2023.10.02
熱帯でしか見られない美しい自然の宝庫であるセブ島は、その地理学的・気候的特徴から観光や留学において人気の場所です。
しかし、赤道付近に位置しているセブ島は、そのイメージから大量の降水量と台風による被害が多いのではないかという考えを持つ方もいるのではないのでしょうか。
「フィリピンのセブ島は、一日中雨が降っているのではないか・・・」
「赤道の近くだから一年中蒸し暑いのでは?・・・」
「観光したいけどベストなシーズンを把握したい!」
このような疑問を持つ方は多いと思います。
結論から言うと、セブ島は日本の夏よりもかなり快適で、想像しているより雨は降りません。
世界各国からの移住者や留学生が多いセブ島はその美しい自然の他に、気候的な過ごしやすさから人気があるのです。
本記事では、
・セブ島の天気の特徴
・セブ島の天気はどこで確認すればいいのか
・セブ島の乾季と雨季のシーズン
・セブ島の台風シーズン
について紹介します。
これから留学を考えている方や、観光・移住の参考にしたい方にとって有益な情報になれば幸いです。
この項目ではセブ島の天気の特徴について詳しく紹介します。
赤道付近に位置しているセブ島は、熱帯気候に属しているため、一年間を通して常夏の島です。
セブ島はある程度の面積があるため、場所にもよりますが、年平均気温は26℃から32℃ほどだと言われています。
場所によっては年間を通しての気温の変化が3℃という安定した場所も存在しています。
一年の気温が大きく変化する日本や諸外国とは違い、時期ごとの大きな準備が必要ないところもセブ島の大きな魅力の1つです。
しかし、人によっては25℃以上の気温は暑いと思う方もいらっしゃるでしょう。
実は、日本の夏の嫌な湿り気やジトジトとした暑さとは大きく異なり、セブ島の常夏の気温はかなり過ごしやすいのです。海風が運んでくる涼しい風や、豊富な自然が熱を遮断しているためと言われています。
年中を通して半袖半ズボンを選ぶことができ、開放的な気分で過ごすことができるのがセブ島です。
フィリピンの島の1つであるセブ島には雨季と乾季が存在しています。雨季は6月または7月から始まり、12月まで続くのが特徴です。
メディアでよく目にする「雨季」のような常に雨が降り続くイメージとは大きく異なり、セブ島で経験する降雨は限られた時間のみです。
現地の天候の状態、または特別な気象条件が発生しない限り、雨季で経験する降雨は夕方以降の時間です。
これはスコールと呼ばれる熱帯の島特有の集中豪雨のことを指します。
初めて経験する方は、その現象に驚かれるかもしれませんが、慣れてくるとかなり過ごしやすくなります。
スコール直前は空気が冷たくなるため予測しやすい上に、スコール中はひんやりとした風がかなり気持ち良いのです。
雨季のシーズンは、日中は晴れまたは曇りの日が多くなりますが、夕方以降に備えて折り畳み傘を持ち運ぶのがおすすめです。
かなり意外かもしれませんが、セブ島にはほとんど台風が来ません。
一年に1回、台風が来るかこないかという確率しかないのです。これはセブ島の恵まれた地理的特性が関係していると言われています。
フィリピンは大小様々な島によって構成されており、その土地の中心部の島であるセブ島は、他の島に囲まれる形で存在しているのです。
このセブ島を囲んでいる島、ネグロス島・ボホール島・レイテ島などがセブ島から台風を守る役割を果たします。
そのため、台風の強大なエネルギーが周辺の島によって吸収されていき、結果的にセブ島は台風を経験することがほとんどないのです。
セブ島にて現地の天気予報を確認する方法は複数ありますが、有名なところは
・PAGASA(パグアーサ)
・AccuWeather
・MSN(マイクロソフトが提供するポータルサイト)
・現地のニュース
などが挙げられます。
精度と信頼性が高いPAGASA(フィリピン大気地球物理天文局)は国家機関であるため、現地の人々を始めとした天候チェックに用いられています。
MSNは日本語にも対応しているのが大きなメリットで、英語が苦手な方にとっても気軽にチェックできるサイトです。
現地のニュースは天気予報を確認するには有益ですが、ほとんどのニュースがビサヤ語を始めとした言語で放送されているため、日本の方には難易度が高いかもしれません。
上記にて天気予報をチェックするために便利なサイトなどを紹介しましたが、実を言うとネットで表示される天気予報はあまり当たりません。
ほとんどのサイトでセブ島に関する天気を調べると、雨や落雷マークを見つけることがあるかと思います。
しかし、現地の天気は晴れていることが非常に多いです。反対に、天気予報で夕方は晴れと表示されていても、実際は雨が降っていることがあります。
これはフィリピンが赤道付近に位置する島国であることが大きく関係しているためです。
太陽からの豊富な熱エネルギーを浴びている赤道付近は、絶えず大気の状態が変化しているために、天気の予測が難しい傾向にあります。
端的に言うと、セブ島での天気予報はあまり気にする必要はありません!
安定した気候であるセブ島は現地の人々でも、天候に関する懸念はほとんど聞くことはないです。
しかし、観光や留学での外出の際には、折り畳み傘を持ち運ぶのが賢い選択と言えるでしょう。雨具さえあれば急な降雨にも安心して対応することができます。
セブ島の1月から、5月または6月までは乾季と定義されており、雨季のときと比べると全体的な降水量が少ない傾向になります。
1月から3月までの平均気温は26℃から27℃程度で、最低気温は24℃です。
降水量は乾季ということもあり、70㎜から90㎜しかありません。日本と比べると大きい数字に見えますが、この降水量はスコールによるもので、日中は晴れていることが普通です。
一日の内に6時間から8時間は快晴であることが多いので、観光やレジャーにベストなタイミングでしょう。
4月はデータによると降水量が最も少なく、雨の降る日もかなり少なくなります。
日照時間も4月から6月にかけて8時間から9時間ほどになります。平均気温も29℃から30℃になる他、海水温度も上昇するため、海で泳ぐにはぴったりと言えるでしょう。
6月も乾季と定義されていますが、乾季と雨季が1ヶ月程度ずれる周期が存在しているため、6月でも降水量がかなり増える場合があります。
その場合は、雨具を常に持参するなどして対策をしましょう。
7月から12月は雨季と定義されており、全体的な降水量と気温が高くなる傾向があります。
7月から9月までの年平均気温は28℃から29℃程度です。降水量は160㎜から170㎜になり、スコールの頻度と威力が強くなります。
一日の日照時間は7時間程度ですが、急な降雨が発生することがあるため、洗濯物には気を付けるといいでしょう。
10月から12月までの平均気温は28℃で、降水量は130㎜から150㎜程度です。日照時間は7時間程度ですが、乾季に近づくにつれて降水量が減少していきます。
12月でも乾季のシーズンになることがあり、その場合は予想される降水量が大きく減少します。
晴れる日も多くなることがあるため、12月が乾季のシーズンに到達する場合は、雨の心配をする必要がなくなるでしょう。
データ引用元:Holiday Weather
セブ島の台風シーズンは7月から8月だと言われています。
これはフィリピンの南西モンスーンによる雨季への移り変わりと、7月から10月にかけての台風シーズンが影響しています。
月ごとの降水量を見ると、6・7月から10月にかけて降水量が増大しているのが確認でき、これはモンスーンによると降雨と、台風が運ぶエネルギーによるものです。
フィリピンは台風による被害が大きいというイメージがありますが、基本的に台風が直撃する地域はマニラがあるルソン島辺りであり、セブ島があるビサヤ地域ではありません。
加えてその恵まれた地理的な位置によって、セブ島に台風が到来するのは確率的に低く、過去に台風が到来したケースは数えるほどしかないのです。
それ故に、セブ島は気候が安定しており、年中を通して快晴である場合が多いです。
南国諸島であるため、年間の気温は25℃以上ありますが、日本の暑さとは違い、心地良い暖かさであるのも特徴です。
世界各国からの観光客や留学生が多い理由を裏付ける1つと言えるでしょう。