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2018.08.08

【第2弾】世界で活躍する落語家 柳家東三楼師匠 セブ島留学体験記

QQ Englishシーフロント校に留学後、先日、アメリカとカナダで”英語落語”のツアー公演を行われた落語家の柳家東三楼師匠。
「オンライン英会話レッスン体験記」に続く第二弾として、「留学体験記」を寄稿していただきました!

QQEnglishさんへのセブ島留学は二度しています。去年の9月に2週間ITパーク校、そして今年の2月に3週間シーフロント校で学習しました。去年はみっちりとカリキュラムに則り全ての授業に休まず出席しましたが、今年の留学は QQEのスタッフさんと相談させていただき、授業の半分を僕仕様の特別プログラムに変えていただきました。といいますのも、今回の目的は英語の向上とともに、英語で落語の噺を創ることだったからです。
 
詳しく申し上げますと、僕が日本で書いた脚本を元にトロント、ニューヨークで公演する落語を英語に訳し、発音から文法から全てを稽古する、という作業を先生方とするのが留学の一番の目的で、融通の利くQQEさんのプログラムが最適であると考えお願いしました。

ニューヨークの大学からは半古典に近い「動物園」という噺を指定されていました。1から脚本を書き直し、現代の北米に舞台と時間を移し、英訳しやすい日本語で脚本を書き直し、マンツーマンのレッスンへ。1日8コマの内、4コマを落語用に文法と発音に分けて、カランメソッドやTOEIC、グループレッスンも受けました。

 
土日の休みも学生には混じらず、真面目に稽古の時間に当てました。シーフロント校内のプールサイドや食堂、自習室、浜辺でひたすら英語で落語をぶつぶつブツブツ。想像するだけで怖い人。その姿を見たスタッフさんからヨガ室で発表してみませんかと有難いお言葉を頂き、トロント公演直前に先生や生徒さんの前で英語落語の初演の機会を頂きました。

 
初めての事ですし、プレッシャーもあったのか体調を崩し、授業を休んでしまいましたが、部屋でも自習室でも食堂でも目の色を変えて稽古しました。夜は気晴らしにベトナム人の仲間と近所の食堂でビールを飲んだりしましたが、去年秋とは違い明確な目標の中での留学でしたので自然と英語での落語の表現について話題の中心は移りました。

 
学生さんが留学のために勉強したり、研究のために学んだり、純粋な学問としての英語も楽しいのはITパーク校の経験で知っていましたので試験対策向けの授業も取りました。40歳を過ぎた芸人の私に点数の試験は関係ないように思えましたが、数字が継続的な意欲向上には合っていましたので取り組みました。しかもTOEICの授業で覚えたin a rowは1週間後にトロントでCNタワーに登った時にそのまま使われていて、試験勉強もいいな、と実感しました。


しかし、なんと言っても先生とマンツーマンで一つ一つの単語から文法まで相談して英語落語を作っていく喜びはひとしおでした。時には先生とゲラゲラ笑い、時には真剣に発音を直していただき、新しい脳の回路が出来ていく快感は何にも代えがたいものでした。

 
卒業二日前、トロントへ行く三日前にヨガ室で初めて英語で落語をしました。先生が20人くらい、生徒が10人くらい。日本人の生徒さんは1人でした。鏡張りのヨガ室にソファの大きなクッションを敷いて、着物を着て、手書きのめくりにスピーカーから出囃子。立派な寄席が出来上がりました。

 
先生と作った自己紹介の枕から酔っ払いや猿の小噺、そして本題の動物園へ。前の日に街をロケハンしたり、スタッフさんに相談して、舞台は現代のセブに変えて、マクタンでしか使えないギャグを仕込んでやってみました。

 

予想以上のウケにすっかり自信をいただきました。

なんて素敵な体験なんだろう。

夜の海を見ながら、副社長のジャックさんが用意してくださっていたシャンパンの美味いこと、この上なく、3週に渡るネタ作りを稽古とレッスンが全て報われた幸せな時間でした。


その日から自分の世界の見え方、英語に対する意識が大きく深く舵を取って変わって行くのを実感しました。


英語で芸をする。

世界がみじかに感じられる。

英語圏でもっと英語で落語がしたい。

強く強く感じて、トロントへの出発となりました。