の訛り | 訛りあり | 過度な訛りはなし |
気候 | 一年中温暖 | 一年中温暖 |
まず英語力に関しては、マレーシア・フィリピンともに留学先として申し分ないでしょう。
留学費用は欧米諸国と比較すれば安く抑えることができますが、マレーシアの方がフィリピンよりも安く抑えることができます。
治安はマレーシアの方が良いですが、英語に訛りが感じられる場合があります。
フィリピンの治安は場所によりますが、英語に過度な訛りはありません。
マレーシア留学、フィリピン留学にはそれぞれメリットとデメリットがあるため、ぜひ本記事を比較検討する際の参考にしてください。
ここまでマレーシア留学のメリット・デメリットをフィリピン留学と比較して紹介してきましたが、留学前に英語力を高めておくとさらに充実した留学生活を送ることができるはずです。
「QQ English」の講師は全員正社員の「プロ講師」であり、しっかりとした教育を受けています。
また豊富なカリキュラム(日常英会話・TOEICなど)も揃っているため、質の高い教育を希望に沿って受けることができます。
留学先が決まり、留学までに何か準備をしておきたいとお考えの場合は、ぜひ「QQ English」で英会話の学習を進めましょう!