2023.05.01
フィリピン留学へ出発予定のみなさん、留学生活でトラブルに遭遇するかもしれないと想像したことはありますか?
どんなに自分で気をつけていたとしても、体調を崩して入院することになったり、スマートフォンやカメラが盗まれたりと不運にあってしまう可能性はゼロではありません。
そんな事態に備えておきたいのが海外旅行保険。海外旅行保険は病院の治療費だけではなく、携行品の盗難や破損、また飛行機の欠航や遅延など幅広く補償してくれるお守りのような存在です。
この記事では、海外旅行保険の重要さや選び方を紹介します。
フィリピンで生活する上で遭遇するであろうトラブルは以下の通りです。
・食中毒や感染症などの体調不良
・ショッピングモールや街などで起きやすい所持品の盗難
・飛行機の遅延や欠航
この3点は「自分は用心深く気をつけているから、大丈夫。心配ないよ!」とは言い切れず、誰にでも起こり得るトラブルなんですよ。
では、なぜこのようなトラブルから自分の身を守ることが難しいのでしょうか。順番にみていきましょう。
フィリピンでは衛生面が日本と比較すると注意が必要です。特に気をつけるべきは、水や感染症です。
インフラ整備が不十分なフィリピンでは、水道水も必ずしも綺麗とは言えません。レストランで出される水さえも口を付けない方が無難です。日本人がフィリピンの病院にかかる1番の原因は体調不良だそうです。
また日本だったら入院の必要がない症状でも、フィリピンの病院では入院をすすめられるケースもよく聞くフィリピン医療事情です。
感染症については高熱が続くデング熱やマラリア、狂犬病などが有名です。狂犬病は発症すると致死率100%といわれるほど恐ろしい病気です。野良犬や野良猫は可愛いくても触れないようにしましょう。
フィリピン内で治安がよいといわれているショッピングモールや街でも油断は禁物。日本にいる感覚でついポケットにスマートフォンを入れていると、あっという間に盗まれてしまいます。
ストリートチルドレンも多く、街で子どもたちに声をかけられ相手をしているうちに物が盗まれたという話もよく耳にします。
フィリピンに向かう飛行機は、主にフィリピン航空やLCCのセブパシフィック航空。
LCCのセブパシフィック航空は稀に遅延や欠航があります。自分の乗るはずの飛行機の予定がズレてしまうと、その後に予定したホテルなどにも影響を与えますが自分ではどうにも対処できないトラブルです。
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フィリピンで起きてしまったトラブルに対応できる海外旅行保険とは、一般的な海外旅行保険で用意されている項目でカバーできます。では、海外旅行保険がどんなときに役立つのかを確認していきましょう。
以下の表は、フィリピンで発生した治療費用の事例です。
事故状況 |
発生した費用 |
野良犬に噛まれたため、病院を受診した。治療費用が発生。 |
約92,000円 |
腹痛で現地の病院に入院した。治療費用と入院費用が発生。 |
約109,000円 |
”引用元:ネット海外旅行保険たびともHOME 旅行先でのトラブル事例”
海外医療保険の治療費は、多くの保険会社で1000万円〜に設定されているようです。さらに日本語の話せる病院の紹介や入院・転院の手配をしてくれるなど手厚いフォローを受けることができます。
保険のプランによって治療費の上限をあげることも可能ですが、1000万円の補償がついていれば大抵の病気やケガにかかる治療費・入院費はカバーできるでしょう。
みなさんが普段持ち歩いているスマートフォンやカメラなどの携行品が盗難にあったり、壊れてしまったときに頼りになるのが携行品損害です。
保証金額や補償される物は、保険会社によって異なりますので事前にチェックしておきましょう。盗難にあった物全てに対応できる保険ではありませんが、補償が付いているだけでトラブルに遭遇したときの不安度が和らぎますよ。
予定していた飛行機が欠航したり、遅延した場合に対応できる保険です。
例えば、飛行機が欠航や運休になったときに利用するホテルの宿泊料や交通費、食事代なども補償対象になります。台風などの天災で数日飛行機が運休するケースもあり得るトラブルの一つ。補償が付いていれば、余計な旅行費用を負担せずに済みますね。
誤ってホテルの備品を破損してしまったり、相手をケガさせてしまったときに対応できるのが自賠責保険です。多くの海外旅行保険のプランに含まれています。
もし含まれていない場合でも、こちらは他のトラブルと違ってご自身で気をつければ回避可能かもしれませんね。心配な方はオプションで追加する手もありますよ。
海外旅行保険は自ら希望して入る加入型とクレジットカード付帯型の2種類あります。ここからはそれぞれの特徴やメリット、デメリットを説明します。
加入型海外保険は保険会社の窓口や、インターネット上で保険料を支払うことで簡単に加入することができます。今やLINEで保険会社に連絡ができたり、専用アプリケーションで保険会社と繋がったり、WiFiレンタル特典付きだったりと保険会社によって便利なサービス内容がさまざまです。
加入型海外旅行保険のメリットは、補償内容が手厚く、ご自身で重視したい補償内容をカスタマイズできるところです。
サポートサービスも保険会社によってさまざまなので、複数の保険会社を比較してみるとよいでしょう。近頃は「キャッシュレスサービス」という治療費を立て替えずに済む便利なサービスを提供している保険会社が多いです。
補償内容や滞在日数によって保険料が変動したり、保険会社によって補償内容も異なります。少々面倒に感じるかもしれませんが「トラブルに巻き込まれたが補償対象外だった」なんて目に合わないように、補償内容を自身で確認する必要があります。
また空港内にある保険会社の窓口や旅行代理店でも加入手続きを行えますが、他のお客さんで混雑することもあります。加入するならば、事前に加入手続きを済ませておくことをおすすめします。
クレジットカード付帯の海外旅行保険には利用付帯と自動付帯があります。
利用付帯というのは、自宅から空港までの交通費や募集型企画旅行の旅行代金をクレジットカードで支払っているなどの条件を満たすことで、その旅行内で発生したトラブルに対する補償を受けられるというものです。
この利用条件はクレジットカードごとに異なるため、ご自身で確認してみましょう。一方で自動付帯は利用条件なしで、トラブルに対して補償が受けられるタイプです。
クレジットカードに元々付帯されているので、基本的に新たな保険料が発生することはありません。最も格安な海外旅行保険といえるでしょう。
また複数枚クレジットカードを持っている方は、補償項目によっては合算して補償を受けることも可能です。(一般的に死亡保険・障害死亡保険・後遺障害保険は高く設定されている金額のみ)
クレジットカード付帯の海外旅行保険は、加入型海外旅行保険に比べて補償内容が薄いのがデメリットです。
以下の表は、いくつかの加入型海外旅行保険会社とクレジットカード付帯海外旅行保険の補償内容を比較して作成したものです。
【旅行日数は日帰り〜31日以内を想定した平均的な補償内容】
クレジットカード付帯の補償内容 |
加入型の補償内容 |
|
治療費用 |
300万円 |
1000万円 |
携行品損害 |
30万円 |
30万円 |
航空機遅延費用 |
なし |
オプションで付帯可 |
自賠責任 |
2000万円 |
1億 |
加入型海外旅行保険は、補償内容の手厚さが明確です。多くのクレジットカード付帯の補償内容はあらかじめ設定されています。
保険料を節約するためにクレジットカード付帯では心もとない補償項目に対して、加入型海外医療保険を使ってカバーする方もいるようです。
所有している複数枚のクレジットカードで補償を受ける予定の方は、補償内容や補償金額などをしっかり理解しておくことをおすすめします。
QQEnglishでは、留学生に対し海外旅行保険を推奨しています。加入は義務ではありませんが、不慣れな海外生活はトラブルが付きものです。
万が一に備えて、あらかじめ海外旅行保険に加入しておいた方が安心して留学生活を満喫できるでしょう。
加入型海外旅行保険は保険のプロがトラブルを解決してくれます。あらゆる加入型海外旅行保険会社を比較して、ご自身が納得・信頼できる海外旅行保険を見つけてくださいね。