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医療英語の略語一覧|病院・医療現場で使われる基本略語を紹介

iryo ryaku| 医療英語の略語一覧|病院・医療現場で使われる基本略語を紹介

医療現場では、長い英単語や専門用語を短くした「略語」が数多く使われています。

病院で働いている人や医療・介護・福祉の仕事に携わる人にとって、医療英語の略語は覚えておきたい知識の一つです。

この記事では、病院や医療現場で見かける基本的な医療英語の略語を、「病院・診察」「検査・治療」「症状・記録」のカテゴリーに分けて紹介します。

社会人として医療英語を学んでいる人や、医療関連の英語資料を読む必要がある人は、ぜひ参考にしてください。

医療英語の略語とは?

医療英語の略語とは、英語の医療用語を短く表したものです。

例えば、「Blood Pressure(血圧)」は「BP」、「Heart Rate(心拍数)」は「HR」と略されることがあります。

医療現場では、診療記録や検査結果、看護記録、医療関係者同士のコミュニケーションなどで、さまざまな略語が使用されます。

ただし、すべての略語が世界共通というわけではありません。

国や病院、診療科によって使われる略語が異なる場合があるため、実際の業務で使用するときは、勤務先のルールや公式の用語集などを確認することが大切です。

医療現場で略語が使われる理由

医療現場で略語が使われる理由の一つは、長い専門用語を簡潔に表現できるためです。

例えば、「Blood Pressure」を毎回フルで記載するよりも、「BP」と記載したほうが短くなります。

また、診療記録や看護記録などでは、多くの情報を限られたスペースに記載する必要があります。

そのため、医療関係者の間で意味が共有されている略語が使われることがあります。

一方で、略語には誤解を招く可能性もあります。

特に、似た略語が異なる意味で使われる場合があるため、患者の安全に関わる情報については、略語だけに頼らないことが重要です。

医療英語を学ぶ際には、略語だけを暗記するのではなく、略語・正式名称・日本語の意味をセットで確認することをおすすめします。

医療英語の略語一覧【病院・診察編】

まずは、病院や診察、受付、カルテなどで見かけることのある略語を紹介します。

病院でよく使われる略語

略語正式名称日本語
EREmergency Room救急外来
EDEmergency Department救急部門
ICUIntensive Care Unit集中治療室
CCUCoronary Care Unit冠疾患集中治療室
NICUNeonatal Intensive Care Unit新生児集中治療室
PICUPediatric Intensive Care Unit小児集中治療室
OROperating Room手術室
OPDOutpatient Department外来部門
IPDInpatient Department入院部門
OPOutpatient外来患者
IPInpatient入院患者

「ER」は「Emergency Room」の略で、救急外来を表す代表的な略語です。

このような略語は、医療関連のニュースや英語資料でも見かけることがあります。

診察・受付に関する略語

病院の受付や診察に関連する略語には、以下のようなものがあります。

略語正式名称日本語
OPDOutpatient Department外来部門
OPOutpatient外来患者
IPInpatient入院患者
DOBDate of Birth生年月日
MRNMedical Record Number診療記録番号
IDIdentification / Identifier識別番号など
H&PHistory and Physical病歴・身体診察
PMHPast Medical History既往歴
FHFamily History家族歴
SHSocial History社会歴

「DOB」は「Date of Birth」の略で、「生年月日」を表します。

「MRN」は「Medical Record Number」の略で、患者の診療記録を管理する番号を表します。

カルテで見かける略語

カルテや診療記録では、病歴や患者の状態を簡潔に記載するために略語が使われることがあります。

略語正式名称日本語
HxHistory病歴・既往歴など
DxDiagnosis診断
TxTreatment治療
RxPrescription / Treatment処方・治療
SxSymptoms症状
CCChief Complaint主訴
ROSReview of Systems系統的問診
PEPhysical Examination身体診察
A/PAssessment and Plan評価・治療計画
NKANo Known Allergies既知のアレルギーなし

なお、略語の意味や使い方には施設による違いがあるため、実際のカルテや記録では勤務先の規定を確認する必要があります。

医療英語の略語一覧【検査・治療編】

次に、血液検査や画像検査、治療、処置、入院などに関連する略語を紹介します。

血液検査・画像検査の略語

医療現場では、検査名も略語で表記されることがあります。

略語正式名称日本語
CBCComplete Blood Count血球計算・血算
BMPBasic Metabolic Panel基本代謝パネル
CMPComprehensive Metabolic Panel総合代謝パネル
ECG / EKGElectrocardiogram心電図
EEGElectroencephalogram脳波
MRIMagnetic Resonance ImagingMRI検査
CTComputed TomographyCT検査
CXRChest X-ray胸部X線
USUltrasound超音波検査
PETPositron Emission TomographyPET検査

「CBC」は「Complete Blood Count」の略で、血液中の赤血球や白血球、血小板などを調べる血算を表します。

検査に関する略語は、海外の医療情報や検査結果を読むときにも登場するため、正式名称と一緒に覚えておくと理解しやすくなります。

治療・処置に関する略語

治療や処置に関連する代表的な略語には、以下があります。

略語正式名称日本語
IVIntravenous静脈内・静脈注射
IMIntramuscular筋肉内
SC / SQSubcutaneous皮下
POPer Os / By Mouth経口
CPRCardiopulmonary Resuscitation心肺蘇生
AEDAutomated External Defibrillator自動体外式除細動器
DNRDo Not Resuscitate蘇生処置を行わない指示
NPONothing by Mouth経口摂取禁止
PTPhysical Therapy理学療法
OTOccupational Therapy作業療法

「IV」は「Intravenous」の略で、静脈内への投与などを表します。

「CPR」は「Cardiopulmonary Resuscitation」の略で、「心肺蘇生」を意味します。

入院中によく使われる略語

入院中の患者の状態や処置、病棟での管理に関連して、さまざまな略語が使用されます。

略語正式名称日本語
ICUIntensive Care Unit集中治療室
CCUCoronary Care Unit冠疾患集中治療室
NICUNeonatal Intensive Care Unit新生児集中治療室
PICUPediatric Intensive Care Unit小児集中治療室
ADLActivities of Daily Living日常生活動作
IADLInstrumental Activities of Daily Living手段的日常生活動作
LOSLength of Stay在院日数
D/CDischarge退院
AdmitAdmission入院
F/UFollow-up経過観察・フォローアップ

「ADL」は「Activities of Daily Living」の略で、「日常生活動作」を意味します。

「D/C」は文脈によって複数の意味を持つ場合があるため、注意が必要です。

医療現場では「discharge(退院)」などを表す場合がありますが、略語だけで判断せず、記録全体を確認することが重要です。

医療英語の略語一覧【症状・記録編】

ここでは、バイタルサインや症状、看護記録などで見かける略語を紹介します。

バイタルサインに関する略語

バイタルサインとは、患者の基本的な生命徴候を指します。

略語正式名称日本語
BPBlood Pressure血圧
HRHeart Rate心拍数
PRPulse Rate脈拍数
RRRespiratory Rate呼吸数
BTBody Temperature体温
SpO2Peripheral Oxygen Saturation経皮的酸素飽和度

症状や容体を表す略語

症状や患者の状態に関しても、医療記録では略語が使われることがあります。

略語正式名称日本語
SOBShortness of Breath息切れ・呼吸困難
CPChest Pain胸痛
N/VNausea and Vomiting吐き気・嘔吐
HAHeadache頭痛
LOCLoss of Consciousness意識消失
AMSAltered Mental Status意識状態の変化
DOEDyspnea on Exertion労作時呼吸困難
GIGastrointestinal消化器・消化管
GUGenitourinary泌尿生殖器

看護記録で使われる略語

看護記録や医療記録では、患者の日常生活や状態を簡潔に記録するための略語が使われる場合があります。

略語正式名称日本語
ADLActivities of Daily Living日常生活動作
IADLInstrumental Activities of Daily Living手段的日常生活動作
ROMRange of Motion関節可動域
I/OIntake and Output摂取量・排出量
OOBOut of Bed離床
F/UFollow-up経過観察
VSVital Signsバイタルサイン
WNLWithin Normal Limits正常範囲内
PRNPro Re Nata必要時
STATImmediately直ちに・緊急に

「VS」は「Vital Signs」の略で、「バイタルサイン」を表します。

「PRN」はラテン語の「pro re nata」に由来し、「必要に応じて」という意味で医療現場で使われることがあります。

医療英語の略語を覚えるときのポイント

医療英語の略語は数が多いため、ただ暗記するだけでは覚えにくい場合があります。

略語を効率よく覚えるには、正式名称や日本語訳、実際に使われる場面などをまとめて学習することがポイントです。

略語と正式名称をセットで覚える

医療略語を覚えるときは、略語だけを単独で暗記するのではなく、正式名称とセットで覚えましょう。

例えば、

  • BP → Blood Pressure → 血圧
  • HR → Heart Rate → 心拍数
  • ICU → Intensive Care Unit → 集中治療室
  • MRI → Magnetic Resonance Imaging → MRI検査
  • CBC → Complete Blood Count → 血算
  • CPR → Cardiopulmonary Resuscitation → 心肺蘇生

というように、3つをセットにすると意味を整理しやすくなります。

また、正式名称の単語を一つずつ確認すると、略語を見たときに意味を思い出しやすくなります。

例えば「BP」を覚えるときには、「Blood=血液、Pressure=圧力」という単語の意味も一緒に確認するとよいでしょう。

英語の意味も一緒に覚える

医療英語の略語は、日本語訳だけで覚えるのではなく、正式な英語の意味も確認することが大切です。

例えば「BP=血圧」とだけ覚えるより、

BP → Blood Pressure → 血圧

と覚えたほうが、英語の医療資料を読む際にも役立ちます。

さらに、例文と一緒に覚えると、実際の使用場面をイメージしやすくなります。

例文:The nurse checked the patient’s BP.
(看護師は患者の血圧を確認しました。)

このように、略語を「英語・日本語・例文」の3つの要素で覚える方法もあります。

ただし、医療略語には施設や国によって意味や使用方法が異なるものがあります。

特に診療記録、投薬、検査、処置など患者の安全に関係する場面では、略語の知識だけで判断せず、正式名称や施設のルールを確認することが重要です。

まとめ

医療現場では、診察、検査、治療、入院、看護記録など、さまざまな場面で英語の略語が使われています。

社会人が医療英語を学ぶ場合は、まず日常的によく使われる略語から覚え、その後に検査や治療、看護記録などの専門的な略語へ学習範囲を広げていくとよいでしょう。

英語学習は、日々の小さな積み重ねが大きな力になります。

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