2025.02.25
「ワーホリに行ったことって、就活で本当に役に立つの?」
ワーホリ後の就活を考え始めると、こんな疑問が浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
海外生活やワーホリ経験は一見カッコよく聞こえますが、実は「ただ行っただけ」では大きな強みにはなりません。
むしろ、「それで何を得たの?」と面接官に聞かれたときに、うまく答えられないと苦戦することも…。
大事なのは、自分が「どんな経験をして、何を得たのか」をきちんと伝えること!
新しい環境での挑戦や異文化での学び、そこで自分がどう成長したのか、がアピールポイントになります。
この記事では、実際にワーホリ後の就活を経験した筆者が、失敗や成功のリアルを交えながら、ワーホリ経験を就活に活かす方法をお伝えします。
これから就活を控えている人や、ワーホリを考えている人は、ぜひ参考にしてみてください!
私も最初は「ワーホリに行けば履歴書に書けるし、他の人とは違う経験をアピールできるかも」と思っていました。
周りにワーホリに行く人が少なかったこともあり、「これは就活で強みになるはず!」と期待していたんです。
でも、いざ就活について調べていくと、「ただワーホリに行っただけでは、それほど評価されないかも?」という現実に気づきました。
実際、私はエントリーシートにはワーホリのことを書かず、面接で休学理由を聞かれたときにだけ話す形に。
なぜ、そうしたのか? その理由をお話ししますね。
あまり知られていないかもしれませんが、ワーホリの正式な目的は「休暇」です。
外務省のサイトにも、
「休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・滞在資金を補うための付随的な就労を認める制度」
と明確に記載されています。
つまり、「ワーホリに1年間行きました!」と言うだけでは、「海外で1年間遊んできました」と受け取られる可能性もあるということ。
特に就活では、「何をして」「どんな成果を得たのか」が重視されます。
ワーホリは自由度が高いからこそ、話し方次第では「ただ行っただけ」と思われてしまうことも。
例えば、現地でアルバイトをしていたとしても、「楽しかったんだね」で終わってしまうこともあり得ます。
企業が知りたいのは、その経験を「どう仕事に活かせるのか?」ということ。
だからこそ、「ただワーホリに行った」というだけでは評価されにくいという現実を理解し、「何を学び、どう成長したのか?」をしっかり伝えることが重要です。
ワーホリは語学留学や大学の交換留学制度とは違い、良くも悪くも何をするかが完全に自由です。
語学学校に通わない人もいれば、日本人が多い地域に住み、日本人経営の飲食店で働くケースも珍しくありません。
その結果、「全然英語が身につかなかった…」なんてことも。
企業や周囲の人は、「ワーホリに行ったなら、英語が上達しているはず」と思うのが普通です。
そこで英語力がほとんど伸びていないと、「この人、1年間何をしていたんだろう?」と思われることに。
もちろん、英語力以外のスキルを得られることもありますが、「英語が得意」と思われた状態で、実際にはあまり話せない…となると、ギャップがマイナス評価につながることもあるので注意が必要です。
一昔前は「ワーホリに行った」と言うだけで珍しく、興味を持たれることもあったかもしれませんが、今やワーホリは一般的な選択肢になりつつあります。
そのため、「ワーホリ経験があります!」というだけでは、他の就活生との差別化は難しくなっているのが現実。
企業から見ても、
と捉えられるケースも増えています。
結局は、「ワーホリに行った」こと自体ではなく、「ワーホリで何を経験し、何を得たのか」 が重要になってくるというわけですね。
ここまでで、「ただワーホリに行っただけでは、就活の強みにならない」という現実が見えてきたと思います。
では、どうすればワーホリの経験を就活に活かせるのでしょうか?
もちろん、ワーホリの過ごし方次第で、しっかりとアピールできる経験を作ることは可能です!
ここでは、就活の武器になるようなワーホリの過ごし方を紹介します。
ちょっとベタなアドバイスかもしれませんが、「異なる価値観を持った人と過ごす」ことを意識してみてください。
ワーホリでは、国籍も文化も違う人と出会うチャンスがたくさんあります。
私はオーストラリアでワーホリをしていたとき、こんな人たちに出会いました。
私の中では、「仕事=朝から夜まで職場で働くもの」というのが当たり前でした。
日本にいるとそれが当たり前に思えますよね。
だからこそ、彼らの働き方を目の当たりにして 「こんな生き方もあるんだ!」 と衝撃を受けました。
この経験を通じて、「自分はどんな働き方をしたいのか?」「何を大切にして生きていきたいのか?」と深く考えるように。
結果的に、就活の軸を明確にする大きなヒントになったと思います。
スマホの画面越しに見るだけでは伝わらない、価値観やマインドの違いを肌で感じることは、就活だけでなくその後の人生にも大きな影響を与えます。
せっかくのワーホリ、ぜひ勇気を出していろんな国の人たちと交流してみてください!
ワーホリは、その国で一生に一度しかできない貴重な経験。
だからこそ、「興味があることは全部やる!」くらいの気持ちで過ごしましょう。
なぜなら、挑戦した経験はすべてエピソードになるからです。
例えば、海外インターンやボランティアに参加すれば、それだけで就活のアピール材料になりますし、アルバイトや旅先での出来事が、意外な形で役立つこともあります。
私の場合、オーストラリアを1ヶ月かけて車で半周したことがあります。
一見、とても就活で活かせるような経験には見えませんよね?笑
でも、面接でこの話をしたら、「なんかこの人面白そう!」と興味を持ってもらい、話が盛り上がったことがあります。
盛り上がっただけでプラスになったかは分かりませんが、大学名や学部ではなく、「私自身」に興味を持ってもらえたのは、このエピソードのおかげだったのかもしれません。
どんな経験が役に立つか分からないからこそ、就活に関係あるなしに関わらず、興味のあることには全力で挑戦してみてください!
これもよく言われることですが、 やっぱり英語力はできるだけ伸ばしておくことをオススメします。
前述したように、ワーホリ経験者には「英語力が上がって当然」と思われがちです。
だからこそ、英語力を数値で証明することが大切。
一番分かりやすいのは、TOEICのスコアをワーホリ前後で比較する方法でしょう。
スコアの伸びを示すことで、努力と成長を分かりやすくアピールできます。
とは言え、「正直、あんまり英語得意じゃないんだよなぁ…」という人も中にはいると思います。
そういった場合は、個人的にはリスニング力をアップさせるのが効果的だと思います。
私も英語は苦手でしたが、1年間英語環境で過ごせば、自然とリスニング力が鍛えられます。
実際、私はTOEIC 450点→700点までスコアがアップしましたが、アップした内の200点近くはリスニングで稼ぎました。
もちろん、日本語を使う環境をできるだけ避けるような工夫はしましたが、ワーホリでは多くの人がアルバイトなどを経験すると思うので、そこで英語を使う機会を作ると、自然とリスニング力は上がると思います。
企業によっては「TOEIC〇〇点以上」と基準を設けているところもあるので、志望する業界や企業がある場合は、基準をチェックし、そのスコアを目標にするというのも一つの方法です。
ワーホリ経験を就活でしっかり活かすためには、戦略的に準備を進めることが重要です。
ここでは、就活を意識したテクニック的なコツを紹介します!
ワーホリは最長1年間滞在できるので、就活のスケジュールを考えて帰国時期を決めましょう。
おすすめの出発時期は、以下の2パターン。
私は2月に帰国しましたが、3月にはすぐに就活解禁だったので、かなりバタバタして準備をした記憶があります。
そんな事にならないためにも、もし就活直前に帰国する場合は、ワーホリ中に自己分析や企業研究を進めておくとスムーズにスタートできると思います!
いくら「ワーホリで英語力が上がりました!」と言っても、具体的な根拠がないとあまり説得力がありませんよね。
だからこそ、英語力は数値を示して証明しましょう。
おすすめなのは、ワーホリ前と帰国後の2回、英語の試験を受けること。
特にスコアの伸びがあると「目標に向かって努力した」ことが伝わるので、帰国後すぐに受けるのがおすすめです
もしワーホリ前の自分にアドバイスできるなら、私は「些細なことでも記録して、アウトプットしておくこと」をおすすめします。
「ワーホリに行ったことがある」と言うと、周りからは「海外に行ったんだね」くらいに思われるかもしれません。
でも、実際に経験した人にとってはそれだけではありませんよね?
渡航のためには色々な準備が必要ですし、現地では楽しいことも辛いことも経験するでしょう。
ワーホリの1年間には、思い出すと話せることがたくさんあるんですよね。
だからこそ、そうした経験を記録し、アウトプットすることで、就活にも役立てられるのではないかと思います。
SNSに投稿しても良いですし、手帳にまとめたり、ブログを立ち上げてみても良いかもしれません。
調べたこと、感じたこと、工夫したこと、なんでも良いので形にしておくと、後で振り返ったときに「そういえばこんなこともあったな」と思い出しやすくなります。
就活の自己PRを考えるときにも役立ちますし、SNSやブログで発信していれば、企業の採用担当者の目に留まったり、他の誰かの役に立つこともあるかもしれません。
スマホひとつあれば、いつでも簡単に写真をとったりネットに投稿できる時代。
せっかくのワーホリ経験を「行っただけ」にしないためにも、ぜひアウトプットする習慣をつけてみてはいかがでしょうか。
ワーホリは貴重な経験に間違いないですが、「ただ行っただけ」では就活の強みにならないこともあります。
企業側から見ると、ワーホリは 「休暇目的の制度」 であり、単に海外で過ごしたことがあるというだけでは評価されにくいのが現実。
だからこそ、「ワーホリで何を学び、どう成長したのか」 をしっかり伝えることが大切です。
これらを意識することで、ワーホリの経験は「単なる海外滞在」ではなく、就活でアピールできる強みに変わります。
ワーホリを就活で活かすためには、事前の計画と帰国後の戦略がカギ になります。
「ワーホリに行ったこと」ではなく、「ワーホリで得た経験をどう活かすか」 を意識して伝えることで、あなたの魅力がグッと伝わるはず。
ワーホリ経験を武器に変え、納得のいく就活ができるようにしていきましょう!