2025.03.06

【タイ就職完全ガイド】ビザ・求人探しから英語力アップまで徹底解説

「海外で働いてみたいけれど、何から手をつければいいの？」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

近年は、東南アジアの中でもタイでの就職や転職が注目を集めています。

タイ経済は製造業を軸とした安定した成長基盤に加え、ITやスタートアップなどの新たな分野でも勢いがあるからです。

本記事では、タイでの働き方やビザ申請、具体的な求人獲得の方法から成功事例まで、幅広く解説します。

日本に比べて物価が安く、暖かい気候や豊かな文化が魅力のタイで新たなキャリアを築いてみませんか？

QQEnglish編集部

フィリピン・セブ島留学をはじめ、世界各国への留学、ワーホリ情報など英語学習をしている方へ役立つ情報を発信しています。

監修者

斉藤淳

フィリピン留学協会会長

2014年からフィリピン・セブ島留学に関わる。セブ島の学校を中心に50校以上訪問しつつ、留学生に学校の選び方や現地の情報を発信しています。

1．タイで就職・転職は難しい？

タイでの就職は一見すると、「語学力や専門知識がないと難しそう」という印象を持たれがちですが、近年は状況が変わりつつあります。

多くの日系企業や外資系企業が参入しており、製造業からIT系・サービス業まで幅広い業種で日本人の採用ニーズがあります。

若年層であっても英語力やコミュニケーション力次第でさまざまな可能性が広がっているのです。

ビジネス環境と労働市場の現状
タイはASEANのハブ（中心地）として機能しており、近隣の国々と比べてインフラが整備され、規模の大きな産業が集まっています。
自動車や電機などの製造業だけでなく、サービス産業やIT分野でも事業を拡大する企業が増えています。
若いうちは転職しやすいのか
20～30代のうちは海外就職を経験しておくと、後々のキャリアにもプラスに働きやすいです。
柔軟に動けるうちに海外でのビジネス経験を積み、人脈の拡大やグローバルな視点が養われます。
主要業種・企業の動向と日本人への需要
日系企業はもちろん、欧米や近隣アジア諸国の企業もタイを拠点に事業を展開するケースが増えています。
言語スキルや日本独特のビジネスマナーを備えた人材として重宝されるため、日本人の求人も絶えません。

2．タイで働くメリットとデメリット

ここではタイ就職のメリットとデメリットを確認しましょう。

メリット：生活コスト・文化の魅力・成長市場

生活コストの安さ
バンコク中心部では家賃が高めですが、日本と比べれば全体的にリーズナブルです。中心部から離れるほど家賃は下がり、広い部屋をお手頃価格で借りられることも。また、物価も日本の3分の1程度です。
温暖な気候と豊かな文化
一年を通して暖かく、タイ料理や仏教文化、祭りなど魅力的な要素が満載です。人々が穏やかで「微笑みの国」と呼ばれるほどホスピタリティが高いのも特徴です。日本のように閉塞感はないという方もいます。
成長市場でのキャリアアップ
タイはASEAN諸国のハブ機能を果たすため、製造業だけでなくITやスタートアップ分野も急拡大中です。
将来的に周辺国への展開も見据えられるでしょう。

デメリット：ビザ更新・医療問題・言語の壁

ビザ・ワークパーミット更新の手間
就労ビザと労働許可証の更新手続きは企業のサポートがある場合も多いですが、書類不備やスケジュール管理の不備のトラブルが多いです。
医療費・社会保険の問題
私立病院の医療費は高額になりがちです。日本の5倍ほどの金額を請求される場合があります。保険に加入していないと突然の病気やケガで大きな出費を強いられる可能性があるので保険の加入を検討しましょう。
言語の壁
英語が堪能なタイ人も多い一方で、すべての業務が英語で行われるわけではありません。基礎的なタイ語を覚えれば仕事や生活がぐっと楽になります。また、タイ語が堪能であれば給与の高い仕事につけます。
政情不安
近隣諸国と比較して、タイの政情は安定していますが、最近まで軍事政権でした。前首相のタクシン氏がタイに帰国したことで、若者のデモが活発になっている動きがあります。

3．タイ就職に必要なスキル・マインドセット

タイで就職するのに必要な語学力と心構えを確認しましょう。

英語力はどこまで必要？

外資系や日系の大手企業の場合、基本は英語で社内コミュニケーションを行います。

ただし、職種や企業規模によっては必要ない場合もあるため、求人情報を確認しましょう。

タイ語の重要性

ローカル企業や現地スタッフと密にやりとりするポジションでは、タイ語ができると社内外で信頼を得やすく、キャリアアップや就職に圧倒的に有利です。

文化・マナーへの理解と柔軟性

タイでは「ソフトな物言い」や「顔を立てる」文化が根強いため、日本の常識で強く主張しすぎると摩擦が生じます。

タイは日本人が多いですが、外国であることを忘れてはいけません。異文化を理解し、柔軟に対応できる姿勢が大切です。

専門知識・職種別に求められるスキル

製造業であれば技術力や品質管理、ITであればプログラミングやマーケティングなど、職種に応じた専門スキルは海外就職でも大きな武器になります。

4．タイで働くためのビザと労働許可証（ワークパーミット）

タイで働くには滞在許可証であるビザと労働許可書のワークパーミットが必要です。

Non-Immigrant Visa “B” とは？
タイで就労する際に基本となるビザです。必要書類を揃え、日本国内のタイ大使館や領事館で申請するのが一般的です。
ビザ申請手順と必要書類
雇用主からの招聘状や労働契約書のほか、卒業証明書や経歴を示す書類が求められるケースがあります。
面接時に企業側のサポート内容を確認しておきましょう。
ワークパーミットの取得と更新
タイに入国後、ワークパーミット（労働許可証）を申請し、取得しなければ実際の就労はできません。
更新は定期的に行う必要があり、基本は企業が手続きを代行してくれます。
違反時のペナルティと注意点
不法就労は厳しく罰せられるため、ビザやワークパーミットが期限切れにならないように注意しましょう。

5．タイ就職を見つける方法・具体的な手順

タイでは様々な方法で求人を探すことができます。

求人探しの手段
- 転職サイト・SNS：海外求人を専門に扱うサイトやLinkedInなど。
- エージェント利用：日本語でサポートしてもらえる場合が多く、ビザ取得や給与交渉なども相談しやすい。
応募～内定獲得までのフロー
- 履歴書・職務経歴書の作成（英語または日本語）
- オンラインまたは対面面接（英語力を確認されることが多い）
- 内定後に待遇やビザサポートの条件確認
履歴書・職務経歴書・面接対策
- 日本的なアピール方法だけでなく、海外向けのシンプルかつ実績重視の書き方が好まれます。
- 面接では転職理由やキャリアビジョンを明確に伝えると評価が高くなります。
ネットワーキング・人脈づくりの重要性
- ビジネス交流会やSNSを活用し、現地にコネクションをつくっておけばで、有利な求人情報を得られる場合があります。

6．タイでの実際の働き方・生活事情

タイでは企業によって働き方はだいぶ変わります。

ローカル企業・日系企業・外資系企業の特徴
- ローカル企業：タイ語が必須の場合が多いが、現地文化を深く学べる。
- 日系企業：日本人向けの待遇や文化が残っており安心感は大きいが、日本独特の慣習も根強い。
- 外資系企業：英語がメインで、成果主義の傾向が強い。
住居探し
バンコク中心部のコンドミニアムは家賃が高めですが、交通の便がよく、日本食レストランやスーパーにもアクセスしやすいです。郊外や地方では格安で快適な住まいを見つけられます。
医療保険・年金など社会保障制度
企業が加入する社会保険制度はあまりカバーされていないので、自費で民間の保険に入っている人が多いです。外資系・日系企業は民間の保険に加入していますが、補償が少ないです。
治安・交通事情・生活インフラ
スリや置き引きなどの軽犯罪に注意。交通渋滞が深刻な場所も多いため、通勤方法を複数考えておくと安心です。

7．英語力アップで有利に！セブ島留学のすすめ

タイ就職で求められる英語力を効率的に伸ばしたいなら、セブ島留学が大きな選択肢になります。

タイ国内でも英語を学ぶ機会はありますが、実際の日常生活ではタイ語中心の場面が多く、英語漬けの環境を得にくいのが現実です。

タイ就職に英語が必要な理由
ASEAN全域や欧米企業とのやりとりで英語は必須です。部署や職種によっては英語力次第で給与やポジションが変わるケースも少なくありません。
セブ島留学で英語力を伸ばすメリット
マンツーマンレッスンを中心に、短期間で集中的に英語漬けになれる点が魅力です。費用も欧米留学やタイと比べると抑えられます。
オンライン英会話などその他の学習手段
日本からでも気軽に始められるオンライン英会話は、英語力維持に役立ちます。タイ語学習と併用する人も多いです。

8．タイ就職の成功事例

現地採用からキャリアアップしたケース
「日本で数年働いてから渡航。最初は現地採用で給与は低めだったが、タイ語と英語を磨き、今はマネージャー職に就いている」という方も。語学力＋専門性の掛け合わせが効きます。
駐在員としての赴任体験談
日本基準の給与と福利厚生が魅力で、家族も帯同しやすいという意見が多数。ただし、任期が終わると本社に戻る必要があるため、タイに定住したい方には向いていません。
在住日本人のリアルな声・評価
- 「物価が安い分、生活にゆとりが生まれて趣味を満喫できる」
- 「ビザ更新が面倒でも、慣れれば大丈夫」
- 「日本の物は高いが、日本食が豊富で食に不自由はしない」