2023.07.24
「フィリピンと日本の時差はどれくらい?」
フィリピン旅行をする際に気になる方もいるのではないでしょうか。
この記事では日本はもちろん主要国とフィリピンの時差やサマータイムの有無など、フィリピンの時間に関するトピックについてご紹介します。
フィリピンのタイムゾーンはUTC+8。
UTCはCoordinated Universal Timeの略称で日本語では協定世界時と呼ばれます。
日本のタイムゾーンはUTC+9ですので、日本とフィリピンの時差は1時間です。
世界の標準時として、昔はGMTと呼ばれるグリニッジ標準時が使われていましたが、今は協定世界時が利用されています。
フィリピンと主要国との時差を表にまとめてみました。
国 |
時差 |
フィリピンがPM1:00の場合の時刻 |
各国がサマータイムとフィリピンとの時差 |
アメリカ(ロサンゼルス) |
-16時間 |
前日のPM9:00 |
-15時間 |
イギリス、アイルランド、スペイン |
-8時間 |
AM5:00 |
-7時間 |
フランス,ドイツ,イタリア |
-7時間 |
AM6:00 |
-6時間 |
北京 |
±0時間 |
PM1:00 |
サマータイムなし |
日本 |
+1時間 |
PM2:00 |
サマータイムなし |
アメリカ(ロサンゼルス)、イギリス、フランス、ドイツなどはサマータイムを採用しており、夏には1時間時計が進むため、サマータイム中のフィリピンとの時差は1時間少なくなります。
フィリピンはサマータイムがありませんので、日本との時差は一年中変わらず1時間です。
勤勉で朝早くから夜遅くまで働いているというイメージを持たれがちな日本人。
一方でフィリピンの人はどのような時間感覚で生活をしているのでしょうか。
企業ごとに異なりますが、基本的には平日AM9:00〜18:00がビジネスアワーとされています。
日本と同様、土日祝は休みとされるのが一般的。
ショッピングモールやスーパーマーケット、レストランの営業時間はAM10:00〜20:00までのところが多いです。
とはいえ、フィリピンには朝早くから始まるローカルマーケットや夜遅くまで営業している屋台など、営業時間はお店によりさまざまです。
日本の公立学校はAM8:30や9:00ごろから始まるのが一般的です。
フィリピンの公立学校が始まるのはAM7:00から。6:00には家を出ないといけない生徒も多くいるそうです。
日本と比べて早起きしなければならないのは意外かもしれません。
フィリピンタイムという言葉をご存知ですか?
日本では待ち合わせの5分前には到着して遅刻しないようにします。フィリピンでは待ち合わせ時間に1時間遅れることも頻繁にあるそうです。
時間に正確なことをアメリカンタイムと呼ぶのに対し、待ち合わせ時間を守らず予定通りに進まないことをフィリピンタイムと呼びます。
フィリピンタイムの背景には習慣や文化があるのはもちろん、フィリピンの交通事情も関係しているそうです。
通勤・通学ラッシュの時間になると、街はバス、バイク、乗合タクシーで埋め尽くされます。フィリピンは渋滞がひどいため到着時間の予測ができません。
実際に渋滞が原因で遅刻したのかどうかはわかりませんが、遅刻した時は「渋滞がひどかった」と言うそうです。
フィリピンでは学校のために早起きする国民性もあれば、フィリピンタイムと呼ばれる時間にルーズな側面もあります。
日本に祝日があるように、フィリピンにも祝日があります。
フィリピンの祝日にはどのようなものがあるか想像できますか?日本と同じように新年、大晦日の祝日はもちろん、フィリピンならではの祝日があります。
フィリピンの祝日をいくつかご紹介します。
エドゥサ革命は1986年に起きた民主化を実現させた革命のことです。
フィリピンでは1965年から1986年までの20年間フェルナンド・マルコス大統領による独裁政治が続いていました。
当初は国民からの支持もありましたが、戒厳令を出し憲法で禁止されていた三選を実現させました。マルコス大統領による独裁は続き、国民は表現の自由を奪われることに。
エドゥサ革命の起きた1986年2月に行われた大統領選では、明らかな不正選挙操作の結果160万票の差をつけてマルコスが当選。
これに対して反マルコス派が、マルコスの退陣を求め100万人が集まりました。自宅を反マルコス派に囲まれたマルコス夫妻はアメリカに亡命し、長く続いたマルコスの独裁は終了しました。
この時、反マルコス派が集まった場所がマニラにあるエドゥサという場所だったのです。
エドゥサ革命の日はフィリピン人にとってとても大切な1日です。
フィリピンでは6月12日に独立記念日という祝日があります。
1898年6月12日にフィリピンはスペインからの独立を宣言しました。この日にちなんで6月12日は祝日となっています。
毎年6月12日になると、地域ごとに独自のお祝いをするそうです。
特に首都のマニラにあるリサール公園では伝統的なパレードと式典が行われます。式典には大統領や政府の役人も来ます。
400年以上にわたり他国に支配されたフィリピンにとって独立記念日はとても特別な日です。
12月8日はイエス・キリストの母である聖マリアがその母アンナの胎内に宿った日とされています。
無原罪とはどのような意味なのでしょうか。キリスト教には原罪という考えがあります。
神から絶対に食べてはいけないと言われた禁断の果実をアダムとイブが食べてしまったという旧約聖書に書かれたシーンをご存知でしょうか。
彼らの子孫である人間は罪への傾向性として原罪を宿していると考えられています。
一方でマリアはキリストを産むことを予定された存在であるため、母のアンナの胎内に宿ったときから原罪を免れていたとされています。
無原罪の聖マリアの祝日はカトリックの祝日ですので、国民の多数がカトリックを占めるフィリピンではとても大切な日。
カトリックを信仰するオーストリアやポーランドでもこの日は祝日になっています。
フィリピンは日本と同様サマータイムがないため、一年を通して時差は1時間です。
1時間なら、時差ぼけの心配もありません。
ビジネスアワーは平日AM9:00〜18:00で土日祝が休みなのも日本とあまり変わりありません。
フィリピンでは朝早くから始まるローカルマーケットや夜遅くまで営業している屋台など、日本とは違う生活を覗くことができます。
渋滞に巻き込まれ、待ち合わせから1時間遅れるフィリピンタイムも体験してみてはいかがでしょうか。