2023.07.07
留学を検討している方の中には
という悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。
時間も費用も決して安くはない海外留学。チャレンジするからには充実した留学生活を送りたいですよね。
有意義な留学生活を送るために欠かせないのが留学の目的を設定することです。
この記事ではなぜ留学の目的を設定する必要があるのか、目的の設定方法、留学における目的の例をご紹介します。
この記事を読みながら、是非一緒に留学の目的設定をしてみてください。
そもそもなぜ留学の目的を明確にする必要があるのでしょうか。
この章ではその理由を3つご紹介します。
まず1つ目の理由は、留学を通しての成長を最大化するためです。
留学生活では
などモチベーションの低下につながる場面に遭遇します。
このような困難にぶつかった時に、留学の目的をしっかり定めていれば挫折することなく、自分自身でモチベーションをあげることができます。
留学を通して何かしらの成果を得るためには目的・目標を持つことがとても大切です。
目的・目標を持つことが成果を出すためにどれくらい影響するのかを示す実験をご紹介します。
1979年、ハーバード大学の教授が学生たちに目標を持っているかどうか質問したところ、84%は目標を持っていない、13%は目標は持っているが紙に書いていない、残りの3%は目標を紙に書いているという結果になりました。
その10年後彼らの年収を調べてると、目標を持っていた13%の学生の平均年収は、目標を持っていなかった84%の学生の約2倍。
目標を紙に書いていた3%の学生の平均年収は目標を持っていなかった84%の学生の約10倍となりました。
目標を持てば必ず結果を出せるとは限りませんが、目標を持つことは結果をだすために必要な条件と言えるのではないでしょうか。
大学時代の留学であろうと社会人時代の留学であろうと、留学は次のキャリアにつながる重要な経験です。
しかし注意しなければならないのは、とりあえず海外に行けばよいというものではないことです。
社会人で長期間の留学をすれば休職や退職をしなければならず、職務経歴に穴が空きます。大学時代に長期間の留学をするには休学が必要になる場合もあります。
就職活動や転職活動で評価を得るには、どのような目的で留学に臨み、何を得たのかという点を伝えなければなりません。
目的を持たない留学は、楽しい思い出は残りますがキャリアにつながらない自己満足的な経験になるおそれがあります。
大学生であれば、資金面で家族からの援助や奨学金に頼る場面もあります。
留学に行くことを保護者の方に納得してもらったり、奨学金の選考を通過したりするには、自分が留学に行くことに価値を感じてもらわなければなりません。
保護者の方や奨学金の財団が「お金を出す価値がある」とあなたに感じるためには、留学の目的や留学で得たいこと、帰国後にどのように還元するのかを整理しておく必要があります。
「目的を設定する重要性は理解できたけど、具体的な方法がわからない」という方もいるかもしれません。
目的設定の方法について具体的にご紹介しますので、この記事を読みながら是非一緒に考えてみてください。
留学の目的を考える前に、将来のありたい姿を考えましょう。
以下のような観点がおすすめです。
将来のありたい姿を考えずに留学の目的を考え始めると、自分のなりたい姿に直接的につながらない留学の目的を立ててしまうかもしれません。
将来のありたい姿のマイルストーンとして帰国後のありたい姿を考えてみましょう。
例えば、外資系の化粧品メーカーで働きたいという将来のありたい姿があるとします。逆算して考えると、就職活動の選考を通過するためには英語力が必要と考えられます。
その場合、帰国後のありたい姿の一例は「外資系の会社の選考を突破できる英語力を身に付けている状態」となります。
帰国後のありたい姿を考える際の観点は以下です。
帰国後のありたい姿は複数個あっても構いません。
例えば、先ほどの「外資系の会社の選考を突破できる英語力を身に付けている状態」以外に「マーケティング理論を理解している状態」、「外国人と仲良くなるコミュニケーション力がある状態」など、複数持つことで、帰国後のありたい姿をより具体的にイメージすることができます。
帰国後のありたい姿に近づくために、留学で成し遂げることを洗い出しましょう。
など漠然としたもので構いません。
留学で成し遂げることを洗い出す際は帰国後のありたい姿との関連性があるかを意識しましょう。
留学で成し遂げることを達成するために、具体的な行動ベースでの目標設定をしましょう。
行動ベースの目標を定めれば後は実行するだけ。決めたことを確実に実行さえできれば、帰国後のありたい姿に近づくことができます。
よりよい目標を決めるためのフレームワークとして「SMART」をご紹介します。
このフレームワークは目標設定をする際の5つの意識すべきことの頭文字を取って「SMART」と呼ばれています。
・Specific:具体的に
・Measurable:測定できる
・Achievable:達成できる
・Related:目的に関連した
・Time-bound:締め切りを決める
目標は誰が聞いても同じ内容をイメージできるくらい具体的でなければなりません。
例えば、「英語の勉強を毎日する」よりも「英単語を毎日寝る前に50個覚える」という目標の方がより具体的です。
具体的な目標は、何をすればよいのかが明らかなので行動に移しやすくなります。
数値化して評価できる目標を設定しましょう。
測定できる目標であれば、どれくらい達成できたのかもしくはどれくらい足りなかったのかが一目でわかるため、改善につなげやすいです。
極端に達成率が高かったり低かったりする場合は、高すぎもしくは低すぎた目標を設定してしまっている恐れがあります。
目標の達成率を数値化を行い、目標設定の妥当性も意識しましょう。
例えば、「英単語を毎日寝る前に50個覚える」という行動目標を測定できるようにするなら、「毎週単語テストをして正答率80%を維持する」というような数値化の方法が考えられるでしょう。
頑張れば達成できるレベルの目標を設定しましょう。
難易度が高すぎるとモチベーションの低下につながりますし、難易度が低すぎると必要な成長につながりません。
例えば「英単語を毎日寝る前に500個覚える」という目標だと、難易度が高すぎて、勉強を続けることができません。
一方で「英単語を毎日寝る前に10個覚える」という目標では、英語力をあげるという目標を達成するには不十分です。
「少し難しいな」、「努力すれば目標達成できるな」という難易度の目標を設定しましょう。
留学の目的や帰国後にありたい姿に関連する目標を定めるようにしましょう。
ありたい姿に関連しない目標を立ててしまうと、どれだけ頑張っても理想の姿に近づくことはできません。
例えば、高い英語力を身に付けるというありたい姿なのに、「毎日筋トレをする」という目標を設定して、それを達成しても、英語が話せるようにはなりません。
決めた目標を達成すると自分のありたい姿に近づくのかは考えるようにしてください。
「締め切り効果」と呼ばれる心理学用語をご存知ですか?
パーキンソンの法則とも呼ばれ、1958年にイギリスの歴史・政治学者C.N.パーキンソンにより、著書「パーキンソンの法則・進歩の追求」の中で提唱された法則です。
パーキンソンの法則は3つの法則の総称で、その中には次のような第一法則があります。
「仕事の量は、その完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」
少し難しく聞こえますが簡単に言うと、すぐ終わらせられることでも与えられた締め切りまで最大限に時間を使ってしまうということです。
イメージしやすいのは夏休みの宿題です。いつも夏休みが終わるギリギリまで宿題に追われていたという方も多いのではないでしょうか。
コツコツ取り組めばすぐに終わる宿題も、締め切りがあるがゆえにギリギリまで終わらせることができません。
これが締め切り効果と呼ばれるパーキンソンの法則です。
目標設定をする際には必ず適切な締め切りを定めるようにしましょう。締め切りを定めず目標を決めてしまうと、時間だけが過ぎてしまい、目標を達成することができません。
今までの経験者はどのような目的を持って海外留学に参加していたのでしょうか。
この章では「海外留学の目的例を知りたい」という方に向けていくつかの目的例をご紹介します。
留学の目的で真っ先に思いつくのが英語力ではないでしょうか。
留学先では現地の言葉や英語を使って生活しなければなりません。大学の交換留学では授業も英語です。
日本にいる時よりも英語を聞いて話す機会が増えるため、自然と英語力を身に付けることができます。
留学の目的として多い英語力。
実際に留学を通して英語力は身に付くのでしょうか。
引用:「海外短期語学研修 で英語力はどのくらい伸びるものか」ー小林敏彦
こちらは1998年に小樽商科大学で行われた、留学が英語力向上に与える影響を示した研究です。
小樽商科大学の学生31名がアメリカ、カナダ、イギリスの公立大学の4校で行われた3〜4週間の英語研修プログラムに参加しました。
出国前と帰国後でTOEFL ITP®︎の得点を比較すると、平均29点増加したという結果が得られました。
この結果からも英語力を向上させるための方法として留学は効果的と言えるでしょう。
留学経験を就職活動や転職活動で活用したいという方も多くいます。
実際に、留学で身に付けた英語力、専門スキル、困難を乗り越える経験はキャリアアップにつながります。
引用:PR TIMES「英語レベル「上級」では、年収1,000万円以上が約60% 英語レベルと年収の高さに相関関係」
こちらは人材紹介会社のエンワールド・ジャパン株式会社による英語力と年収の関係についての調査です。
英語上級レベルで年収が1000万円以上の人の割合は58%、英語中級レベルですと25%、初級レベルですと12%となっています。
引用:英語活用実態調査2019(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会)
こちらは一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会による調査です。
新卒採用を行っている企業のうち49.1%がTOEIC L&Rを採用の要件もしくは参考としています。また中途採用では53.8%の企業がTOEIC L&Rを採用の要件もしくは参考としています。
引用:トビタテ!留学JAPAN
こちらは文部科学省の「トビタテ!留学JAPAN」により2017年に実施された「就職活動と留学に関する意識調査(大学生721名と企業の採用担当412名より有効回答)」です。
採用担当者の62.1%が留学経験者を採用したいと回答しました。
また、「留学経験が仕事で役に立つ」と回答したのは80.4%、「大学時代に留学した方がいい」と回答したのは84.4%という結果になりました。
これらの結果から、留学で身に付けた英語力や経験があれば就職・転職活動を有利に運ぶことができ、年収・キャリアアップにつながると言えます。
世界には日本よりも研究が進んでいる大学が数多くあります。
イギリスの高等教育評価機関のクアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds:QS)が発表したQS世界大学ランキング2023を見てみましょう。
◆QS世界大学ランキング2023 トップ10
大学 |
国 |
|
1位 |
マサチューセッツ工科大学 |
アメリカ |
2位 |
ケンブリッジ大学 |
イギリス |
3位 |
スタンフォード大学 |
アメリカ |
4位 |
オックスフォード大学 |
イギリス |
5位 |
ハーバード大学 |
アメリカ |
6位 |
カリフォルニア工科大学 |
アメリカ |
6位 |
インペリアル・カレッジ・ロンドン |
イギリス |
8位 |
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL) |
イギリス |
9位 |
チューリッヒ工科大学(スイス連邦工科大学) |
スイス |
10位 |
シカゴ大学 |
アメリカ |
・ ・ |
||
23位 |
東京大学 |
日本 |
上位10大学のうちアメリカが5大学を、イギリスが4大学を占めるという結果になっており、日本でトップは東京大学の23位でした。
日本で一番と呼ばれる東京大学でも世界ではトップ10に入ることができません。
引用:文部科学省 技術・学術政策研究所「科学技術指標2022」
こちらは文部科学省の科学技術・学術政策研究所が発表した「科学技術指標2022」です。
直近3年の「平均論文数」、「被引用数が各分野の論文の中で上位10%に入る論文の数」が多い国・地域を順番に並べました。
日本は1998-2000年に論文数で世界2番目、TOP10%補正論文数では世界4番目でしたが、2018-2020年には論文数で世界5番目、TOP10%補正論文数では世界12番目となっています。
25年前と比べて他の国・地域の研究がいかに進んだのかが分かるのではないでしょうか。
これらの結果からもわかるように、海外の高い研究力を誇る大学では語学だけでなく各分野で最先端の研究に携わることができます。
留学では大学の授業やシェアハウスなどでさまざまな国の人とコミュニケーションを取る機会があります。
時には意気投合して仲の良い友達に出会うことも。気がつけば留学が終わっても連絡を取り合うような一生の親友になっているかもしれません。
生まれた国が違えば、文化や考え方が異なります。
食習慣、宗教、将来についての考え方、勉強への取り組み方などあらゆる点で日本との違いを感じることができるでしょう。
日本と世界の違いを知ることは、物事を捉える際の新たな視点となります。海外留学はあなた自身を見つめ直すきっかけになるはずです。
海外で生活することは決して簡単ではありません。
家探し、銀行口座の作成、買い物など日本では当たり前にできることも一苦労。さらに大学レベルの授業を英語で受け、授業後はレポートに取り組まなければなりません。
日常生活や大学生活の中でぶつかる困難を乗り越えた後に自分の生活を振り返ってみると、「自分ってやればできるんだな」と思うことが多くあるはずです。
留学で身に付けた自信は、帰国後のさらなる挑戦を後押ししてくれます。
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QQEnglishをおすすめする理由は3つ。
マンツーマンレッスンが基本のQQEnglishのフィリピン留学では、1レッスンあたりで生徒がスピーキングをできる時間が英会話スクールの4倍、欧米留学の10倍です。
1対4で学ぶ英会話スクールに週4回通って一年間で話せる量を、セブ島留学ならたった6日間でこなせます。
QQEnglishでは50年前にイギリスで確立した英語学習方法のカランメソッドを活用しています。
カランメソッドとは教師が出す英語での質問に対して、生徒が日本語を介さず反射的に英語で返答する訓練のことです。
生徒が答えられなかったり、ミスをした場合は、教師がその都度指摘します。このカランメソッドにより通常の4倍のスピードで「読む・書く・聞く・話す」の4技能を習得することができます。
また、QQEnglishでは在籍する1,300人の教師全員に、英語ネイティブ以外の人に対して英語を教える力が十分にあることを示す国際資格「TESOL」の取得を義務付けています。
さらに講師陣は専門のトレーナーから英語の指導方法についてアドバイスを受けたり、勉強会やミーティングを通して日々トレーニングを行ったりしています。
英語指導力に優れたQQEnglishの講師陣が皆さまの英語学習をサポートします。
QQEnglishはセブ島のマンツーマンレッスンが本当に効果があるのかを調査するために、明治大学の学生21人と実証実験を行いました。
実証実験時期:2011年(文明とマネジメント研究所)
条件:
・約80時間のカランメソッドを受講(約2週間の留学と同等の時間)
・通常のカリキュラムをオンライン受講
・授業はマンツーマンで行う
・学習効果はTOEICで計測
実証実験の結果、TOEICスコアが平均で110点伸び、中には250点もスコアが伸びた学生がいました。
さらに驚くべき点は対象となる学生21人全員のTOEICスコアを伸ばすことができたことです。
この結果からQQEnglishのマンツーマンレッスンはさまざまな英語レベルの方に対して効果があると言えます。
QQEnglsihはセブ島留学だけでなく、オンラインでの英語授業も提供しています。
留学前の事前学習、留学後の復習をオンライン授業でできるので、留学の効果を最大化することができます。特に留学前の事前学習はとても重要です。
セブ島留学の授業はスピーキングがメイン。最低限の英単語や文法を知らないとそもそも英語を話すことができません。
留学先でスピーキングの練習に力を入れられるように基本的な英語知識は国内で勉強していきましょう。
フィリピンの中でも治安が良いエリアのセブ島。
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海外留学の目的を決めるヒントを見つけることができたでしょうか。
留学の目的を定めることは海外留学をより充実したものとするためには欠かせません。常に将来のありたい姿を考え、そこから留学の目的や具体的な目標を定めるようにしましょう。
過去の経験者がどのような思いで留学に参加したのかが留学の目的を決める際にとても参考になります。セブ島留学体験談も是非参考にしてみてください。
セブ島留学に興味がある方は是非お気軽にご相談ください。