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セブ島観光

2023.11.16

ビサヤ語とは?便利なフレーズ15選をご紹介【フィリピン・セブ島】

フィリピンでは多種多様な言語が話されており、州ごとに特有の訛りや方言が存在しています。

最も有名なフィリピンの言葉はタガログ語ですが、それに次ぐメジャーな言葉であるビサヤ語(セブアノ語)は数多くの話者が存在しています。

しかし、ビサヤ語がどんな言語であるのか知っている人は少ないのではないでしょうか?

そこで本記事では、
・ビサヤ語とは
・ビサヤ語とタガログ語の違い
・ビサヤ語のよく使うフレーズ15選

について紹介します。

フィリピンでの旅行先がビサヤ語の地域であった場合、当記事が紹介するフレーズ15選が参考になるので是非注目してみてください。

QQEnglish編集部
執筆者

QQEnglish編集部

フィリピン・セブ島留学をはじめ、世界各国への留学、ワーホリ情報など英語学習をしている方へ役立つ情報を発信しています。

斉藤淳
監修者

斉藤淳

フィリピン留学協会会長

2014年からフィリピン・セブ島留学に関わる。セブ島の学校を中心に50校以上訪問しつつ、留学生に学校の選び方や現地の情報を発信しています。

ビサヤ語(セブアノ語)とは

ビサヤ語とはフィリピンで話されている固有の言語の1つです。

タガログ語に匹敵する程の話者がおり、フィリピンを代表する言語の1つとされています。

マレー言語系のタガログ語とは異なり、スペイン語からの派生言語の1つであるビサヤ語は、スペイン語と多くの類似性を持っているのが特徴です。

Rの発音が巻き舌であったり、数字や時間の数え方がスペイン語であるなど、一部のビサヤ語はスペイン語をそのまま流用しています。

ビサヤ語の多くがスペイン語から由来しているため、単語の綴りがスペイン語とほとんど同じであることや、一部の文法がスペイン語と似ていることが多く確認できます。

その他、前置詞:ng, nga(ナグ、ナガ)を多用するため、ビサヤ語話者と会話をすると、それらの音が一体化して特徴的な発音になります。

名詞+ng, nga+形容詞・副詞で多くの事柄を表現することが可能です。

ng・ngaは非常に便利な前置詞であるため、参考にしてみてください。

ビサヤ語とタガログ語の比較

ビサヤ語はタガログ語に比べて、単語1つの長さが短いことも特徴として挙げることができます。

例えば、

adto(アッド:ビサヤ語で”行く”の意味)

に対して

Magpupunta(マグププンタ:タガログ語で”行く”の意味)

など、ビサヤ語は事象を表す際に、短い綴りで表すということがお分かり頂けると思います。

 

加えて、基本的なビサヤ語では過去・現在・未来を表す方法が非常に簡単です。

例を挙げるとすると、

上記の「adto」を時系順列に変化させたい場合、

・過去系なら「Giadto(ギアッド)」
・現在系なら「Adto(アッド)」
・未来系なら「Moadto(モアッド)」

単語の前に、「Gi(過去を表す冠詞」「Mo(未来を表す冠詞)」を付けてしまえば簡単に、時系列を表すことができます。

一部のビサヤ語では、現在系の前に「pag-, nag-」を付ける場合がありますが、付けなくても通じてしまうこともあり、フィリピン語の中でも言語制約が少ないと言えるでしょう。

ビサヤ語はフィリピンのどこで話されている?

ビサヤ語はフィリピン中部及び、南部にて主に話されています。

フィリピン中部・南部で有名な都市を例に挙げると、セブ・ダバオ・ネグロス・ボホール・パラワン(一部)などが代表的なビサヤ語の地域になります。

南部の方に行けば行くほどビサヤ語話者の割合が高くなる傾向にあり、タガログ語が通じなくなる事もあるので留意しておくと良いでしょう。

ビサヤ語話者の割合

純粋なビサヤ語話者の割合は約2200万人と言われています。

一方で、純粋なタガログ話者は約2800万人であり、ビサヤ語がタガログ語に次ぐメジャーな言語であることが確認できます。

フィリピンの総人口は約1億1400万人ほどですが、ビサヤ語・タガログ語の両言語を話すことができる人の割合は2200万人以上だと言われています。そのため、フィリピン人の半数近くがビサヤ語を話すと考えて良いでしょう。

ビサヤ語、セブアノ語、タガログ語の違い

実はビサヤ語とセブアノ語は同じ言語のことを指しています。

セブアノ語はより広範囲にビサヤ語を定義した呼び名であり、ビサヤ語はそこから範囲を絞った言語の事を指します。

日本を例に取ってみましょう。

セブアノ語は日本でいう「関西弁」に近い呼び名であり、ビサヤ語は関西圏に存在する「博多弁・広島弁・その他の方言」に匹敵します。

タガログ語は関東圏で話される「標準語」に近く、セブアノ語は「関西弁」と捉える事が可能です。

しかし、タガログ語とセブアノ語には、日本の関東圏で話される標準語と、関西弁のような類似性はほとんどありません。

日本では関東の人が関西弁を理解できる事が多くありますが、一方で純粋なタガログ語話者がビサヤ語・セブアノ語を理解できる事はほとんどないのです。

したがって、ビサヤ語とタガログ語は同じフィリピン語だが、全く違う言語というのが正しいです。

ビサヤ語のよく使うフレーズ

ビサヤ語でよく使うフレーズ15選を紹介します。

Maayong buntag

音:マアヨン ブンタグ

訳:おはよう

挨拶はどの国でも共通のものです。外国人がビサヤ語で挨拶すると友好的になる方もいるので試してみると良いでしょう。

Maayong hapon

音:マアヨン ハポン

訳:こんにちは

挨拶のフレーズの中で、使用する頻度が高いビサヤ語です。ちなみに「hapon(ハポン)」は昼を表す他に、日本を表す単語としても使われます。

Kayo ? (タガログ語共通)

音:カヨー?↑(語尾が上がる発音)

訳:だれかいるー?

非常に便利なフレーズの1つです。フィリピンではお店に人がいない場合や、呼ばないと対応してくれない事が日常茶飯事です。

そのため、多用されるフレーズと言えます。このフレーズを使う際には、はっきりと大きな声で且つ、語尾を上げるように発音すると明瞭に聞こえるようになります。

Nikaon na ka?

音:ニカオンナカ?

訳:ご飯食べた?調子どう?

知り合い同士でよく使われる表現です。実際に食事を取る場合で無くても、「ご飯を食べたかい?」と聞くのがフィリピン語の興味深い点と言えます

聞かれた際には、「Oo(オオ:うん)」、または「Wala pa(ワラパ:まだだよ)」と応えるのがセオリーです。そしてこちらからも聞き返すのが礼節となっています。

Asa ka madto?

音:アサカ モアッド?

訳:どこに行くの?

こちらは何気ないタイミングで使われるフレーズです。知り合いの人とすれ違った際、親が子に尋ねる際、恋人がどこかに行く際によく使われます。

近しい距離の人に聞かれた際、はぐらかしてしまうとトラブルに遭う可能性があるので、正直に答えるようにしましょう。聞かれた際には「Sa (場所の名前)」と答えます。

Tag-pila kini?

音:タグピラ キニ?

訳:これっていくら?

買い物をする際によく使われるフレーズです。「タグピラ」はタガログ語でいう「Magkano?(いくら?)」に相当する言葉になります。

指を指しながら「タグピラ?」と言聞くと知りたい物の値段を教えてくれるので活用してみましょう。

Tag-pila to?

音:タグピラ ト?

訳:全部でいくら?勘定はいくら?

食事を済ませた際に頻繁に使われるフレーズです。物の値段を指す「タグピラ」、私達を意味する「ト」が組み合わさって「全部でいくら」という意味を持ちます。

勘定の際には後払いのケースが多く、自分から呼ばないと支払いが進みません。そのため、この実用的なフレーズを使ってみましょう。

Unsay pangalang nimo?

音:ウンサイ パンガーラン ニモ?

訳:あなたの名前はなんて言うの?

知らない人とある程度の会話をして、お互いの事をもっと知りたいときに使われるフレーズです。

「ウンサイ」は英語の「What」に相当し、「パンガーラン」は名前、「ニモ」はあなたを意味します。現地では「パンガーラン ニモ?」だけで名前を聞かれる場合があります。

Sabay sabay tayo(タガログ語共通)

音:サバイ サバイ タヨ

訳:一緒に行こう

ビサヤ語、タガログ語共通でよく使われる表現です。非常に汎用性が高く、日常の様々な場面で使われます。

特に友達の間柄では頻繁に使われるフレーズであり、彼らからこのフレーズを言われた際には、ある程度の親しい間柄だと思われているということになります。タガログ語、ビサヤ語は同じ言葉を2回繰り返すという表現方法で物事の強調を行います。

Ayaw ganiyan sabi nimo

音:アヤウ ガニャン サビ ニモ

訳:そんな事を言うんじゃない!やめて!

トラブルに遭った際に使える大事なフレーズです。しつこい客引き、付きまとってくる物乞い、お金欲しさに纏わり付いてくる人に対して効果的に拒否を伝えることができます。

「アヤウ」は「やめて」に相当する言葉であり、この単語1つだけで様々な場面で活用することもできます。強く大きな声で「アヤウ!」と伝えると明確なNOを表現することができます。

Merong ba ang  [ ] ? 

音:メロン バ アング 「探している物の名前」?

訳:「名前」は置いてますか?ありますか?

汎用性が高く、ショッピングの場面や物を探している時に使うことができる便利なフレーズです。慣れないうちには、フィリピンでは欲しい物を手に入れる事が難しく、途方に暮れる場面が多くあります。

このフレーズを使えば、欲しい物を簡単に聞くことができ、生活がスムーズに送れるようになるので試してみてください。

Naa moy [ ] ?

音:ナア モイ 「探している物の名前」?

訳:「名前」持ってる?

「メロンバアング」よりもくだけた言い方になります。より簡単で短い表現であるため、ローカルな場面ではよく使われているフレーズです。

Asa ang [ ] ?

音:アサ アング 「名詞」?

訳:「名詞」はどこにある?

目的地にたどり着きたい際、特定の物を探している時、無くしたものを見つけたい時に使う事ができるフレーズです。「メロンバアング」と同様、汎用性が高いフレーズであり、様々な状況で活用することができます。

Puede ba ako tanang ?

音:プエディ バ アコ タナン?

訳:お聞きしてもいいですか?

日本人の感性のよくマッチしているビサヤ語のフレーズです。人に道や建物を聞く際、「プエディ バ アコ タナン?」のフレーズと共に質問をすると、丁寧な表現にすることができます。

「アサアング?」のフレーズと共に用いられる事が多く、使いこなす事ができれば非常に便利なフレーズと言えるでしょう。

Sige po

音:シゲポ

訳:大丈夫です・問題ないです・もういいですよ

フレーズ15選の中で最も使用頻度が高い便利なフレーズです。日本語の「大丈夫です」と非常に良く似た使い方と意味を持ち、現地の多くのシチュエーションで使用される言葉になります。

ビサヤ語のまとめ

ビサヤ語はタガログ語に匹敵するほどメジャーな言語であり、その種類も様々です。

しかし、純粋なタガログ語の地域はビサヤ語が基本的に通じることがないため、その地域に応じた言語を使い分けることが重要になります。

一方で、タガログ語とビサヤ語が混在している州も存在しており、両言語を扱える人も多く存在しています。

当記事で紹介したフレーズ15選は、必ずと言ってもいいほど使用する機会があるので参考にしてみてください。

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