2022.10.12
前回は日本企業の海外進出の動きが加速していることを取り上げ、その背景を交えながら、企業内において英語力がますます重要視されている現状について紹介したところ、読者の方からたくさんのメールをいただきました。 →前回の記事はこちら これほどの反響があるとは予期していなかったため、私自身驚いています。その多くは共感を示すものでした。 弊社への励ましの言葉も多くいただけたことに、深く感謝しております。ありがとうございました。 せっかくですので、いただいたメールの一部を紹介させていただきますね。 「今まさにIT業界から海外営業に転職を試みているところです。自分の選択に間違いはなかったなと思いをあらたにするとともに、続編を楽しみにしております」 現在、優秀な人材の多くが国内市場から海外市場へとシフトしつつあるように感じます。この動きは、まだ始まったばかりに過ぎず、いわば一滴の水のようなものかもしれませんが、その一滴一滴が集まることで、やがて大河となり、奔流となって日本経済を潤すような予感がいたします。 すでに海外営業への転職を決意したとのことですから、先見の明がおありだと思います。 英語を武器に、どうぞ日本経済を支える礎となってくださいませ。 「今回のメルマガでもおっしゃる通り、娘たちの時代は英語は受験うんぬんでなく全世界転職のように外の時代になることは容易に想像ができます。 今後の選択肢として、英語の能力を有効に使って選べる受験情報が欲しいです。国内に限らず海外も。(略)」 現在は受験においても英会話を中心とする実用的な英語力を高く評価するように、大きな改革がなされている最中です。 実際のところ、英検の資格を取得していれば、中学・高校・大学受験において一般試験の英語を免除する学校も増えつつあります。 これからは英語力が高ければ高いほど受験で有利になることは間違いありません。 文部科学省が実用的な英語力を高く評価するように舵を切ったのは、日本人の大半が英語をしゃべれない現状に、危機感を抱いたからこそです。 海外市場を取り込まない限り、もはや日本経済は立ちゆかなくなります。そして、日本人が世界へと進出するためには、実用的な英語力が不可欠なのです。日本が国をあげて英会話力の育成に努めているのは、そのためです。 ですから、幼い頃からお子さまに英語教育を施すことは、お子さまの未来を明るく照らすことになります。そのお手伝いを、ぜひ私たちにさせてください。 リクエストにありました海外の受験情報につきましては、スタッフとともに検討させていただきますね。貴重なご意見を、ありがとうございました。 「ついつい英語は後回しになったり、時間があるときに、という考えになりがちなので、今日の少子化や、グラフなど用いた内容は勉強になり、もっと時間を割いてやらなければと思いました。忘れないように、定期的に届くとうれしいです。」 そのように言っていただけたことを、たいへんありがたく感じます。ありがとうございます。 今回のメルマガに対して多くの読者の方から「今後も楽しみにしている」と言っていただけましたので、できる限り定期的に配信できるように頑張りたいと思います。 「いつも藤岡様のメールマガジンを楽しみにしています。 今回のテーマ、海外進出につきましても大変興味深く拝読いたしました。 我が家には5歳と1歳の子供がおり、5歳の娘は月に30回近くQQ Kidsのレッスンを受講しています。 これはひとえに将来は日本以外の国で働いてほしい、そのためには海外の大学へ進学してほしいと考えているからです。(略) 何か自分の好きなことや強みを得たうえで、英語はツールとして当然に使えるようになっている状態を子供が13歳になるまでに実現したいと考え、毎日25分でもいいのでコミュニケーションツールとして英語に触れられるようにと取り組んでおります。 英語は使えて当然、その上で何をするかが重要だと感じております。その点で、通塾時間などを一切排除して好きな時間に予約できるQQは効率よく学習でき大変助かっています。(略)」 私自身、このメッセージには深く共感できました。英語は使えて当然のツールであり、そのうえで何をするかが重要だとの認識は、素晴らしい慧眼(けいがん)だと感服致しました。 日本人の大半が当たり前のように英語を話せる日が来るまでには、まだまだ相当長い年月が必要かと思いますが、いずれはそんな日が訪れることでしょう。 そうなれば、英語が武器となる時代から大きく様変わりすることになりそうですね。でも、周囲の誰もが英語を流暢に話すなか、自分だけ英語をまともに話せないとなると、英語ができないことで被る不利益は、今とは比べものにならないほど大きくなるはずです。 今や英語は世界共通のコミュニケーションツールとして、なくてはならないものです。今からしっかりと英語力を養うことにはメリットこそあれ、デメリットは一切ありません。 お子さまが13歳までに英語を自由に使いこなせるようにしたいとの目標を、QQEinglishは全力で応援致します。一緒に頑張りましょう! すべてを紹介することはできませんが、その他にも多くのメールをいただきました。この場を借りて、再度御礼申し上げます。
では、ここからは前回の続きとして、海外進出のために具体的にどのような英語力が求められているのか、そしてその対策について考えてみます。 具体的な英語力については、前回も紹介したジェトロ(日本貿易振興機構)の統計のなかに実は示されています。
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/special/2022/0301/2a7c393db751d7c0.htmlから引用統計調査によると今後、事業拡大の検討先として選ばれた国のトップに立ったのはアメリカでした。長く首位を守っていた中国を、アメリカが追い抜く結果となっています。最重要輸出先としてあげられた国でも、アメリカと西欧の票が明らかに伸びていました。 これらの統計からは、欧米の商圏を狙う動きが活発化していることを読み取れます。しかも、本年2月より始まったウクライナ-ロシア戦争をきっかけに、その動きはますます加速しています。 自由主義国と非自由主義国との対立が鮮明になった今、自由主義国ではない国とのビジネスには多大なリスクがともなうことが露呈しました。 これまで海外進出といえば中国や東南アジアが中心でしたが、今後は同じ自由主義国に属する欧米との協調が、ビジネスの世界でも進むと予測されています。 そのことを踏まえると、求められる英語力のレベルが見えてきます。 欧米市場への進出を図るためには、欧米人を相手に通用するだけの英語力が必要です。これから求められる英語力は、東南アジアに通用する英語力のみでは十分ではない、ということです。 では、欧米人に通用するだけの英語力を、どうやって身につければよいのでしょうか?
安直に、英語を欧米から直接学べばよいと考えるかもしれませんが、実はその方法は得策とはいえません。 なぜなら、英会話初心者がいきなり欧米から学ぶのは効率が悪く、金額的にもかなり高くつくからです。 たとえば、テニスの経験が一度もない人がウィンブルドンを見て感動し、自分も将来はプロのテニスプレーヤーを目指そうと決意したとします。 プロのテニスプレーヤーを目指すからにはプロ選手の指導を仰ぐのが一番よいだろうと思い、日本のトッププロである錦織圭選手から直接指導を仰ごうとすれば、どうなるでしょうか? 錦織選手がもし仮に受けてくれたとしても、莫大な指導料が発生することでしょう。 お金がいくらあっても足りないほどに……。 さらに、かかる経費よりも問題なのは、ラケットの正しい握り方さえもわからない状態で錦織選手に学んだところで、上手なアマチュア選手から学んだ際の成長ぶりと、大差ないことです。 なぜなら、錦織選手のポテンシャルをテニス初心者は活かしきれないからです。 テニス初心者がまず身につけるべきことは、テニスの基本です。テニスの基本は、錦織選手であろうが街中にいるアマチュア選手であろうが、同じように教えられます。 むしろアマチュア選手の方が技術的にもテニス初心者に近いだけに、上手に教えられるかもしれません。あえて高額な費用を払ってプロ選手の指導を仰ぐ意味など、まったくありません。 錦織選手から1回学ぶお金で、プロに近いアマチュア選手から10回から20回は学べることでしょう。そのほうが、はるかに上達しそうな気がしませんか? 実は、英語も同様です。 お金が無限にあるならば、正規の英語教授資格をもつネイティブの先生からマンツーマンで教わることもできます。 しかし、英会話初心者であれば、そこに大金を投じる価値はあまりありません。 それよりも私が重視しているのは、「量」です。英会話を大量にこなすことこそが、英会話の基本を身につけるための最適解なのです。 QQのミッションは “Gateway to the world.” です。 まずはコスパよく短期間で英会話力を初級から中上級レベルに引き上げ、その次にネイティブとの会話に必要な英語を習得する手順へと進むことを強くおすすめします。