2023.08.24
「フィリピン航空ってどんな航空会社?」
「航空券をちゃんと買えるか心配。」
フィリピン航空のような海外の航空会社を利用するときには、このような疑問や不安が出てくるでしょう。微妙な航空会社を選んでしまうと、留学や旅行の良いスタートダッシュを切ることができません。
当記事ではフィリピン航空について、そしてフィリピン航空の航空券の買い方まで詳しく解説します。
ぜひ最後まで読んで、今あなたが抱えているフィリピン航空への疑問を解消していってください。
フィリピン航空は、以下の特徴を持つ航空会社です。
・フィリピンの航空会社
・日本からセブ島、マニラ間を運航
・安全性の高さ
・ANAとマイル共有できる
フィリピン航空は、首都マニラにあるニノイ・アキノ国際空港を拠点とするフィリピンの航空会社です。そしてフィリピンのナショナルフラッグキャリアでもあります。
ナショナルフラッグキャリアとは国を代表する航空会社のことで、日本だと全日本空輸(ANA) になります。
1941年に設立され、アジアでは最も長い歴史を持つ航空会社です。ちなみにANAは、1952年に設立されています。
フィリピン航空は、日本の各空港からセブ島、マニラ間を運航しています。運航状況は以下の通りです。(2023年8月時点)
出発地 |
目的地 |
本数 |
成田 |
セブ島 |
週4本(水・木・土・日) |
成田 |
マニラ |
毎日2本 |
羽田 |
マニラ |
毎日2本 |
中部 |
マニラ |
毎日1本 |
関西 |
マニラ |
毎日2本 |
福岡 |
マニラ |
毎日1本 |
セブ島への直行便は、成田発のみで水・木・土・日の週4本が運航しています。成田からはマニラへの便も毎日2本運航しています。
関連記事:セブ島へ行くなら直行便がおすすめ!行き⽅と航空会社
成田以外でマニラへ毎日2本運航している空港は、羽田と関西です。中部と福岡は、毎日1本の運航となっています。
フィリピン航空の最新の運航状況は、公式サイト(https://www.philippineairlines.com/covid-information-hub/latest-flight-updates)で確認できます。
フィリピン航空は、安全性の高さに定評があります。2021年にオーストラリアの航空会社格付け会社のエアラインレイティングスから最高評価の星7つを得ているためです。
エアラインレイティングスは航空会社や航空業界からの意見だけでなく、国際的に決められている安全基準の認証を取得しているかも格付けの判断材料としています。そのため信頼できる評価と言えるでしょう。
2014年にはアメリカ連邦航空局(USFAA)が、フィリピン全体の航空会社を安全格付けで最高ランクの「カテゴリー1」に指定しています。
このような権威のある企業や機関から認められていれば、安全性への不安は払拭できますよね。
ANAとマイル共有ができるのも、フィリピン航空の特徴です。フィリピン航空はANAとマイレージ提携を結んでいるため、フィリピン航空を利用するとANAマイルを貯めることができます。
反対にANAを利用した際には、フィリピン航空のマイルを貯めることもできます。
・フィリピン航空を利用すると、ANAのマイルを貯められる
・ANAを使用すると、フィリピン航空のマイルを貯められる
フィリピン航空は、「マブハイマイル(Mabuhay Miles)」という独自のマイレージプログラムを持っています。
フィリピン航空のフライトやANAなどマイレージ提携を結んでいる航空会社のフライトに搭乗することでマブハイマイルを貯めることが可能です。
マブハイマイルは、以下のものに交換できます。
・フィリピン国内線フライト
・国際線フライト
・SMACポイント
SMACポイントとは、SMACカードというフィリピンのポイントカードで貯めることができるポイントです。
SMACポイントは、SMACカードとパートナー提携をしている企業で使うことができます。フィリピン国内でしか使えませんが、日本の企業「ユニクロ」とも提携しています。
またSMACの会員になると、提携ショップで割引なども受けられます。そのためフィリピンで長期滞在する予定の方は、SMACに登録をしておくのも良いかもしれません。
フィリピン航空利用のポイントは以下の通りです。
・座席指定・預け荷物・食事は全て込み
・ビジネスクラスもあり
・予約内容の変更はお問い合わせフォームから
フィリピン航空では、座席指定・預け荷物・食事が全て航空券の料金に含まれています。フィリピン航空は、FSA(フルサービスエアライン)のためです。
LCC(ローコストキャリア)と呼ばれる格安航空会社の場合、最低限のサービスのみの提供となります。そのため座席指定・預け荷物・食事などは有料オプションになります。その分だけ航空券の価格が抑えられているのです。
一方フィリピン航空はFSAなのでLCCとは異なり、航空券は全てのサービスが入った値段となっています。そのため座席指定も預け荷物も重さの上限はありますが、追加料金を支払う必要はありません。
さらに食事も料金に含まれているため、機内では機内食を楽しめます。そして水・お茶・ソフトドリンクはもちろん、アルコールも無料で飲むことができます。
FSAであるフィリピン航空ですが、日本〜セブ便シートにはテレビがついていません。なので日本からセブ島までの5時間くらいの移動時間は、各自で暇つぶし対策をする必要があります。
フィリピン航空は、「myPAL Player」というフィリピン航空独自のアプリを提供しています。myPAL Playerをダウンロードすると以下のコンテンツを楽しむことができます。
・フライト情報
・映画
・テレビ番組
・音楽
・フィリピン航空独自コンテンツ
フライト情報では、普段は座席のテレビで見るような飛行機の現在地などを確認することができます。映画・テレビ番組・音楽・フィリピン航空の独自コンテンツなども用意されています。
なのでフィリピン航空で日本〜セブ便を乗る予定の方は、myPAL Playerも機内の暇つぶし対策の1つとしてダウンロードしておくのはいかがでしょうか。
フィリピン航空にはエコノミークラスだけでなく、ビジネスクラスがあるのもポイントです。
成田・関西〜マニラ間の一部便では、エアバスA330が運航しています。この機体にはプライベートが確保され、リクライニングを180度倒すことができる最新式のシートが導入されています。エアバスA330だけでなく、他の機体でも同じように快適な座席が備え付けられています。
さらにビジネスクラスを利用することで、以下のサービスを受けることができます。
・チェックインで並ばずに済む
・空港ラウンジが利用できる
・優先搭乗
・ウェルカムドリンク
・食事
・ipadが無料貸出
空港内ではチェックインがスムーズにできるようになり、「マブハイ・ラウンジ」というビジネスクラス専用ラウンジを利用できるようになります。機内への優先搭乗もできるので、空港で「待つ」ということが少なくなるでしょう。
機内ではウェルカムドリンクがもらえたり、食事では「和食」か「洋食」のどちらかを選ぶことができます。さらにipadの無料貸出もあるため、機内での時間を充実したものにできるでしょう。
日本〜セブ便のビジネスクラスは、残念ながらしょぼいです。これはコロナ以降、日本〜セブ便の数が少なくなっており、現在はエアバスA321のみが運航しているためです。
エアバスA321以外の機体のビジネスクラスは、座席がフルフラットで最新式で座席スペースも広々としていてビジネスクラスらしい座席となっています。
しかしエアバスA321のビジネスクラスの座席は、エコノミークラスの座席より少し良いと言えるほど。足元のスペースはエコノミークラスとあまり変わらず、隣の座席との距離はエコノミークラスとほぼ同じです。
ただし空港ラウンジの利用・優先搭乗などのビジネスクラスのサービスは、他の路線や機体と同じなので安心しましょう。
フィリピン航空の公式サイト内の「myPAL Request Hub」のお問い合わせフォームから予約内容を変更することができます。お問い合わせは以下の内容に対応しています。
・航空券の日程変更
・払い戻し
・トラベルクレジットへの変換
・クーポンの交換
・お問い合わせ内容についてのフォローアップ
フォームに書かれた質問に答えていくと、メールで対応をしてくれます。
フィリピン航空は、東京の日本橋に支店を持っています。日本語で予約内容の変更などに対応してくれます。発券カウンターもあるため、支店へ直接足を運びチケットを買うことも可能です。
住所 |
東京都中央区日本橋室町1-9-12 共同ビル(室町1丁目)7階 |
予約・発券部 電話番号 |
03-6262-5663 |
東京支店・旅客営業部 電話番号 |
03-6262-5785 |
フィリピン航空の航空券のおすすめの買い方は2つあります。
・公式サイト
・スカイスキャナー
1つ目は、フィリピン航空の公式サイトから買う方法です。フィリピン航空で航空券を買う流れは以下の通りです。
1 公式サイトへ行く
2 トップページでフライト情報を入力
3 購入したいフライトを選択
4 搭乗者情報の入力
5 連絡先情報の入力
6 座席選択
7 オプション追加
8 支払い方法の入力
始めに、フィリピン航空の公式サイト(https://www.philippineairlines.com/en)へ行きます。
トップページへ行くと、中央あたりにフライト情報を入力するエリアがあります。以下の情報を入力していきます。
・出発地
・目的地
・出発日
・帰国日
・乗客数
・クラス
入力ができたら「SEARCH」をクリックして検索をします。
検索をすると、予約できるフライトの候補が表示されます。ここからまず出発日を選択し、「Continue」をクリックします。すると帰国日の選択ができるようになるので、帰国便も選択し「Continue」をクリックします。
「Economy Saver」「Economy Value」「Economy Flex」と種類を選べますが、違いは以下の通りです。
Economy Saver |
Economy Value |
Economy Flex |
|
預け荷物 |
23kg以内荷物を2個 |
23kg以内荷物を2個 |
23kg以内荷物を2個 |
フライトや日付の変更 |
◯ |
◯ |
◯ |
出発前のキャンセル |
◯ |
◯ |
◯ |
出発後のキャンセル |
× |
× |
◯ |
無断キャンセル |
× |
× |
× |
マイル積算率 |
50% |
75% |
100% |
続いて搭乗者情報を入力します。以下の情報を入力していきましょう。
・性別
・名前
・生年月日
・パスポート情報
搭乗者情報を入力する場所の下へ行くと、連絡先情報を入力する項目が出てきます。そこに以下の情報を入力していきます。
・メールアドレス
・電話番号
・緊急連絡者の名前
・緊急連絡先の電話番号
入力ができたら「Continue」をクリックします。
座席を選択します。星がついている座席は有料ですが、それ以外の座席は無料で選択することができます。往復のどちらの便も選択できたら「Continue」をクリックします。
オプションの追加をすることができます。荷物・食事・スポーツ器具のオプションを追加できるので、必要な人は選択しましょう。
最後に支払いを行います。支払いはクレジットカードやPayPalなどで行うことができます。支払い方法を選択し、情報を入力して「Continue」をクリックできたら購入完了です。
2つ目は、スカイスキャナーを利用する方法です。スカイスキャナーとは、航空券の検索や料金の比較ができるサイトです。アプリもインストールすることができます。
スカイスキャナーを使ったフィリピン航空の航空券の買い方の流れは以下の通りです。
1 スカイスキャナーの公式サイトへ行く
2 トップページでフライト情報を入力
3 フィリピン航空にチェックを入れる
4 予約したいフライトを選択
5 予約したいサイトを選択
6 選択したサイトでチケットを購入
始めにスカイスキャナーの公式サイト(https://www.skyscanner.jp)へ行きます。
トップページへ行くと上の方にフライト情報を入力する場所があります。そこに以下の情報を入力していきます。
・出発地
・目的地
・出発日
・往復日
・旅行者数と座席クラス
入力ができたら右側の「検索」と書かれた青いボタンをクリックします。
すると入力条件にマッチした検索結果が表示されます。今回はフィリピン航空を購入したいので、検索結果を絞り込む必要があります。
そのために左側にある航空会社一覧から、フィリピン航空のみにチェックを入れて再検索します。
再検索すると、フィリピン航空のみが検索結果に表示されます。この中から予約したいフライトを選択します。以下のプランで並び替えもできるので好みの並びで表示をさせましょう。
・最適プラン
・最安プラン
・最短プラン
予約したいフライトを選択すると、予約ができるサイトが上から安い順に表示されます。そのため公式サイトでチケットを買うよりも、他のサイトで購入した方が安いこともあります。
しかしサイトによっては日本語対応をしていないところもあるので、航空券の購入に慣れていない人は料金に関わらず以下のサイトから購入することをおすすめします。
・フィリピン航空の公式サイト
・Trip.com
フィリピン航空の公式サイトで購入することで、電話でカスタマーサービスを受けることができます。また日本にある支店でも対応してもらえます。
Trip.comでは、チャットで航空券の内容や変更などを日本語で相談することができます。良い口コミも多いため、おすすめできます。
予約したいサイトを選択できたら、そのサイトに従ってチケットを購入していきます。
フィリピン航空はフィリピンのナショナルフラッグキャリアで、実績のある企業や機関から安全性が認められている航空会社です。
ANAとマイル提携もしているのでANAのマイルを貯めたい方や、日本語でのサポートを受けたい方におすすめできる航空会社です。
フィリピンへ渡航するための航空会社を迷われている方は、ぜひこの記事をもう一度読んで選ぶ際の参考にしてみてください。