2016.11.24
コタです、
今日のテーマは『英語学習の正しいはじめ方』です。
どんなにモチベーションが高くても
結局は長続きしない…
文法がなかなか理解できない…
と、思われている方は結構多いです。
ではどうすれば、一つずつ確実に理解していき
継続的に学習を続けられるのか、と言う話を
今回していきます。
目次
1.世界観って何?
2.宗教観から来る言語の違い
3.初級者・中級者におすすめ 世界観を取り入れた学習方法
・初級者向け
・中級者向け
4.まとめ
実は、言語を学ぶには順番があります。
どんな言語を学ぶにもまず必ず学ばなければ
ならないのが「世界観」です。
世界観を理解せずそのまま日本語の直訳英語では
自分の意図が正しく伝わりません。
ただの直訳ではアメリカ人やイギリス人には全く別の
ニュアンスで伝わってしまうことがあります。
逆に世界観を理解していれば
自分の意図が相手に正確に伝わります。
世界観とは簡単に言うと、
このようなその国の人たちのバックグランドのことを世界観と言います。特に、宗教は世界観にかなり大きな影響を与えます。
例えば英語が公用語のアメリカ人の世界観は、移民国家、他民族国家、個人主義、自由主義、平等、一神教(キリスト教など)、肉・トウモロコシや芋・豆類がメインの食事、などが挙げられます。
逆に日本人はというと、利他主義、調和主義、多神教(神道)、お米・魚・発酵食品・野菜がメインの食事、などです。
アメリカ人と日本人の世界観がここまで違うのに日本人の世界観で英語を話してもアメリカ人に伝わらないのは当然ですよね。
宗教観で見た時に日本は、自然のものすべてに神が宿るという考えの多神教です。逆に欧米では神は一人しか存在しないという考えである一神教です。
この二つの宗教観で見た時に多神教の日本人は昔から「和」(調和)を大切にしています。和とは分かり合うという意味を持ちます。分かり合う文化で生まれた日本語の文法構造はその文化的要素から目的をはっきりさせなくても伝わってしまうのです。
例えば、主語を省いたり、「けっこうです」「そうですね」などの曖昧な言葉だったり、結果を話す前に理由から話すことで結果を推測してもらったりするのが日本語の特徴です。
逆に一神教の欧米人は唯一無二の「神」がいてその逆に「悪魔」が存在します。善が神であり、悪が悪魔です。このことから欧米の文化は善悪がかなりはっきりしています。また、調和より個を尊重します。
その文化的影響から欧米人はNoならNoと言いYesならYesとはっきりものを言います。つまり結論を一番に求める文化です。この文化的要素が英文法にもしっかりと現れています。
英語は日本語と違い結論を先に話す文法構造になっています。
日本語の文法構造はSOV(主語+目的語+動詞)ですので動詞が最後なので最後まで主語がどうなるかの結果がわかりません。
しかし、英語の文法構造はSVO(主語+動詞+目的語)ですので主語の次に動詞が来るので、主語がどうなるかの結果が最初の部分で大体分かります。
このことから、その国の宗教観を深く理解すればするほど語学力が向上します。
初級者の方はまず世界観をしっかり勉強していきます。
初心者にオススメなのが文化がよくわかる「映画」を見ることです。最初のうちは日本語字幕ありでOKです。
また、日本語翻訳された本などもおすすめです。
おすすめの映画:「ショーシャンクの空に」
おすすめの本:「肩をすくめるアトラス 著:Ayn Rand」
日常会話がなんとなく話せる方におすすめなのが、アメリカ人の友達を作ることです。そして積極的に文化を聞いてみてください。特に宗教の話を聞くことをおすすめしています。
日本では、宗教の話はタブーな感じがしますが、アメリカではかなりオープンですので、躊躇せず聞いてみてください。
また、道徳観念など善悪の基準なども世界観に影響していますので、聞いてみてみるのも良いです。
ポイントは日本人との考え方の違いを聞いていくことです。
先日もアメリカ人の友人のレノンくんにある質問をしました。
コタ:「Why “after you” is “after you”?」
レノン:「What do you mean that?」
コタ:「“After you” sounds like “Me first” for Japanese.」
レノン:「”After you” stands for “I am after you.” 」
コタ:「I see..」
「お先にどうぞ」というニュアンスで「After you」という言葉がありますよね。日本人の感覚なら、「あなたが後ね」と聞こえてしまいますが、なぜ「After you」なのか疑問に思い聞いてみました。
彼曰く、この「After you」は「I am after you.」の略なので「私は、あなたの後」となるそうです。
思わずなるほどと思いました。
日本人の私は調和を考えるので相手を軸に考えていましたが、やはりアメリカでは自分が軸だから「After you」で「お先にどうぞ」という意味になるそうです。
今回は「英語は世界観から学べ」と言うテーマで話していきました。
世界観から学ぶことは英語に限らずどんな言語を始めるにも大切なことですので、まずは世界観から勉強することをお勧めします。
最後にネルソンマンデラさんの残したある言葉が今回のテーマを上手くまとめた表現ですので紹介します。
ネルソンマンデラの言葉
「相手の理解できる言葉で話せば相手は頭で言葉をわかってくれる。相手自身の言葉で話せば、相手は心で言葉を理解できる」
相手自身の言葉とはまさにその人の世界観のことです。
次回は「アメリカ人の非言語コミュニケーション」をお伝えします。