2017.03.20
英語学習で欠かせないのが文法です。
あなたも学生時代に四苦八苦してS+V+Oや前置詞、不可算名詞、助動詞、過去分詞形…など学んできたと思います。
「助動詞とは、すなわち動詞を補助する機能が#$%&…」
学生時代、英語の先生が何を言っているのか全く理解できませんでした。
でも英会話のリアルな場面で文法を説明することは一度もありません。
日本語でも同じことがいえるのではないでしょうか。ちなみに、あなたは日本語の文法をどれだけ説明できますか?
私は全く説明できません。
しかし、日本語は話せます。
何が言いたいかというと文法を覚えなくても英語の文法は身につくということです。
私のように、学校で習った英文法が難しいと感じるのでしたら、この方法は有効的です。
英語と日本語の大きな違いの一つに『助詞』があります。
日本語には「が、の、を、へ」など、単語と単語の関係を示す文法があります。
これは英語にはない文法です。
この「助詞」が英語習得をむずかしくしています。
逆に言うと、外国人が日本語を勉強するときに一番苦労するのもこの「助詞」の感覚です。
日本語の文法構造は、SOV
英語の文法構造はSVO
S:Subject(主語)
O:Object(目的語)
V:Verb(動詞)
ヨーロッパ人は日本人と比べると英語を流暢に話せる人が多いのですが、それはこの文型がSOVで英語と同じだからです。
ヨーロッパ人は文法構造を学ばず、とにかく「聞く」「話す」を繰り返すだけで自然に英語を話せるようになるそうです。
「聞く」「話す」は非常に大切ですが我々日本人は文型も違えば文字も違うためヨーロッパ人の勉強方法が当てはまるわけではありません。
逆に、日本人は同じ文法構造である韓国語の習得はヨーロッパ人に比べると早いのです。
つまり文法の「語順」の感覚を養うことで語学習得が早まるのです。
助詞抜き日本語とは
例えば、
「I eat a banana.」
通常に日本語訳すると
「私はバナナを食べる」
これを助詞抜き日本語にすると
「私 食べる 一つ バナナ」
これを助詞抜き日本語と言います。
例、
I went to Cebu by plane. → 私 行った 目的地は セブ 手段は 飛行機
I can sing well. → 私 できる 歌う うまく
He worked here for 2 years. → 彼 働いた 期間は 2年
She will buy a new bag. → 彼女 するつもり 買う 一つ 新しい バック
You have lived in Cebu. → あなた 経験している 済んだ 中 セブ
英語の文法を助詞抜きで訳しても意味が伝わってくると思います。
助詞抜き日本語の最大のメリットは日本語で英文法の感覚がつかめることです。つまり日本語で英語脳を構築できます。
この方法を英語学習に応用することで、英語の文法感覚が自然と身につきます。
それでは、語順感覚をつかむトレーニングを説明していきます。
ステップ1:英語の参考書を用意する
まずは簡単な英語の参考書を用意してください。もしくは参考になる英語関連のWebサイトでも構いません。
ステップ2:参考書に書かれている英文を自分なりに応用して10個書く
参考書に書かれている英文を応用して英作文を作る。最初は3単語から初めてみてください。3単語とはSVOの最も基本的な形です。
例、I eat a mango.
ステップ3:作った英文を助詞抜き日本語に訳す
作った文を英語の語順のまま助詞抜き日本語に訳します。
例、I eat a mango. → 私 食べる 一つ マンゴー
ステップ4:英文と助詞抜き日本語を「大きな声」で「ゆっくり」読む
あまりにもシンプルすぎて信じられないと思いますが、私たちはわからない英単語を濁して早く言ってしまうことが良くあります。はっきりゆっくり大きな声で読むことで発音がしっかり認識できます。
実は外国人の本音は「日本人は声が小さくて聞こえない」と思うことが良くあるそうです。
ゆっくり大きな声で話すことで外国人に伝わりやすくなります。
ステップ5:慣れてきたらイメージしながら読む
英文と助詞抜き日本語の文を10個作り交互に「大きな声」で「ゆっくり」読むを何度も繰り返し慣れてきたら、イメージしながら英文を読みます。
単語ひとつひとつのエネルギーを感じて読んでみましょう。
英語学習者にとって英文法は一番の悩みだと思います。
学校で散々勉強しても大半の方は理解しづらかったのではないでしょうか?
しかし、助詞抜き日本語を用いて学習することで、英語の語順の感覚が自然と身につきます。最初からうまくはいきませんが、繰り返していくことで感覚をつかめるようになります。
ぜひトライしてみてください。